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月光仮面 バラダイ王国の秘宝

月光仮面 バラダイ王国の秘宝事典
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第1部 どくろ仮面篇
第3部 マンモス・コング篇
第4部 幽霊党の逆襲篇
第5部 その復讐に手を出すな篇

 1958'5'25〜1958'10'12

 1958年2月に放映された月光仮面は大人気を博し、それまでの毎日10分放映がストーリーを重視した週一30分放映に変えて放映された第2部。大きな違いは1部で五郎八を演じた久野四郎に代わり、谷幹一となったこと。むしろこちらの方が情けない感じがよく出ていた。カボ子も1部の宇野よし子から日輪マコに、警視庁の松田も佐藤一郎から千葉隆三に交代。
 30分に延長されたため、一話毎に盛り上がりとタメが入れられるようになり、物語の質としては上がっている。

主な登場人物
祝十郎 (役)大瀬康一。
 祝探偵事務所を営む名探偵。警視庁からも信頼が厚く、数々の難事件を解決している。彼の調査している事件に月光仮面が絡むことが多い。
袋五郎八 (役)谷幹一。コメディアンとしてテレビ番組で活躍。渥美清、関敬六とともにお笑いトリオ“スリーポケッツ”を結成した。
 祝十郎の助手。ドジでいつも失敗ばかりしているが、憎めない存在。コメディリリーフ的な立場にある。
カボ子 (役)山田ノリコ
 祝十郎の助手。ドジな五郎八の良きツッコミ役。占いが得意。
サタンの爪 (役)?
 かつてバラダイ王国によって追放されたサタンの子孫。バラダイ王国の秘宝を狙い、黄金の鍵を探っている。
話数 タイトル コメント DVD
第1話 姿なき殺人

  監督:船床定夫
  脚本:川内康範(全話)
 バラダイ王国の日本支社にいたアフナリカ・シャバナン殿下の前に「サタンの爪」を名乗る怪人が現れた。サタンの爪はかつてバラダイ王国から追放され、その子孫が今もバラダイ王国を恨んでいたのだ。時価50億とも言われるバラダイ王国の秘宝を探るサタンの爪はシャバナンを殺すが、三つある鍵の内一つしか手に入れていなかった。名探偵祝十郎はシャバダイが生きていることにして、サタンの爪をおびき寄せようとするが…
 サタンの爪登場。あくまで今回は登場のみで、シャバダイ殿下を殺した後、アサカという人物をさらおうとした所を月光仮面によって止められる。
 第二部の開始の話。第一部からの続きであるため、「どくろ仮面」の名前も出てくる。今回はサタンの爪の登場と、謎が謎を孕む。というストーリー展開になっている。
 子ども向きの話かと思われたが、かなり人も死ぬし、演出も割としっかりしている。決して子供だましにはならない所が本作の特徴か。
<オープニングタイトルをよく見てみると、「月光仮面」と「祝十郎」が併記され、大瀬康一とキャスティングされている。バレバレじゃん。
 サタンの爪はシャバナン殿下の前に現れる前にお手伝いさんを縛っていたそうだが、その際きちんと名乗っていたそうだ。なかなか礼儀正しい人物だ。
 サタンの爪が仮面のまま街をぶらついているのが見える。ここまで怪しい奴が歩いていて、しかも誘拐騒ぎまでやってるのではあまりに間が抜けてるような気が…>
第2話 黄金の鍵  月光仮面の追跡をガス爆弾で退けたサタンの爪は黄金の鍵を求め、新しい作戦を練っていた。一方月光仮面から勧められ、サタンの爪に襲われていた男浅香が祝探偵事務所を訪れていた。
 メリケンのジョー登場。黄金の鍵を巡っての悪人との戦いが展開していくが、今回はその黄金の鍵の一本がどのような経緯でやってきたのかが語られる。バラダイ王国というのはアフリカかどこかかと思ったのだが、インドネシアだったらしい。キャストが少ないために戦闘シーンもなければ出てくる人間も三人しかいない。しょっぱいな。
 今回月光仮面はサタンの爪の前に現れて高笑いしてるだけ。立っている所からジャンプすると全く異なる場所に着地するが、テレポートでもしてるの?登場する際は歌が流れるのだが、これは本当に流れているらしいことが分かった。この歌を聴くと、月光仮面が近くにいることが分かる。月光仮面自身が歌っている訳では無さそうだが、どういう原理なんだろう?
