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森川ジョージ

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 森川 ジョージ(もりかわ ジョージ、本名:森川 常次、1966年1月17日 - )は日本の漫画家。血液型はO型。東京都出身。越谷市立北陽中学校卒、埼玉県立松伏高等学校卒業。

講談社専属で少年漫画を執筆。代表作は『はじめの一歩』。…Wikipediaより。
 
 読み始めたのは90年代から。一本の作品の連載で既に30年以上もやってるのが凄い。50巻くらいまでは私の中でもかなり盛り上がってはいたが、だんだん惰性になってしまうのは致し方ないところ。
ソフト関係 映画
はじめの一歩 間柴vs木村 死刑執行(2003)
はじめの一歩 〜 Champion Road 〜(2003)
TV
はじめの一歩
<A> <楽> 200020092013
シリーズ
はじめの一歩

はじめの一歩

02'09'26 はじめの一歩 62
 一歩の後輩板垣の新人王準決勝戦が始まった。相手はデビュー戦で惜敗した牧野。フリッカーを使う牧野を前に板垣の取った作戦とは…

 いい加減随分長いことつきあってる作品だ。でもこういうスポ根作品って、結構好き。特にこの作品は試合毎に何かしら楽しい演出を入れているので、読んでいて楽しいし、きっとこれからも読み続けることになるだろう。既に数少なくなった少年漫画で読み続けている作品だし、私にとっては結構貴重。
<A> <楽>
02'12'21 はじめの一歩63
 前戦の傷が癒えぬまま、新しい挑戦者唐沢と戦う事になった一歩。明らかに格下の彼に対し、一歩は「基本に立ち返って戦う」と宣言する。万全なデンプシー対策を立ててきた唐沢に対して一歩の取った戦術とは…

 いつのまにやら63巻か。始まったのが10年以上も前の話だ。よくつきあってるよな。私も。それでもまだ世界が見えてないのだから、最終巻までにどれ程時間がかかるやら…
 出来は相変わらずテンション高く、楽しく読む事が出来る。緩急の付け方が巧いから、これだけ巻数が進んでも、ちゃんとした話になっているのはさすがと言うべきか。
<A> <楽>
03'03'27 はじめの一歩64
 一歩と唐沢の戦いは続く。スピードで一歩を圧倒しようとする唐沢に対し、じりじりと追いつめる一歩。いつもとは全く異なる戦い方を行う一歩だったが…

 もう64巻か。それでまだこんなにヴァリエーションのある戦い方を描くんだからたいしたものだ。随分長い間読んでるんだけどなあ。
<A> <楽>
03'06'20 はじめの一歩65
 東日本新人王決定戦。一歩の後輩板垣はかつて高校時代3戦3敗してる宿敵今井との決戦に挑む。天才的な板垣だが、これまで愚直なまでにまっすぐな今井にことごとく負けていた。そして今回板垣の選択した作戦は…

 もう56巻か。少年漫画ではかなりの長寿作品になるのだが、それでも興奮させてくれるのが凄い。特に主人公の一歩以外のキャラだと、勝つのか負けるのか、それも分からないので別な意味で気分的に盛り上がる。週間ペースだと中途半端に盛り上がってしまうのでコミックを待って一気に読むのだが、それでも戦いの途中で切られると欲求不満が溜まる。
<A> <楽>
03'09'19 はじめの一歩66
 東日本新人王決定戦での板垣と今井の戦いは続く。自分のスタイルであるアウトボクシングスタイルを捨て、密着戦を挑んだ板垣だったが、今井の破壊力により徐々に足が止められていく。じり貧のまま迎えた最終6R。板垣の勝機はあるのか?

 一歩の戦いと違って勝つのか負けるのか分からないから非常に緊張感がある。しかも良いところで終わってしまうと言う問題も…うーん。次が出るのは3ヶ月後かよ。全くうまいことやってくれるよ。
<A> <楽>
03'12'19 はじめの一歩67
 東日本新人王決定戦でついに板垣と今井の因縁の対決に終止符が打たれた。その戦いで、かつての自分自身の目標を再確認した一歩は、会長に日本王座の返上を申し出る。目標は東洋太平洋王座を巡ってのライヴァル宮田一郎との決戦。

 いよいよ動き出した一歩対宮田。まさかここまで引くとは思ってもみなかったが、後数巻でやっと最初の目標に到達か。なんか読んでて熱くなってきたよ。その後で世界王座まで描くとなると…100巻行くか?
<A> <楽>
04'04'16 はじめの一歩68
 ついに一歩と宮田一郎の対戦が決まった。浮かれまくる一歩だったが、その前に日本タイトルをかけての最後の戦いが待っていた。武という対戦相手は、実力では圧倒的な優位にありながら、そのヴェテランぶりに翻弄されていく…

 こういう展開で来たか。盛り上げ方が上手いもんだ。手を変え品を変え、ピンチを作り出していくなんて。これが長引かせる秘訣なのかも知れない。
 …それにしても、引っぱりまくるよなあ。
<A> <楽>
04'07'16 はじめの一歩69
 フェザー級日本タイトルを賭けた一歩最後の戦いがヴェテラン武との間に始まった。楽勝と思われた一歩は思わぬ苦戦を強いられる。得意のはずの接近戦でことごとく上をいかれる武の術中にはまってしまった一歩は…

 あれれ?こんな長くなるとは。精々丸一巻程度あれば終わるだろうと思っていたが、長引かせたな。いくら強くなってもそれ以上に強いのが出てくるってのは少年漫画のパターンだけど、一体どれくらい続くんだ?これは。
<A> <楽>
04'09'18 はじめの一歩70
 絶対優勢と言われたヴェテラン武に対し、大苦戦を強いられる一歩。倒しても倒しても立ち上がってくる武に対し、一歩の取った戦法とは…

