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バトルスター・ギャラクティカ(3rd)

バトルスター・ギャラクティカ(3rd)事典
宇宙空母ギャラクティカ
バトルスター・ギャラクティカ(1st)
バトルスター・ギャラクティカ(2nd)
バトルスター・ギャラクティカ(4th)

2006'10'6〜2007'3'25 

主な登場人物
アダマ (役)エドワード・ジェームズ・オルモス。
 ウィリアム・アダマー。ギャラクティカ船長。ニュー・カプリカに入植が始まっても、ギャラクティカで宇宙に出ていたが、そのために人類を救うこととなる。
リー (役)ジェイミー・バンバー。主にTVシリーズで活躍。
 リー・アダマ。ペガサス艦長。ニュー・カプリカ占領時はギャラクティカと共に宇宙にいた。アナスタシアと結婚したが、同時にカーラにもどうしようもなく惹かれている自分を感じている。
カーラ (役)キャット・サックオフ。
 カーラ・スレイス。コードネームはスターバック。サイロンの征服の際、囚われの身となり、人型サイロンのリオバンと強制的に夫婦にされた。その後ギャラクティカに復帰するが、どんどん精神的におかしくなっていく。ヴァイパーが爆発して死亡したはずだが、何故か元の姿で再びギャラクティカに戻ってくる。
ローラ (役)マリー・マクドネル
 ローラ・ロズリン。元船団大統領。ニュー・カプリカでは職務を離れ保育園をしていたが、サイロンから脱出した際、再び大統領に返り咲く。
バルター (役)ジェームズ・カリス。
 ニュー・カプリカにおける大統領だったが、サイロンの攻撃に真っ先に降伏し、サイロンの言いなりとなる。人類のニュー・カプリカ脱出では置いてけぼりを食ったが、後にナンバー・シックスと共に専断に戻り拘束される。他にカプリカの前に登場する幻影もあり。
ナンバー・シックス (役)トリシア・ハルファー。
 ナタリーとカプリカというモデルが登場するサイロンのヒューマノイド。バルターの前に度々姿を現すのは更に別個体らしい。
話数 タイトル コメント DVD
第1話 ニュー・カプリカ
“Occupation”

  監督:セルジオ・ミミカ=ゲザン
  脚本:ロナルド・D・ムーア
 ニュー・カプリカに入植して3年。苦労して人類は徐々にその居住区域を広げていた。だがそんな時にやって来たサイロン。あっけなくサイロンに降伏してしまった初代大統領のバルターと、この地でレジスタンス活動を開始したタイを初めとする人類…
 状況を言えば、2ndラストでサイロンが降下してニュー・カプリカではサイロンの支配が始まっている。それから四ヶ月後の話。
 アダマとアポロの二人、そしてヴァイパー要員としてキャットはギャラクティカに残っており、そこでニュー・カプリカと連絡を取ろうとしつつ、ヴァイパーの訓練を行っている。
 そして第2の人類の故郷であるニュー・カプリカでは、現時点ではサイロンは宥和政策を取っており、出来る限り人間を殺さぬよう注意している状況。そこで人類はサイロンと強調しようとする派閥とレジスタンスを結成し、サイロンに徹底抗戦をしている派閥に分かれている。協調側の筆頭は、一応大統領であるバルターで、レジスタンス側では元大統領のロズリンとギャラクティカ副長のタイが中心人物。
 その中でタイは何度もサイロンに捕まっては妻のエレンの嘆願(肉体を使った)によって釈放されていることが分かる。ニュー・カプリカで結婚していたスターバックは捕らえられており、一応抵抗は続けているが、何度人型サイロンを殺してもすぐに生き返ってる。
 そして抵抗を続ける人類に、サイロンは宥和政策を取っており、人間を誰一人殺そうとはしてないが、レジスタンスの抵抗がいつになっても止まらないため、そろそろ処刑に入ろうとしている。
 人類側もサイロンに協力しようとする人もいるようで、バルターはその筆頭。勿論レジスタンスにとってはバルターは敵となっており、レジスタンスにとっては敵になってる。
 一方のギャラクティカでは、厳しく訓練を行い続けるアダマの苦悩が描かれていく。その苦悩を聞いてくれるのは、今ではサイロンのブーマーだけという皮肉な状況。
 今回は状況のみの話だが、この話はとにかく重いものとなっている。たっぷりこう言うのに時間取れるのがテレビドラマの良いところだ。
<アポロ(リー)は随分太った感じがするな。>
第2話 反乱分子
“Precipice”