<サタンの爪は世論を動かすために新聞記者山本個人の家に投書してる。やっぱ時代を感じさせるね。
 仏印での描写があるが、どう見てもそれは日本だし、そこに登場する人も日本人にしか見えない。まあ、それは仕方ない所か。
 祝探偵事務所を窺うサタンの爪の配下。何故か玄関から堂々と出入りして、あからさまに覗いてる。プロとは到底思えない姿だな。
 その配下が港に車を走らせると、なんと倉庫の屋根に月光仮面が立ってる。あらかじめ分かってたの?
 サタンの爪に雇われたプロの殺し屋メリケンのジョー。祝の前に現れた時もきょろきょろと視線を彷徨わせてたりして明らかに怪しい。>
第3話 事件は飛ぶ  殺し屋メリケンのジョーに自宅を急襲された祝だが、機転によって逆に彼らを警察に包囲させた。そして浅香からバラダイ王国の黄金を示す鍵は三つあることを聞かされるのだった。だが逃げたサタンの爪は
 殺し屋メリケンのジョーとの戦いが続くが、今回はむしろマキとの会話がメイン。
 最初突然月光仮面が現れたのでなんだ?と思ったら、映写機によるトリックだった。それにしてもリアルな映写機だ。まるで本物だよ(だって本物だし)。今回はこういった罠が多数登場する。
 黄金の鍵は三つあることが発覚。浅香が持っているのが“人の鍵”。サタンの爪が持っているのが“地の鍵”である事が分かった。
 今回の月光仮面の登場は最初のトリックだけ。ちょっと寂しい。
<新聞記者の山本が車に跳ねられ、その隙に祝の家を見張るサタンの爪。あの格好で人家の周りをウロウロしていたら通報されそうなものだ。
 車に跳ねられた松田は祝が来るまで彷徨っていたらしい。祝よりも救急車を呼べよ。>
第4話 女神と魔女  サタンの爪が放った爆発に巻き込まれてしまった祝。勝ち誇り逃走するサタンの爪だが、その前に月光仮面が現れた。一方祝の指令で大阪へと向かった五郎八だが…
 ハンチングの由およびマリンのおたき登場。大阪に行った五郎八の後を尾ける。
 話は東京と大阪の二面に分かれて展開。東京では祝を中心にいつもの展開だが、大阪の五郎八の捜査はずっこけた感じ。コメディ要員としては充分。
 そして案の定天の鍵はシャバナン殿下と日本人女性との間に生まれた子の元にあった。割と早い展開。
 あくまで不殺を貫く月光仮面。敵との銃撃戦になっても、銃をはじき飛ばすだけ。
<サタンの爪が放った色盲弾によって目が見えなくなるはずの祝だが、右目に眼帯をかけただけで普通に行動してる。
 月光仮面が追ってくる事を察知したサタンの爪は車の速さに自身を持ち、なんら対策を取ってない。お陰で逃げることには成功したけど、行き先を知られてしまった。>
第5話 正義の逆襲  シャバナン殿下の愛人を探し大阪へとやってきた五郎八は首尾よく黄金の鍵の一本を持つ見つけ出すことが出来たものの、ハンチングの由の執拗な追跡を受けていた。一方、サタンの爪の祝に対する攻撃は激しさを増し、ついには人質を取られそうになる。
 五郎八の大阪での事件が続く。ややおっちょこちょいなところのある五郎八だけに、肝心なところでドジを踏んでしまう。一方東京ではメリケンのジョーやサタンの爪本人と月光仮面との戦いが展開。今まで追う側だった月光仮面が追われる側へと回り、ようやく銃撃戦らしき描写が出てきた。
 祝がきわめて有能なだけに五郎八のドジぶりが強調されすぎたきらいがあり。
<電話が各家庭にないというのは時代性を感じさせるね。しかし、こんなことで危機に陥るというのも面白い。この時代に作られた意味があり。
 その電話を借りるためにタクシーを止めるのだが、タクシーを拾ったときは昼間なのに、タクシーに乗っているときは夜になってる。>
第6話 花と拳銃  大阪に黄金の鍵があることを嗅ぎつけたサタンの爪は邪魔となる祝を直接殺そうとする。だが執拗なサタンの爪の攻撃を変装によって切り換えし続ける祝。その頃大阪から東京へと向かう五郎八と不二子だが…
