バトルスター・ギャラクティカ(1st)事典 |
宇宙空母ギャラクティカ |
バトルスター・ギャラクティカ(2nd) |
バトルスター・ギャラクティカ(3rd) |
バトルスター・ギャラクティカ(4th) |
2004'10'18〜2005'1'24
宇宙空母ギャラクティカのリブートとして作られた本作。
主な登場人物 | |
ウィリアム・アダマ | (役)エドワード・ジェームズ・オルモス。テレビを中心に活躍。映画では『ブレードランナー』のガフ役。 ギャラクティカ艦長。サイロンの攻撃によって、唯一の戦力となったギャラクティカを、人手不足の中で必死に人類存続のために戦う。 |
リー・アダマ | (役)ジェイミー・バンバー。主にTVシリーズで活躍。 コードネームは“アポロ”。アダマ艦長の息子でギャラクティカの戦闘機飛行隊長。弟ザックの死は父に責任があると思い、その中は疎遠だった。 |
カーラ | (役)キャット・サックオフ。主にテレビシリーズで活躍。 カーラ・スレイス。コードネームはスターバック。ヴァイパーのエースパイロットだが、相手が上官であっても反抗的な姿勢を貫き通すため、しばしば営倉送りになっている。かつてアポロの弟ザックの婚約者でもあった。 |
ヒロ | (役)ターモー・ペニケット。 本名カール・C・アガソン。ヴァイパーパイロット。ヴァイパーに避難民を乗せ、カプリカに残る。その中でシャロンと恋に落ちる。 |
シャロン | (役)グレイス・パーク。テレビシリーズで活躍中。 シャロン・ヴァレリー。ヴァイパーパイロットでコードネームはブーマー。ヴァイパーに避難民を乗せる。一方ギャラクティカ内にも同じ顔をした人物がいて、一番最初にサイロンであると分かった人。 |
バルター | (役)ジェームズ・カリス。 ガイアス・バルター。惑星エルロン出身の科学者。全艦隊で使われるナビゲーション・プログラムの開発を行ったが、その時点でサイロンの送り込んだナンバー6と接触し、植民惑星の艦艇全てにウィルスを仕込む。結果として植民惑星を破壊した張本人だが、それを悟られぬよう科学者としてギャラクティカに同乗している。 |
ローラ | (役)マリー・マクドネル。 ローラ・ロズリン。植民連合の大統領。既に癌に冒されており、出来るだけその事を隠しつつ、人類のリーダーとして振る舞おうとする。 |
ナンバー・シックス | (役)トリシア・ハルファー。テレビシリーズで活躍中。 サイロンが植民連合に送り込んだ人型サイロン。6体目と言うことでナンバー6と名付けられている。バルターと接触を持ち、サイロンの地球襲撃のプランを練った。2年間バルターの恋人として過ごしてきた。もういないはずなのに、バルターは彼女の幻影を見続けている。 |
話数 | タイトル | コメント | DVD |
序章 監督:マイケル・ライマー 脚本:ロナルド・D・ムーア グレン・A・ラーソン |
惑星コボルを母星とし、12の植民惑星に分かれて繁栄していた人類は、人工知能を備えたロボット「サイロン」を開発する。だがサイロンは叛乱を起こし、人類とサイロンとの戦争が勃発。長く激烈な戦いののち双方は休戦を宣言。サイロンはどこかへ姿を消した。そして40年後、サイロン戦争で活躍した惑星カプリカの巨大宇宙空母「ギャラクティカ」は旧式化し、退役の日を迎える。そして退役式典が行われているまさにその時、まったく突然に12のコロニーに対するサイロンの総攻撃が始まるのだった。 かつての「宇宙空母ギャラクティカ」の完全リメイク。シリーズ化される直前のミニシリーズがこの話となる。 長く沈黙を保っていたサイロンが力を付けて攻め込むという話で、オリジナルシリーズでは謎の存在であったサイロンはここでは人類が作り出した機械であったことが分かる。 オリジナルと違いとしてはアポロが妙に父アダマに反抗的なことと、スターバックやブーマーが女性になっていること。その辺が静かに進んでいき、中盤でサイロンの攻撃によって人類が完膚無きまでにたたきのめされ、その後ギャラクティカを中心に難民移送船団が出来るまでが本作の話で、映画版『宇宙空母ギャラクティカ』をリメイクした感じ(映画版は「宇宙空母ギャラクティカ」の1〜3話までの再編集だが)。 