バトルスター・ギャラクティカ(4th)事典 |
宇宙空母ギャラクティカ |
バトルスター ギャラクティカ(1st) |
バトルスター・ギャラクティカ(2nd) |
バトルスター・ギャラクティカ(3rd) |
2008'4'4〜2009'3'25
主な登場人物 | |
アダマ | (役)エドワード・ジェームズ・オルモス。 ギャラクティカ艦長。既に千段を維持するのに疲れ切っており、更にローラの癌再発により、真剣に艦長職を辞すことを考えている。 |
話数 | タイトル | コメント | DVD |
第1話 | 地球からの使者 “He That Believeth In Me” 監督:マイケル・ライマー 脚本:ロナルド・D・ムーア デヴィッド・ウェドル ブラッドリー・トンプソン |
突然アポロの前に現れたカーラは地球に戻ってきたと言い、ギャラクティカに迎え入れられる。そんな時、サイロンの母艦を含む大艦隊がギャラクティカの前に現れ… 謎の帰還を果たしたカーラは、「私がみんなを地球に導く」と言い出す。コトル医師の見立てでは体には全く異常が無く、カーラ自身は行方不明になってから6時間しか経ってないと強弁する。そんなカーラに不審を抱いたロズリンはカーラの拘束を命じる。 バルターは無罪放免となった直後に信奉者によって拉致される。そこで自分が神として祀られているのを知る。息子を癒してくれと言う願いにたじたじとなってた。少しずつ性格が変わっているかのようにも見える。 自らがサイロンであることを知らされた面々は、自分の力が変わってきているのを知る。タイはアダマを撃ち殺す幻影を観、サミュエルはレイダーとの交戦中、何故かサイロンのレイダーが自分をよけていくことを知る。そんなサミュエルはカーラに対し、「お前がサイロンでも大丈夫」と言っているが、この言葉自体がもの凄い皮肉になってる。 ナンバー・スリーも又、予言が出来るものとしてロズリンは彼女から情報を引き出そうとしている。 突然のサイロンの襲撃と撤退。これは推測するに船団内の人間型サイロンが目覚めたかどうかを確認するためだけだったと思われる。それを受けてかのように、次々と覚醒する四人。タイ、チーフ、サミュエル、トーリー。彼らはこれまでの自分とは何かが異なることを知っていく。問題はファイナル・ファイブはあと一人いると言うことだが。 それとカーラが戻ってきたのは本人もその理由が分かっていない。これはこれからの謎と言うことになるだろう。 生き残りは39,676人。 |
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第2話 | 許されざる道 “Six of One” 監督:アンソニー・ヘミングウェイ 脚本:ロナルド・D・ムーア マイケル・アンジェリ |
地球を見たと言うカーラはロズリンに直訴するが、ロズリンは彼女を拘束する。このままでは地球への道は閉ざされてしまうと言うカーラの言動に揺れるギャラクティカ… 実際に地球に言ったと言うカーラは、船団の方向を自分の言うとおりに向けてくれるように頼むが、ロズリンはその言葉を信用しない。逆にロズリンからはサイロンではないかと疑われてしまう。言動は相変わらずなので、理解者よりも拒絶する人間ばかりを作ってしまう。その中でリーだけが「君を信じる」と言っている。最後にアダマはカーラを信じると言い、一つの船を与える。 サイロンのベースシップでは、ファイナル・ファイブは船団の中にいるのではないかと推測する。彼らも又焦りを覚えている。その中でナタリー(ナンバー・シックス)はセンチュリオンに理性を与え、反乱を企てる。 信奉者に守られているバルターは、ナンバー・シックスではなく自分自身のビジョンを観るようになる。 リーは除隊を申し出てそれが受け入れられ、評議会入りをする。 ファイナル・フォーの面々はカーラは最後の一人ではないと推測する。その鍵はバルターが握っていると推測する。その一人トーリーがバルターと接触。寝て情報を得ようとする。 今回は話が進んでいるような進んでいないような感じ。リーとカーラが話の中心となっているが、結果的にどちらも軍を去ることになる。 |
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第3話 | 絡まる悪夢 “The Ties That Bind” 監督:マイケル・ナンキン 脚本:ロナルド・D・ムーア マイケル・テイラー |
