特撮館Top

事典目次

仮面ライダーセイバー

仮面ライダーセイバー事典
<amazon> <楽天>
書籍

2020'9'6〜 

主な登場人物
神山飛羽真
仮面ライダーセイバー
(役)内藤秀一郎。
 仮面ライダーセイバーに変身する青年。現実世界では実家の本屋を営む作家。子どもの頃に現実とは違う世界に入り込んでしまい、そのイメージを今も持ち続けているが、肝心なところの記憶が失われている。
新堂倫太郎
仮面ライダーブレイズ
(役)山口貴也。
 仮面ライダーブレイズに変身する青年。15年前から戦い続けている仮面ライダーの先輩。飛羽真に戦い方を教えるが、礼儀正しく先輩風を吹かせることも無い。ただ極端な甘党のため、それを知った芽衣によりよく利用される。
富加宮賢人
仮面ライダーエスパーダ
(役)青木瞭。
 仮面ライダーエスパーダに変身する青年。飛羽真が子どもの頃絵本の世界で出会った少年だった。
尾上 亮
仮面ライダーバスター
(役)生島勇輝。元リポーターから俳優に転身。
 仮面ライダーバスターに変身する男。息子そらをいつも連れている。
大秦寺哲雄
仮面ライダースラッシュ
(役)岡宏明。
 ブックオブロゴスに属する鍛冶屋で仮面ライダースプラッシュに変身する。人見知りで人の目を見て話すことが出来ないが、腕は確かだし、ワンダーライドブックをぞんざいに扱う人間には激しく叱責する。
緋道蓮
仮面ライダー剣斬
(役)富樫慧士。
 仮面ライダー剣斬に変身する青年。仮面ライダーに必要なのは強さしかないという確信を持ち、空気を全く読まずに思った通りの発言をするキャラ。
須藤芽衣 (役)川津明日香。
 神山飛羽真の担当編集者。飛羽真とは幼なじみで、子どもの頃は命令しまくっていたようで、今もその関係は続いている。好奇心旺盛で飛羽真の行くところどこにでもついて行こうとする。その中で世間知らずの新堂倫太郎と出会い、彼の世話をしているうちに良きパートナーとなっていく。
話数 タイトル コメント DVD
第1話 はじめに、炎の剣士あり。

  脚本:福田卓郎
  監督:柴ア貴行
  アクション監督:渡辺 淳
  特撮監督:佛田 洋
 かつて不思議な世界の崩壊を目の当たりにした記憶を持つ神山飛羽真。小説家としてそれなりに売れている飛羽真は、その夢を見る度に、自分は何かをしなければならないという思いを新たにしていた。

 敵はゴーレムメギド。「岩石王ゴーレムアルターライドブック」から生み出されたメギド。岩石や土を自在に扱う。最初に登場したメギドとなる。
 新たな仮面ライダーの始まり。主人公は小説家で本屋の経営者ということで、多少精神年齢は高め。主人公はこれまでの作品と較べてちょっと年齢は高いようだが、夢見る青年と言った感じ。
 戦いは現実と異世界を行き来しながら戦うと言うもの。第1話の本話では異世界に閉じ込められてしまった人々を救っていいる。変身とかも相当派手だし最初から剣で戦ってるし、必殺技を叫んでる。ノリ的には戦隊ものっぽいし、少し視聴年齢は低く設定されてる感じ。
 ただ、この設定はそう長くは続かないような気はしてる。
 異世界は本の中の世界となるため、ページをめくって別の舞台にすれば全く別の世界での戦いとなるのも面白い。往年の宇宙刑事みたいだ。
<神山飛羽真はかなり熱いキャラだが、生身で怪人に立ち向かうなど、ちょっと現実離れしたキャラでもある。あと全体的に滑舌が悪い。>
VOL.1
<A> <楽>
第2話 水の剣士、青いライオンとともに。

  脚本:福田卓郎
  監督:柴ア貴行
  アクション監督:渡辺 淳
  特撮監督:佛田 洋
 突然青いライオンに乗った男、新堂倫太郎が神山飛羽真の前に現れた。飛羽真の持つワンダーライドブックと火炎剣烈火を渡して欲しいというのだが、飛羽真はそれを拒否。すると倫太郎は飛羽真をソードオブロゴスの本拠地ノーザンベースに連れて行くという。倫太郎の言葉を信じてノーザンベースに来た飛羽真にベースの主ソフィアが仮面ライダーとなることについて語り出す。

 敵はアリメギド。「アリかキリギリスアルターライドブック」から生まれた蟻型のメギドで、多数登場するが、それらを生み出す女王蟻を倒すと全員消える。そしてキリギリスメギド。キリギリス型のメギドで同じく「アリかキリギリスアルターライドブック」から生み出されたメギド。アリメギドよりは知能が高いらしく、アリメギドの女王を守っている。
 前回仮面ライダーセイバーに変身出来た飛羽真は剣に選ばれたため、仮面ライダーとして生きるかどうかを問われるのだが、即座に戦う事を宣言する。
 敵の目的は10年前に失われたワンダーライドブックの代わりとなるものを生み出そうとしているとのこと。
 そして現れる新しい仮面ライダーブレイズに変身する新堂倫太郎。最初から味方として登場してる。結構珍しい。
 思った以上に展開が早いというか、30分でやる戦隊ものの紹介を1時間かけてやった感じだ。変身アイテムも戦隊ものっぽさがある。
 まだまだ話は始まったばかり。なんとも判断できない。
<「僕は怪しくない」という怪しさ満点の男にほいほいついて行く倫太郎。この人、よくここまで普通に生きてこられたな。>
第3話 父であり、剣士。

  脚本:毛利亘宏
  監督:中澤祥次郎
  アクション監督:渡辺 淳
  特撮監督:佛田 洋
 新しく飛羽真の前に現れた青年富加宮賢人は、かつて絵本を読んでる飛羽真が想像の中で遊んでいた子で、倫太郎と同じくソードオブロゴスの一員だった。そんな時に又ワンダーワールドが現れた。三人で出動するが、現れたゴーレムメギドを倒したのは更に新しいライダーだった。

 敵はハンザキメギド。ワンダーワールドに現れたサンショウウオ型のメギド。粘液質の体表によってほとんどの攻撃を受け流してしまう。
 テンポ良く三人目と四人目の仲間も登場。少し時間掛けて戦隊ものをやってる感がますます大きくなってきてる。新たなライダーは仮面ライダーバスター。三人目の富加宮賢人は変身してないが、四人目となる子連れの剣士尾上亮が仮面ライダーバスターとなる。非常に短気なキャラクターだった。
 仮面ライダーバスターは剣にワンダーライドブックを装着して変身してる。ベルトを用いずに変身する仮面ライダーは結構珍しいかも。
 飛羽真が仮面ライダーセイバーとなったのは15年前にあった事件が原因と言われた。飛羽真自身はそのことを忘れているらしい。
<そらのためにソフトクリームを二つ買った芽依だが、そらがさらわれた時もソフトクリームを手放さなかった。>
第4話 本を開いた、それゆえに。

  脚本:毛利亘宏
  監督:中澤祥次郎
  アクション監督:渡辺 淳
  特撮監督:佛田 洋
 敵は倒したのに世界は変わらず、息子のそらも帰ってこないことで飛羽真を責める尾上。飛羽真は、倒したかのように見えたハンザキメギドがまだ生きているのではないかと推測し、再びワンダーワールドへと向かう。

 敵はハンザキメギド。そしてデザスト。デザストアルターライドブックから呼び出されたメギドの一種。15年前に現れた時は仮面ライダーを数人倒していたという。
 前回からの続きで、尾上の息子そらを助ける話。息子が帰らなかったことでキレ散らかす尾上だが、飛羽真の約束というのが半端なものではないと分かって飛羽真に息子を任せる。ついでに本嫌いな息子も本を楽しむようになる。昭和の特撮作品並みに単純すぎる話だな。
 仮面ライダーセイバーが三冊のワンダーライドブックを使った。使用後は体が動かなくなってしまうのだが、その直後に又新しい仮面ライダーが登場。どうやら敵側の仮面ライダーらしい。そしてその攻撃を防ぐために更に新しいライダーが…なんだこの仮面ライダーの大盤振る舞いは。
 セイバーが呼び出した妖精さんは筋肉アイドルの才木玲佳だった。なんだか最近この人観ることが多くなった(主にアニメ関連だが)。
<サンショウウオの生命力が高いということを図鑑で調べる飛羽真。別段調べることもない基本情報だと思うが?存在そのものがヒントになる怪人は情けないな。
 敢えてハンザキメギドに捕まえられ、花火を持ってきて、そこで自分の居場所を知らせる芽衣。何故か顔が焼け焦げてた。火を使ったことが分かりやすいが、普通あり得ない。>
第5話 我が友、雷の剣士につき。

  脚本:福田卓郎
  監督:上堀内佳寿也
  アクション監督:渡辺 淳
  特撮監督:佛田 洋
 仮面ライダーカリバーの出現によって、これまでの動きとは異なることを察知したブックオブロゴスは敵の動向を探りつつワンダーライドブックの探索を行う事になった。これまで同様ワンダーライドブックの探索班に回された飛羽真は賢人と共に行動を開始する。