前半はあくまで通常任務の植民軍の日常を描きつつ、アポロとアダマの確執やスターバックのやんちゃぶり、そしてバルターが施した罠が水面下で進行していることが描かれていく。 ここで特徴的なのはやっぱりナンバー6の存在だろう。最初にサイロン兵と共に現れ、人間を観察してるように見える無機的な存在。やってることがずれているようで的確なのもロボット的。 そして中盤。これまで雌伏していたサイロンが植民連合に攻撃を仕掛けてくる。これがオリジナル版「宇宙空母ギャラクティカ」のオープニングとなるが、ここで重要なのは、バルターがナンバー6と共に組んだプログラムが植民連合のコンピュータを作動不可能にしたと言う事。その際たまたま退役前でネットワークから切り離されていたギャラクティカだけが無事で、更にたまたまヴァイパーが一隊分待機していたと言うこと。そして植民連合の大統領がたまたま宇宙に出ていて無事だったこと。これをラッキーというか、出来すぎというかは分からないけど。結果としてギャラクティカ以外は抵抗らしい抵抗も出来ずサイロンの攻撃に蹂躙されるばかりだった。 中盤はほぼ人類絶望の描写が延々と続く。その中、ギャラクティカが隔壁閉鎖で100人あまりを切り捨てる描写もあり。人間が宇宙空間に放り出される描写まであるよ。 そんな中、地上に不時着したヴァイパーが乗せられるだけ避難民を乗せるという描写もあり。これもオリジナル版であった話だが、これも辛い選択を強いられている。 後半に入ると、植民連合の再編へと話が移る。今現在動ける宇宙戦艦はギャラクティカだけなので、アダマーはそれを旗艦として軍を再建しようとするが、生き残った大統領は、戦うよりも難民の収容の方を優先するよう指令する。二人の温度差が現れ、その二人の指令を聞いているアポロの複雑な思いが描かれる。色々悩み多い人物のようだ。 ここでは避難船に逃げ延びてきたバルターが、事実を隠しつつ大統領に協力することになるが、その間もナンバー6の幻影を観続ける。バルターの心理では表層部分では全く罪悪感を持っていないが、ナンバー6の存在が罪悪感を煽っている。これも複雑な感情を持った人物のように見える。おそらくはアポロとバルターの二人を中心に話が展開してく事になるだろう。 ここでは小ネタが多数登場。思った以上にヒューマンタイプのサイロンが入り込んでいることなども暗示されている。 最後はヴァイパー部隊とサイロンのドローン部隊との正面激突。コンピュータがまともなら、何とか互角近い戦いは可能らしい。それでエンジン故障したアポロ機を、スターバックのヴァイパーが物理的に押してギャラクティカに着艦させるとか…無理だ。 <40年前に戦ったというサイロン兵の甲冑が博物館に置いてあったが、これは旧シリーズのものと同じ。 ギャラクティカに攻めてきたサイロンの攻撃機を「無数確認。二個中隊はいます」と報告。「無数」と「二個中隊」にはずいぶんの開きがあるけどね。 密集形態で迎撃に出るヴァイパー部隊。エンジンが止まったら接触事故まで起こすくらいに近い。普通の航空機でもここまで近いのはないから、宇宙じゃありえんだろ? 核ミサイルを機銃で撃退するスターバックのヴァイパー…流石に無理だろ?それに爆風が妙に小さくないか? ギャラクティカに映るレーダーは音波探知式みたい。宇宙空間でこういう描写あり? 最後のアポロとスターバックのギャラクティカへの着艦シーンはそのまま「宇宙戦艦ヤマト」でやったことがあったりして…> |
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第1話 | 33分の恐怖 “33” 監督:マイケル・ライマー 脚本:ロナルド・D・ムーア デヴィッド・ウェドル ブラッドリー・トンプソン カーラ・ロビンソン |