  監督:セルジオ・ミミカ=ゲザン
  脚本:ロナルド・D・ムーア
 警察学校卒業式の自爆テロによって33人の人間が殺された。レジスタンスの頭目と見られたロズリンはサイロンによって囚われ、バルターによって尋問を受ける。一方ニュー・カプリカと連絡を取ったギャラクティカは、その介入の機会をうかがっていた。
 前回ラストの自爆テロの影響はかなり大きい。サイロンは人類に対しての統制を厳しくし、レジスタンスのリーダーであるタイはこれからますます自爆テロを増やすことを暗示。まるで911後のアメリカそのものを示しているかのよう。違いを言えば、秩序を守る側が敵であり、反乱分子が人類という所。
 そのレジスタンスでは自爆テロを協調するタイと穏健派のロズリンの間に衝突あり。ほとんど妄想の世界に生きているタイの強硬派の動きをロズリンは止める事が出来ていない。
 そしてギャラクティカでは、強硬派であるアダマ提督と、穏便に民間人を救出しようというアポロとの間の不協和音が発生している。この場合、提督であるアダマが強権を発動している。どっちの言い分も正しいが選択は最悪だったかも。
 結局地上もギャラクティカも二つの方向性の中で言ったり来たりしている訳だが、そのどちらも強硬派の方が主導権を得ているのが特徴。
 サイロンでの会議の様子もあるが、同じ顔が次々に出ているので、誰が誰やらって感じ。サイロンの中にあって人類の大統領として一人だけ存在するバルター。しかしその精神は相当ギリギリの所。又してもナンバー・シックスの幻影に悩まされ始めたようだ(ナンバー・シックスはサイロンの一員のはずだが、人類に同情的な言動が多く、何度も殺されている)。
 最後にトム・ザレックがちらっと登場。お元気そうで。
第3話 大脱走・前編
“ Exodus, Part1”

  監督:フェリックス・エンリコ・アルカラ
  脚本:ロナルド・D・ムーア
      マイケル・テイラー
 処刑される200名の中に妻のキャロルの名前を見つけたガレンは、キャロルを救うべくタイに接触し、処刑場の場所をリークする。その頃サイロンの包囲網を逃れて地上にやってきたシャロンはレジスタンスと接触し、ギャラクティカに必要な人員の処刑を止めるべく活動を開始していた。
 前回ラストでロズリンとトムの処刑のシーンがあったが、やっぱり中心人物だけにギリギリで命は救われたようだ。
 そしてギャラクティカとペガサスは別行動を取ることとなり、アダマのギャラクティカはニュー・カプリカに人類を救出に、アポロのペガサスはランデブー・ポイントでギャラクティカと人類を待つことに。この時点では親子は和解をしているようでもある。
 一方サイロンの中にも不協和音が生じている。前回カプリカ(ナンバー・シックス)が少しおかしくなっていたが、今度はディアナ(ナンバー・スリー)が変な夢を見て、予言者の元へと向かい、死んだシャロンとヒロの娘について伺いを立てている(死んでないんだが)。そしてバルターは最早抜け殻状態。そりゃ数少ない人類の処刑命令まで出させられている訳だから、完全に人類の敵になってるのと、これまで人を殺したことはなかったという誇りが打ち砕かれた訳だからな。
 今回の見所はシャロンの大活躍だろう。アダマの信頼を受け、完全に人類側として行動している。その行動原理は将校として受け入れられてるからだそうだが、ディアナからヘラが生きていると言われてかなり動揺していた。
<失った右目に眼帯を付けるタイの姿があるが、結構なグロ描写。>
第4話 大脱走・後編
“ Exodus, Part1”

  監督:フェリックス・エンリコ・アルカラ
  脚本:ロナルド・D・ムーア
 人類を救うべくギャラクティカでニュー・カプリカへと向かうアダマと、作戦は失敗すると言う予感にうちひしがれるアポロ。ニュー・カプリカではレジスタンス勢が、ギャラクティカに呼応して同時テロを起こす中、ギャラクティカが到着した…
 話はかなり急展開。勿論この話はギャラクティカによる人類救出計画がメインで、盛り上がる展開。その中で様々なキャラが自分の出来る範囲でなんとか行動しようとしている姿があり。
 これまで悪女としてその存在感を誇示していたエレンがなんと自殺という手に出ている。彼女なりに夫のタイを愛していたと言うことが分かる。深くエレンを愛していたタイの失意も深いが、これが自殺テロを敢行させてきた指導者の覚悟とも言える。
 囚われの身だったカーラは刑務所への襲撃によって助け出されている。しかし自分の娘ケイシーのために再びニュー・カプリカへと戻り、そこでケイシーをギャラクティカに連れてくる(実はケイシーは他の人の子だったことが発覚するが)。
 バルターの精神状態は最早崩壊寸前。ただ現在を嘆くばかりで、ナンバー・シックスの言葉も耳に聞こえていない。ギャラクティカの来航に対しても「このまま死にたい」とか漏らしていた。
 行動を共にしているロズリンとトムは、お互いをかばいつつ戦いに身を投じる。
 アダマとは異なり、この作戦に悲観的なリーは、待機任務の中、妻のアナスタシアに弱音を吐いている。この辺バルターと同じ立ち位置にいるような感じなのだが、いてもたってもいられなり、ペガサスを率いてギャラクティカを救出に向かうとか、見事な司令官ぶりを見せている。
 そして何故かバルターに保護されてしまったヘラはそのままディアナの手によってサイロンに残されることになる。