 もう70巻。こりゃ終わるまでに100巻は行ってしまうぞ。どこまでいくやら、それはそれでとっても楽しみではある。ようやく宮田との再戦が決まったのに、その前にも一波乱ありそうだし。ま、それはそれで楽しませてもらおう。
<A> <楽>
04'12'19 はじめの一歩71
 苦戦の末、武を倒した一歩の見守る前で宮田の戦いが始まった。反則すれすれのラフファイトを展開する挑戦者に押されっぱなしの宮田。果たして一歩との「約束」がどうなるのか?そしてライト級のベルトを賭けて戦う鷹村の勝負の行方は…

 この作品が長く続く理由として、長年登場してきたボクサーが次々と戦っていくのが挙げられるだろう。今回主人公の一歩は何もしておらず、周りだけが戦っていくのだが、これが意外に結構盛り上がる。鷹村の話もあるし、まだまだ長く続きそうだな。これは。
<A> <楽>
05'03'18 はじめの一歩72
 ジュニア・ライト級日本タイトル・マッチで、かつて一歩と死闘を繰り広げた間柴と沢村との対決が始まった。試合と言うよりは殺し合いのような陰惨なイメージの中、フリッカーの間柴とバレットの沢村。その勝負は…

 一歩を離れたところで話が展開するのはいつものこと。このお陰で70巻も超えてしまう訳なんだが、しかしそれぞれでちゃんと見せ場を作って盛り上げられるのが著者の凄いところか?試合そのものは始まったばかり。この展開からすると、勝負はなんか見えた感じがするけど、そこに至る過程を楽しむことにしたい。
<A> <楽>
05'08'04 はじめの一歩73
 “死神”真柴と“尾張の竜”沢村との日本タイトル戦が始まった。最初の内こそ高レベルのボクシング展開が続いていたが、途中からラフファイトへと以降。お互いに反則すれすれどころか、そのまま喧嘩が始まってしまう。凄まじいラフファイトの末の結果は…

 これまでの展開だと、仮に相手がラフファイトに出ても、主人公の方はクリーンファイトに徹するのがこの作品の特徴だったはずなのに、ここに来ていきなり喧嘩ボクシングが始まってしまった。一歩が出てないというのにこの盛り上げ方は凄いもんだ。どちらが勝つか全く分からないと言うのが盛り上げ方の秘訣かな?
<A> <楽>
05'12'27 はじめの一歩74
 真柴VS沢村の死闘は、もはや気力の勝負へと移行していた。お互いにボロボロになりつつも、その勝負は意外なところで付いてしまう。その後、インターバルとして青木・木村の草野球の話が描かれる。

 真柴VS沢村は一体どっちが勝つか全く分からない状態での戦いだった。どっちかというと真柴が勝利するんじゃないか?と私は思っていたが、本当に意外な展開だった。本編では一歩が負けるはずがないと思って読んでる訳だが、脇役が中心となると、それが面白い所。しかしこうやって枝道ばかりやってると、だんだん本編がどこにあるのか分からなくなってきそうだ。
<A> <楽>
06'03'31 はじめの一歩75
 千堂武士の後輩である星が板垣に挑戦状を叩きつけた。板垣を破り、一歩への挑戦権を手に入れようと言うのだ。しかしスランプにあえぐ板垣は絶不調のまま。その運命のゴングが鳴らされる。一方、一歩は宿敵宮田との再戦を目指し、トレーニングに余念がなかったが…

 相変わらず一歩をのけ者にして試合が続けられているが、その辺はパターンを踏襲しているので展開は見えている。ただ一歩と宮田の再戦は一体いつになるやら。その部分だけが全く分からない。一体この二人の対戦はいつになるんだ?優に100巻を超えそうな感じがする。
<A> <楽>
06'06'25 はじめの一歩76
 不安の中始まった板垣と大阪の星との試合が始まった。その中で板垣は驚くべき自分の能力を発見していく。一方、次の宮田との試合を最後の試合と位置づけ、トレーニングに余念の無かった一歩だったが、その当の宮田から衝撃の事実を告げられる…

 宮田との試合が本作のクライマックスになるかと思われ、それで物語を引き延ばしまくっていたが、確かに伏線は張りまくっていたものの、こういう風にしてしまったか。後はどうやって一歩に再起をさせるのか。と言うのがこれからの焦点になっていくだろう。
<A> <楽>
06'09'13 はじめの一歩77
 ライバル宮田との対戦が流れてしまい、意気消沈する一歩だったが、自らの拳にはこれまで対戦したボクサーの思いが宿っていると言うことを思い出し、新しく一歩を踏み出す決意を固める。そして復帰第一戦は、4年前宮田によって倒されたタイのチャンピオン、ジミーだった。だが宮田に敗戦を喫したジミーも又、4年前とは全く違うファイティング・スタイルを手に入れていたのだ。

 一歩の復帰が描かれる話で、これから一歩は世界へと挑戦していくことになる。まあ、負けることはないはずだけど、ちゃんとそれなりに強大な選手を配するのは著者の上手い所か?とにかく他のボクサーの話はともかく、一歩の戦いが続いていって欲しいものではある。
<A> <楽>
06'12'03 はじめの一歩78
 タイの国内チャンピオンで“JOLT”の使い手ジミー・シスファーとの対戦で、破壊力のあるJOLTブローに圧倒される一歩。そんな中、一歩と鴨川が選択したのは、ジミーに対し打ち合いを挑むというもの。命の危険さえ伴うこの選択に、一歩は正面から挑む。その結果は…

 久々に(笑)一歩の試合が描かれたが、絶体絶命かと思われたピンチに…と言ういつもの展開。試合内容はパターン通りなのだが、それをしっかりと読ませてくれるのがこの作品の醍醐味だろう。それに新しい武器を得た一歩の活躍がこれから始まる訳だから、全体的な物語としても重要な位置づけにある。
<A> <楽>
07'02'26 はじめの一歩79
 一歩との試合を放棄した宮田一郎の再起戦が行われる。その試合を見つめる一歩は、これが自分との決別を意味するものであることを感じ取っていた。宮田の真意はどこにあったのか?そして二人の戦いの行方は?