サイロンの攻撃から6日が過ぎた。現在のところ難民船にいる約5万の難民を救うため、サイロンの目を逃れようとランダムジャンプを続けていた。だが特定できないはずのジャンプ先に、33分毎にサイロンの追撃船が現れてくるのだった。何回となく繰り返されるジャンプに、疲労の色が濃いギャラクティカクルー… これから実質的な第一回の話となるが、当然話は序章の直後からとなっている。それで第一話という割には、いくら逃げても追ってくるサイロンの脅威に難民全体が最早疲れ切っている。 アダマ、アポロ、スターバックそれぞれが疲れてへとへとになりながら戦ってるが、ここで面白いのがバルターで、本人は何も出来ず難民船に乗ってるだけなのに、ナンバー6の幻想が常につきまとい、精神をかき乱している。この人が一番疲れてる感じだな。 途中取り残された民間船オリンピック・キャリアーの話が出てくるが、これは完全に見捨てられてしまう。日本の特撮であれば、どんなことがあっても救出するって話になるはずだが、逆にスパイ疑惑が出て破壊されるという恐ろしい結果に。とんでもない話になってしまったが、それで命令を下したアダマと大統領、アポロの悩みはどんどん深くなっていくようだ。その民間船こそがサイロンを呼び寄せていた元凶だったことが最後に分かったものの、やっぱりしっくりこない。 前回ちょっとだけ登場したヒロとシャロンの二人は、どこかの惑星でサイロンと戦っている。 序章でもそうだったが、オリジナル版「宇宙空母ギャラクティカ」では出てこなかったヴァイパーの着艦シーンがちゃんとある。これを観てるとますます「宇宙戦艦ヤマト」を思い出してしまう。そもそも重力の関係がどうなってるのかがよく分からないのだが。 現在難民数47,973人。話が始まる時点で49,998人いたので、一話で2千人が一気にいなくなった計算。 <征服された惑星カプリカでヒロがサイロンと肉弾戦で戦っているシーンがあるが、サイロン兵は身振りで指示してた。もっと情報が即座に伝達できそうなもんだが。 大統領に連絡を取りたがっていたアマラクのことを、バルターは自分を告発しようとしている人間だと思い込み、難民船オリンピック・キャリアーのコンピュータに細工して置き去りにした。でもひょっとしてアマラクが言いたかったのは、オリンピック・キャリアーにサイロンのスパイが乗っていたと言う事だったのかもしれない。死んでしまった以上真相は分からないが。> |
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第2話 | ウォーター “Water” 監督:マリタ・グラビアク 脚本:ロナルド・D・ムーア デヴィッド・ウェドル ブラッドリー・トンプソン カーラ・ロビンソン |
何者かによってギャラクティカの貯水タンクが爆発し、船団は大量の水を失った。現場を調べたチロルは、起爆装置がさらにあと一個行方不明だと報告する。アダマ艦長らは、乗員に紛れたサイロンを見つけ出す検査を急ぐようバルターに指示する。一方、水を捜しにシャロンたちラプター隊が派遣されるが… 第1話でもう疲れ切ってる船内が描かれていたが、今度は水が無くなったという、ますます悲惨な状況に落ち込む。前回のオリンピック・キャリアーを破壊したこともあって、特にアポロは落ち込んでおり、それに対し厳しく当たるアダマの姿がある。アダマはこれまでどれだけ失敗してどれだけの人間を失ってきたかを推測できるエピソードだ。 そうやって厳しい物言いをしてる割に、大統領に対し細やかな配慮をしてるアダマは、なかなか人間として出来てる。 一方、バルターの方は相変わらずナンバー6の幻覚を見っぱなしだが、生き残るためにそれなりに重要人物になりつつあるため、精神の平衡を失いつつある…そんな中でもスターバックを口説いてたりするけど。 ところでこれまであんまり目立ってなかったけど、ブーマーがなんかだんだん存在感増してきてる。自分がサイロンだと思われてるという被害妄想なのか、それとも? そしてカプリカに取り残されてるヒロとシャロンは、相変わらず地上で活動中。なんか良い雰囲気だけど、この二人は一体どんな役割を持ってるんだか?…今更気がついたけど、シャロンってブーマーの本名だっけ?改めて観返してみたら同一人物だった。そうすると、どっちかがサイロン人か…やっぱりギャラクティカにいる方か? 人間が生きる上で食料と水は絶対必要。特に人数が多いと、それを確保するだけでもとんでもなく大変。その辺を細かく語られてる。 この時点で難民数は47,958人。今回の話で15人が消えた。 <タイは民間人が水を浪費してると言ってるけど、宇宙船の水は完全リサイクルされるから、いくら使っても最終的には戻ってくるはずだが? ただ、予算を抑える都合上か、爆発も暴動も全て報告だけってのはやや寂しい感じはあり。 ギャラクティカで使われているカードは六角形で、これはオリジナル版と同じ。変なところでこだわりがあるみたいだな。> |