船団を追われ、独自に地球への進路を探すカーラと、カプリカ代表の評議員となったリー。それぞれに苦労しつつ、自分の任務を遂行しようとする。 自分がサイロンであると分かったチーフは同じサイロンであるトーリと親しく話していたが、それを目撃した妻のキャリーはチーフの浮気を疑う。その後、サイロンの会合を盗み聞いたため、チーフがサイロンであることに気付いてしまう。そしてそれを知ったトーリーは彼女を宇宙に放り出す。 ガンの薬物治療を続けるロズリンにはアダマが常にそばにいて彼女を慰めている。 評議会のカプリカ代表となったリーは、前にバルターの弁護を引き受けたことで嫌味を言われつつ、職務を全うしようとしている。そんな彼に副大統領のトム・ザレックは、リーにロズリンの抑え役として働くようにと言っている。 アダマから船を与えられたカーラは薄れていく記憶を頼りに地球への進路を探している。クルーはそんな彼女を疑問の眼差しで見るようになっている。 ナンバー・シックスの反乱によってセンチュリオンに自我を持たせることとなったが、これによって内乱が生じた。 今回の話はチーフと妻のキャリーの不仲が中心となり、その結果キャリーはチーフがサイロンであることを知り、それを知られたトーリーによって宇宙に放り出されてしまうという話。救いようがない話になってしまった。 生存者39,675名。 <トーリとチーフが酒を飲んでいたが、その際酒の名前をアンブローシアと言っていた。前に食料が全部無くなっても酒は残ってたのか?> |
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第4話 | 神々からの離反 “Escape Velocity” 監督:エドワード・ジェイムス・オルモス 脚本:ロナルド・D・ムーア ジェーン・エスペンソン |
自らがサイロンであると知ったファイナル・フォーの面々は、自分たちの正体を知ったキャリーを殺害した。しかしメンバーの一人チーフは、妻が殺されたことで、精神的に不安定さを増していく。 キャリーが殺され、悲しみに暮れるチーフは、祭司として自らの手で葬儀を行う。その後明らかに精神を病んでしまう。アダマと話しても、そのアダマに食ってかかってる。 タイは妻エレンの幻影を見るようになる。 トーリーは何故かバルターの教えを口ずさむようになる。 バルターは自分が祀られていることを受け入れるようになった。原理主義者に襲われ、そこでコボルの神々を愚弄するようなことを喋り、それを行動に表したために捕まってしまう。 何度も面会に訪れるタイに対し、ナンバー・スリーは、バルターを愛していた自分をさらけ出し、痛みによってサイロンは成長すると語る。 今回はほとんどサイロンメンバーとバルターで話が展開する。そう言えばチーフは元シャロンと恋仲だった。シャロンがサイロンだったためにキャリーと結婚したんだったな。それで自分がサイロンと分かったってのはえらい皮肉な話だ。アダマに食ってかかったのも、自分をギャラクティカから追放して欲しかったからかも知れない。 タイはタイで、自らの感情をもてあまし、ナンバー・シックスに救いを求めるような言動までしている。みんながおかしくなりつつある。 |
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第5話 | 彷徨の果て “The Road Less Travelled” 監督:マイケル・ライマー 脚本:ロナルド・D・ムーア マーク・ヴァーヘイデン |
デメトリス号で地球を探しに出たカーラは、そこでかつて自分の夫となっていた人型サイロンであるレオーベンを見つけて回収。レオーベンはサイロン同士の争いが起こっており、カーラに助けを求めるが… ひたすら星の絵を描き続けるカーラは、艦隊との合流までに地球への道を見つけねばならないと焦りを覚えつつ、ヴァイパーで出撃すると、そこに破壊されて漂うレイダーを見つける。それをデメトリス号に回収したところ、そこにはレオーベンがいた。 デメトリス号にいるサミュエルは、回収されたレオーベンを締め上げるが、そのレオーベンに「俺たち」と言われて凍り付く。 完全に教祖様となったバルターは、船団の執行部に対し反感を持つ人々を吸収して、教団を大きくしている。 半分自ら進んで左遷されたチーフは、何故かバルターの教えに心惹かれるものを感じ始めている。トーリも又バルターの教えを信じ始めているよう。 今回はほぼカーラのデメトリス号の内部の話。もう一方ではどんどん不安定になるギャラクティカ内部のサイロン達。チーフとトーリはバルターへと接近し、タイはナンバー・シックスの部屋に入り浸り。 そしてカーラはレオーベンが地球のことを知っているという言葉を信じ、ベースシップへのジャンプを決意するが、勿論デメトリス号のクルーには信用されておらず、反乱が起きかけている。 |
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第6話 | 信念の鎖 “Faith” 監督:マイケル・ナンキン 脚本:ロナルド・D・ムーア シーマス・ケヴィン・ファーヘイ |