 敵はピラニアメギド。「ピラニアのランチアルターライドブック」から生み出されたメギド。悪食な紙製のピラニアを使役してあらゆるものを侵食する。そして仮面ライダーカリバー。セイバーのワンダーライドブックと火炎剣烈火を奪おうとする。
 新しい展開が始まると冒頭で言っていたが、何が起こっているのか今ひとつ分からない話。まだ世界観がつかめてない。だんだん他のライダー達から認められている飛羽真の姿があるくらいか?味方も敵も次々に新しいのが出てくるので混乱しっぱなし。
 先週現れた悪っぽいライダーは賢人の父だった。セイバーに刃を向け、ワンダーライドブックと火炎剣烈火を渡すように強要する。そして自分たちを裏切った父を許すことが出来ない賢人は、カリバーが登場すると頭に血が上ってしまう。
 一方ブックオブロゴスには又新しいキャラが登場。仮面ライダーではなくワンダーライドブックを調整する鍛冶屋のような役割らしい。あと賢人が仮面ライダーエスパーダに初変身。
<基本的に仮面ライダーシリーズの特徴として、敵が出現したのに対処するのがメインだが、いざ探索をしろと言われると、そこら中をぶらつく以外何も出来ないというのが問題。もうちょっと明確な目的を与えてくれないと、観ていても分からない。>
VOL.2
<A> <楽>
第6話 疾風の如く、見参。

  脚本:福田卓郎
  監督:上堀内佳寿也
  アクション監督:渡辺 淳
  特撮監督:佛田 洋
 新しい剣士緋道蓮を加え、更なる戦いに赴くこととなる飛羽真。又しても現れたピラニアメギドとデザストと戦うこととなるが、一般人のふりをしたストリウスに騙されてセイバーの力を奪われてしまう。力を取り戻すにはアヴァロンに行かねばならないと言われる。

 敵はピラニアメギド。そしてズオスデザスト
 新しい仲間緋道蓮が登場。とにかく脳天気で強さだけを求めるキャラで、全く空気を読まない。そのためみんなが持て余しているようだが、特に飛羽真とは相性が悪い。変身する仮面ライダーは剣斬。バスター同様巨大な剣とワンダーライドブック一冊で変身してる。
 一方飛羽真は火炎剣烈火を封印されてしまったためセイバーに変身出来なくなってしまった。
 ワンダーライドブックは世界を創った本から生まれた大いなる力で、カリバーらが創っているのは危険な世界を創るアルターブックだと説明された。
 敵も味方もキャラが増えすぎて何が何だか分からなりつつある。それぞれが個性的なのは良いけど、会話が噛み合わないことが多く、ストーリーが分からなくなるほど。ここまで収拾付かなくして大丈夫か?
<この作品は背後がCGらしいが、時々キャラと背景が浮いてしまう。別段細かく言う必要はないだろうけど。>
第7話 王の剣、アヴァロンにあり。

  脚本:長谷川圭一
  監督:石田秀範
  アクション監督:渡辺 淳
  特撮監督:佛田 洋
 封印されたセイバーの力を解放するためにはアヴァロンを見つけ出さねばならないと言われ、飛羽真はその手がかりを見つけアヴァロンへの旅に出ることを決意する。一方自らの力を高めるため、危険な修行場リベラシオンへと向かう倫太郎。

 敵はメデューサメギド。蛇のような姿をして、人を石化させる能力を持つ。その力を使って三つの世界を次々に征服した。
 誰もたどり着けないと言われたアヴァロンにたどり着いてパワーアップする話なのだが、この話だけでパワーアップを果たしている。一方、倫太郎も修行とか言って、あっけなくパワーアップしてる。スピーディというか、あっけないというか。
 キャラがたくさん出てきて、それぞれにドラマが用意されているのは良いのだが、話が分散されすぎて全部軽く見えてしまうのが問題だろう。多分この展開に至るまで本来半年くらいかけねばならないはず。
 ようやく賢人が変身したエスパーダが戦っている。カリバー相手では全く通用しなかった。
 飛羽真のブレイブドラゴンワンダーライドブックとカリバーのドライバーが共鳴することでアヴァロンの扉が開いた。同じ力を持つドラゴンらしいので、これがライバルキャラとなるのか?他にも敵方の仮面ライダーが出そうだけど。
第8話 封印されしは、アーサー。

  脚本:長谷川圭一
  監督:石田秀範
  アクション監督:渡辺 淳
  特撮監督:佛田 洋
 アーサーの力に認められ、パワーアップを果たしたセイバーだが、アーサーのワンダーライドブックには真の意味では認められてないことを感じる飛羽真。そんな中でもメデューサメギドによる世界侵略は続いていく。

 敵はメデューサメギド。三体の同じ姿のメギドで、三体全部を倒さないと世界は解放されない。
 前回でキング・オブ・アーサーの力を手に入れて再びセイバーに変身が出来るようになったものの、力の一部しか使えず、力に振り回されっぱなしだった。
 ただ、その力を引き出すことばかりを考えていたらキングオブアーサーには認められず、そのことを考えずに仲間と共に戦う事に専念したら力が発動された。これで全員がチームとなって一丸となれた。なんだかほんとに戦隊ものっぽい。戦隊だったら3話くらいで終わる話を8話まで引き延ばした感じだな。
 それにしても飛羽真の察しの良さはすごいもんで、普通考えつかないような結論を、ちょっと悩むだけですぐに思いついてしまう。脚本の問題だろうな。
 キングオブアーサーの真の姿とは、巨大化して人型になることだった。やっぱりまんま戦隊だな。セイバーを剣にして振り回した。
 メデューサメギドによって石にされた一般人、かつてドリアンとドングリの仮面ライダーだった。「カメンライダー鎧武外伝」の番宣のために登場したようだ。
<キングオブアーサーの力に振り回されてるセイバーだが、普通に戦ってるだけにしか見えない。中の人が残念ながら練れてない。高岩成二だったら…と言ってはいけないのだが、本作の魅力の無さはそれも一つの理由。
 倫太郎はともかく蓮はこの前初めて仮面ライダーの姿を見たはずなのに、飛羽真はえらく信用してる。
 飛羽真の悩みが主体だが、もう一人悩んでいたはずの賢人はいつの間にか悩みを超えたことになってた。
 ラストで初めてチームになったと言っていたが、尾上と大秦寺のライダーは無視か。>
第9話 重なり合う、剣士の音色。

  脚本:毛利亘宏
  監督:坂本浩一
  アクション監督:渡辺 淳
  特撮監督:佛田 洋
 仮面ライダーセイバーが手に入れたアーサーの力に対抗するため、メギドの本拠地では新たな力を手に入れようとする。そのためワンダーライドブックを奪おうと、剣士たちを呼び出す。

 敵はアヒルメギド。「見えにくいアヒルの子アルターライドブック」から生み出されたメギド。微妙に姿が違う6体が存在し、連携で攻撃してくる。
 前回でアーサーの力を手に入れたセイバーに対抗しようとする仮面ライダーカリバーの方がむしろ中心になってる話。
 更に新しい仮面ライダー、仮面ライダースラッシュが登場。これまで裏方でワンダーライドブックを管理していた大秦寺哲雄が変身した。これで味方側で六人目の仮面ライダーとなる。いつもは内気でおどおどした性格だが、仮面ライダーになると途端にテンションが上がるようだ。
 芽衣が当たり前のようにノーザンベースにいるが、いつの間にやら本に選ばれてしまったようだ。相変わらず妙なテンションで浮きまくってる。更に女性キャラがノーザンベースにやってきている。味方が増えすぎなんじゃないか?
VOL.3
<A> <楽>
第10話 交わる剣と、交差する想い。

  脚本:毛利亘宏
  監督:坂本浩一
  アクション監督:渡辺 淳
  特撮監督:佛田 洋
 仮面ライダーカリバーの狙いはセイバーの持つ火炎剣烈火であることがわかり、賢人は飛羽真を守り切ることを心に誓う。そんな時に再び現れたアヒルメギドは、仮面ライダー達の前でハクチョウメギドに進化する。

 敵はハクチョウメギド。一体だけ残ったアヒルメギドが姉弟全員の力を吸収して進化した姿。
 話はかなり複雑化してる。まずカリバーの正体は賢人の父かと思われたが、実は先代の仮面ライダーセイバーで、かつて子どもの頃の飛羽真を救ってくれた人物だった。更に仮面ライダーはノーザンベースだけでなく、サウザンベースと呼ばれる場所にもいることなど、風呂敷がどんどん広がっていく。
 ただ、肝心なメインストーリーが今ひとつなのと、青春賛歌が観ていて辛い。もう少し対象を低くするか、逆に高くするかした方が良いんじゃないか?中途半端に青春ものにしたため、一番観てない世代を相手にしてる感じがする。
 いつも陽気に紹介をしてるタッセルが妙にシリアスな表情を見せていた。この人も何か関わるんだろうか?
第11話 乱れる雷、広がる暗雲。