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第3話 | 囚人ザレック “Bastille Day” 監督:アラン・クローカー 脚本:ロナルド・D・ムーア トニー・グラフィア デヴィッド・ウェドル ブラッドリー・トンプソン カーラ・ロビンソン |
水のある衛星が発見され、とりあえず一安心の難民団。衛星の劣悪な環境での作業のため、囚人艦アストラル・クイーンに収容されている囚人の自由を条件に衛星で働かせることにするが… 前回の続きとなり、水の採取が描かれる。そのために囚人を働かせようとするのだが、その頭目トム・ザレックが非協力。前半部分はアポロとトムの会話と、囚人船の反乱。こういう時には一丸となって困難に対処する…という具合に行かないのがこの作品の面白いところか。 トム・ザレック役はリチャード・ハッチ。オリジナル版「宇宙空母ギャラクティカ」のアポロ役だ。 アダムに対し、自分に付くか大統領に付くかを尋ねるアダマ。アポロはどっちにも付くつもりはないと言うが、いずれにせよどちらに付くかを決めねばならない時が来るのだろう。なんか同じ事をトム・ザレックからも言われてたみたいだが、少なくとも今回はどっちの意見も取り入れる。と言うところが落とし所。ジンテーゼとしての立場をはっきりさせたようだ。 バルターの方はナンバー6の幻影と何とか上手くやる術を身につけつつあるようで、ナンバー6に対し、軽口も叩いていた。 前回カプリカにいるのとギャラクティカにいるシャロンは同一人物と気づいたが、カプリカのシャロンも「ブーマー」と呼ばれてるし、更にナンバー6が彼女とタイを見守っているのが分かる。やっぱりこっちがサイロンか?あるいはどっちもサイロンという可能性も?なるほどここでカプリカの意味が出てきたか。 ボクシーも登場してるけど、とにかくひねくれたガキになってる。流石にオリジナル版と同じにはならないか。 トム・ザレックとの対話の中でアポロのニックネームの意味はやっぱりアポロンからだと分かった。この世界は地球と地続きか。 現在難民数47,958人。今回は誰も死ななかったけど、けが人は結構出ていた。 <衛星で見つかった水に塩分が多すぎると文句を言うタイ。蒸留装置くらいないと宇宙では生活できないんじゃない? |
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第4話 | 悔恨の祈り “Act of Contrition” 監督:ロッド・ハーディ 脚本:ロナルド・D・ムーア デヴィッド・ウェドル ブラッドリー・トンプソン カーラ・ロビンソン |
着艦1,000回目の着艦を成功させたパイロットのお祝いが格納庫で行われていた。だが、その直後格納庫のミサイルの暴発事件が起き、大惨事が起きてしまう。この事故に触発され、スターバックは自分が冒してきた過ちについて思いを馳せる… 今回は過去の話。アポロとスターバック共通の重要人物ザックの死をどうやって今の彼らが乗り越えてきたのか。そしてそれが人間関係にどのような影響を及ぼしていたかが語られる。 父の期待に応えるべくパイロットとなったザックだが、当時教官だったスターバックは未熟であることを知りつつ試験に合格させてしまった。それが結局ザックの命を奪ったこととなり、結局今もその罪の意識に苛まれている。 そんな中で、スターバックをヴァイパーの教官にするアダマ。敢えてそれをさせるのが上官としての務めか。そしてその訓練生をかばって一人でサイロンの戦闘機と戦ったスターバックは採掘英才に真っ逆さま…ここからどうなるか? 結局今回もアポロは中途半端な位置に置かれ、スターバックとアダマの間でおろおろするばかりだった。こういう役付けか? 一方、カプリカではブーマーとヒロが、サイロンから逃れつつ生き残った人間を捜し回っている。 現在難民数97,945。格納庫事故で亡くなったのは13人。 <テレビでは珍しいベッドシーンがあるが、最近ではそう規制されてる訳でもないのかな? カプリカの個人宅には今の地球と同じ本があるのは良いとして、ビデオテープらしいものまであった。ビデオねえ。 サイロンの戦闘機が飛んできたと言うことは、当然空母も来ていると言うこと。その事に全く言及しないな。> |