反乱を起こされ、デメトリス号の艦長の任を解かれたカーラは、アテナと共にラプターでベースシップへ向かうことに。そこでカーラが見たものは… カーラはアテナと共にサイロンのベースシップへと向かう。そこで発見したのは、反乱を起こして破壊されたベースシップと、そこにいる人型サイロン達。彼らを助けることを決意したカーラは、ベースシップをギャラクティカの元へと連れて行くことになる。 ガンが進行しているロズリンは抗がん剤の副作用でもう髪の毛が抜けている。そして自分がいなくなった時はトーリーに後を任せると言っている。 カーラに同行したアテナは多数の自分自身を前にすることになる。何故アテナがサイロンのプログラムを超えて自分の意志を持つようになったかは、子供を作ったからと言われる。 今回もメインはカーラの話。ベースシップに行ったのは良いが、そこで出会ったハイブリッドとの会話はほとんど意味不明。ハイブリッドがカーラに語ったのは「瀕死の長はオペラハウスの真実を知るだろう。13番目の故郷から来た5名を不在のスリーがお前に与える。死の使者カーラ・スレイスよ、お前は終焉をもたらす」。つまりファイナル・ファイブの存在こそが地球への道しるべになると言うことになる。 全ての記憶を引き継ぐサイロンにとって、記憶の大部分は不快なものでしかない。永遠に生き続けることの苦しみも又、ここには表れている。 一方ではガン治療で、死が近づいているロズリンの心にバルターの言葉が沁みてくるのも描写されている。死後の世界にも話が行っていて、えらく哲学的な話題になってる。 |
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第7話 | 招かれざる者たち “ Guess What's Coming to Dinner” 監督:ウェイン・ローズ 脚本:ロナルド・D・ムーア マイケル・アンゲリ |
ギャラクティカの中では、バルターの教えに共鳴する人々が増えており、それが大きな波紋を投げかけている。 バルターの放送でロズリンがギャラクティカにいる人型サイロンと同じビジョンを見ているというのを聞いたリーはロズリンに詰め寄り、それが事実であることを確認する。ロズリンはそのビジョンの意味を探るため、ビジョンに出てきたナンバー・シックスとバルターに協力を要請する。 カーラによって交渉役に選ばれたナタリー(ナンバー・シックス)は、ギャラクティカで自分たちの状況を説明し、人型サイロンの人格データの船ハブを攻撃するように協力を要請する。一方、ファイナル・ファイブはこの船団にいると明言。それはディアナ(ナンバー・スリー)が知っており、そのデータをサルベージすればファイナル・ファイブが分かるとも言っている。 そしてファイナル・ファイブの一員であるタイとトーリーは、なんとかそれを未然に防ごうと努力している。 アテナは娘のヘラが予言状態になっていることを知る。前回カーラがハイブリッドから聞いた言葉の、「瀕死の長」とはロズリンのことを意味し、オペラハウスはロズリンとナンバー・シックスが見ているビジョン。 話はギャラクティカに戻るが、カーラがサイロンのベースシップを連れてきたことによる波紋が描かれていく。同時に予言状態になっているロズリンとヘラという二人のキー・パーソンの立場がはっきりした。 そして最後、突如息を吹き返したハイブリッドによって、船内にいるカプリカ(ナンバー・シックス)、ロズリン、バルター、アテナと何人かの保安要員がベースシップ毎どこかにジャンプさせられる。 <フェリックスの脚の手術シーンがあるが、明らかに電ノコの音が…これは嫌だ。> |
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第8話 | 離愁 “Sine Qua Non” 監督:ロッド・ハーディ 脚本:ロナルド・D・ムーア マイケル・テイラー |
サイロンのベースシップがジャンプしてしまい、そこに乗っていたロズリン大統領も消えてしまった。情報が錯綜する船団。更にサイロンの再生船も姿を消してしまう。 アテナに撃たれたナタリー(ナンバー・シックス)は死を迎える。そしてそのアテナは、丸腰の女性を撃ったと言う事で留置所に入れられている。 ロズリンが消え、この船団をまとめるためには声が必要だとリーに言われたアダマだが、それを拒否し、船団を組織してロズリンを捜しに行こうとする。 リーはザレックを大統領として認めるかどうかについて悩むが、そこに現れたロモによって、「君こそ大統領にふさわしい」と言われ、それを受け入れる。 カプリカ(ナンバー・シックス)が妊娠していることが発覚した。その父はバルターかと思ったのだが、ここではタイが妊娠させたことになってる。これはつまり人間型サイロン同士であればこどもが出来ると言うことになる。 今回はリーが中心。大統領がいなくなり、ザレックを臨時大統領にするかどうかで揉めている。当初副大統領のザレックを暫定大統領にする意見が大勢を占めていたが、ロモ・ランプキンの登場によって、なんとリーが大統領に指名されてしまう。 |