 一歩の盛り上がった試合の後だけに、本巻はちょっと盛り上がりに欠け、ギャグ部分も滑りっぱなしと言った感じ。流石に伸ばすのもこれ以上はきつくないかな?宮田との戦いで終わるとは思ってないのだから、いい加減覚悟決めて二人を対戦させ、そこから本当に新しい展開に持っていくべきだったんじゃ無かろうか?結構フラストレーションが溜まったよ。
<A> <楽>
07'06'11 はじめの一歩80
 次なる一歩の戦いはフィリピン国内チャンピオンであるマルコム=ゲドと決まった。だが“魔術師”と称されるゲドの技は全く予測が付かない。一歩と鴨川は策を取らず、真っ向勝負を挑むことに心を決めるのだが…

 前巻が今ひとつだったのであんまり期待してなかったけど、この話はかなり面白く仕上がっている。確かに一歩の試合はまだなのだが、なんとスパーリングで間柴と戦うというおまけが付いてる。この二人は階級が違うのでもう戦うことはないはずなのだが、こういう形で対戦が実現するのはファンサービスとしては充分。
<A> <楽>
07'10'06 はじめの一歩81
 “魔術師”の異名を取るフィリピンチャンピオン、ゲドーと一歩の試合が始まった。勝った者が300万円の総取りという異例の試合に、背水の陣で臨む一歩。だが何から何まで一歩先を行く“魔術師”の技に翻弄され続け、一方的な試合を強いられる一歩…

 久々の一歩の戦いで見所はあるのだが、如何せん今まで散々やってきたパターンの繰り返しとなってしまったのが残念な所。どれほど一歩が自分を追い込んだとしても、どれほど危機に見舞われようとも、逆にそれが絶対に勝つパターンだから、今ひとつ盛り上がらない。一方的な試合だからこそ、なおさら読んでる方は醒めてしまう。
<A> <楽>
08'01'10 はじめの一歩82
 “魔術師”マルコム・ゲドーの猛攻になすすべもない一歩。何故ゲドーは一歩をここまで簡単にあしらうことが出来るのか。鴨川ジムの面々は必死になってその手がかりを求める。ゲドーの“魔術”とは?そして鴨川会長の言う“魔法”とは?

 一方的にやられておいて、後で一発逆転劇。もはやパターンと化した展開だが、これはこれで結構楽しめたりする辺り、やっぱり相変わらずかな?最終的に今巻では決着は付かなかったけど、もう一つくらい波乱あるのかないのか?
<A> <楽>
08'04'09 はじめの一歩83
 起死回生によりゲドーを下した一歩。だがそのゲドーからフィリピン出身の化け物のようなボクサーがいるという事実を知らされる。その名こそランディ・ボーイ・ジュニア。次の宮田の対戦相手だった…

 ゲドーとの対戦が終わり、鴨川ジムの日常が描かれていく。これはこれで楽しいのだが、しかしこれから宮田の試合の他、三人のA級トーナメント、間柴の東洋太平洋タイトルマッチと、数多くの試合が待ってるわけで。一体これからどれだけ話が続くやら。
<A> <楽>
08'07'12 はじめの一歩84
 宮田とランディの決戦近く。二人はそれぞれ相手に合わせスパーリングを開始していた。両利きのランディに対抗するため宮田は右利き左利きの二人のボクサーを同時に相手することにより、ランディはアウトボクサー対策を練る。そのスパーリングパートナーとなったのは、宮谷は今井京介、ランディは板垣だった。

 今巻は試合がなく、こういう場合これまではコメディ路線に走ることが多かったが、今回はスパーリングの連続という感じで緊張感は途切れること無かった。中心が一歩ではなく、板垣と今井になってしまったが、これはこれでありか。
 巻末に特別読み切りの千堂の中学時代が描かれる「浪速の虎」も収録。
<A> <楽>
08'10'05 はじめの一歩85
 強敵ランディに勝つためにはアッパーの特訓が不可欠と判断した宮田陣営。そんな時、偶然にもスマッシュの使い手千堂が武者修行で東京にやってきた。
 随分前の話になるが、宮田と千堂はフェザー級新人王戦の本命の二人だった。そして時が経ち、スパーリングとはいえ、お互いに世界ランカーとなっての対戦が描かれる。あまりに話が出来すぎてるというのはともかくとして、これは一種の夢の対決となるので、やっぱり読んでいて燃えるね。

 さて次巻はいよいよ宮田の試合となるはずだが、果たしてその勝者は?多分宮田だとは思うけど、後の展開考えるとランディの可能性も捨てきれず。分からないぞ。
<A> <楽>
08'12'28 はじめの一歩86
 因縁の対決宮田とランディの試合が始まった。この試合の中で究極のカウンターを使おうとする宮田と、世界戦のステップアップと考えるランディ。攻守はめまぐるしく変化していく。