 そしてついにニュー・カプリカ上空に現れるギャラクティカ。盛り上がる展開だが、これによる犠牲は多大なもので、ギャラクティカもかなりの損傷を受け、それでも再び放浪の旅へと向かうギャラクティカとペガサスの道行きは長い。
 生き残りの人数は41,435人となった。
第5話 罪と罰
“Collaborators”

  監督:マイケル・ライマー
  脚本:ロナルド・D・ムーア
 ギャラクティカに逃げ込み、新たなエクソダスへと向かう人類。新たな大統領選を前に、闇の処刑人がギャラクティカを支配している事が発覚する。
 元レジスタンスだったタイ、チロル、アンダースらはサークルという秘密機関を作り、サイロンに協力した裏切り者を次々に処刑していく。特に右目を失ったタイは、アダマの人類受け入れを苦々しく思っているらしい。そして処刑対象としてゲータを選ぶが、そのゲータがレジスタンスへの情報提供者であることは知っていない。
 カーラは夫のサミュエルと再開を果たすが、連れない態度を取っている。ニュー・カプリカでの出来事が自分自身を変えてしまったというカーラはサミュエルとの関係を解消して、サークルの一員になる(カーラがこの一員になったのは、ゲータの処刑を止めるためだったことが後に分かる)。
 ロズリンは一緒に逃げてきたトムを副大統領に任命する(つまり次に行われる大統領選はやらせになる)。しかし実はトムこそが処刑部隊サークルの黒幕。実は大統領が行われてロズリンが選ばれてしまったら、恩赦が与えられる事になるため、その前に裏切り者を手っ取り早く粛正してしまおうとしていたらしい(本人曰く、ロズリンを死刑執行人としないようにするためだそうだ)。
 バルターはカプリカと共にサイロンのベースシップにいる。人型サイロンの中ではバルターをどうするかを考えあぐねているらしい。

 今回の話ではかつてサイロンに協力した人間をどうするか?というギリギリの選択が描かれた。人類はいくら数が減ろうとも、争いを止める事はしない。それはここでは裏切り者をあぶり出して殺すという行為となってしまった。頭ではこれが悪い事とは分かっていても、人間の感情としては、裏切り者を粛正することの方が正しいと思えてしまう。実際ネット社会の中にあると、簡単な正義を口にしたくなるものだし、誰かが正義を行ってくれることを願ってしまう…まさにこの話は“大衆が求める事”をそのままやってしまったらどうなるか。その問題点を浮き彫りにした話と考える事が出来る。
 今回の生き残りは41,422人。13人が死んでいる。
<リーがますます太ってるような?>
第6話 感染
“ Torn (1)”

  監督:ジーン・デ・セオンザック
  脚本:ロナルド・D・ムーア
 新体制の中ギャラクティカは地球へと向かって進路を取ろうとしている。一方サイロンも又、地球を新たな故郷にすべくその場所を探そうとしていた。そんな中、人型サイロンの中には謎の伝染病が入り込んでいた…
 リーとカーラはヴァイパーパイロットに復帰。実戦訓練で二人はコンビを組むが、カーラは精神的な動揺によって本調子ではない様子。娘とされたケイシーのことが今も尚心に残っているらしい。リーによって叱られているが、最期にアダマによっても叱責を受けている。
 エレンを失ったタイは再び酒浸り。エレンの幻想を観るようになってしまった。既に副長の任を解かれているようだ。
 サイロンのベースシップの中でバルターは幻想のナンバー・シックスと情事にふける。そんなバルターをサイロンが何故生かしているのかと言えば、地球への足がかりを得るため。そしてベースシップのハイブリッドに蔓延している病気を報告するために無理矢理お使いに行かせられてる。バルター自身がひょっとして自分がサイロンのハイブリッドの一体ではないか?と自らを疑ってるシーンもある。

 今回の話は二つ。一つはギャラクティカの中での地上に残っていたタイとカーラの処遇を巡って。これは精神的に不安定になった二人がギャラクティカに混乱をもたらしているから。これに関してはまだ決着はついていない。一応カーラは復帰しようとしているが、タイは最後まで悲しみの中にあるまま。
 そしてもう一つがサイロンに残されたバルターについて。サイロンが地球発見を急いでいるのはベースシップに病気が蔓延しているからだという。サイロンの方も必死になっているらしい。
 なんとリーが太っていたのは伏線になっていた。彼のヴァイパー隊復帰が今回の話にかかっていた。相変わらず全然活躍の場がないけど。
<宇宙でまたたいてる星がある。真空で瞬くって、どんな星なんだろう?>
第7話 魂の救済
“A Measure of Salvation”