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第9話 | 還るべき場所 “The Hub” 監督:ポール・A・エドワーズ 脚本:ロナルド・D・ムーア ジェーン・エスペンソン |
サイロンベースシップ内。ベースシップをランダムにジャンプさせるハイブリッドに、何も手が出せないロズリン達。その中で、恐らくハイブリッドはナタリーの死を感知し、それでもナタリーの指令を守ろうとハブに向かっているはずと推測する。 ジャンプしたベースシップに乗っていたロズリンは幻想の中で死んだはずのエローシャと再会していた。それはハイブリッドがジャンプをしているほんの一瞬の間だけではあるが、そこでロズリンは「人を愛すること」と啓示を受ける。 サイロンの主流派のいるベースシップでは、ファイナル・ファイブの情報を持っているディアナが復活。キャヴィル(ナンバー・ワン)と駆け引きをして、ロズリンとの会見を実現させる。 教祖様のようになり、すっかりおとなしくなったと見えたバルターだが、ベースシップに連れられてきて、前のようにパニックを起こすようになってしまった。その結果、ベースシップに対する攻撃で重傷を負ってしまう。その際、ロズリンに対し罪の告白をしている。 今回は全部サイロン側で話が展開。物語としてはロズリンがアダマの元に帰るまでの話だが、その中で幻想的な話が展開している。前回破壊されたベースシップの姿があったが、それはやはりハブであったことも発覚する。 |
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第10話 | 終止符 “Revelations” 監督:マイケル・ライマー 脚本:ロナルド・D・ムーア ブラッドリー・トンプソン デヴィッド・ウェドル |
ファイナル・ファイブの情報を持ったディアナを連れ、ロズリンはアダマと合流した。あくまでその情報を駆け引きのために明かさないディアナをギャラクティカに連れてくるアダマだが… ファイナル・ファイブの情報を駆け引きとして用いるディアナは、ギャラクティカにいるファイナル・フォーに、ベースシップのパイロット達を人質に自ら出頭するようにと語りかける。そして次々と出頭するトーリー、タイ、サミュエル、チーフ。 そして発覚したファイナル・フォーに対し、処刑を提案するリーと、地球への道を知っていると、それを止めるカーラ。自分がいない時、大統領代理として逞しく育ったリーの姿を頼もしく思うロズリンは、自分の本物の後継者が出来たと呟く。 タイがサイロンであることを知ってしまったアダマは激しいショックを受けるが、ロズリンとリーの励ましを受けて立ち直る。 ファイナル・フォーの所在が明らかになった事による混乱と緊張。結果として四人はサイロンに引き渡されて休戦協定が結ばれる。カーラが乗っていたヴァイパーのデータによってついに地球を発見。だが、その地球の姿は… これで後半も終わりに近づくことになるが、あっけなく見つかってしまった地球で、謎は解けた…とは言い難い。これからどうなっていくやら。 |
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第11話 | 灰色の大地 “Sometimes a Great Notion” 監督:マイケル・ナンキン 脚本:ロナルド・D・ムーア ブラッドリー・トンプソン デヴィッド・ウェドル |
対に地球が発見された。だがそこは2000年前の放射能汚染が残る死の星だった。そんな中、かつてカーラが地球にやってきた証拠であるヴァイパーの残骸が発見された。そのヴァイパーはカーラを連れてギャラクティカに戻ってきたはずなのだが… カーラは、自分の乗っていたヴァイパーと、そこにいる焼け焦げたパイロットを発見。それは間違いなく自分自身であることを確認する。 ファイナル・フォーの面々は、この地球にかつて自分たちが生きていた痕跡を見つけて愕然とする。 久々に妻のアナスタシアと会ったリーだが、自室に帰ったアナスタシアは突然自殺してしまい、ショックを受ける。 すっかり自信をなくしてしまったアダマはロズリンやタイと話し合うが、だんだん自分がコントロール出来なくなっていく。死にたがっているようにしか見えない。 この話は前半と後半を繋ぐ重要な話になっているが、みんなの最後の希望であった地球が実は死の星であったこと。そしてファイナル・ファイブの最後の一人がタイの妻エレンであったことが分かった事だけ。ここからどんな物語が展開するのか全く分からない。とにかく精神的にきつい物語になっている。 ただ、ここから多くの謎が登場。謎の型のセンチュリオンが地球にあったり、サイロンではなかったカーラが何故死んで生き返ったのか、その辺がこれからの物語の中心となるのだろう。 生存者は39,644名。 <リーとアナスタシアの会話の中で「どこにでも行ける。何にでもなれる」という下りがある。これって大槻ケンヂがいろんなところで書いたものだけど、まさか関連はないよね? アダマがウィスキーらしきものを呑んでいるシーンがあるが、酒だけは無くならないんだな。> |