  脚本:長谷川圭一
  監督:中澤祥次郎
  アクション監督:渡辺 淳
  特撮監督:佛田 洋
 カリバーの正体が父でなかったことを知り、真実を知るためカリバーと再戦を望み、倫太郎と衝突する。そんな時、六つのワンダーワールドが同時に六体のゴブリンメギドに襲われる。ソードオブロゴスのライダーはそれぞれ一人ずつワンダーランドに向かう。

 敵はゴブリンメギド。レジエルにより「いたずらゴブリンズアルターライドブック」から生み出された。人間を赤い影のようにしてしまうメギド。最初から六体作られ、六つのワンダーランドに現れる。
 前回ラストで仮面ライダーカリバーの正体は賢人の父ではなかったことが分かったが、逆にそれでは何故父は裏切り者にされたのかと悩む賢人が怒りにまかせて戦ってしまう。今回は完全に賢人の中心回で、飛羽真はただ戦ってるだけ。逆に罠にはまってワンダーランドの封印を解いてしまった。
 一方、ソフィアよりノーザンベースの鍵を預けられる芽衣。
<賢人を気遣う飛羽真は賢人が屋上にいることを見抜き、「ここにいると思った」と言っているが、なんでこの程度の付き合いで賢人の好きな場所が分かるんだろう?この台詞は早すぎるよ。そもそもなんで飛羽真は賢人の胸の内が分かるんだ?
 倫太郎と賢人の喧嘩を見た芽衣は「修羅場」と言っている。狙いすぎの台詞だ。>
第12話 約束の、あの場所で。

  脚本:長谷川圭一
  監督:中澤祥次郎
  アクション監督:渡辺 淳
  特撮監督:佛田 洋
 倫太郎が重傷を負ってしまい、責任を感じる賢人だが、ゴブリンメギドによるワンダーライドブックの浸食は続いていた。ゴブリンメギドを倒してもワンダーライドブックは復活せず、その世界には入れなくなってしまうという事態に戸惑いつつ、それでも戦いに赴く仮面ライダー達。

 敵はゴブリンメギド。あとは幹部クラスのメギド達が多数登場。それぞれが六人のライダーと戦う。そして仮面ライダーカリバー
 一応前半のクライマックス。
 メギド側の目的は世界を統合するのだという。だけどワンダーライドブックの世界って本毎にあるので多量にあるはずだが、そのどれかが世界とつながるのか、それとも何か別な世界なのか。実の話一体何が起こっているのか全く把握できない。
 賢人だけはその目的を知っていたようで、どこに行けばカリバーと出会えるのかと統合されるべき世界が何であるのかを知っているようだ。それこそが15年前に飛羽真と自分、そしてルナの物語に関わるものらしい。
 それより問題は、別段それで深く物語を知ろうとも思えないという、困ってしまった物語展開。熱い台詞やしんみりした台詞の数々が全部上滑りしてる。
第13話 俺は、俺の、思いを貫く。

  脚本:福田卓郎
  監督:石田秀範
  アクション監督:渡辺 淳
  特撮監督:佛田 洋
 カリバーとの戦いに敗れ重傷を負ってしまい、意識が戻らない賢人を心配する飛羽真は、15年前に何が起こったのかを完全に思い出した。それは六つの光の輪の中心で扉が開き、ルナが吸い込まれてしまったのだ。カリバーがもう一度その扉を開こうとしていることを知ったセイバーを初めとする仮面ライダーはカリバーに戦いを挑む。

 敵は仮面ライダーカリバー
 カリバーの目的が果たされようとした。まるでラスト前なんだが、どうにも心動かされず心が冷える。いっそこのまま次週で最終回にならんもんだろうか?
 いや、でもひょっとしたら新展開後に面白くなるかも?
 前にもらったアーサーの力でセイバーが新しい力に覚醒してた。あと賢人が途中退場した。その内戻ってくる含みを持たせているので、悲しみが上滑りしてる。
<オープニングソングでは映画の宣伝で「ゼロワン」メンバー勢揃い。この一分くらいが一番燃えた。一生懸命作ってるのにこう言うのを言うのは心苦しいが、あと数話でこの作品終わらせて「ゼロワン」の続編作ってくれないだろうか?
 命がけの戦いというのに、楽しげに戦いの場に向かおうとする芽衣。もはやこのキャラの浮き方は半端ないものになってる。
 セイバーの新形態ドラゴニックナイトだが、形態も能力もほとんど仮面ライダー龍騎である。いっそ龍騎ワンダーライドブックとかにした方が良いんじゃね?>
VOL.4
<A> <楽>
第14話 この思い、剣に宿して。

  脚本:福田卓郎
  監督:石田秀範
  アクション監督:渡辺 淳
  特撮監督:佛田 洋
 賢人と飛羽真の努力で闇の世界に通じる本は一時活動を停止したが、賢人を失ってしまった悲しみに暮れるソードオブロゴスの面々。生き残ったカリバーは本を開こうとしていた。

 敵は仮面ライダーカリバー。そしてメギドの幹部連中全員。
 ソードオブロゴスの目的は闇の世界へと入る巨大な本が開く事を止めることと、本を生み出した光の柱を破壊する事の二つ。光の柱は破壊出来たものの、一瞬開いた本の中にカリバーが入り、カリバーを追ったセイバーも中に入っていく。
 仮面ライダーブレイズがパワーアップ。巨大なライオンに変形出来るようになった。ワンダーライドブックの改造だけでパワーアップしたので、かなりお手軽な感じ。
<ブレイズのパワーアップも左手に龍騎っぽいアイテムセイバーが龍騎ならブレイズはリュウガか?>
第15話 覚悟を超えた、その先に。

  脚本:長谷川圭一
  監督:坂本浩一
  アクション監督:渡辺 淳
  特撮監督:佛田 洋
 カリバーを追い巨大な本の中に入るセイバー。そこには世界の始まりから書き綴られてきた全ての世界の書があった。2000年前にバラバラにされた全知全能の書の目次録を手に取った者は世界に君臨できるという。

 敵は仮面ライダーカリバー。真理の扉の中でセイバーに倒された。
 はっきり言えば、この話は最初から最後まで全部ツッコミどころ。満載どころか丸ごと全部。
<敵の目的がようやくはっきり分かった。これまで一切喋らなかったのに、本が開いた途端全部喋っちまったのであまりにあっけなさ過ぎる。ここまで引いた理由が分からない。脚本がいい加減すぎる。
 その目的とは世界を書き換えることだそうだが、そのためにはまず全知全能の書の目次録を手に入れ、それから一ページずつ失われた書を集め、全てが集まった時に力が発動するのだとか。全知全能ってだけあるのだから、集めるのにとんでもなく時間かかりそうだ。それとも全知全能の書って、実は10ページくらいしかなかったりして?
 15年前の出来事の真実も分かった。あの時裏切ったのはやはり賢人の父富加宮隼人で、鍵である少女ルナを使って真理の扉を開こうとしたのだが、それがソードオブロゴスの中の誰かにそそのかされたと思い込んだ上條大地が、誰がそんなことをしたのかを調べるためにソードオブロゴスを抜けてカリバーとなったのだとか…悪いことをした友を止めるのではなく、その意志を継ごうとしたことになる。なんでそんな考えに至るんだ?まともに考えたら間違った考えなんだが、飛羽真と戦って、その間違いに気づいた。遅いよ。
 それで間違いに気づいた途端に突然現れたデザストに殺されてしまった。裏切り者を探すどころか自分が裏切り者になって、更に誰かに操られてた。救われないキャラだ。
 たとえ死に瀕していてもイケメンが涙流して叫べば物事は全部解決する。優しい世界だ。>
第16話 世界を救う、一筋の光。

  脚本:長谷川圭一
  監督:坂本浩一
  アクション監督:渡辺 淳
  特撮監督:佛田 洋
 目次録の書を消滅させて世界を救ったものの、賢人が消滅し、ソフィアが行方不明となってしまった。厄払いを兼ねて大掃除をすることとなったが、そんな飛羽真にノーザンベースを離れてサザンベースの剣士になって欲しいと申し出る玲花。

 新しい敵は登場せず。仲違いによってノーザンベースの面々と戦う。
 前回で一度話が閉じ、今回から新展開。前回で目次録の本が開いてその力が解放されたことによって異世界を観られるようになった人が増えている。その人はメギドに変化させられるようになった。
 サザンベースからの使者玲花はメギド達とも通じているようで、何かを目的としてノーザンベースに不和の種を蒔いている。ちょっと喋っただけで仮面ライダー達が全員でセイバーに襲いかかってる。こんなに洗脳しやすいのが揃ってて、よくここまでやってこれたな。
 さっきまで和やかに談笑していた仲間が突然殺し合うとか、ほぼ全員カミーユ・ビダン状態。阿呆かと。
<ノーザンベースの全員がサウザンベースのために働くと言うのに、飛羽真は頑なに拒否する。先ほど「みんなと一緒に戦う」と言ったばかりなんだけど。
 ルナを見つけるためにはワンダーライドブックの力が必要だという飛羽真だが、それは可能性だけで、別段必要とは誰も言っていない。>
第17話 古の使者は、光か影か。