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第5話 | 帰還不能 “You Can't Go Home Again” 監督:セルジオ・ミミカ・ガザン 脚本:ロナルド・D・ムーア デヴィッド・ウェドル ブラッドリー・トンプソン カーラ・ロビンソン |
サイロンの迎撃に出たスターバックは敵の戦闘機と共に衛星へと落ちていった。スターバックは生きているとのかすかな情報から、彼女を発見すべく捜索活動を開始するギャラクティカクルー。時間ばかりが浪費される中、衛星上のスターバックは… 行方不明のスターバックを探す話となるが、あまり長くは留まれない状態でなんとかスターバックを探そうとする努力が描かれる。 スターバックの回収は船団の危機ともなり、それで捜索を続けるのか止めるのかで主要キャラが言い争ってるが、その中で前回の話で息子のザックが死ぬ原因となったのがスターバックであることを本人から知らされたアダマは、彼女との和解を求めてか、本当に必死になって探してる。 サイロンの戦闘機レイダーを操縦しているのは生態部品だった。サイロンって完全なロボットだけではなさそうだ。これまでもナンバー6とかブーマーとかいるけど、普通に使われてるのかな? 最後はスターバック敵のレイダーをなんとか操縦してギャラクティカに帰還するのだが、この物語、その昔「謎の円盤UFO」で似た話があったような? 一方、カプリカの二人はサイロンに追われつつも、今も戦い続けているが、戦いの最中シャロンが行方不明になってしまう。 現在難民数97,945。今回は一人も死ななかった。 ナンバー6は相変わらずバルターの前に現れ続けるが、サイロンとはつながってないらしい。やっぱり単なる幻覚なんだろうか? <レイダーに向かって発砲してきたアポロのヴァイパーに対し「誰がそんな事教えた?」と毒づくスターバック。多分自分自身だと思う。> |
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第6話 | 魔女狩り “Litmus” 監督:ロッド・ハーディ 脚本:ロナルド・D・ムーア ジェフ・ヴラミング デヴィッド・ウェドル ブラッドリー・トンプソン カーラ・ロビンソン |
民間船の搭乗者の中にサイロンのサイボーグ兵が乗船していた。指令を受け、サイロンの使命を思い出した彼ドラルはギャラクティカの武器庫から爆弾を盗み出す。人間型のサイロンがまだ紛れ込んでいると確信したアダマは警備主任のヘイドリアンに捜査を命じる。 これまではあくまで外からのサイロンの襲撃に備えるだけだった難民船団だが、実はその中にも多数のサイロンが紛れ込んでいることが発覚。彼らは自分自身が人間だと思っているが、指令を与えられると使命を思い出すらしい。これはやっかいな話で、自分自身が本当にサイロンなのか人間なのかも分からない。なんか『遊星からの物体X』っぽくあるぞ。そこで行われたことは、独立審問官による密告の奨励とまるで魔女狩りのような審問。誰しも少しくらいは後ろめたいところがあるが、それを喋らないと自分のみの潔白が明らかにされない。本当に魔女狩りだな。特にここで審問官となったヘイドリアンがとにかく嫌味な人間だってのが良い感じ。あらゆるものを疑うため、とうとうアダマまで審問官に連れて行かれるシーンまである。最終的にこれが魔女狩りと同じだと判断したアダマによって捜査は打ち切られるが、その影響はやはり強い。 今回はアダマの意志力の強さが全面的に出た話になった。全てを引き受ける覚悟を持ち、それを部下にも強いる。艦長として、実に立派だ。 しかし、そうなると、明らかにサイロンと分かっているブーマーの立ち位置が大変微妙。今回はブーマーの恋人であるチロルが疑われてしまった。本物のサイロンはスルーか。 バルターは、ひょっとしてサイロンが狙っているのが自分ではないか?と指摘されて怯えている。その事を今まで考えなかったとは、相当おめでたい人間だ。 一方、カプリカにいるブーマーの方は時折ナンバー6と行動を共にしているため、自分がサイロンであるという自覚はあるらしい。しかしそうなると、このブーマーの目的はどうなるんだ? 現在難民数47,942人。爆発騒ぎでも死傷者は3人だけ。 |