 黄金の鍵の最後の一本が東京にやってくる。今回は大阪から東京へと向かう特急の中と、横浜、東京での活躍が描かれていく。
 現代だったら新幹線若しくは飛行機が舞台になるんだろうけど、急行っぽい列車はとてものんびりしてる。
 列車に乗ったから安心だと思いこみ、フジコを放り出して眠りこけるは一人で洗面所に行くわで、五郎八のいい加減さぶりはちょっと度が超えてる。物語としては味わいだろうけど、リアリティは全然。
<この当時の列車の座席はノスタルジーを感じるね。ちゃんとあの特徴ある灰皿もおいてあるし。
 せっかく祝が列車に乗り合わせたのに、わざわざフジコをさらわせる意味は?>
第7話 二つの顔  サタンの爪の部下のの奸計にはまり横浜で不二子が奪われてしまった。逃亡する彼らの前に現れたのは月光仮面だが、実はそれこそがサタンの爪の策略に他ならなかった…サタンの爪の配下に包囲されてしまう月光仮面だが…
 前半は人を殺すことが出来ないという月光仮面の最大の弱点を突いた作戦が展開する。敵の武器を撃ち落とすことしかしないため、包囲されてしまうと何も出来なくなってしまう。これで人を殺して血路を開くような真似をしないのが月光仮面らしい。そして後半は不二子を加えた祝側と、サタンの爪側の知恵比べが展開していく。どちらも推測で動いているのだが、やや祝側の方が優勢で、ついにサタンの爪の本拠地らしい場所を特定する。
 ここにきてようやくサタンの爪の素顔が見られる。アジア民族文化研究所の所長がそうだったらしい。
 怪我をして戦線離脱していた松田が久々に復帰。まだ入院中だが、とても元気だった。
<祝は普通に銃撃戦やってるけど、拳銃携行は許されてるのかな?
 サタンの爪との銃撃戦で撃たれたはずの祝は、何故かあっという間に姿を消してる。>
第8話 黄金の鬼  横浜にサタンの爪の本拠地があることを知った月光仮面は警察と共に彼らを包囲する。戦いのさなか毒を飲んで死んでしまうサタンの爪。だが…
 2話から登場していたメリケンのジョーが死亡。月光仮面によるものではなく、捕まりそうになったところをサタンの爪(の身代わり)によって殺された。更にハンチングの由が捕らえられ、サタンの爪の身代わりになって部下の一人が死亡…と、サタンの爪の周囲も随分寂しくなってしまった。そして祝はとどめを刺すべく活動を開始するものの…
 そしてその代わりとして今度はマキという女性が登場してる。
 月光仮面の使命は正義の使者として働くことを改めて宣言。使者であるために悪の前には常に現れるということらしい。この世に悪のある限りヒーローも又消えることがない。これは川内康範の一貫した主張であり、それをしっかりと示していた。
<悪の組織のまっただ中に飛び込んでいるのに、出されたお茶を普通に飲んでるよ。危機感が無いというか、あるいは敵地であると思ってないのか?
 繁達を奪われ「子供泥棒」と騒ぐ五郎八を黙って見つめている家族連れがいる。何をするでなし、ただ立っているだけというのが結構シュールな光景になってる。>
第9話 悪魔の正体  アジア民族文化研究所の所長結城こそがサタンの爪と見破った祝だが、サタンの爪の配下によって囲まれてしまうのだった。更に繁と木の実が誘拐され、二重三重の罠が張られる中、祝と月光仮面は…
 サタンの爪の正体がはっきりと分かったのだが、その正体である結城も又変装であった。結局ふりだしに戻ったことになるか。
 建設中の東京タワーの姿が遠景で観られる貴重なショットあり。そんな場所であるのに町並みはいかにも田舎っぽい。当時の東京の町の風景がよくわかるショットだ。
<祝が屋敷の中にいるというのにわざわざ鍵の隠し場所に行って鍵を取り出すサタンの爪。お陰で鍵のありかがばれてしまった。
 身一つでサタンの爪のところに飛び込んだはずの祝だが、月光仮面はちゃんと登場する。