  監督:ビル・イーグルス
  脚本:マイケル・アンジェリ
 アテナとレーストラックが発見した獅子星雲。そこには廃棄されたサイロンのベースシップがあり、アポロ達はその調査に向かう。
 リーは遺棄されたサイロンのベースシップへと乗り込み、そこで伝染病が蔓延していることを知る。そのため帰還後検疫を受ける。その後、サイロンを滅ぼすためにウイルスを利用しようと提案する。
 ヒロはサイロンの殲滅作戦に対し、それは人間の魂を失うことであると反発を強める。その作戦を始める前に、保菌者である捕虜となったサイロンを全員殺害してしまう。
 ハイブリッドであるアテナ(シャロン)だが、ヒロとの間にこどもを作ったことによってワクチンを手に入れていた。
 バルターはサイロンを罠にはめた疑いを持たれ、拷問を受けるが、イメージのナンバー・シックスのお陰で乗り切る。その際ナンバー・シックスの事を「心から愛している」と口走っていた。

 今回は1stでの中心となっていたリーとヒロが再び中心となった話になった。今回は生物兵器の可否についてであるが、これは本気で深刻な現実の問題でもある。
 前回突然始まったサイロンの疫病は人間には抗体があるため問題なし。しかしサイロンには免疫を作る機能を持たないため、定期的なワクチン投与が必要となる。それでこれをサイロン殲滅兵器として使うか否かが問題となっていく。シャロンを妻としているヒロにとっては、その作戦は我慢が出来ない事になる。
 前回登場したサイロンのウイルスを搭載したビーコンは3000年前に作られたものと分かる。つまり人類は確かに地球に向かっていると言うことの確証を得たと言うこと。
<ウイルスの保菌者を全員殺したことでサイロン殲滅作戦は失敗した訳だが、死んでいても保菌はしているので作戦は有効では?>
第8話 英雄の証
“Hero”

  監督:マイケル・ライマー
  脚本:ロナルド・D・ムーア
 3機のレイダーの追跡を知ったスターバックとキャットはその内の一機のレイダーがブルドッグのコードネームを出していることを知り、ギャラクティカに着艦させる。そこから出てきたのは、3年の間、サイロンのベースシップに捕らわれていたというブルドッグだった。
 ロズリンはアダマの昔の写真を発見。そこでアダマが勤続45年となることを知ったロズリンは人類の士気を上げるためにも式典を開くことを提案する。
 過去、サイロンの存在を知りつつ、それに対し有効な手立てを見いだせず、更に部下も見殺しにしたことからアダマは自責の念に駆られる。それでブルドッグに襲われたことから、提督を辞任しようとする。
 ブルドッグを助けたカーラはそれに違和感を感じ、これがサイロンの罠であることを推測する。
 サイロンから逃れてきたブルドッグは、自分を撃墜したのがアダマであることをタイに告げられ、アダマを殺そうとする。これがサイロンの罠とも知らず。
 カプリカ(ナンバー・シックス)と共にいるバルターのベッドに入り込むナンバー・スリーは、過去の辛い思い出が次々にフラッシュバック。それで一度サイロンの兵士に自分を殺させて復活するのだが、その際「死と生の間に何か美しい奇跡のようなものを見た」と発言している。

 兵士と、司令官の悲しい関係について焦点が当てられた話。時に司令官は兵士を捨て駒どころか、群に不利益をもたらすならば死を命令することもある。非常事態に於いてはこれは正しいことではあるが、死に向かわされた兵士にとっては理不尽この上ない。一方、司令官にとってもそれは辛すぎること。そのストレスの中でなければ人の上に立つことは出来ない。これを真っ正面から描いて見せた。
 突然と思われたサイロンの襲撃だが、実はその前にアダマはサイロンの存在を知っており、更にその調査も始めていたとのこと。その際兵士を見殺しにした事が彼のトラウマとなっていた。
 一方、前々回に仲違いをしたアダマとタイはここで再び友情を確認することとなる。
 一方リーはアダマから真実を語られることになるが、それは恐らく次期提督としての心構えということなのだろう。
第9話 心の闘い
“Unfinished Business”

  監督:ロバート・M・ヤング
  脚本:ロナルド・D・ムーア
      マイケル・タイラー
      アン・コフェル・サウンダース
 士気高揚のため、久々にギャラクティカでボクシング大会が開かれることとなった。リーとヒロが対戦する中、カーラはヒロのセコンドに付く。
 ようやく地上での出来事に整理を付けることが出来たカーラは夫アンダースに別れを告げる。ボクシングではホットドッグと対戦し、あっというまにKOしてしまう。リーに情欲を抱いているようだ。実際ニュー・カプリカではお互いに好き合っていることを確認していた描写があった。お互いに未練ありまくりの二人。
 アダマはボクシング大会に飛び入り参加。チーフにあっけなくKOされてしまった。これは自らを罰するためと言っていた。ニュー・カプリカではロズリンとなかなかいい仲になってたみたい。

 今回は箸休めのような話で、ギャラクティカのそれぞれが過去のニュー・カプリカでの行いを振り返る話になってる。その中でリーとカーラの関係の変化がメイン。お互い好き合っているはずなのに、リーはアナスタシアに、カーラはアンダースと結婚している。そんな二人がボクシングの対戦で殴り合っている内にお互いの気持ちを伝えていく。
 生存者は41,420人。
第10話 死の航路
“The Passage”