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第12話 | 崩壊の序曲 “A Disquiet Follows My Soul ” 監督:ロナルド・D・ムーア 脚本:ロナルド・D・ムーア |
地球が死の星になったことで意気消沈する船団の面々。大統領のロズリンは表舞台から姿を消し、自殺者も増えている中、これからの行く先について考えなくてはならないアダマとリー。サイロンの反乱者達とファイナル・ファイブの面々と共にどう動いていくか。 ロズリンが姿を現さない中、副大統領のザレックは、あくまで反サイロンの立場を崩そうとせず、そのためアダマやリーと反目していく。 ナンバー・シックスとタイの間の子は順調に育っている。サイロン同士でのこどもはこれが初めてとのこと。 バルターの教団はますます信奉者を広めていく。 チーフは船団にいるサイロンにも市民権を与えるべきだと主張する。そしてチーフとキャリーの間の子ニッキーが病気になり、それを看たコトル医師は、実はニッキーはチーフの子ではないと明かす。本当の父親はホットドッグ。 片足を失ったゲータはサイロンに対する不信感を徐々に明らかにしていく。 抗がん剤の服用を止めたロズリンは体を鍛え始めている。大統領を辞任することを口にするが、そうなるとザレックが大統領になってしまうことにアダマが危惧を覚えている。 前回の続きで、絶望の中にある船団の中の面々について描かれていく。中心としては船団の中にいるサイロンとどう折り合いを付けていくか。アダマとリーは、少なくとも船団の中では調和を取っていくべきだと主張するが、副大統領のザレックを始めとする大方はサイロンを敵視しており、その答えは未だでないまま。アダマとロズリンは最早船団をどうしようという気持ちも薄れているので、次回は本当の危機が訪れるだろう。 |
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第13話 | 尊き誓い “ The Oath” 監督:ジョン・ダール 脚本:ロナルド・D・ムーア |
アダマによるサイロンとの連携が発表されてから、船団には反サイロンの気運が盛り上がっていた。その中心となったフェリックスはザレックに接近し、この船団を指揮してくれるよう願う。 前回ラストで反乱の首謀者とされ拘束されたザレックを無理矢理釈放させるフェリックス。そしてザレックは船団に革命を起こそうと持ちかける。 最早政治に関わるつもりはないと宣言したロズリンだが、船団の混乱を前に、再び意欲を見せ始めている。 反乱の混乱の中、再び接近するリーとカーラ。特にカーラは得体の知れないという理由で反乱軍からは敵視されているようだ。 バルターはこの混乱の中、やっぱり逃げ回ってる。これがあってのバルターだ。 今度は船団の中での反乱が生じる。反サイロン路線を突っ走るザレックを祭り上げ、そこでアダマを追い落とそうとしている。この反乱は本格的なもので、ついに本当に手榴弾がアダマの元に投げ入れられることになった。 これまであくまでクルーの一員でしかなかったフェリックスが一躍中心に躍り出た話でもある。脚を失ってから存在感増してきたな。 |
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第14話 | 血の革命 “Blood on the Scales” 監督:ウェイン・ローズ 脚本:ロナルド・D・ムーア マイケル・アンジェリ |