 月光仮面は結城を助けた際自己紹介で「正義の味方です」と言ってる。自意識過剰の台詞に聞こえるが、実際はこれは卑下した言葉らしい。
 逃亡するサタンの爪の車の前方から現れる月光仮面。テレポートでもしたのか?>
第10話 舞台は廻る  これまでの祝とサタンの爪との戦いの軌跡が描かれる。バラダイ王国の秘宝を手に入れるべく暗躍するサタンの爪と、危機が訪れる度に現れる月光仮面。彼らの攻防はますます激しくなっていく。
 前半部分はこれまでの軌跡が描かれる話で、いわば総集編。そして後半になってバラダイ王国の秘密が語られる。
 ただ、月光仮面による繁と木の実の救出は先送りになってしまった。
 一方前回月光仮面によって助けられた結城という人物が実はバラダイ王国の子孫の一人で、シャバナンとも旧知の仲であったことが分かる。この人物が物語の鍵であったらしい。
<月光仮面しか知らない事実を蕩々と語る祝。理由は「表で月光仮面と会ったから」だそうだ。>
第11話 地獄の奇蹟  繁と木の実が誘拐され、五郎八とカボ子は責任を取り二人を捜すため事務所から消える。焦りを隠せない祝だが、一方サタンの爪は人質に取った二人を餌に罠を張っていた。その罠に飛び込む月光仮面…
 浅香、不二子、結城とどんどん探偵事務所の所帯が増える一方。祝もさすがにもてあまし気味らしい。
 これまで神出鬼没で常に優位に立っていた月光仮面がついに大ピンチを迎える。
 月光仮面の危機に伴い、これまであんまり目立つことがなかった五郎八とカボ子の活躍が期待される。
<繁と木の実の誘拐に、警察を呼ぼうという浅香に対し、「大事なとき以外は警察に頼りたくない」という祝。今は重要な時じゃないのか?
 相変わらず登場と共に歌が流れる月光仮面。それですぐに居場所が分かってしまうのだが、自分で歌ってるの?
 繁と木の実が捕まっていることを演出するためテープレコーダーを使うサタンの爪の配下。当時としてはハイテクだが、声が流れてくるところをわざわざ外して探す月光仮面の耳はどうなってるんだ?
 開かずの間に閉じ込められた月光仮面。天井は木で出来てるから逃げられるのに…と思ったら本当に逃げてやがる。>
第12話 決戦近し  サタンの爪のアジトに現れた月光仮面は警察の協力を得てサタンの爪を追い詰めるが、後一歩のところで逃げられてしまった。一方繁と木の実を救うべくマキの車に忍び込んだ五郎八とカボ子だが…
 なかなか二人のこどもが助けられず、話は随分ひっぱる。しかし結局祝達の努力とは関係なくこども達は自分で脱出して、逆に五郎八とカボ子が捕まっていたりする。こどもの方がよっぽどしっかりしてるよ。
 あとハンチングの由が再登場。これまで警察に捕まっていたが、祝の提言で釈放される。祝はそんな権限を持っているのか。
 そう言えば警官役で加藤精三が出てるな。この人声ですぐに分かるよ。
<月光仮面が逃げて祝十郎が同じ屋敷内に登場。これで二人が同一人物と思わないサタンの爪の性格って?
 ようやく救い出した二人のこどもをバイクに乗せて走らせる月光仮面。この当時はノーヘル・多人数乗りは取り締まられないらしいね。>
第13話 アジトは何処だ  サタンの爪はバラダイ王国の秘宝を餌に数多くの新しい部下を集めていた。そんな彼らの下働きのようなことをやらされる五郎八とカボ子。月光仮面はサタンの爪のアジトを探り、二人を助け出すことが出来るか?
 二人のこどもが救い出され、代わりに二人の大人が人質に。祝もあんまり焦ってないみたいな感じ。
 前半部分は改心したハンチングの由をサタンの爪の武器に使うまでが、後半は目星を付けたサタンの爪のアジトを巡るアクションが展開。月光仮面とサタンの爪は直接対決姿勢に入ってる。クライマックスも近いのか?
 これまで度々浅香と月光仮面の接点が描かれているので、浅香は月光仮面の正体を知っているのかな?