  脚本:毛利亘宏
  監督:諸田 敏
  アクション監督:渡辺 淳
  特撮監督:佛田 洋
 仲間のはずのノーザンベースの仮面ライダーから攻撃を受けてしまった飛羽真は思い悩む。そんな飛羽真を守ったユーリはこの世界を案内してくれるよう頼む。一方飛羽真を裏切り者だと思い込んだノーザンベースの中で倫太郎は、裏切りを信じられないでいた。そんな倫太郎の前に新たなメギドが現れた。

 敵はイエティメギド。芽衣の上司の白井ゆきが無理矢理変化させられたメギド。冷気を操る
 悩む面々の描写が延々と続く話。全知全能の書を開くというメギドの目的は変わらないが、方法を変え、人間をメギドに変え、その人間が変化したアルターブックを回収することで全知全能の書を開くのだとか。アルターブックを作らせないためにはメギドを斬らねばならないが、そうなるとその人は死んでしまう。そこでどうすれば良いのかが飛羽真の悩み。現時点ではその答えは出ていない。
 一方、玲花から飛羽真の裏切りを告げられたノーザンベースの面々は、本当に飛羽真が裏切ったのかどうかで悩んでる。
 新しく登場したユーリは人間の姿をしているが、その本質は剣。千年封印されていたそうで、少々ずれたところのある飛羽真の相棒となった。
VOL.5
<A> <楽>
第18話 炎の執念、メギドを討つ。

  脚本:毛利亘宏
  監督:諸田 敏
  アクション監督:渡辺 淳
  特撮監督:佛田 洋
 人間が変化したメギドを斬ることが出来なかった飛羽真はユーリから甘さを指摘され、自らの力の無さを痛感する。一方、飛羽真がソードオブロゴスの裏切り者だと断じるノーザンベースの面々は、飛羽真がメギドを斬れないことを裏切り者の証と考え…

 敵はイェティメギド
 セイバーが新たな力として金剛剣最光を使えるようになった。
 人間が変化したメギドは分離出来ないと言っていたが、実は金剛剣最光を使えば人間とメギドを分離出来るというオチ。ユーリは飛羽真の覚悟を見定めるためにそのことを言ってなかったそうだ。
 ユーリ曰く、「今のソードオブロゴスに正義はない」そうで、実際サウザンベースの玲花はメギドと通じてるのが分かってる。お陰で飛羽真とノーザンベースの面々とのわだかまりは解消されないまま。
第19話 炎と光、剣と剣。

  脚本:福田卓郎
  監督:石田秀範
  アクション監督:渡辺 淳
  特撮監督:佛田 洋
 今やソードオブロゴスこそが危険であると飛羽真に告げるユーリ。剣士をあるべき姿に戻すために当面ユーリと協力することにした飛羽真。

 敵は王様メギド。トランプのキングのような顔をしたメギド。ズオスによって飛羽真に憧れを持つ高校生来島慎吾によって変えられてしまったメギド。
 ユーリを使えばメギドとなった人間を救えることが分かったため、以降は普通の戦いへと話は移っていくが、ソードオブロゴスと飛羽真のわだかまりは深まっている。
 ユーリによればかつて本の中に消えた少女ルナは世界をつなげる力を持った存在だったそうだ。やはり飛羽真とは運命で結びつけられた存在のようだ。
 飛羽真のテンションの高さが鬱陶しくなってきた。
<王様メギドの描写はトランプのキング。昔「らんま1/2」にそんなのが出ていたな。
 今さっきあったばかりの高校生の名前を連呼しながら戦うセイバー。「君」付きで叫ぶとなんか妙な感じだ。>
第20話 牙城を崩す、剣の意志。

  脚本:福田卓郎
  監督:石田秀範
  アクション監督:渡辺 淳
  特撮監督:佛田 洋
 メギドにされそうになった高校生来島慎吾を救おうと王様メギドを追う飛羽真。しかし一瞬現れては消えるを繰り返す王様メギドの行方を追いきれなかった。一方玲花は雷鳴剣黄雷を飛羽真が持っていると言い、それを奪うようノーザンベースの面々に命じていた。

 敵は王様メギド。その目的は実物大の城のジオラマを作ることだった。
 相変わらずソードオブロゴスの内乱が長々と続く。特に単純な蓮は嬉々として飛羽真に襲いかかってる。多分話を奥深いものにしようとしてるんだろうと思うけど、描写がストレスだけしかないので、それが全く上手く活かせてない。
 一方メギド側にも内紛が。話はだいぶ混沌化している。
<芽衣が大怪我をしている。シリーズでこんな怪我するキャラは珍しい。ユーリによってすぐに回復してたので、それが前提だったか。>
第21話 最高に輝け、全身全色。

  脚本:長谷川圭一
  監督:杉原輝昭
  アクション監督:渡辺 淳 
  特撮監督:佛田 洋
 次々と人間がメギドになっているという事実を知らされた飛羽真は、ノーザンベースの面々に、共に戦おうと持ちかけるのだが、誰もその言葉を聞こうとせず、大秦寺哲雄は仮面ライダースラッシュとなって襲いかかる。そんな飛羽真の前にカリュブディスメギドが現れる。これも誰か人間が変化したものかと、攻撃が出来ない飛羽真。

 敵はカリュブディスメギド。フードファイターの伊本マミが変えられてしまった暴食のメギドで、腹を開いて何でも食べてしまう。
 少しだけ和解が出来た。それだけ。ポーズだけで悩んでいる飛羽真の姿を見てると腹が立つので、この展開はいい加減やめてほしい。
 目の前の人を救うことは何にもならないと達観してるような大秦寺の言葉も、なんだか分からない電波君発言ばかり。本気でこの脚本正気で書いてるのか?
 主人公が悩んで叫んでる内にいつの間にか話がまとまってる。この作品の一番の問題点はそこ。
 一応ユーリが完全に仮面ライダーの姿となった。アメコミのような演出で敵と戦ってる。
VOL.6
<A> <楽>
第22話 それでも、人を救いたい

  脚本:長谷川圭一
  監督:杉原輝昭
  アクション監督:渡辺 淳 
  特撮監督:佛田 洋
 カリュブディスメギドになってセイバーに救われた双子のフードファイターの姉の伊本マミから妹のレミが行方不明となったと連絡があり、放っておけない飛羽真と芽衣はマミの元へと向かう。そんな飛羽真の前に尾上が現れ勝負を挑む。

 敵はカリュブディスメギド。前回の伊本マミに続いて妹のレミが変化した。実は双子が融合した上で変化したもので、一度双子を分離した上でなければメギドも分離出来ない。
 人間をメギドにするメカニックはかなり複雑らしい。まず対象となる人物が執着するものがベースになり、更にそこでいくつかの個性を加える。今回は一卵性双生児が融合して一体のメギドに変わった。双子といえども一人一人の個性があるとして、双子を分離した上でメギドから分離するという複雑な過程が必要だった。単体の話としてはきちんとしたものだ。
 ただ、相変わらず仲間内での争いが全く面白くないのが問題で、ストレスが溜まるばかり。
 飛羽真の仲間となった大秦寺は剣のマイスターと言うことで、ユーリに対して興味津々。解剖しかねない勢いでユーリに迫っている。そこは面白かった。
<飛羽真が苦しんでる姿があまりにわざとらしすぎて、オーバーアクションに引く。
 ユーリの台詞「昔は強いヒーローがいれば良かった。でも今は悩み、苦しみ、それを乗り越えて強くなれば、誰もがヒーローになれる時代だ」は、確かに間違ってないけど、なんか言い訳に聞こえてしまう。>
第23話 荒れ狂う、破壊の手。

  脚本:毛利亘宏
  監督:柴ア貴行
  アクション監督:渡辺 淳
  特撮監督:佛田 洋
 ソードオブロゴスの中にいる裏切り者を特定するため、一度ソードオブロゴスの長であるマスターロゴスに会見しようと考える飛羽真。尾上の助けを借り、サウザンベースへと潜入する飛羽真。一方メギドもサウザンベースへと侵入を果たしていた。

 敵はレジエルストリウス
 これまでノーザンベースのみで展開していた話が、サウザンベースでも展開していく。構造はノーザンベースと全く同じだが、ここにはソードオブロゴスの長であるマスターロゴスがいる。
 実にたまたま全く同じタイミングでメギドのストリウスもサウザンベースに侵入していたために混乱状態に陥るが、ストリウスの狙っていた禁書をセイバーが手に入れてしまったため、セイバーは新しい形態プリミティブドラゴンへと変化した。都合が良いというか、適当というか。
 プリミティブドラゴンは力が強すぎて飛羽真の意思とは関係なく力を振るう。また主人公の暴走か。
 セイバーによって人間のメギド化は抑えられたかと思ったが、複数のメギドが誕生しているため、セイバーが解放したのはほんの一部に過ぎないという事実も発覚した。当然人間がワンダーライドブックに変化してしまったということになる。
第24話 父の背中、背負った未来。

  脚本:毛利亘宏
  監督:柴ア貴行
  アクション監督:渡辺 淳
  特撮監督:佛田 洋
 サウザンベースの禁書庫で見つけた禁書プリミティブドラゴンワンダーライドブックによって暴走してしまった飛羽真。大秦寺にもその本は解析不能だったが、飛羽真はその本に書かれていた言葉から「哀しみの物語」という本に鍵があると考える。