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第7話 | 裏切りの告発 “Six Degrees of Separation” 監督:ロバート・M・ヤング 脚本:ロナルド・D・ムーア マイケル・アンジェリ デヴィッド・ウェドル ブラッドリー・トンプソン カーラ・ロビンソン |
突如バルターの前からナンバー6の幻影が消え去った。その代わり、ナンバー6そっくりのシェリー・ゴッドフリーという女性が現れる。実体を持つ彼女はバルターがサイロンの奇襲攻撃に加担したという証拠を預かっていると主張する… 常にナンバー6の幻影を見続けているバルターが中心になった話。何故かナンバー6は消え、その代わりにそっくりな女性が現れる。バルターは実際に人類の裏切り者なのだが、その彼女が言っていることとは食い違いが生じている。それで生き残りを賭け、どんな手を使っても証拠隠滅を測ろうとするバルターの姿が描かれることになる。 結局神に祈った途端ナンバー6が現れ、そのまま無実の罪となったことが分かる。妙なオチだ。ロボットであるナンバー6が、何故そのような思考を持つに至ったのやら。 一方、先に捕獲したサイロンのラプターの調査が始まっている。スターバックはこれを動かしていたが、他の人が動かそうとしてもまるで駄目。何故かスターバックが操縦すると動く。ブーマーだけがその真相に近づいているようだ。ところでこのラプターだが、その船首に刻まれてるのは確かにサイロン人の顔だった。 そしてカプリカの二人はどんどん親密になっていく。 現在難民数47,942人。誰も死なず。 |
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第8話 | 神が導くもの “Flesh and Bone” 監督:ブラッド・ターナー 脚本:ロナルド・D・ムーア トニー・グラフィア デヴィッド・ウェドル ブラッドリー・トンプソン カーラ・ロビンソン |
民間船ジェミノン・トラベラーで、人型サイロン、レオーベンのコピーが発見される。アダマはすぐさま抹殺するように指令を出そうとするのだが、大統領のローラは彼を尋問することを主張する。だが派遣されたスターバックによって尋問にかけられたレオーベンは、不思議なことを語り始める。 既に余命残り少ないローラ、そしてスターバックが中心となった話。えらくメタな話。尋問風景が結構続くので、あんまり気持ちいい話じゃないな。落ちもかなり陰鬱なものだった。 前回ナンバー6によって神に祈る話が出ていたが、ここでもレオーベンがやっぱり祈ってる。サイロンと信仰と、どういう関係があるんだろう?オリジナルの「宇宙空母ギャラクティカ」と同様、植民惑星はギリシアの神々を信仰しているらしい(あるいはローマ?)。それに対しレオーベンは一神教の神の信仰を口にしてる。面白い対比。彼によればサイロンは神によって作られたのだとか。人類に対する罰なのか? スターバックの幼少時代のトラウマも出てくる。母親から虐待されていたらしい。だから自分の事を「不幸を呼ぶ」存在であると主張しているのだとか。その辺サイロンによって語られるのは不思議な感じだけど。 自分がサイロンじゃないかと危ぶむブーマーの姿もあり。実際確実にサイロンとは関わりがあるんだろうけど、そう言う自分自身が分からないのもいるんだろう。 一方、カプリカにいるそのブーマーのコピー体は、本気でヒロを好きになってしまったらしい。一体サイロンって何だろうね? 現在難民数47,945人。3人増えたけど? <敵スパイを尋問をかけるのに選ばれたのはスターバック。なんでパイロットが?それに任務時間過剰すぎないか?> |
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第9話 | バルターの憂鬱 “Tigh Me Up, Tigh Me Down” 監督:エドワード・ジェームズ・オルモス 脚本:ロナルド・D・ムーア ジェフ・ヴラミング ブラッドリー・トンプソン |