<銃を持つ月光仮面に果敢に素手で立ち向かうサタンの爪の配下たち。勇気はあるかもしれないけど、現実的じゃないな。>
第14話 罪の償い  サタンの爪のアジトを発見した警察。だがサタンの爪はいち早くそれを察知し、逃げた後だった。一方柳木からバラダイ王国の地図を示される祝。
 これまでずっと引っ張ってきた鍵の秘密が明かされる。なんと鍵は空洞で、中には地図が入っていた。鍵そのものは古いもののはずだが、地図は新しく見える。
 改心したハンチングの由が今度は大活躍。五郎八が後退したため、変わりとしての起用かな?ちょっぴりドジだが良い味出してる。ちょっとだけ五郎八よりは頼りがいもあるっぽい。
 月光仮面の新しい武器として鞭が登場。雑木林の中で器用に使って敵の拳銃をたたき落としたりする。
<サタンの爪のアジトを発見した警官隊だが、その門にはちゃんと「サタンの爪」と書いた張り紙が。大胆不敵というか、間抜けというか。
 留置所から囮のために出されたハンチングの由は普通の格好をしてる。囚人服もしくは護送服じゃないのね。
 ハンチングの由が逃走用に止めた車は武田薬品。テーマソングを流しながらゆっくり街道を流してる。当時はこんな宣伝カーがあったんだろうか?>
第15話 正義は死なず  メトン爆弾の爆発に巻き込まれてしまった月光仮面。これで邪魔者は消え、サタンの爪はいよいよ本式にバラダイ王国の秘宝探しを本格化させる。
 月光仮面の死?という衝撃的なオープニングから始まり、これまで防戦一方だったサタンの爪が一気に巻き返しを図る話となる。
 月光仮面が出ない分、今回はハンチングの由が大活躍。瞬間的に囮だとばれそうになるが、なんとか乗り越えて首尾良くサタンの爪の配下に収まった。
 月光仮面がいなくなったことで鍵を奪おうと祝に挑戦状を送るサタンの爪。だが祝自身も消えていた。探偵事務所の面々はその混乱の中、これからどうすればいいのか考えあぐねている。一気に話が重くなってしまった。
 最後の最後、月光仮面が現れて終わる。
<酔っぱらいが月光仮面の歌を歌っているのを本物と間違えるサタンの爪。あの歌ってどんな人が歌ってもコーラスが入るの?昼間からあんな格好で闊歩してるのもなんだが。>
第16話 情報来る  月光仮面は生きていた。死んだふりをしてサタンの爪の動向をうかがっていたのだ。それによってサタンの爪の罠から危機を脱する探偵事務所の面々だが、それを知ったサタンの爪は直接祝探偵事務所を襲撃する。
 月光仮面が生きていた。という以外ストーリーにほとんど進展なし。サタンの爪が直接探偵事務所を襲うくらいだが、これも何度もやってるしね。
 あと、これまで捕まえられたまま放置されていた五郎八とカボ子が久々に登場。アジトに潜入したハンチングの由と接触するが、まだ助け出されるには至らず。
<鍵穴をのぞき込むハンチングの由がドアから離れると、目に鍵穴の痣が出来る。ベタな演出だが、鍵穴よりも痣の方が遙かに大きい。
 サタンの爪から祝のことを言われた由はつい「祝先生」と言ってしまう。だれも突っ込まないけど。>
第17話 金は魔物  サタンの爪より祝の持つ鍵をすりとることを命じられたハンチングの由は200万という高額の報酬に心が揺れる。一方由の妻は祝に頼まれ大阪から不二子の母を東京に連れてくることに…
 味方となったはずのハンチングの由が中心となった話。具体的には正義のために働くか、200万円を取るかで悩む姿が描かれる。最近では珍しい悪魔と天使の囁きみたいなものが見られる。
 サタンの爪からは相当の地位と金を約束されてるのに、ハンチングの由の夢は妻を呼び寄せ東京で小さな店を出すこと。これくらい地に足の付いたキャラは珍しい。
 サタンの爪は既に素顔を出しているが、実はそれさえも本当の素顔を隠すためだったことが発覚。
 由の奥さんは結構若いことも分かった。改心した由のために祝は大阪から呼び寄せるのだが、彼女がどのように関わってくるか。
<祝探偵事務所は度々襲われるが、要は本拠地がはっきりしてるのが問題なんじゃないか?