 敵はレジエル
 相変わらず仲違いが続き、見てるだけでもストレスが溜まる物語になってる。戦いを経て大秦寺に続き尾上も飛羽真側につくことになった。で、力を使い果たして碌でもないことになるのが始末悪い。
 一方強力な禁書のワンダーライドブックによって暴走状態になるセイバー。勝手に飛んできて変身させるため、始末に負えない状態。「仮面ライダーOOO」のプトティラみたいなもんだろうか?レジエルはアルターライドブックを多数取り込んでパワーアップしてるが、これも「OOO」のグリードによく似てる。
 マスターロゴスの言葉を伝えると言っている玲花が全然違うことを語っている描写がある。玲花本人なのか、誰か他に黒幕がいるのか?
 あと最後に消えたはずの仮面ライダーカリバーが登場した。
<全ての力を見せると言ってた飛羽真だが、暴走を伴うプリミティブドラゴンはともかく、キングアーサーの力は全く出してないな。>
第25話 煙をまといし、真紅の刺客。

  脚本:福田卓郎
  監督:上堀内佳寿也
  アクション監督:渡辺 淳
  特撮監督:佛田 洋
 暴走したセイバープリミティブドラゴンに強烈な一撃を加えて強制的に変身解除させた仮面ライダーカリバー。この時は助けられたが、このままでは仲間を攻撃してしまうと危機感を感じた飛羽真は、プリミティブドラゴンを生み出した哀しみの書に答えがあるのではと書を読み込む。一方飛羽真討伐を命じられた倫太郎

 敵は仮面ライダーブレイズらソードオブロゴスの面々。
 勝手にプリミティブドラゴンに変身してしまうため、コントロールする術を探す飛羽真と、そんな飛羽真が元凶だとして討伐を命じるソードオブロゴス。この構図から全く変わらない。やっぱり話はウジウジしっぱなし。全くすっきりしない。
 玲花が仮面ライダーサーベラに変身した。新しいライダーがまた出てきたが、これは想像の範囲内。更に仮面ライダーカリバーの新しい装着者も分かったが、これも予想通り賢人だった。伏線が見え見えすぎたね。
<敵同士に鳴りながら相手の良いところを言い合ってしまう飛羽真と倫太郎。なんだこのBL展開。
 セイバーに変身するのに最初からプリミティブドラゴンワンダーライドブックを手にしてい飛羽真。正気でいられる内に戦うという思想を完全に放棄してる。最初から暴走するつもりだったのか?>
VOL.7
<A> <楽>
第26話 深き闇、剣と共に。

  脚本:福田卓郎
  監督:上堀内佳寿也
  アクション監督:渡辺 淳
  特撮監督:佛田 洋
 新しい仮面ライダーカリバーはやはり賢人だった。圧倒的な力でそこに居合わせたライダー達を組み伏せ、世界を救うために全ての剣を封印すると宣言する。賢人が生きていた事にひとまず喜ぶ飛羽真だが、賢人の意思と、その目的は分からないままで、どう対応すべきか考えねばならなかった。

 敵は仮面ライダーカリバー
 賢人が復活したが、これは闇の剣に斬られた人間は闇落ちして生き返ることが多いのだとか。飛羽真以外には復活は分かっていたことだったらしい。
 この世界と絵本の世界に関する話がようやく出てきた。始祖は一人の女性と五人の剣士で、その内の一人がマスターロゴスで、もう一人は絵本の世界に残った剣士。二人で二つの世界を均衡に保とうとしてきたのだとか。残りの三人がどうなったかというと、それがそれぞれストリウス、ズオス、レジエルの三人のメギドとなった。
 オープニングで話を紹介していたタッセルは実は最初の剣を作った始祖の一人だったことが発覚した。彼も仮面ライダーとなるようだ。
 ソードオブロゴスを混乱に導いたのはマスターロゴスだったことも分かった。この世界を作り替えるために始祖の書を作ろうとしているとタッセルに告白していた。
 一方では飛羽真がプリミティブドラゴンの力に振り回されていて、その制御がまだ出来ていない状態のまま。
<賢人が観た未来はどう転んでも地球の滅びになるという。やってることはほぼ人類補完計画そのものである。>
第27話 哀しみを、笑顔に変えて。

  脚本:長谷川圭一
  監督:坂本浩一
  アクション監督:渡辺 淳
  特撮監督:佛田 洋
 全ての未来を見渡した上で聖剣を封印するしかないと言う賢人の言葉にショックを覚える飛羽真。新たな未来に踏み出すためにはまず自分に出来ること、プリミティブドラゴンの力を抑えることから始めようとする。変身中に出会ったプリミティブドラゴンの意思である少年と話し合おうとする飛羽真。

 敵はレジエル・フォビドゥン。セイバーに対して怒りに燃えるレジエルが更にパワーアップした姿。
 暴走する力に対して言葉で説得をする話だが、いつも通りひたすらウジウジするだけの話だった。この作品って主人公を悩ませれば良いとだけ考えてるんじゃないか?しかも特訓半ばで戦いに出た挙げ句暴走起こすし、主人公の考えがいい加減すぎるので困ってしまう。そもそも悩みだってポーズにしか見えないのが問題だ。
 プリミティブドラゴンへの説得が出来て、新しい力に覚醒。エレメンタルプリミティブドラゴンへと進化した。
 そして太古の剣士であったレジエルにも説得を試みるが、それは聞き届けられず、レジエルを倒すしかなかった。
 そして飛羽真は幻影の中で初めてタッセルと出会った。
<レジエル・フォビドゥンの姿はほぼ牙狼だった。
 ドラゴンを説得する飛羽真の言葉のいい加減さは名人芸だな。こんな口ばかりの言葉で良く説得出来たもんだ。ヒーローより詐欺師になった方が良い。>
第28話 記す過去、描く未来。

  脚本:長谷川圭一
  監督:坂本浩一
  アクション監督:渡辺 淳
  特撮監督:佛田 洋
 飛羽真はプリミティブドラゴンの力の制御に成功し、メギドの一人レジエルを倒した。この世界を救うにはメギドを倒すだけでなくソードオブロゴスの中にいる真の敵を見つけて倒す必要性があると改めて決意を新たにする。一方、全ての聖剣を封印することこそ世界を救う道だと信じる賢人は、ソードオブロゴスの仮面ライダーの剣を一つ一つ封印していく。

 敵は仮面ライダーカリバージャオウドラゴン
 結構話はややこしくなっている。全知全能の書を手に入れようとするマスターロゴス率いるサウザンベース、世界を滅ぼして自分たちの世界を作ろうとするストリウス率いるメギド、仮面ライダーカリバー、そしてどこにも属さない単独で世界を救おうとする飛羽真たち。徐々に飛羽真の陣営が大きくなっている。
 マスターロゴスは飛羽真を邪魔者と見なしているし、世界を滅ぼそうとするストリウスの両陣営は未だ全貌を見せていない。
 話は複雑化しているが、飛羽真がやることは、飛んできた火の粉を払うことと、賢人を止めることの二つに単純化されている。
<芽衣が大きな仕事を任されたと言って、何かと思ったら、飛羽真に小説を書かせることだった。いつもの事じゃん。>
第29話 その時、剣士が動いた。

  脚本:長谷川圭一
  監督:坂本浩一
  アクション監督:渡辺 淳
  特撮監督:佛田 洋
 芽衣と話し合った倫太郎は、飛羽真と共に戦うと語るが、その前にけじめを付けるためソードオブロゴスですることがあると去って行く。それがソードオブロゴスにいる真の敵を探すためだとわかり、ユーリの力を借りて飛羽真はサウザンベースへと向かった。

 敵は仮面ライダーデュランダル。神代陵牙が変身した仮面ライダーで瞬間移動が出来る。
 ソードオブロゴスにいる真の敵とは、その頂点に立つマスターロゴスその人だった。分かっていたことだが、それをはっきり口にした。その目的とは全知全能の書を復活させ、自らが全知全能となるとのこと。
 新しい仮面ライダーも登場。瞬間移動が出来るため、一方的に攻撃が出来、ブレイズもセイバーも全く歯が立たない。特にセイバーはどんなに強くても次にその上を行く敵が現れるのがパターン。
 囚われの身であるソフィアに助けが現れたが、それは仮面ライダーカリバーに変身する賢人だった。賢人に解放されてすぐにノーザンベースに帰っていた。
<「僕に構わず戦ってください」とは倫太郎の言葉だが、昭和特撮ではヒロインの台詞だった。今やそう言う時代だ。それで良いんだが。
 飛羽真が燐太郎に言った台詞は「一緒に帰ろう」。言葉としては良いんだが、言ってることは『ビルマの竪琴』だ。>
VOL.8
<A> <楽>
第30話 絆、切り裂かれても。

  脚本:福田卓郎
  監督:石田秀範
  アクション監督:渡辺 淳
  特撮監督:佛田 洋
 ソフィアと倫太郎がノーザンベースに帰ってきた。マスターロゴスこそが倒すべき敵であると知った全員はこれからの対策を練る。一方メギドもマスターロゴス同様全知全能の書を手に入れる手はずが整いつつあった。