 いよいよ始まった因縁の対決。一歩の時とは異なり、この勝負の展開は本当に全く見えない。今のところ完全に宮田優位に試合は進んでいるが、この物語のパターンだとランディが逆転する可能性も高い。はてさてどうなるやら。しかしここまで来ても試合のクォリティはまだ高いね。
<A> <楽>
09'04'18 はじめの一歩87
 ランディJr.を着実に追い詰める宮田。だがサウスポーとオーソドックススタイルを小刻みに切り換えるランディのスタイルに、徐々にリズムを狂わされていく…

 宮田とランディ戦も中盤。互いに攻守を切り換え、めまぐるしく展開は変わっている。元より長期戦向きではない宮田が、この後どのように反撃していくのかが問われていくことになるだろう。さて、いつ次の巻が出る事やら?
<A> <楽>
09'07'11 はじめの一歩88
 満身創痍になりながらカウンターにこだわり続ける宮田と、その武器を一つ一つ奪い取っていくランディ。ついに宮田はフットワークも、右ストレートも封じられ、何も手が出せないまま、ラウンドが進んでいった。それに対し、なんの策も取っていなかった宮田の父だが…

 ランディと宮田。どっちが勝っても物語展開には無理がなかったが、結果として宮田の勝利に終わったようだ。さて、こうなると話はどう持っていく事になるのやら。とりあえず世界で宮田と間柴の再戦は確実と思われるけど、一歩の方はどうなるのやら。
<A> <楽>
09'10'01 はじめの一歩89
 死闘を演じた宮田対ランディ戦の試合後、鴨川ジムではしばしの休息の時に入った。そんな時に始まった間柴はライト級の東洋太平洋チャンピオンベルトをかけて復帰戦を行うことに。同時に板垣もA級トーナメントに向けて着々と実力をつけていた…

  とりあえず大きな試合が終わったらしばしの日常。というのがパターンとして決まっているが、主人公の一歩自身が何もしないまま休息に入ってしまうのは、も はや巻数稼ぎとしか思えないのが何とも。少なくともあと一戦か二戦しないと一歩も世界を相手にできないわけだから、もう少しスピーディーにしないと、あっ という間に数年経ってしまいそう。特に他のキャラがどんどん実力付けている最中だけに、話がもどかしくなってる感じ。
<A> <楽>
10'01'06 はじめの一歩90
 一歩の次の対戦相手はインドネシアのウォーリー。しかもそのトレーナーはかつて鷹村と戦ったブライアン・ホークのセコンドだったミゲル・ゼールだった。鴨川とは何かと因縁のあるミゲルが見いだしたウォーリーと一歩との戦いの行方は?

 一歩との対戦相手はこのところ極端なキャラが多いが、今回も野性的な勘と身体能力を持つキャラと言う事で、どっちかというと異種格闘技っぽい対戦になる感じ。一歩の有利に最初は進み、その後ウォーリーの特異性が出てくるというこれまでのパターンは健在だが、そろそろ話を畳むことを考えてるんだろうか?
<A> <楽>
10'03'27 はじめの一歩91
 ウォーリーの攻撃は奔放さを増し、直線的な一歩の攻撃はことごとく外され、変則的な攻撃が的確に一歩を捉える。一発も当てられないまま、焦りだけが増していった。一方、余力をまだ残すウォーリーは、今度は一歩を倒すべく始動する…

 ある意味とても安定感のある話だが、言い換えればマンネリ。個性的な相手の攻撃に耐え続け、最後に大逆転という構図のようだ。今は耐え続けている状態。話そのものは盛り上がっているのだが…
<A> <楽>
10'07'04 はじめの一歩92
 “天才児”ウォーリーのトリッキーな動きの前に全くパンチが当たらない一歩。そんな一歩に会長が示した命令は「触ること」だった。打たれ続け、ぼろぼろになりながら、それでも会長を信じウォーリーの腹に触り続ける一歩だが…

 完全なパターンに陥った話で、ボロボロになって絶体絶命の危機に陥りながら出来る事をこつこつとやってる内に…というやつ。実際一歩の試合は全部このパターンばかりなのだが、それでもやっぱり燃えるのは燃える。著者はそれで確信的にやってるな。
<A> <楽>
10'12'26 はじめの一歩93
 A級トーナメント第一戦。板垣はかつて一歩によって沈められた唐沢と対戦。そのスピードによって唐沢を翻弄した。だがそのスピードをあらかじめ見越していた唐沢の老獪な作戦によって、逆に最初のダウンを奪われてしまう…

 一種の板垣の野望編として描かれることになった。ただ前巻で一歩の努力がきちんと描かれていたのに対し、板垣の場合、ほぼ超人となってしまっていて、勝つのがわかってる試合を延々と見せられている感じになってしまった。巻数も随分進んできたことだし、脇キャラの扱いをもうちょっと減らして一歩に集中させた方が良くはないだろうか?快感度が非常に低い。
<A> <楽>
11'04'26 はじめの一歩95
 板垣、青木、木村の3人は無事A級トーナメントに勝ち残り、鴨川ジムに束の間の日常が戻っていた。そんな中、一歩に久々の国内防衛の話が来る。相手の小島は階級を下げての挑戦だが、その言動には多くの矛盾が見られた。挑発されたことに、珍しく怒りをあらわにする一歩だが…

 これまで3回国外の相手との対戦だった一歩が、久々に日本人と戦うことになった。それはそれで良いことだが、なんか物語は足踏みを続けてるような気がしてならない。このままだと100巻を超えてどこまでいくやら。という感じ。
<A> <楽>
11'07'01 はじめの一歩96
 何かと一歩に突っかかる小島との防衛戦を控え、一歩は自らの感情の持って行き場を見失っていた。そんな小島の本当の思いは…そしていよいよ始まった対戦で一歩と小島は何を見せようというのか?