バルターが作っていたサイロン探知機がついに完成する。そんな時、正体不明のレイダーが単独でギャラクティカに近づいていた。 今回の監督はアダマ艦長役のエドワード・ジェームズ・オルモス。アメリカのテレビシリーズでは主演俳優に監督やらせるのは結構あり、それで独立して監督になった人も多い。 艦内の嫌われ役タイ副艦長が中心となった話。死んだと思われた妻のエレンが生きていた。と言う事なのだが、あるいはこの人はサイロンでは?という疑問が描かれていく。エレンは元々がかなりエキセントリックな性格をしていて、そんな彼女を深く愛していたためにタイは酒浸りになったという過去があった。 話自体は前回からの直接のつながりがあり、レオーベンによってアダマに対する不信感を植え付けられたローラが、艦内に不協和をもたらしている。アダマ自身も不信を抱かせるような行動を取ってるので、ますますおかしな具合。嫉妬と誤解で話は殆どソープドラマっぽくなってしまった。 カプリカの二人は、サイロンから本気で逃げ始めた。ブーマーはサイロンを裏切ったのか、あるいはこれ自体が何かの罠なのか。今のところ判断できず。 現在難民数47,945人。 <折角のサイロン探知機はえらく時間がかかると嘆くバルターの姿がある。だったら機材を増やして助手を雇ったら? バルターが自慰中(本人にとってはナンバー6とのセックスなんだが)に研究室に入って、呆れた顔してるスターバックの姿あり。よくこんなの映像化したもんだ。> |
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第10話 | 聖なる予言 “The Hand of God” 監督:ジェフ・ウールナー 脚本:ロナルド・D・ムーア デヴィッド・ウェドル ブラッドリー・トンプソン |
船団の燃料であるチリュームが不足しており、アダマはその探索にラプターを派遣する。その一方、癌に冒されているローラは蛇が這い回る幻覚を見始めていた… 2話の水に続き、今度は燃料不足。ギャラクティカには次々と試練が与えられている。ただ2話の時と異なるのは、あの時はサイロンの襲撃に怯えていたのに対し、今度はサイロンに攻撃をかけねばならないと言う事。これは実質的に初めての人間側による反撃になる。 その攻撃の作戦を作るのがスターバックとバルター。奇策になるんだろうけど、危険過ぎない?スターバックはまだ怪我が治ってないので、作戦自体はアポロが指揮を執ることになる。一応アポロが主人公だと思ってたけど、どうもこれまで影が薄かったが、ようやく活躍し始めたか。とにかく初めてのアクション主体の話。堪能できた。 バルターの話をナンバー6が本当に聞いているのかどうか、未だによく分からない。爆撃地点を適当に言って、しかもナンバー6がそれを認めたのに、本当にそれが的中してしまった。そして最後にバルターは自分の事を「神の道具」と称する。これは一体何を意味するのか? カマラエキスを服用しているローラは幻想を見始めたが、それは「予言」と言われ始めた。サイロンが宗教じみてきたけど、なんか話がどんどん変な方向に行ってないか? カプリカの二人だが、ブーマーが吐き気を覚え始めた。これってやっぱりあれか? 現在難民数47,905人。作戦遂行中に一気に40人が減った。 <アポロが最後にやったことは、ほぼ『スターウォーズ』のラストシーンそのままだが、やっぱり技術が進むと、テレビでも見応えがある。> |
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第11話 | 暗殺者の影 “Colonial Day” 監督:ジョナス・ピート 脚本:ロナルド・D・ムーア カーラ・ロビンソン ブラッドリー・トンプソン |
12のコロニー代表者による会議が開催された。サジタロンの代表に選ばれたのはなんと囚人のトム・ザレックだった。会議の冒頭ザレックは副大統領選挙を要求。自らが候補者として立候補するのだった。 前回でサイロンとの戦いに勝利。今度は又しても船団内のごたごたが描かれることになる。危機が去ると選挙というのはいかにも民主主義っぽいが、こういう状態での民主主義は混乱でしかない。犯罪者が政治の重責を担うなど、平和時にはともかく、こういう時は諸刃の剣となる。 3話に続きトム・ザレックが大活躍。ザレックの主張は、今が非常事態だから、これまでのような個人重視の生活は捨て、市民と軍が一体になって難局を乗り切る。