あくまでサイロンを敵とみなすザレックを奉じるフェリックスら率いる反乱軍はギャラクティカを掌握していった。 身柄を拘束されたアダマとタイ。前回ラストの手榴弾は振動手榴弾で、殺すためではなかった。 自らがギャラクティカ艦長を名乗るフェリックは、艦を全て手に収めようとする。ザレックを呼び出してアダマの裁判を行うことを宣言する。 評議会に自らの正当性を主張するザレックは、説得に失敗して評議会員を全員抹殺してしまう。 サイロンのベースシップに逃げたロズリンは、逃亡を主張するサイロン達を前に、あくまでアダマを信頼するように説得する。 二人で反乱軍から逃げつつ反抗の機会をうかがうリーとカーラは、拘束されたサイロンを助け、反乱鎮圧に一役買う。この戦いを通して二人の仲はますます深まったようにも描写されている。 こんな中にあっても、チーフとブレンダンが和解するとかもあり。 前回から始まったクーデターの末路が描かれていく。結果としてフェリックスとザレックのクーデターは失敗。アダマを処刑するはずが逆に自分たちが処刑されてしまう結果となる。まさに三日天下。でも少なくともフェリックスについてはギャラクティカを良くしていこうとだけ考えてやったこと。どっちかというと226事件に近い話なのかも知れない。 今回の影の主役と言えるのがロズリン。アダマを最後の最後まで信用し、そしてその信念に従って人々を導いていく。 |
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第15話 | 5人の創造主 “No Exit” 監督:グィネス・ホルダー=ペイトン 脚本:ロナルド・D・ムーア ライアン・モッテシャード |
ファイナル・ファイブの最後の一人であったエレンは既にサイロンのベースシップでの再生が行われていた。そこでキャヴィルとの対話。そしてギャラクティカでは脳に銃弾を受けたサミュエルが、かつて地球で起こったことを思い出して語り始める。 前回の反乱で頭に銃弾を受けたサミュエルはベースシップにいるハイブリッドと同じように意味不明の言葉を紡ぎ出している。そして手術が終わった後、カーラにかつて地球で何が起こったのかを語り始める。 既に建造から50年も経過したギャラクティカを修理するため、ギャレンがチーフに復帰。そしてサイロンの技術を転用することを提案して受け入れられる。 評議会の皆殺しが行われた後、ロズリンは全てをリーに任せると言っている。 12ヶ月前に再生しているエレンと、現在のギャラクティカの状況をザッピングして展開する。ナンバー・ワンであるキャヴィルは実はエレンの父親を元にして作られたものということが分かる。ただし、エレンの言い方ではむしろ息子に近い。どうやらエレンこそが本当のサイロンのリーダーだったらしい。 ファイナル・ファイブの面々は地球である研究所に勤めていた。サイロンの攻撃があった時、それを植民地に警告しようとしていたが、サイロンに囚われ、戦争を止めてくれるなら人間モデルを作るとして、8モデルを作った。 そして13番目の種族はオーガニック・メモリー・トランスファーという装置によって人間は記憶をダウンロードすることが出来るようになった。人型サイロンの再生技術はそこから来ている。 そして再生船を再度建築するにはファイナル・ファイブが全員集まる必要があるという。 今回はこれまでの大きな謎がいくつも明らかになっていく。なかなか見所の多い話。 <ツッコミでもなんでもないが、今回出てきた脳外科医のジェラルドは、完全にマッドが入っていて、こういうキャラって凄く好き。> |
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第16話 | サイロンの血 “Deadlock” 監督:ロバート・M・ヤング 脚本:ロナルド・D・ムーア ジェーン・エスペンソン |
チロルの主導でギャラクティカの補修作業は進められていた。そんな中、サイロンのベースシップから逃れてきたナンバー・エイトの一人がギャラクティカに逃亡してきた。その中にはなんとエレンの姿が… ナンバー・シックスとタイの間の子は順調に育っていが、エレンが現れることによってその関係にも変化があり。特にナンバー・シックスは大きな影響を受けていたこともあり、最終的に流産してしまう。 エレンと一緒にやってきたナンバー・エイトはかつてチーフと愛しあっていたブーマーの記憶を引き継いだ者だった。 教団に戻ってきたバルターだが、既にそこには新しい指導者がいる事を知らされる。その中で自分の地位を取り戻そうとして、食料を難民に分け与えたり、ついには武装蜂起を提案するに至る。 人型サイロンは自分たちで子供を作ることが出来る事が分かったため、船団を捨てて自分たちの国を作る事を提案している。現時点ではまだその競技が続けられている状態。 エレンが全ての記憶を取り戻してギャラクティカに戻ってきたことから始まった混乱が主題。ここではタイを挟んでエレンとカプリカの痴話喧嘩のような話になってる。 |
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第17話 | 連弾 “Someone to Watch Over Me” 監督:マイケル・ナンキン 脚本:ロナルド・D・ムーア デヴィッド・ウェドル ブラッドリー・トンプソン |