 多分消耗戦というか、あっけなく終わることになる試合なのだが、妙に試合を引っ張っていて、いい加減苛々する部分もあり。ちょっと話としても今ひとつといった感じか?でも結局買い続けてしまう訳だが。
<A> <楽>
11'09'27 はじめの一歩97
 幾度も挑発を受け、怒り心頭の一歩は小島と対戦。一歩攻略に絶対の自信を持つ小島は、一歩の突進にカウンターで対抗する。失神確定のパンチを受けてしまった一歩だが…

 話を引っ張るだけ引っ張っておいて、結果はワンパンチKOという、なんか馬鹿にされたような話の展開になってしまった。マジできつくなってきた感じがするんだが、そろそろ話を畳みに行くべき作品なんじゃないかな?
<A> <楽>
12'01'11 はじめの一歩98
 A級トーナメントもいよいよ大詰め。鴨川ジムの青木、木村、板垣も仕上げに向けて順調にトレーニングを積んでいた。だがそんな時、高村から呼ばれた一歩は、青木に大きな弱点があることを指摘される…

 試合はなく、ほとんどがその間の話になっている。ボクシングの作品ではあるのに、最近ではむしろこっちの方が面白い感じもあり。笑い要因の青木がいい味出してる…でもこれって本末転倒だよな。
 一応、前回あの試合内容に満面の笑顔を見せた鴨川の本心もちらっと出てはいる。
<A> <楽>
12'05'26 はじめの一歩99
 スピード勝負となった板垣と冴木。同じ境地を観る事が出来る二人だが、キャリアの差で冴木有利で試合は展開していく。圧倒された板垣は、手を出すことも出来なくなってしまったが…

 どうせ消化試合なのだが、それを1巻丸ごと使ってしまう意味があるのやら。もうどうなっても良いって感じ。いい加減一歩の世界での戦いを描いて欲しいもんだ。
<A> <楽>
12'08'01 はじめの一歩100
 板垣はスピード勝負で冴木の能力を吸収して戦いを圧倒する。その勝利の後、木村と青木の試合が始まったのだが…

 いよいよ100巻かあ…という感慨はともかくとして、なんでだか全然盛り上がって見えないという問題がある。特に青木の試合なんかはこれからの伏線になっているのだと思うのだが、もうなんでもしてくれって感じで。後はもう板垣のこれからをはっきりさせてしまって、一歩の世界戦への道行きを描いてくれる以外に何にも求められない。
<A> <楽>
12'11'28 はじめの一歩101
 A級トーナメントで敗退した木村と青木は、真剣にこれからの自分たちの行く末を案じていた。そんな中、ついに一歩に世界戦への話が舞い込んできた。
 これまでとにかく話の引き延ばしに終始し、話が極限まで薄くなってしまった感のある作品だったが、ようやく一歩を中心に話が盛り上がり始めた。ここまでが長かったが、これで話が加速してくれることを望みたい。
 今巻では、木村と青木の進退について、一歩に世界戦が舞い込む話、そしてアメリカに渡ったヴォルグが世界タイトルマッチの挑戦と、盛り上げるには良い素材が展開している。このままいってほしいものだ。
<A> <楽>
13'02'28 はじめの一歩102
 世界王者マイクに挑戦するヴォルグ。だが王者の強さはことごとくヴォルグの上を行っていた。圧倒的不利の中、それでも勝機を見つけようとするヴォルグに、やがて二人の戦いは頭脳戦へと進化していく…

 前巻のヴォルグの戦いから急に面白くなったが、やっぱりちょっと引き延ばしの激しさを感じる部分もあり。まあ楽しかったから良いか。
<A> <楽>
13'06'13 はじめの一歩103
 チャンピオンのマイクに果敢に挑むヴォルグ。しかしロシア出身のアウェイで、しかもヴォルグ以上に緻密なゲームの駆け引きの出来るチャンピオンに、状況は圧倒的不利なままだった。日本にいてテレビでヴォルグを応援する一歩と千堂だったが…

 前回から続き一気に盛り上がりを見せたヴォルグのチャンピオン挑戦劇。久々に盛り上がった感じ。ただ、最後に鷹村が「一歩が弱くなった」と言ってることがちょっと気になるところ。
<A> <楽>
13'08'27 はじめの一歩104
 いよいよ世界戦に挑戦することとなった一歩。その相手アルフレド・ゴンザレスに対する特訓を開始するのだが、どおれも決め手に欠けていた。それでも反復練習を繰り返していく。一方、日本チャンピオンを目指す板垣は、宿敵今井と対戦することとなるが…

 いよいよ一歩の世界戦…だが、とりあえずそのための練習の話となる。普通こう言うのは鴨川がちゃんと攻略を用意して、一歩がそれに従うってパターンが多いが、この場合は攻略が今ひとつ見えないし、前巻で一歩が弱くなったという話がひっかかるところ。
<A> <楽>
13'12'08 はじめの一歩105
 一歩の世界戦前哨戦。その前座としてフェザー級日本チャンピオンを賭け、板垣が宿敵今井と対戦することに。スピードが乗れば誰にも止められない板垣を封じる今井の策とは…

 今回は板垣の日本チャンピオン挑戦を描く話となったが、これまでの超能力のようなスピードを活かすことは出来ず、逆に乱打戦という、変な展開になってた。この試合そのものは凄くテンポが良いのだが、肝心な一歩の対戦には、その前に紙面割きすぎ。中心が一歩になった途端、展開が重い。これも引き延ばしなのか?
<A> <楽>
14'02'25 はじめの一歩106
 静かな内に始まった一歩対ゴンザレス戦。世界第2位の貫禄を見せるゴンザレスに対し、猪突猛進しか出来ない一歩はなんとか食い下がるが…