  監督:マイケル・ナンキン
  脚本:ロナルド・D・ムーア
      ジェーン・エスペンソン
      アン・コフェル・サウンダース
 船団の配給用贖罪保存庫が汚染され、食べるものが無くなってしまった。食料捜索に出たアテナは、藻の繁殖する惑星を見つけたものの、放射能を帯びたガス状星雲を通り過ぎたため、自身は激しく被爆してしまう。食糧確保のための決断を迫られるアダマだが…
 カーラはガス星雲を通り過ぎるためにはラプターで先導をしなければならないが、そのためにラプターのパイロットは激しいストレスに見舞われる。そのために興奮剤をしようと提案する。過去興奮剤を使っていたクルーを罵倒していたのが、随分変化したもの。
 タイは船団副長に復帰。ギャラクティカクルーに温かく迎えられている。
 キャットを「サーシャ」と呼ぶ男が登場。キャットには隠された過去があり、かつて麻薬の売人だったという。それをカーラに知られ、その後自ら自殺に近い単独行動を行って食料を取ってくる。
 サイロンのベースシップでは、ナンバー・スリーが謎の行動に出ている。他のハイブリッドも彼女が何をしているのか知らないようだ。それを探ろうとしているバルター。ナンバー・スリーが何度も死んで再生を繰り返していると推測している。
 ナンバー・スリーは8話で見た“何か”をもう一度見るために何度も死んでいるらしい。

 食糧危機の話。これはあって然りの話だが、随分後になってから入ってきた。そのためには被曝覚悟でいかねばならないという辺り、この時代の戦争をベースにしているのが分かるが、311以降になって観ると、別な意味できつさを感じる作品でもある。
 今回中心となるのはキャット。あんまり影がなかったキャラだが、その過去を悔い、自らの命と引き替えに食糧確保を成し遂げている。そしてそんなキャットを「娘のように思う」というアダマ。
 生存者41,402名。
<宇宙は放射線に満ちている(という説もある)ので、宇宙船は相当な放射線に耐えられるように出来ていると思うのだが、それ以上の被曝量って、核戦争クラスじゃないのか?
 普段目立ってないキャラが突然目立ち始めると死亡フラグが立つが、今回は見事にそれに適合した話だった。>
第11話 ジュピターの目
“The Eye of Jupiter(1)”

  監督:マイケル・ライマー
  脚本:ロナルド・D・ムーア
      マーク・ヴァーヘイデン
      アン・コフェル・サウンダース
 食糧確保のため藻の繁殖する惑星で藻の採取を続ける人類。そんな時、この惑星に文字が刻まれたオベリスクがあることが分かった。ロズリン大統領はこれが地球への道しるべであると推測する。そんな時、サイロンのベースシップが現れ、そこから特使としてバルターが現れる。
 リーとカーラはお互い既婚者の身で愛しあうことを止められない。お互いにこれは行けないことと思いつつ、感情が先走っている。カーラはラプターを撃墜されて生死不明。そして地上に残ったリーにサイロンが迫る。
 サミュエルはカーラの浮気を知りつつリーの元でサイロンへの対抗のための組織作りをしている。
 食料調達の責任者となったチーフはこの惑星で巨大なドームを発見する。そこには文字が刻まれたオベリスクが存在する。実はチーフは祭司の息子であり、特殊な感性を持つらしい。
 バルターはサイロンの特使としてギャラクティカへとやってきて、そこでロズリンと会合。
 かつてアダマを撃ったアテナの同型ブーマーが現れ、シャロンにヘラが生きていることを告げる。この事実はアダマも知らず、ロズリンに詰め寄ってそれが事実であることを聞き出す。
 サイロンのハイブリッドでも、この状況を利用して人類を滅ぼそうという主張と、一刻も早く地球を発見するために人類を利用しようという主張に分裂している。

 しばらくサイロンとの直接のコンタクトはなかったが、いよいよここで戦いが再開された。ここで重要なのはジュピターの目を巡る攻防戦と、アテナとヒロの間の子ヘラが生きていることがアテナに告げられたこと。これがどのように展開していくかはこれからの話。
 生存者41,402名。
第12話 ジュピターの目
“Rapture (2)”