ギャラクティカの修復作業は進んでいるが、最早ジャンプできる回数もほとんど残っていない。そんな中、修理に当たっているチーフは、監禁されているナンバー・エイトの事が気になって仕方がなかった。 地球で一度死んでいるはずのカーラは、自分が一体何者であるのか、強いて考えないようにしているが、一人でいる時など否応なしにその現実を突きつけられている。そんな時にピアニストと仲良くなり、彼の薦めでヘラの描いた絵を五線譜に見立てて曲を弾いてみたところ、かつてファイナル・ファイブだけに聞こえていた音楽になっている。 自分のことを覚えているナンバー・エイト、ブーマーに会いに行ったチーフは、彼女が処刑されることを知り、それが覆せないことを知り、思いあまって船内のシャロンを殴ってブーマーと入れ替えてしまう。そして脱出したブーマーはヘラを奪って逃亡する。どうやらこのブーマーはキャヴィルの命を受けて最初からヘラをさらいに来たらしい。 ギャラクティカの評議員としてカプリカが選出。リーと休戦協定を結ぶために交渉している。何故か名前がソーニャに変わってる。 今回は基本的にブーマーとチーフの関係、そしてカーラの自分探しが焦点となる。 ちなみにカーラがピアニストで喋っている店内には脚本のデヴィッド・ウェドルとブラッドリー・トンプソンがいるらしい。 <ブーマーとチーフの夢見た家庭ではこどもの成長の記録があるが、何故か背の高さを記すマークは全部鮮明だった。夢だからか? 自分自身のクローンと夫がセックスしてるシーンを見せられてるアテナ。凄まじい描写だな。> |
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第18話 | 死の宣告 “ Islanded in a Stream of Stars” 監督:エドワード・ジェームス・オルモス 脚本:ロナルド・D・ムーア マイケル・タイラー |
ヘラを奪ったブーマーのラプターがジャンプした影響でギャラクティカの外装に穴が空いてしまった。そのために急ピッチで修理が行われていた。エレンによれば、彼女が向かう先はサイロンのコロニー艦という。危険を冒し、コロニー艦にギャラクティカをジャンプさせようと提案される。渋るアダマは偵察だけを許可する。その間にもギャラクティカには崩壊の危機が近づいていた。 死期が近づいたロズリンはアダマをベッドに呼ぶが、そんな彼女が見る夢はヘラがバルターによって連れ去られるもの。そしてこの夢はカプリカとシャロンも観ている。 ブーマーを逃がした罪を問われたチーフは拘束されている。 船団を救う天使のことを口にしたバルターに、カーラは地球で見つけた自分の死体のドッグタグを渡して付着した血液を分析するように頼む。その分析を行ったバルターは、それが確かにカーラのものであると断言し、それを説教のネタに使っている。 意識が戻らないサミュエルを覚醒させるため、ハイブリッドと同じようにタンクに入れるのだが、ハイブリッドと同じ言葉を語るようになり、更にギャラクティカをコントロールするようになった。 ヘラを連れて行ったブーマーだが、何故かブーマーの空想の世界にヘラも入り込んでいることに気付く。 そして最早ギャラクティカが保たないことを知ったアダマはギャラクティカの廃船を決意する。 いよいよラスト近くなり、これまでのいくつかの伏線がまとまり始めている。その中心にいるのが人類とサイロンのハーフであるヘラであることがはっきりしてきた。 |
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第19話 | 黎明紀(PART 1) “Daybreak, Part I” 監督:マイケル・ライマー 脚本:ロナルド・D・ムーア |
ギャラクティカの廃船が決定され、船団の各船への移住作業が始まった。その中でアダマはヘラ奪還作戦を指示する。 バルターの教団は信者が増し、既に数千人規模になっている。そんな中、幻のナンバー・シックスから「あなたが人類の最終章の著者となる」と告げられた。最終決戦には不参加を表明。 自分のあずかり知らぬところで蘇生していたカーラは、それを説教のネタに使ったバルターに憎しみを覚える。その一方でヘラが描いた音符の秘密を解き明かそうと躍起になっている。 再びギャラクティカに直結されたサムはこれからカーラがなすべき事を伝えている。 これからなすべき事を考えたアダマは最後のギャラクティカの作戦として、ヘラ奪還作戦を決断する。 死を待つだけのロズリンは、ヘラの奪還作戦に参加を表明。 今回は話の合間合間にカプリカ時代の登場人物の過去が描かれている。リーの弟ザックも登場している。それぞれが普通の生活の中で様々な危機を迎えていた、まさにその時にサイロンの侵攻が開始されたことを示している。 そしていよいよサイロンとの最終決戦へと話が展開中。そのタメとなる話となっている。 <カプリカ時代のロズリンが寿司を食ってるシーンがあるが、随分な未来な話で普通の巻き寿司なの?> |