 なんというか、とにかく物語が動かない。この巻を読まなくても良いくらいの静かな展開になった。一歩戦は緊張感だけで保たせるのは難しいんだよな。それを無理矢理緊張感演出しようとしてるから、無理が生じてる感じかな。
<A> <楽>
14'07'04 はじめの一歩107
 圧倒的技術の差がありながら、徐々に自分のボクシングに引き込み始めた一歩。だが世界ランカーのゴンザレスは、完全に試合を掌握していた。本性を出すゴンザレスに、なすすべもなく圧倒されるようになってしまうのだが…

 なんというか、いつもの展開なのだが、とても間延びしたような話だった。一巻丸々使っていながら、結局何をしているのか全く伝わってこない。最後にデンプシーロールが出たことくらいかな?
<A> <楽>
14'10'21 はじめの一歩108
 格上のゴンザレスに対し、どんな手も通用しない一歩は、ついに伝家の宝刀デンプシー・ロールを繰り出す。だが、それに合わせたかのようにゴンザレスは豹変していった。

 逆転に次ぐ逆転なのだが、やっぱり興奮しない。なんというか、長引かせるためにやってるとしか思えないのが残念か。でもこの展開からしたら、一歩の負けもありえるのか?
<A> <楽>
15'01'14 はじめの一歩109
 ゴンザレスと一歩の戦いは、激しい一撃の応酬によってゴンザレスの勝利となる。敗北を喫した一歩は、その後敗北を徹底的に味わわねばならなかった。そんな中でも再起を目指す一歩だが…

 気がつけばもう100巻を越え、伊達戦以来一度も敗北していなかったが、ついに敗北が訪れた。正直、ようやくか。と言う感じではある。これをやるにせよ、せめて五年くらい前にやっておくべきだった。
 ただ、一体どうやって一歩が再起するかだけはちょっと興味はあるか?
<A> <楽>
15'05'09 はじめの一歩110
 鷹村のWBA・WBC統一戦の前哨戦で間柴の試合と千堂が試合が組まれた。それぞれ世界を相手の対戦だったが、同じ控え室となった二人の仲は険悪そのもので、ついに喧嘩を始めてしまった。怪我を負いながら試合へと赴く二人だが…

 前巻で一歩の覚悟が問われていたはずなのだが、話はそのまま間柴と千堂の試合になだれ込む。それで試合前に喧嘩して大怪我を負ってしまうというのだが、そんな事をする必要性あったのか?
 …いい加減俺も付き合い良いよな。
<A> <楽>
15'10'18 はじめの一歩111
 メキシコから来た相手と拳を交える千堂。それはまさしく一歩のゴンザレス戦と同じ展開になっていく。そしてWBAとWBC統一戦へと挑む鷹村。第1ラウンドは様子見の様相だが…
 一歩から離れ、間柴戦、千堂戦、そして鷹村戦と軽快に話は進んでいくが、結果が分かっている以上、どんなにピンチ展開になってもどうせ勝つとしか思えないために盛り上がりに欠けてしまう。
 戦いの度に描写が変化するのが面白いが、ここでの鷹村戦はモノトーンで展開。描写的には変わってて良い。
<A> <楽>
15'12'02 はじめの一歩112
 メインイベントとなるWBAWBC統一王者戦で対戦する鷹村とバイソン。フリッカーを使うバイソンのリズムに慣れない鷹村は、その挙動を真似て自らもフリッカーを使い、同じ土俵に持ち込んでいった。そこから始まる激しい攻防戦。

 鷹村の世界戦ではあるが、これまでやってきたように、対戦以前の描写が全くなく、突然現れた対戦者にえらく苦労してる。なんとなくそれが違和感あるのと、鷹村の右目の話がやっと出てきたが、もう時期的には遅すぎる。何年前からの伏線だよ。
<A> <楽>
16'03'29 はじめの一歩113
 統一王者戦でのバイソン対鷹村の戦いは、鷹村の負傷により均衡が崩れ、バイソンがたたみかけるように襲いかかる。そんな中、鷹村が放った起死回生の策とは…

 なんというか、流石にこれはもう擁護できないって言うか、引き延ばしもここまで来ると無残。鷹村の強さは最早人間レベルでなくなり、それだけに読んでいてカタルシスが来ないし、一歩もこれからの一歩が全く踏み出せないままずるずると巻を重ねるだけ。幕間のコミカルな話もシモネタがきつくなって正視に耐えなくなってしまった。
 ほぼ連載開始からずっと買い続けてきた作品だが、いい加減切るべき時が来たのかもしれんな。
<A> <楽>
16'11'18 はじめの一歩114
 ゴンザレス戦の敗戦から、戦うモチベーションを失ってしまった一歩だが、着実に世界に向かおうとしている千堂に何かと振り回されてしまう日常。一方、再起戦が近づいている木村と青木の二人は、それぞれに秘めた思いを持って戦いに挑もうとしていた。

 もう止めようとか思いながら結局読み進めている本作。
 本巻の見所を言うならば、千堂が中心になってキャラ達を引っ張っていると言う所で、一歩や宮田に喝を入れてた。なんだか無くなったはずの一歩対宮田が行われそうな展開になってきたな。でもやたら良い人間になって人にアドバイスしたり、好きな人に告白したりとこのパターン、いわゆる死亡フラグって奴では無かろうか?それが一歩のモチベーションになるとか…
<A> <楽>
17'01'06 はじめの一歩115
 青木と木村の試合が始まった。目標を持ち、そのために邁進する青木と、ただ青木につきあうだけで戦うという木村の間に、少しずつ差が生じ始めていた。一方、ゴンザレス戦での敗北から試合を封じられた一歩は歯がみしつつ、二人の戦いを見守るしか無かったが…