  監督:マイケル・ライマー
  脚本:ロナルド・D・ムーア
      デヴィッド・ウェドル
      ブラッドリー・トンプソン
      アン・コフェル・サウンダース
 アダマはサイロンに神殿を奪われる前に核ミサイルを惑星に撃ち込む準備を進めていた。ジュピターの目を得るために、表向き撤退したサイロンだが、少数部隊で神殿に向かっていた。撃墜されたカーラを案じつつ、神殿を守ろうとするリーだが…
 妻のカーラを救うべくサミュエルはリーの許可を得て探索に向かう。その際同行したリーの妻ディーがカーラを見つけ出す。
 チーフがジュピターの目を見つけるまでは神殿を守ろうとリーは防衛隊を組織するが、センチュリオンの猛攻に押され、撤退を余儀なくされる。
 ヘラが生きていることを知ったアテナはサイロンのベースシップで再生してヘラを探そうと、夫のヒロに自分を撃ち殺すように指示。ベースシップで目を覚ましたアテナはサイロンに従順なふりをしつつヘラと再会。そこでヘラが命の危機に陥っていることを知り、その命を救うためにギャラクティカに戻ろうとする。その際、ヘラを救うためと、ディアナはそれを手助けしている。
 この手しかないと思いアテナを殺してしまったヒロは、アダマとロズリンに呼び出され、それが軽率な行動であると責められる。
 命は助かったカーラだが、救出に来たディーによってモルヒネを撃たれ、リーと関係を持ったことを口走ってしまう。その後、何故かカーラのこどもの頃描いたという模様がジュピターの目の神殿にあった曼荼羅とそっくりだという…これも伏線になるのか?
 バルターとディアナはジュピターの目を奪うために神殿へ。そこで生じた光りの中に足を踏み入れるディアナは、5人の人間を見る。一方のバルターはジュピターの目を見つけたチーフによって殴られて気絶させられ、ギャラクティカに収容される。

 今回は人類とサイロンの全面対決。久々にセンチュリオンが凶悪な力を見せつけている。そしてジュピターの目とは何かがはっきりとする。それは超新星の爆発で、これによって地球への道行きが示された。
 同じモデルであるアテナとブーマーが対峙。アダマやギャラクティカのことはもう忘れたというブーマーに対し、ヘラを助けるためになんでもしようというアテナの対比が描かれていく。
 そしてディアナが神殿で出会ったファイナル・ファイブの5人。少なくとも一人はディアナの見知った顔。それが誰であるかは分からないが。
 生存者41,403名。バルターとヘラの帰還によってちょっと増えた。
<ジュピターの目とは超新星の爆発。しかしそれこそ天文学的確率でしか起こらないことが丁度起こるってのも不思議な話だ。>
第13話 選ばれし者
“Taking a Break From All Your Worries”

  監督:エドワード・ジェームズ・オルモス
  脚本:ロナルド・D・ムーア
      マイケル・テイラー
      アン・コフェル・サウンダース
 ギャラクティカに戻ったバルターをどうするか、ギャラクティカクルーは考えあぐねていた。一方、カーラとリーの関係を知ったディー。
 ギャラクティカに収容されたバルターはサイロンがどの程度地球の情報を得ているのかを喋らず、ハンガーストライキをしていた。一度は自殺を試み、サイロンのベースシップで生き返るが、それは幻想だった。その後自白剤を使われ、カプリカにサイロンを引き入れる手伝いをしてしまったことを自白してしまう。
 リーとカーラの関係をディーもサミュエルも知ってしまったため、アポロ、カーラ、ディー、サミュエルの四人の関係は複雑なものへとなっていく。それでも最後はお互いの夫婦の絆を信じようということで決着。
 前回大活躍したチーフも又、夫婦間の問題について悩んでいることをリーに告白している。

 今回は二つの物語が同時進行。一つはギャラクティカに来たバルターとナンバー・シックスを巡る尋問。そしてリーとカーラの二組の夫婦間の問題。
 自己保身の権化のようなバルターはあくまで情けなく、ただ自分は悪くないとだけしか言ってないような?
 生存者41,401名。
第14話 父として 兵士として
“The Woman King”

  監督:マイケル・ライマー
  脚本:ロナルド・D・ムーア
      マイケル・アンジェリ
      アン・コフェル・サウンダース
 ギャラクティカの中に溢れるサジタロン難民の中に伝染病が生じ、次々に死んでいく。サジタロン側の主張では、医師によって注射されたことによるものだと言う。対処に追われるヒロだが…
 難民整理を任されるヒロ。いろんな習慣を持つ難民達に頭を悩ませている矢先、伝染病まで生じる。
 バルターの処置をめぐり副大統領のザレックに助言を求めるロズリン。もし裁判を行うなら、艦は台風に見舞われるというザレック。
 捕虜となったカプリカには、なんとバルターの幻想が見えるようになっている。
 オーバーワーク気味のヒロの前に現れたタイはヒロがサイロンのアテナを妻にしていることを殊更強調して嫌味を言っている。

 この話はヒロが中心となり、習慣の違いによる軋轢を描いている。民族間の軋轢と言うよりは宗教観の違いって感じ。実際こういうことって近代社会においては深刻なものとなる。
 そして一方では医師としての良識を問う話でもある。より多くの者を救うためには少数者を見殺しにするか?常識で考えればこれはNGだが、この限られた資源の中でどう考えるか。これは地球のあり方そのものに対するアンチテーゼともなってる。
 カプリカが見えるというバルターの幻影。全く逆転してしまった訳だが、これってやっぱりバルターがサイロンであるということの伏線?あるいはブラフと言うこともありえるが。
 生存者41,398名。
<ロバートという医師が登場。医者ってコトルだけじゃなかったのね。当たり前か。>
第15話 ある一日
“A Day in the Life”