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第20話 | 黎明紀(PART 2) “Daybreak, Part 2” 監督:マイケル・ライマー 脚本:ロナルド・D・ムーア |
キャヴィルが待ち受けているサイロンのベースシップの攻撃を決意したアダマと、志願して攻撃部隊に残る面々。ヘラ奪還作戦の行方は… 48時間だけ動ける薬をもらい、ギャラクティカに乗り込むロズリン。 船団に残るバルターに、幻のナンバー・シックスが現れ、バルターは人類の最期を看取るためにここにいると言われるが、その言葉に決心を変え、ギャラクティカに乗り込んでいる。そして本物のナンバー・シックスのカプリカと共に、幻想のナンバー・シックスとバルターが登場。 ヘラをベースシップに連れてきたブーマーだが、ここに来てついに改心。ヘラを連れてロズリンにヘラを手渡す。同型であるアテナによって殺されてしまう。 サイロンのベースシップに特攻をかけるギャラクティカの姿が描かれる。そのため今回は溜飲を下げるかのようなアクションの連続。ギャラクティカがベースシップに突撃するシーンまであって、とても見応えあり。ラプターとヘビーレイダーの戦いも凄く良い。残念ながらリーもスターバックも戦闘機乗りではもうなくなっているが、全員分ちゃんと見所は用意されている。センチュリオン同士の戦いまであり。 ここまでの登場人物のほとんどがギャラクティカに乗り込んでの決戦になるのだが、後半はだんだん幻想的な描写になり、かつて観たように幻想のオペラハウスが登場。そこでロズリンとバルターとアテナとカプリカの四人はヘラと再会する。 幻想のオペラハウスはギャラクティカのCIC。そこにいた幻想のファイナル・ファイブは全員揃ってそこにいた。 これまでバルターとカプリカの前に現れた二人の存在は、天使であった。その事をキャヴィルに告げることで、人類とサイロンは和解が果たされた。 <思い出の中でリバースするアダマの姿が。これはちょっと観てるだけできつい。 なんと最終決戦にプロトタイプのセンチュリオンが登場。つまり「宇宙空母ギャラクティカ」におけるサイロン兵である。最後のサービスか?> |
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第21話 | 黎明紀(PART 3) “Daybreak, Part 3” 監督:マイケル・ライマー 脚本:ロナルド・D・ムーア |
ファイナル・ファイブが再生技術のデータをサイロンに供与することによって和平が成立した。だが、その作業中、かつてトーリがキャリーをエアロックから放出した記憶を見てしまったチーフは怒りのあまりダウンロードを中断してトーリに襲いかかって殺してしまう。しかもこの中断によってベースシップはブラックホールの中に吸い込まれてしまう。そこに居合わせたカーラがブラインドジャンプを敢行するのだが… 最終回。折角の和平がチーフの個人的な感情によって駄目になってしまう。だが、ここに来てカーラがなすべき役割を果たして見せた。カーラが死を経験したこと、ヘラの絵を音符に置き換えて音楽を作った事。彼女が「地球に連れて行く」と言っていた事。それらのことが全て伏線となっていた事が分かる。 そして最後。彼らは新しい地球へ到着。センチュリオン達は宇宙へと旅立ち、まだ文明発生段階の緑なすこの地球で新しい種を撒くことになる。 色々裏切られることも多かった設定ではあったが、最後の最後にちゃんと帳尻を合わせた脚本は素晴らしい。それぞれのキャラも落ち着くべき所に落ち着いている。 ところで“地球”と呼ばれた星のことだが、これは我々が知っているこの星ではなかったのかもしれない。かつて植民惑星を作った元の星が“Erath”という名の星であり、それと同じ名前を新しい星に名付けた。そしてその星が、今の地球になったと考えても良いのかも知れない。 そう考えると、カーラの「地球に連れて行く」という言葉は、古い地球ではなく、“新しく人類が栄える星”という意味になっていく。 そしてラスト。ニューヨークでの人々の生活が映し出されるが、そこで最新のロボット技術が紹介されている。これが後に再びセンチュリオンへと進化していくのかどうか。最後の最後に皮肉とも取れるメッセージが告げられた。 <設定上、不必要だったのかも知れないが、カーラが何故生き返ったかは「神による奇跡」とだけしか出なかった。まあ神秘ってのはそう言うのでも良いのか?良くない気もするが。> |
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