 具体的なストーリー進展はほとんどなし。一応青木のこれからについての話になるのかも知れないけど、全員何もせずに停滞してるだけ。ギャグが笑える訳でもないし、なんか本当に停滞してるだけって感じだ。
 しかしここまでくると、本当にこれ復調できるのやら?20年以上も続く作品だけに、著者にちゃんとラストが見えてるかどうか。
<A> <楽>
17'02'10 はじめの一歩116
 会長と共に訓練した新型デンプシーロールは完成に近づきつつあった。だがその前に一歩はパンチドランカー症状に冒されていたことが分かってしまう。そのことに気づいた会長はしばらくの間の謹慎を命じるが…

 ゴンザレス戦に敗北したのはパンチドランカーのためだったというオチに持って行ったが、既に10巻以上前にそう言っておけば良かっただけで、ここまで引っ張る必要は無かった気がする。それで深刻になるかと思いきや、変なコメディ話を挿入したりで、なんだかバランスが取れてないとしか。
<A> <楽>
17'06'13 はじめの一歩117
 パンチドランカーの疑いをもたれ一月の間ボクシングから離れることを余儀なくされた一歩だが、その一月が過ぎ、いよいよ新型デンプシーを試すこととなった。想像以上の仕上がり方を見せるのだが…

 3巻に渡って、パンチドランカーか?と引っ張ってきたが、結果として全く問題なし…いいのかこんな展開で?
 それより問題は復帰したとしてそのモチベーションをどこに持って行く?今の段階では惰性のように試合が組まれ、それを淡々とこなしていくだけになっていくのは明白。パンチドランカーと新しい展開とが結びついていくんじゃないかと思っていたもんだが、今のところ全くその方向には行ってない感じ。
<A> <楽>
17'11'13 はじめの一歩118
 一歩の復帰戦が決まった。そのための最終調整に入る一歩だが、未だパンチドランカー症状疑惑がなくなったわけではなく、更に対戦相手のフィリピンチャンピオンは初めての左利きだった。

 やっと再生の第一歩を踏み出す事が出来た。これで物語がようやく動き出した感じだが、実質これは5年くらい前にやっておかねばならない事だったのでは?引っ張りすぎてもうどうでも良いって気がしてくる。
 それになんか展開が妙に間延びしてる感じもあるし。なかなかパワー持続するって難しいな。
<A> <楽>
18'03'13 はじめの一歩119
 力の差は歴然で、フィリピン王者ゲバラを追いつめる一歩。だが肝心なところで攻めきれず、スリップダウンを繰り返してしまう。一体一歩の体に何が起こっているのか…

 久々の一歩の試合で、パターンとしては新型デンプシーが炸裂して一気に勝利するかと思ったのだが、肝心の一歩が何度も倒れるという意外な展開。意外ではあるが、ストレスがたまる上に、この後の悲惨な展開が読め始めてるので、かなりきつい。
 落として上げるのがスポーツ漫画の王道とは言え、なんだか落としっぱなしのような感じでもある。
<A> <楽>
18'07'12 はじめの一歩120
 華々しい復帰戦となるはずのゲバラとの対戦は、パンチドランカー症状が発症してしまった一歩の敗北に終わる。ボクサー人生どころか人生そのものに支障が出るとされた一歩の決断とは…

 ここまで引っ張って「やっぱりパンチドランカーでした」という酷いオチ。少なくとも前2巻の引っ張りはなんだったの?という話。
 スポーツ作品は落として上げるが基本だが、120巻も引っ張ってそれをやられても困る。
<A> <楽>
18'09'20 はじめの一歩121
 ゲバラとの試合に敗北を喫した一歩。診断の結果、極めてパンチドランカーに近いと言われてしまい、一歩はリングを降りる決意を固める。

 はっきり引退とは言ってないものの、リングを降りることになった一歩。なんかトレーナーになるとか言って迷走してる感じがある。タメの時期なのかも知れないけど、少々読んでて苛つく。
<A> <楽>
18'12'14 はじめの一歩122
 ボクシングから引退する決意を固めた一歩は会長からの薦めもあり、セコンドとしてジムに関わることになった。初セコンドは木村の試合だったが、一歩がやることなすことずれたことばかりで、会場中の笑いを誘うことに。

 引退したというくせに未だにボクシングに関わる一歩の奮闘が描かれるのだが、正直読んでいて辛い。今更一歩の痛々しさを笑う気にもなれないし、未練たらたらな言動に苛々してしまう。
 一歩が再びボクシングを始めるまでのタメだとは思うのだが、全然うまく機能してない。
<A> <楽>
19'03'17 はじめの一歩123
 トレーナー見習いとなった一歩の前にボクサーになりたいという青年テツが現れた。彼がいじめっ子であることを知っている一歩はテツにいくつかの試練を与え、それに耐えられるかを見極めることにした。一方、太平洋チャンピオンの宮田は防衛を続けてはいるものの、生彩に欠いてしまうことを自覚していた。

 弟子も出来、トレーナーとして順調に成長していく一歩だが、とにかく読んでいて辛い。物語そのものよりも、一歩にこんな真似させるなということ。いっそ一度閉じて全く違った物語としてトレーナーを主人公にした物語を作った方が良いんじゃないかな?
 あと、宮田が一歩との再戦を希望するような事を言ってるけど、前に戦えないと言ってた本人からそんな勝手な台詞が出るとは。
<A> <楽>
19'07'08 はじめの一歩124
 一歩にとっての初めての弟子泰平は真面目にボクシングの訓練を続けていたが、その本心は喧嘩に勝つことだけだった。裏切られてしまったと感じた一歩は…