  監督:ロッド・ハーディ
  脚本:ロナルド・D・ムーア
      マーク・ヴァーヘイデン
      アン・コフェル・サウンダース
 ギャラクティカのエアロック整備に向かったチーフとキャリーの夫婦は、そこで空気漏れの箇所を見つけるのだが、自動で閉じてしまったエアロックのため、取り残されてしまった。
 亡くなった妻キャロルアンとの結婚記念日を迎えたアダマ。現在難民船団となり、こども達の声を聞くことの多くなったアダマは過去を思い出す。
 チーフは数少ないヴェテラン整備員として引っ張りだこ。休日も返上して働いているが、それは家族を放っておくことになる。妻のキャリーはお冠になってる。そんな時、キャリーと共にエアロックに閉じ込められてしまう。
 バルターの裁判を前に、裁判員の中にリーを入れたいと言うロズリン。アダマの父は元弁護士だったのだとか。それと度々アダマの部屋に泊まることが多くなったことが暗示されている。
 リーとしては、昔弁護士になりたかったという過去もあったが、結局家に帰らなくなったアダマを恨みに思っていたこと、女手一つで兄弟を育てた母が精神にムラがあったことなどが発覚する。それが両親に対するわだかまりになっていたらしい。

 日常業務の中でのトラブルと、アダマの過去の振り返りが描かれていく。特に今期になってキーパーソンとなったチーフだけに、かなり切実な問題として描かれていた。エアロックに閉じ込められた二人を助けるのに、中からではどうしようもなく、外側から装甲ぶっ飛ばして外に出して救出という無茶な手段が執られている。
 生存者41,4000名。二人増えてる。
<アダマの昔の写真が出ているが、あんまり若作りさせる気がなかったようだな。少なくとも『バトルランナー』の時のような顔はしてない。>
第16話 サボタージュ
“Dirty Hands”

  監督:ウェイン・ローズ
  脚本:ロナルド・D・ムーア
      ジェーン・エスペンソン
      アン・コフェル・サウンダース
 人手不足で過酷な労働を強いられるデッキクルー。その中でパイロット志願していたシーリックスがパイロット適正に落ちて戻ってきた。そんな彼女を守るチーフ。そんな時にラプターの故障が起こってしまう。チリウム精製に
 チーフは過労働状態で働き続けているが、デッキクルーの間の空気は最悪になっている。そんな時、チリウム精製船の様子がおかしいと言われ、調査に向かう。そこでの現実を知り、上層部と労働者の間に入って苦労することになる。最後は我慢できなくなり、ついにストライキを自ら発令してしまう。最終的にはロズリンとの対話によって組合会長の任を引き受ける。
 アダマはロズリンとの関係を公言し始めた。一方ロズリンは、職業の自由があることを充分知りつつ、それでも今は職業に縛られることを是としなければならない事を語っている。
 バルターが大統領時代に書いたという本が出回り始めた。実際は今も尚書き続けているようで、階級社会に対する反抗の主張が労働者階級には受けている。

 日常の業務における組合とストライキについて描かれる。過酷な労働に対し、抗議の声を上げることは労働者の権利だが、今は非常時としてそれらの声を聞かない上層部と、ストライキを決行して抗議を行う労働者側の主張が丹念に描かれる。これも重要なものだが、日本ではほとんど顧みられることがない。これをちゃんと描くところにこの作品のユニークさがあるし、3期になってやっとこれが出来るようになったのかとも思える。これは丁寧にやれば長引かせることができるが、流石にメインの話ではないため、今回で終了だろう。

 3期になって急に存在感を増したチーフだが、今回は完全に主役。労働者側のことをよく分かっていながら上層部のために働かねばならない孤独について描かれた。両者のぶつかり合いによって少しは状況が良くなるというのは、近代文明の縮図だ。(理想的な意味でだが)。
第17話 真実の扉
“Maelstrom”

  監督:マイケル・ナンキン
  脚本:ロナルド・D・ムーア
      ブラッドリー・トンプソン
      デヴィッド・ウェドル
 このところ、強制結婚させられたサイロン人のレオーベンとジュピターの目の神殿にあった曼荼羅のことを良く夢に見るカーラ。医師の治療を拒否したカーラは預言者であるブレンを訪ねることに。
 前にリーから曼荼羅を見せられ、それがこどもの頃に描いた絵である事を知ったカーラは預言者を訪れる。そして白昼夢がどんどん激しくなっていく。哨戒任務中に幻のヘビーレイダーを見たり、ヴァイパーの座席に座る血塗れの少女を見たり、ついには戦闘機そのものに乗ることを拒否してしまう。
 カーラについてアダマと話し合うリー。彼なりにカーラのことを気遣うが、船団を率いるリーダーとしては、辛い事を言わねばならない立場にもある。