というもの。でもこの主張って、今のままと何が違うんだ? それで対立候補としてローズが指名したのは…なんとバルター。こいつこそ一番やばいキャラだってのに。 こういう時に割を食うのが軍人と言うのも通例。スターバックやアポロは嫌々従ってる感じ。「機動警察パトレイバー」にも似たシーンがあったな。 なんだかスターバックが妙に女っぽい格好してる。アポロと不思議な雰囲気になりつつあるっぽい。 一方カプリカの二人だが、ヒロの方がサイロンには人間のクローンがいることを推測していて、それを聞いているブーマーが複雑な表情をしている。 現在難民数47,898人。前回から減ったが、作戦後の死亡だろうか? |
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第12話 | コボル上陸作戦(前編) “Kobol's Last Gleaming: Part 1” 監督:マイケル・ライマー 脚本:ロナルド・D・ムーア デヴィッド・エリック ブラッドリー・トンプソン |
自分がサイロンではないかと恐れるブーマーは、自ら命を絶とうと幾度も考えるのだが、どうしても自殺は出来ないままだった。一方幻覚に悩まされるローラを見た司祭のエローシャは、彼女こそが人類発祥の地へと導く巫女ではないかと推測を立てるのだが… 第1期の最終話の始まり。地球を示すコボルが発見された。このコボルが地球を示すのかどうかは今のところ分からないけど、実際に「地球」と呼んでいるキャラもいる。 そしてそれぞれのキャラが悩みつつ、前に進むしかない状況が描かれていく。その一つがスターバックとバルターのベッドシーンあり。ただスターバックはつい「リー」と呼びかけてしまったが。副大統領になったのは良いけど、ますます落ち込んでいるバルターの姿も痛々しい。そしてスターバックがバルターと寝たことを知ったリーの方も苦しんでる…ドロドロした話だ。そして自分がサイロンではないかと悩むブーマーは自殺未遂。なんとも凄い話だ。 そしてカプリカの二人は、ブーマーをサイロンだと知ったヒロは銃で撃ってしまう。最後まで気づかないままかと思ってたけど、意外に簡単に分かったようだな。 現在難民数47,897人。 |
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第13話 | コボル上陸作戦(後編) 監督:マイケル・ライマー 脚本:ロナルド・D・ムーア |
コボル上陸班のラプターはサイロンの攻撃に遭い、地上に不時着した。バルターは生き残ったものの、ますますナンバー6の幻影は鮮明に、あたかもバルターを導くかのような行動を取り始める。一方、ローラの命令を受けカプリカへと戻ったスターバック。アダマはこれを重大な背信行為と見なし、ローラに大統領辞任を求める。 第1期最終話。難民団最大の危機と、それを超えての希望が描かれる話となった。 アダマとローラは完全に対立。お互いに不信感を露わにして、あわや内戦勃発。一方コボルに降りた調査班は命の危機にあり、こちらでも同時並行して作戦を行わねばならなくなっている。分裂しそうな話ではあるが、ギリギリのところで踏みとどまっているらしい。 そしてスターバックはナンバー6のオリジナル(?)。ギャラクティカのブーマーは、無数の自分自身とご対面。なんだかこの話女性ばかりが目立ってるな。 一応の主人公のはずの、リーだが、ローラとアダマの間に挟まり、選んだのはローラの方だった。父親に対して随分な仕打ちではあるな。 そしてスターバックが向かったカプリカでは、ヒロとブーマーの痴話喧嘩が未だ展開中。なんとブーマーは妊娠したのだとか…どうなるんだこの話? 少しだけだが、サイロンの目的が見えてきた。サイロンはどうやら未来の新人類を作り出すことを考えているらしい。そうなると、ヒロとブーマーの間の子は、その一員と言う事?よく分からない。 そしてラストシーン。無数の自分自身に出会ってしまったブーマーはギャラクティカ帰還後、突然アダマを銃で撃つ。これで引きらしいが、凄い引き方だ。 最終的な難民数は47,887人。10人が亡くなった。 <スターバックが注射針を自分の体に刺してるシーンあり。役者にこれやらせるのはやばいんじゃないの?CGなのか?> |