 敵はネコメギド。芽衣がメギド化した姿。身体中に人間で作ったアクセサリーを付け、攻撃されないようにしている。
 賢人と蓮は抜けたものの、他は全員集結し、なすべき事がようやく明確化した。マスターロゴスとメギドの目的はどっちも同じで、全知全能の書を手に入れて世界を書き換えること。それに対してノーザンベースの面々と賢人はそれを阻止すべく動いているが、お互いが相容れないため、結果として四つ巴の戦いとなってきた。
 ただこれまで飛羽真と敵対してきた倫太郎は自らを恥じており、自らを罰してくれる人を求めているようで、死んでも構わないような無謀な戦いを挑み続けている。
 蓮は相変わらず苛々するキャラだが、そう言う風にキャラ設定したのか?登場する度にストレスたまるばかり。倫太郎と蓮の二人の鬱キャラが揃って、更に芽衣がメギドになって飛羽真もウダウダしてる。すっきりしない話ばかりが延々と続くので、観てるのが嫌になる。
<セイバーと同じように人間とメギドを分離しようとするブレイズだが、なんで自分でそれをしようとするのか?セイバーに任せて自分はサポートに回るだけで済むんだが。>
第31話 信じる強さ、信じられる強さ。

  脚本:福田卓郎
  監督:石田秀範
  アクション監督:渡辺 淳
  特撮監督:佛田 洋
 ネコメギドにされた芽衣を助けられなかった倫太郎は激しく落ち込んでしまう。飛羽真は一人でネコメギドに立ち向かうが、ズオスの罠にはまってしまう。

 敵はネコメギド。そしてズオス
 仮面ライダーブレイズの更なるパワーアップが描かれる話。底まで落ち込んだ後でパワーアップするのがこの作品の特徴で、観ていてストレスが溜まるだけでなく、あまりに話が単純すぎて観ていて飽きる。
 今回でネコメギドを撃破して芽衣を助けたが、芽衣が持っていたメギドを感知する鍵が奪われてしまった。
 ストリウスがマスターロゴスの元を訪れ、何か良からぬ相談をしているシーンがあった。メギドとマスターロゴスはグルだったか?
<最初から上半身裸で治療を受ける倫太郎。一定の人たちに対するサービスカットか?
 何故芽衣を助けなかったのかと飛羽真をなじる倫太郎。でもまだ芽衣は吸収され尽くしてないのだから、まだ助けられるぞ。事実助けたし。>
第32話 僕の想い、結晶となりて

  脚本:内田裕基
  監督:杉原輝昭
  アクション監督:渡辺 淳 (
  特撮監督:佛田 洋
 ノーザンベースの結界を破って陵牙と玲花が侵入する。更にメギドのストリウスとズオスまで侵入してノーザンベースは一気に危機を迎える。

 敵は仮面ライダーデュランダル仮面ライダーサーベラ。そしてストリウスズオス。敵の方がオールスター。
 まるで最終回前のような総力戦。その中でブレイズの新フォームが登場する。
 一方飛羽真はデュランダルの瞬間移動のからくりを見抜いた。
 マスターロゴスはメギドと共に戦っている事を隠しもしなくなったが、それで玲花がマスターロゴスへの疑問を抱き始める。
 相変わらずイケメンがボロボロになって叫んだら理屈も何もなくパワーアップする展開。この作品これだけだな。
<ノーザンベースはボロボロなのだが、パワーアップしたことを純粋に喜んでる倫太郎。おかしな思考経路だ。>
第33話 それでも、未来は変えられる。

  脚本:内田裕基
  監督:杉原輝昭
  アクション監督:渡辺 淳 (
  特撮監督:佛田 洋
 賢人と会った飛羽真は再び共に戦おうと話をするが、賢人はこのままでは世界の滅びが進むだけとその申し出は拒絶される。そんな二人の前にマスターロゴスが現れた。一方、ノーザンベースを出た蓮を探す倫太郎達だが、先に蓮にはデザストが接触していた。

 敵はマスターロゴス。生身のままでセイバーとカリバーを圧倒する実力者。そして仮面ライダーサーベラ。仮面ライダー斬鉄とデザストと戦った。
 全知全能の書を作ろうとするマスターロゴスの好きにさせると世界が滅ぶが、剣士達がどれだけ頑張っても滅びの書は出来てしまう。だから全ての剣を封印するしかないとする賢人。マスターロゴスを倒して世界を元通りにしようとする飛羽真とは相容れない。
 一方、デザストの誘いを断り続ける蓮の描写もあるが、自分を救おうとしてサーベラに倒されたデザストの姿を目にし、ついにメギド側に付くことを決意した。
 ここにおいて、飛羽真のいるノーザンベース。マスターロゴス率いるサウザンベース。全ての剣を封印しようとする仮面ライダーカリバー。更にデザストと蓮の別動部隊が加わって混迷の度合いが増した。
VOL.9
<A> <楽>
第34話 目を覚ます、不死の剣士。

  脚本:長谷川圭一
  監督:諸田 敏
  アクション監督:渡辺 淳
  特撮監督:佛田 洋
 別な世界の中にルナが生きていることが分かり、マスターロゴスは全能の書を回収するためルナの探索を開始する。そのため剣士達に恨みを持つ剣士バハトを復活させてノーザンベースの剣士達を襲わせる。一方、剣士同士の本気のぶつかり合いがルナを呼び出すきっかけになると考えた飛羽真はユーリとぶつかり合う。

 敵は仮面ライダーファルシオン。そして仮面ライダーデュランダル
 新しい仮面ライダーである仮面ライダーファルシオンが登場。まだ人間だった頃のユーリとの知り合いで、全ての剣士を滅ぼそうとした剣士だそうだ。倒すべきは全ての剣士のため、敵味方関係なく仮面ライダーに襲いかかるというバーサーカー的なキャラだった。
 ファルシオンに対抗するため一時的にセイバーとカリバーが力を合わせるのだが、それが何らかの鍵となるらしい。ルナも現れていた。
 なんと仮面ライダーファルシオン役は谷口賢志だった。「仮面ライダーアマゾンズ」のアマゾンアルファに続いて二度目の仮面ライダー役。
<「お前の気持ちが分かる」と言っていた飛羽真。これほど嘘臭い台詞もない。実際誰もそれをスルーするあたり、このキャラの立ち位置が分かる。>
第35話 そして私は、神になる。

  脚本:長谷川圭一
  監督:諸田 敏
  アクション監督:渡辺 淳
  特撮監督:佛田 洋
 最強の力のぶつかり合いによって本の世界に亀裂が走り、そこからルナが世界に戻ってくる。だがこの瞬間を待っていた玲花によってルナは連れ去られてしまう。更に玲花と陵牙の罠によって倫太郎の聖剣もマスターロゴスに回収されてしまった。

 敵は仮面ライダーファルシオン
 マスターロゴスが全ての聖剣を手にして最強の力を手にする話。最終回前のような展開だった。来週で終わってくれればそれでも良い。観てるだけで辛いのでいっそ終わってくれない?
<飛羽真は子どもの頃にちょっとだけ会っただけでこの前まで存在さえ忘れていたルナをこんなに大切にする意味あるんだろうか?>
第36話 開かれる、全知全能の力。

  脚本:毛利亘宏
  監督:柏木宏紀
  アクション監督:渡辺 淳
  特撮監督:佛田 洋
 全知全能の書を手に入れたマスターロゴスは、その発動条件が揃えるために再びルナを手に入れようとしていた。そんなマスターロゴスを止めようとノーザンベースの面々は戦いに赴くが、マスターロゴスが変身した仮面ライダーソロモンを倒すためには他の全てのライダーの力が必要だと知る。

 敵は仮面ライダーソロモン。マスターロゴスの変身した仮面ライダー。最強の仮面ライダーらしい。
 マスターロゴスの望みは平和や安定ではなく、戦いの世界。これまで平和を作り出してきたソードオブロゴスの任務に飽きてしまったからだとか。分かりやすいがやってることは子どもの考える「最強の敵」っぽい。
 仮面ライダーのほぼ全員がマスターロゴスを敵と認めたが、現時点では賢人のエスパーダと蓮の剣斬、そして前回ワンダーライドブックを失ったファルシオンは不参加。その代わりとして、飛羽真の火炎剣烈火がキーとなるらしい。
 一方、賢人の真の目的もはっきりした。元々はマスターロゴスに聖剣を渡さないよう封印しようとしていたのだが、それが失敗したため、自らが犠牲となることで世界を救おうと考えている。
<最強の敵として現れた仮面ライダーソロモンだが、その姿はライダーと言うより「魔弾戦記リュウケンドー」に出てきたリュウガンオーみたいだ。
 前回バラバラになって肉体を失ったかに見えたバハトだが、普通に存在していた。
 玲花の変身する仮面ライダーサーベラは必殺技のかけ声がなんか可愛い。>
第37話 未来を変えるのは、誰だ。