 今回は一本丸ごとカーラについて。まるでこの日を予言したかのように幼少期に曼荼羅を描いていたこと、母親に虐待を受けていたことと、レオーベンと強制結婚させられたこととか、色々精神的に追いつめられてる姿がある。幻影のレオーベンに導かれ、やはり幻影の母と再会。そこで和解を果たすことになる。
 そしてラストで何とカーラが乗ったヴァイパーが爆発。死んだと言うことになるのだが、彼女は主人公の一人。死ぬとは思えないんだけど。
 生存者41,399人。
<レオーベンの性格が全く違う。不安定なカーラの精神が作り出したものだからだろうか?>
第18話 惜別
“The Son Also Rises”

  監督:ロバート・M・ヤング
  脚本:ロナルド・D・ムーア
      マイケル・アンジェリ
      グレン・A・ラーソン
 カーラが死んだ事でショックを受けるギャラクティカクルーたち。特に彼女を娘のように思っているアダマ、そしてリーとサミュエルの消沈は激しかった。そんな中、バルターの裁判を開こうとするロズリン。裁判官として選ばれた一人にはアダマの名前があった。
 アダマはバルター裁判の5人の裁判官の一人に選ばれる。
 リーはバルターの弁護士ロモ・ランプキンの警護に回されるが、そのロモは一筋縄ではいかない人物で、リーは煙に巻かれっぱなし。バルターとの接見でも信用なるのかならないのか分からない人物。そのロモを狙う暗殺者に、緊張がオーバーヒート気味。

 前回のカーラの死によって、ショックを受ける面々と、バルターの裁判で話は進行。今回初登場となるロモが話を引っ張っていくトリックスターのような役割。平気で嘘をつくが、それで一緒にいる人はつい心を引き出されてしまう。なかなか面白い人物が出たものだ。リーにとって、有能な弁護士であった祖父は英雄であると共に、悪人を弁護することが理解できない状態だと分かる。なんかだんだんロモに心酔していくリーの姿が見られるようなのだが?
<「カーラは生きてるよな?」という問いかけにリーは「カーラは死んだ。もういない」と答えていた。これって「グレンラガン」の台詞だよ。日本語版のスタッフにファンがいたの?>
第19話 運命の十字路(前編)
“Crossroads, Part I”

  監督:ロバート・M・ヤング
  脚本:ロナルド・D・ムーア
      マイケル・テイラー
      グレン・A・ラーソン
 順調に航海が進み、次の目的であるイオニア星系までもう少し。しかし、チリュームの放射線漏れ事故が起こってしまうそんな中、バルターの裁判が開始された。
 ロズリンは予知夢のような夢を観ている。そこに出てくるのは大聖堂の中で赤ん坊のヘラとそれを抱き上げるナンバー・シックス。そしてバルターの裁判で、ニュー・カプリカで5197名が行方不明になった事を言及する。ただ、ここであまりに饒舌すぎたため、薬の副作用が懸案されている。
 バルターの裁判中、弁護に立ったロモは、バルターがニュー・カプリカでサイロンの良いなりになったからこそ人類は生き残れたことを強弁。
 タイは又しても酒に溺れるようになっていき、幻聴を聞くようになっていく。そしてバルター裁判で妻のエレンがサイロンに協力していた事実を口にしてしまう。
 裁判をめぐり、ロモの護衛に当たっているリーは結果的にバルターの味方をすることになってしまい、それでアダマから強く叱責を受ける。かつてサイロンのファーストアタック時に感じたきな臭い匂いを今回も感じる。

 バルターの裁判がメインだが、3期の終わりを目指して話は嵐の前の静けさっぽい感じになってきた。バルター裁判では前回登場したロモが実に嫌味で良い役を演ってる。
第20話 運命の十字路(後編)
“Crossroads, Part I”

  監督:ロバート・M・ヤング
  脚本:ロナルド・D・ムーア
      マーク・ヴァーヘイデン
      グレン・A・ラーソン
 バルターの裁判は続いていた。そんな中、ギャラクティカ船内で奇妙な音楽を聴く人間が増えていく。そして彼らはこれが隠されたメッセージであることを知るようになるのだが…
 自らのガンが再発したことを裁判で告白したロズリンは、やはりナンバー・シックスがヘラを抱き上げるビジョンを観る。しかしこれはロズリンだけではなく、アテナとナンバー・シックスも同じビジョンを観ている。
 ロモと共にバルターの弁護に当たるリーは、ついにバルターの無罪を勝ち取ってしまう。これはリーの立場を危うくすることになる。その後襲来したサイロン船団を追いかけている内に、その中にヴァイパーの姿を見つけ、更にそのコックピットに座っているカーラの姿を見る。
 無罪となったバルターは、そのまま放置されるがバルターの支持者達によって連れ去られていく。

 3期の終了の話。色々な謎がそのままに残された感じだが、やっぱりカーラは死んでなかったの?と言うところで終わったのは、流石アメリカン・ドラマ。4期の伏線がばっちり付けられている。
 前回から突然聞こえるようになった音楽。それを聴けるのはタイ、チーフ、サミュエル、トーリーの四人。まさか未だ現れないサイロンの人間態とは彼らのことなのか?
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