 一歩が弟子を取るという話になったが、ここまで巻が進んでやることには思えないのがなんとも残念。この展開を見る限り、弟子を育てるのはあまり上手くいかず、結局復帰という形を取りそうな雰囲気はあるが、だったらもっとテンポ良くやってほしいもんだ。
<A> <楽>
19'12'30 はじめの一歩125
 ライト級東洋チャンピオンとなった間柴に挑むのは日本チャンピオンの伊賀だった。伊賀を日本チャンプに育て上げたトレーナーの栗田は自信満々で試合に挑み、それを迎え撃つ形となった間柴。ラフプレイすれすれの行為に対して間柴が取った戦術とは。

 基本もうだらだらと続けるしかない作品だったが、この話は結構締まりがあった。最初に一歩と戦ったときのチンピラ然としていた間柴がボクサーとしてここまで成長したかのか、という感じで、昔から読んでいればこそ楽しめる話になってる。
<A> <楽>
20'03'14 はじめの一歩126
 鷹村の防衛戦を二人の弟子を連れて観に行く一歩。そこで一歩が観たものは、高度な左の使い方だった。むしろ弟子よりも自分自身の戦い方に思いを馳せてしまう。

 トレーナーとして頑張ってる一歩だが、一歩引いて試合を観ることで、逆に自分自身の戦い方を考えてしまうと言う話で、復帰の足がかりの伏線だろうか?50巻ほど前にやっておくべき話だった。
 あと千堂がメキシコに殴り込みに出かける話も出ている。現時点ではコメディ回みたいだけど。
<A> <楽>
21'03'08 はじめの一歩127
 世界チャンピオンリカルドとのスパーリングにこぎ着けた千堂は、圧倒的な実力差の中、一発パンチを入れることが出来た。それを見たリカルドの弟子を自認するゴンザレスが千堂に挑戦状をたたきつけるのだった。一方、日本ではトレーナーとして二人の弟子達の面倒を看る一歩は、現役時代の自分に足りなかったものを痛感させられていた。

 一歩と千堂の二つの物語が展開していく。一歩の方は現役に未練たらたらで、全然前に進んでない感じ。一方千堂は着実にキャリアを積み、ついには世界ランカーとの公式戦へと臨むことになる。主人公を差し置いて盛り上がってる。
<A> <楽>
21'10'29 はじめの一歩128
 メキシコで千堂武史とゴンザレス戦が始まることを告げられた一歩はいてもたってもいられずにメキシコへと飛ぶ。そこで始まった戦いは、冷静な戦いで主導権を握るゴンザレスに押されっぱなしの千堂の姿だった。

 今回の中心は千堂となり、一歩はあくまでサポートと解説のためだけに存在する。主人公が完全に空気というのもなんだし、笑いのネタも外し気味。とはいえ、始まった戦いはかなり盛り上がっている。
<A> <楽>
22'01'29 はじめの一歩129
 千堂対ゴンザレスの試合はむき出しの暴力同士のぶつかり合いとなった。本来の野生を取り戻して挑むゴンザレスに、それ以上の野生で対抗する千堂。そのし合いを見せられた一歩は…

 久々にまともな試合と言った感じだった。しかし肝心の主人公である一歩はそれを観てるだけしかできず、肝心な一歩はどうなのやら。いっそ新しい作品書いた方が良いかもしれんぞ。
<A> <楽>
22'04'08 はじめの一歩130
 メキシコの試合観戦が終わり帰国してきた一歩。その戦いの興奮冷めやらぬまま、再び日常に戻り、後輩の指導に当たる一歩だが…

 大きな試合があるとだいたい一巻分くらいコメディ回が出てくるのだが、丁度本巻はそのような位置づけにあるようだ。面白いかどうかと言うと、たいして面白くはないが、一歩の復帰がなんか本当におこりそうな雰囲気はあり。
<A> <楽>
22'07'08 はじめの一歩131
 鷹村の三階級目の挑戦となる、S・ミドル級チャンピオンのキース・ドラゴンとの対戦を控え、キース来日に合わせ、敵情視察を兼ねて彼の好きな麻雀勝負に鴨川ジムの八木が向かった。だがあまりに幸運すぎるというキースの運は想像を絶するものだった。

 鷹村の三階級目となるチャンピオン戦だが、この巻はそれ以前のコメディチックな話。いつものパターンでチャンピオンの強さを強調するための話。極端な幸運の持ち主と言うことだけ。あと一歩がトレーナー経験から人を見る目ができつつあるというのもあるが、概ね消化試合。
<A> <楽>
23'06'26 はじめの一歩132
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 S・ミドル級チャンピオンのキースと鷹村の対戦は、実力的には伯仲しているものの、キースの幸運によって鷹村のパンチは空を切る。徐々に追い詰められる鷹村が取った策とは。

 勝負の行方が決まっているものを、いかにドラマチックに描くかに苦労しているのが分かる。相手がラッキーすぎる場合にどう対処するかという話。描写は丁寧なものの、内容はこんなものか。
<A> <楽>
23'09'13 はじめの一歩133
 鷹村の四階級連覇に、強運のキースが立ち塞がる。何をしても有利になってしまうキースに対し、鷹村は相打ちで対抗する。体力勝負となったこの勝負を制するのは…

 実力もあり、更に幸運を味方につける相手に高村が挑むという話だが、終わってみるとあっけない。苦戦の末に勝利をもぎ取るというパターンはこれまでと全く変わらず。
<A> <楽>