  脚本:毛利亘宏
  監督:柏木宏紀
  アクション監督:渡辺 淳
  特撮監督:佛田 洋
 賢人の目的は、飛羽真の消滅を防ぐために代わりに自らが犠牲になることだった。ユーリからそのことを知らされた飛羽真は、賢人を救うべくマスターロゴスの元へ向かう。その前に現れた蓮から、勝負を持ちかけられる。

 敵は仮面ライダーソロモン
 決戦前にまず飛羽真と連の戦いが入った。強さだけを求め、正義は強さだと思い込んでる蓮に対して、大切なものを守ることが力だと諭す飛羽真。台詞とかは良いんだが、そもそもこれまで何の訓練もしてない一番の新米剣士が一番強いというところにこの作品の問題点がある。そもそも飛羽真が強いのはパワーアップを重ねたドーピングのためなのに、力は必要ないとか格好良い台詞だけ言ってるために説得力ない。
 それで他のキャラがまともなら良いのだが、おかしな言動をする奴らばかりなので観ていて疲れるばかりだ。まともなのは倫太郎だけだが、これがまともになったのもこの数話でやっと。
 賢人の犠牲を防ぎ、ユーリのお陰でなんとか破滅は先延ばしに出来たが、まだ破滅そのものは防げていない。
VOL.10
<A> <楽>
第38話 聖剣を束ねる、銀河の剣。

  脚本:内田裕基
  監督:柴ア貴行
  アクション監督:渡辺 淳
  特撮監督:佛田 洋
 仮面ライダー達によってマスターロゴスを撃退は出来たものの、マスターロゴスは生還し、世界の崩壊も止まらない。全員のライダーの力を合わせねばならないと、県都を説得に向かう飛羽真。

 敵は仮面ライダーソロモン
 飛羽真の説得でほぼ全員が改心し、最強の敵と戦い、セイバーがパワーアップする話。どの話も基本的に全部これだ。この作品の半分くらいの話はこのレビューで良かった気がする。良いことは言ってるはずなんだが、言葉が軽すぎるため、説得力が無いのがこの作品の最も困ったところだ。
 今回でついに賢人が改心し、エスパーダとして参戦する。これまで言葉がすれ違うばかりだったが、よく説得出来たもんだ。
 結果としてマスターロゴスの目的を阻むことが出来たものの、今度は今まで生還を決め込んでいたストリウスが何かを企んでる様子。
<マスターロゴスは前回まで人間を支配するとか言っておきながら、世界を滅ぼそうとしている。それは良いんだが、なんで心変わりしたかは説明なし?
 「俺の強さを証明する」と言って戦いに割り込む剣斬だが、これまで負けっぱなしでよく強さが残ってるもんだな。>
第39話 剣士よ、信じる道を行け。

  脚本:内田裕基
  監督:柴ア貴行
  アクション監督:渡辺 淳
  特撮監督:佛田 洋
 マスターロゴスを倒し、終末の書を消し去ることに成功した剣士の面々。賢人も戻り、共に戦うことを約束する。次に完全な平和を取り戻すため、マスターロゴスを説得しようと考える飛羽真は、大半の力を失ってサウザンベースに引きこもっているマスターロゴスに会いに行く。

 敵は仮面ライダーソロモン。それとストリウスが呼び出したカリュブディスメギド
 前回でラストのような盛り上がりだったが、マスターロゴスは普通に生きて変身出来ているので物語は終わってない。更にマスターロゴスに従う形でストレウスが現れる。
 マスターロゴスが何故世界を変えようとするかの説明があった。理由は「退屈だから」だとか。このネタアニメではいくつか観た記憶がある。
 世界を変えるほどの力は持ってないとはいえ、まだまだ強いソロモンとの戦いはなかなかに派手ではある。それらを面白げに眺めているストレウスの姿が印象深い。
 剣士の中で唯一蓮だけが戻ろうとしないが、本人曰く「本当の強さを見極めるまで戻らない」そうだ。思春期まっただ中だな。
<ノーザンベースに現れ、崩れ落ちた凌牙を看た芽衣は「凄い怪我」と言っていたが、服の上から見て分かるもんか。>
第40話 輝く友情、三剣士。

  脚本:長谷川圭一
  監督:石田秀範
  アクション監督:渡辺 淳
  特撮監督:佛田 洋
 世界を変える野望を諦めきれないマスターロゴスは、今度はルナを手に入れて全知全能の書を完成させようとする。一方、ルナがワンダーワールドにいることが分かったノーザンベースの面々もワンダーワールドの入り口を探る。

 敵は仮面ライダーソロモン
 いい加減マスターロゴスの話も長引いてるが、やっと終わった。マスターロゴスの野望の続きはストリウスが行うらしい。回を追うに従いマスターロゴスがどんどん小物っぽくなっていくので、「まだやってるの?」としか思えなくなるのがなんというか。
 ルナの存在とは、ワンダーワールドそのもの。かつてルナが飛羽真を選んだと言うことで、ワンダーワールドは飛羽真が受け継ぐことが決められているのだとか。
 賢人は完全にカリバーの力を捨てて、エスパーダとして戦う事を決意したようで、三人一緒に戦う構図が復活した。
<「お前達とは後でゆっくり遊んでやる」と飛羽真に言うマスターロゴス。今まで負けっぱなしなのによくそんな事言えるな。>
第41話 二千年、綴られた願い。

  脚本:長谷川圭一
  監督:石田秀範
  アクション監督:渡辺 淳
  特撮監督:佛田 洋
 ノーザンベースにタッセルがやってきた。そして飛羽真に対し2000年前に何が起こったのかを話し始め、その上で飛羽真が探し求めるルナの役割と、これからの戦いについて告げるのだが、それは、飛羽真の役割でもあった。

 敵はストリウス。そしてカリュブディス・ハーキュリー
 前回でマスターロゴスが倒されたことで物語は一段落。そしておそらく最後の戦いの序章。
 ようやく飛羽真とタッセル(ビクトール)とが出会い、そのタッセルによってまず2000年前に何が起こったのかが語られる。人類に知恵をもたらすため5人の仲間が知識の源を探しており、その知識の書にたどり着くのだが、仲間のうちの3人がその書のかけらを自らの体に埋め込んでメギドに変わった。全知全能の書を二分割してワンダーワールドをタッセルが、現実世界をマスターロゴスが秩序を守ってきた。
 失われた全知全能の書のかけらは始まりの5人が手にしているが、それを全て集めることがストリウスの目的らしい。現在4つの書を手にしており、残りはビクトールが持つものだけ。
 メギドの一人だったデザストが何故かストリウスに反抗している。
<前回まで普通にしゃべっていたストリウスが何故かつぶれた声になってる。マスターロゴスの真似か?>
VOL.11
<A> <楽>
第42話 はじまる、美しい終わり。

  脚本:福田卓郎
  監督:上堀内佳寿也
  アクション監督:渡辺 淳
  特撮監督:佛田 洋
 ワンダーワールドに戻ったタッセル=ビクトールを待ち構えていたのはストリウスだった。ビクトールに剣を突き立て本を奪う。これによってワンダーワールドからの現実世界への侵食が始まった。一方、蓮と本気で戦えと詰め寄るデザスト。

 敵はストリウス。そしてデザスト
 ストリウスが最後の書を手にし、世界崩壊に乗り出す。
 最初の五人で生き残ったのはストリウスとビクトールだったが、ビクトールがストリウスに殺される事で最後に残ったのはメギドとなったストリウスだけになった。
 一方、本気で蓮を強くしようとするデザストだが、蓮自身がやる気を失いかけている。何故デザストが蓮をこんなに推すのかは分からないが、何らかの関わりがあるのだろうか?
<仮面ライダーが落ち込んだときに食べるのはカップラーメン。塩と味噌がこれまでの定番だったが、ここではとんこつだった。デザストはあの口でどうやって啜ってるんだろう?
 現実世界に来ていたルナを見つけて呼びかけた芽衣。よくその子がルナって分かったな。>
第43話 激突、存在する価値。

  脚本:福田卓郎
  監督:上堀内佳寿也
  アクション監督:渡辺 淳
  特撮監督:佛田 洋
 ストリウスが始まりの五人の力の本を全て手に入れた。まだ侵略は始まっていないものの、いつワンダーワールドが現実を飲み込むのか分からず焦る剣士たち。一方、命の残り少なくなったデザストと蓮が戦う。

 敵はストリウス
 ストリウスの現実侵略が始まり、なんとか撃退したかと思った途端、全ての力を集結した一冊の本が現れた。これから最強のストリウスが登場するようだ。引っ張るねえ。
 一方、自分の命が残り少ないことを知ったデザストは蓮と戦うが、その戦いの末に蓮は自分の県の行くべき道を見つけ出した。結局デザストは一人の剣士を作り出すためだけに存在したことになる。ストリウスによって生み出された魔法生物が、この世に自分が存在した証を求めていたという事になるのだろう。
<ここでも「犬も歩けば棒に当たる」方式は健在で、飛羽真が適当に歩いていたらストリウスの隠れアジトを見つけた。分かりやすい。
 令花が飛羽真に言った台詞。「あなた如きがお兄様を理解しないで」。この台詞は作品の最初からずーっとみんなが言いたかった台詞を代弁してる。>
SP 界賊来たりて、交わる世界。

  脚本:毛利亘宏
  監督:諸田 敏
  アクション監督:渡辺 淳
            福沢博文
  特撮監督:佛田 洋
 締め切り近くの作品が出来ずにスランプに陥った飛羽真に星を見に誘った芽衣たち。すっかり良い気分になってきていたが、なんと流れ星が落下してしまい、そこから見慣れぬ敵が現れ、更にその敵を追って、金色のスーツを着た何者かが現れた。飛羽真のミスでワンダーライドブックが消えてしまって変身出来なくなってしまった仮面ライダー達は、その敵オリヒメワルドを倒さねばならないとゾックスを頼る。

 敵はオリヒメワルド。書いたことが現実になる短冊を使うワルド怪人。恋人達を別れさせるためにやってきた。ただしその能力は人の心に暗示を掛けるだけだった。
 「機界戦隊ゼンカイジャー」とのコラボ企画で、こちらはセイバーの世界にツーカイザーが現れるという話。この二つの世界は並行世界であり、世界を旅出来る界賊は自在にこの世界にも現れることが出来る。
 飛羽真がオリヒメワルドの落とした短冊にうっかり変な事を書いてしまったため、仮面ライダーが変身出来なくなってしまい、ツーカイザーに頼るしかないという状況だった。
 一応ハードな世界観を持つこの物語だが、ワルドが現れた途端にギャグ話になってしまって世界観まで書き換えられてしまった。この作品、そっち方面にで全編作った方が良かったんじゃないか?
 元の世界へと帰るゾックスが神代陵牙のワンダーライドブックをスリ取ってしまったため、陵牙と玲花がゾックスの足にしがみついてゼンカイジャーの世界に行ってしまった。
<短冊に書く願いは日本語で良いのね。そもそもオリヒメワルドが日本語で書いてたし。
 ツーカイザーの変身中、「何故踊るのですか?」と倫太郎の冷静なツッコミ。ゼンカイジャーの世界では誰も突っ込んでくれなかった。
 ゾックスに織り姫と彦星の話をする飛羽真だが、何故織り姫が男なんだ?
 オリヒメワルドの末期の台詞は「やっぱり季節外れだったか」だったが、この話の放映は七月だから季節外れとは言えない。>
第44話 開く、最後のページ。

  脚本:長谷川圭一
  監督:杉原輝昭
  アクション監督:渡辺 淳
  特撮監督:佛田 洋
 ストリウスによって次々と巨大は本が現れ、その本に挟まれた人々がワンダーワールドへと飛ばされていった。道を閉ざされワンダーワールドへと行くことが出来ず焦る剣士たちの前にストリウスが現れ、仮面ライダーストリウスに変身。更にマスターロゴスに排除された四賢人を復活させる。五人の攻撃になすすべもない剣士たちだったが…

 敵は仮面ライダーストリウス。そしてロード・オブ・ワイズ。かつてマスターロゴスによって排除された四賢人を全盛期以上の強さにしたもの。
 ストリウスの侵攻が始まった。全ライダーの力を使っても全く太刀打ちできない力を持つ上に、剣士の全ての技を知るという存在で、どうやっても敵わない敵として設定されている。問題はその四賢人というのが突然登場したことだけど(劇場版かららしい)。
 とにかく今回はストリウスの力を見せつけ、剣士達一人一人が戦う理由を語り出すことで30分丸々使って雰囲気作りだけだった。真剣になればなるほど飛羽真の言葉は上滑りするので、ギャグやってる方がまだ似合う。
 ルナが大人の女性の姿を取るようになったとか、尾上家の団らんとか、倫太郎と芽依が雰囲気作ってるとかの取りこぼした小ネタも多く、雰囲気はよく出ている。これで主人公さえなんとかなれば、そこそこ観られるんだが。
VOL.12
<A> <楽>
第45話 十剣士、世界を賭けて。

  脚本:長谷川圭一
  監督:杉原輝昭
  アクション監督:渡辺 淳
  特撮監督:佛田 洋
 ストリウスを倒すべく集結した全ライダーはワンダーワールドに向かって突進した。シミーの大軍を蹴散らし、ロード・オブ・ワイズと対峙しつつ、着実に歩みを進めていく剣士達。

 敵はロード・オブ・ワイズ。四人の敵をそれぞれ二人以上の剣士が戦いつつ歩みを進める。大昔のジャンプノリだ。ソフィアも仮面ライダーカリバーとなって参戦する。
 カリバーと最光がシミーの大軍。剣斬とスラッシュがロード・オブ・ワイズ・スパルタン。ブレイズとバスターがロード・オブ・ワイズ・ハイランダー。デュランダルとサーベラがロード・オブ・ワイズ・ディアゴ。そしてセイバーとエスパーダがロード・オブ・ワイズ・クオン。犠牲を出しながらもなんとか勝ち進んでいく。前回が落ち着いた話だった分、今回はアクション主体。
 ルナによれば、滅びが確定している世界の運命を変えることが出来るのは飛羽真だけだそうだ。しかしストリウスは既に運命は確定しているとして、ルナの言葉を全く聞かない。
<最も盛り上がる戦いの中でいきなり「こぶた三兄弟」とか叫ばれると気持ちが萎える。もう少しネーミングに気をつけてほしいもんだ。>
第46話 さようなら、私の英雄。

  脚本:長谷川圭一
  監督:石田秀範
  アクション監督:渡辺 淳
  特撮監督:佛田 洋
 滅びの塔の上層部に来た飛羽真はストレウスと対峙する。そんな飛羽真に向かって、これまでの全ては全知全能の書に書かれていたと言い放ち、必ず世界は破滅すると宣言する。

 敵は仮面ライダーストリウス
 これまでの全ては予定通りに進行した出来事で、滅びが定まっているのにあがく主人公。人の心こそが奇跡を起こすというのだが、これって90年代のアニメの設定でよくあったパターンで全く新しさを感じないのがなんともかんとも。
 剣士達が次々と倒れていく。見所はたっぷりあるんだが、これまでの経緯ではまれなかった身としては、単に心が冷えるだけの転回。多分最終回には復活するんだろうけど、できれば倒れたままで退場してくれて、続編を作らないでくれればありがたい。
 盛り上げようとしてるのは分かるんだが、乗れない自分が悲しい。
<ストリウスの絶望は自分のなしたことが全て予定の中にあったことだったそうだ。全く同意出来ないんだが、なんでそれが絶望なのかの説得力がほしい。
 あと飛羽真の台詞が普通にうざい。>
第47話 終わる世界、生まれる物語。

  脚本:長谷川圭一
  監督:石田秀範
  アクション監督:渡辺 淳
  特撮監督:佛田 洋
 ストリウスによって奈落に落とされてしまった飛羽真はプリミティブドラゴンの力によって引き戻され、戦いを再開する。だがロード・オブ・ワイズの力に仲間の剣士が一人一人倒され、現実世界とワンダーワールドの消失が進んでいた。

 敵は仮面ライダーストリウス
 最終回。世界の消失は決められていたはずだが、飛羽真が全世界の人々の思いを受けて新しい物語を紡ぐことで新しいワンダーワールドを作り出し、世界の崩壊を防いでくれた…この程度で良いんだ。ふーん。
 全ての知識を手に入れ、あらゆる攻撃を防げるはずのストリウスも、全ワンダーライドブックの攻撃を防ぐことが出来ずに消失。
 あと、死んだと思われてた仲間達は全員生きていた。あと、全員正気に戻って良い人になってた。はいはい。

 最初からずっと苛つきっぱなしの作品だったが、とにかく終わった。それだけでほっとしてる。
特別編 新たなページが、開くとき、

  脚本:内田裕基
  監督:石田秀範
  アクション監督:渡辺 淳
  特撮監督:佛田 洋
 戦いも終わり、剣士たちは思い思いに自分の道を歩み出そうとしていた。そんな時、奇妙な怪人が人間を襲い始めた。セイバーらは戦いを始めようとするが、奇妙な戦士が二人現れ、怪人を蹴散らす。変身を解除したその戦士は自らを五十嵐一輝と名乗るが、もう一人の方は飛羽真たちには姿が見えなかった。

 敵はバッタデッドマン。何ものかによって放たれた新たな敵。それを追ってきた仮面ライダーリバイと仮面ライダーバイスと共同したセイバーとエスパーダが倒す。
 次回作「仮面ライダーリバイス」の紹介を含めてつなぎの物語。
 話としては結構コミカル風味だが、こっちの方がむしろしっくりくる。この程度のゆるさでシリーズやってくれてれば良かった。
 後は「リバイス」の登場人物の軽い紹介。こんな話があっても良い。
 最後に倫太郎が芽依にプロポーズしてるんだが、軽く受け流されてしまった。主人公が女性と結ばれず、脇役の恋物語が展開するのは変わってたな。強いて言うなら飛羽真も賢人とパートナーになってるけど。
<「リバイス」のキャラ達が作家としての飛羽馬のことを知ってることから、とりあえず本作と次回作の世界はつながっているらしい。客演あるかな?>
仮面ライダーリバイ 画像 <A> <楽>

 

書籍