 祝の家に忍び込んだサタンの爪の配下は祝の家の電話でサタンの爪に連絡を取り、大声で喋っていながら「気づかれるようなへまはしませんぜ」とか言ってる。いや、行動全部へまだとおもうぞ。>
第18話 嵐は近い  サタンの爪のアジトが分かったとハンチングの由から連絡を受けた祝。だがその連絡に不振なものを感じつつも、指定された有楽町へと向かう祝。一方アジトに捕らえられた五郎八とカボ子はビルから垂れ幕を垂らして助けを呼ぼうとする。
 登場人物が増えたため、様々な人物に焦点が当てられる。祝、サタンの爪、ハンチングの由、五郎八カボ子がそれぞれの思惑で動き、それをザッピングして展開していく。盛り上がっているような、そうでもないような…今回の話では鍵を握るのはハンチングの由で、金と良心の間で悩んだ結果、
 走ってるサタンの爪の車の屋根の上にすっくと立ち上がる月光仮面の姿が。この当時としては命懸けのスタントだろう。
 当時の有楽町駅の様子も見られるが、改めて見ると、雰囲気は現在と同じだな。町の空気を感じさせられる。
 それと、正しい心を持つ日本人を強調してるが、これは川内脚本の特徴の一つ。
<捕らえられた部下がアジトの場所を知ってる事から「殺してしまえ」と命じるサタンの爪だが、その後五郎八がアジトの場所を街の人にばらしても放っておく。行動が一貫してないな。
 鍵は祝が持っていることを前提に由はそれをスリ取ろうとする。はて、本当に持っているのだろうか?>
第19話 尊き犠牲者  200万円に目が眩み、祝を裏切ろうとしていたことを打ち明けるハンチングの由。だが祝はそれを知りつつ敢えて鍵を彼に手渡し、アジトに向かわせるのだった。一方五郎八とカボ子の緊急信号を受けた警察はサタンのアジトを急襲するが…
 これまでずっと日本で話が展開していたが、三本の鍵が揃うことでいよいよこれから外国へ向かうことになる。
 その前に行きがけの駄賃じゃないけど五郎八カボ子の救出と、改心したハンチングの由の犠牲が描かれる。彼の尊い犠牲のお陰で五郎八とカボ子は助けられ、更に三本の鍵が揃う。
 正義に目覚めたが故に殺されてしまう由は哀しい存在だが、割と川内脚本ではこういった犠牲が好まれる傾向にある。末期の由の頼みで月光仮面は素顔を彼に見せる。由曰く「思った通りの顔」だそうだ。
<月光仮面は基本だまし討ちみたいなことはせず、敵に対しても一回ちゃんと自己紹介する。そのために危機に陥ることになる。
 サタンの爪のアジトは海に囲まれていると由は説明していて、五郎八カボ子に救命胴衣まで手渡すが、その後アジトの面々は普通に陸を走っていたぞ。>
第20話 バラダイの月  ついに三本の鍵を手に入れた祝は不二子や浅香と共にバラダイ王国へ行くことを決意する。だがバラダイの秘宝を諦めないサタンの爪一味は祝の旅立つ空港へと向かう。
 ラス前。バラダイへ向かう祝とサタンの爪の攻防が空港を舞台に行われる。祝が飛行機に乗って行ってしまったのに、何故か日本に月光仮面が登場…と思ったらそれは五郎八の変装だった。
 しかし考えてみると、月光仮面の存在意義とはまさにそこ「正義の心を持つ者は誰でも月光仮面になれる」と言うところにあるのかも。
 それでバラダイに行ったら行ったでやっぱりサタンの爪の前には月光仮面が登場。視聴者にとって、これで正体が分からなかったら馬鹿だな。
<三本の鍵が揃った以上、警察に預けるのが普通だろうけど、それを独占してあまつさえ勝手に宝探しに行こうとする祝。どれだけ信用されているやら。
 空港に待ち受けている月光仮面は罠を仕掛けるが、それは港内放送で挑発することだった。「サタンの爪様、サタンの爪様、月光仮面様から御伝言が入っています」ってのはシュールな放送だ。更にその内容が「月光仮面はいつもあなた様のそばにおります」ってのだからなあ。嫌な放送だ。>
第21話 悪魔の敗北  バラダイ王国へやってきた祝たち。そしてそれを追うサタンの爪は幾度となく彼らを襲うが、その度月光仮面によって救われるのだった。
 ついに最終回。全編バラダイが舞台となっていて、ここでいよいよバラダイの秘宝が登場する。月光仮面も度々登場し、サタンの爪と月光仮面の戦いも決着が付く。月光仮面は最後までサタンの爪の命を助けようとするが、彼らは洞窟の中で銃を乱射し、その結果生き埋めに。結局最後まで月光仮面は自分の手を下して人を殺すことは無かった。
 そしてついに見つけた秘宝だが、そこで手に入れたものは黄金に輝く王冠だけだった。他の財宝はみんな洞窟の落盤と共に…
 色々凝った作りではあるが、ロケーションを大切にするあまりか、全編遠距離からのショットが多く、その分やや間延びしてしまった感じ。
<サタンの爪配下の機関銃が火を噴く。だが、撃ち終わってもやっぱり銃身から火が出ている。この機関銃は銃身の前に火がついてると撃ってる。という見立てなんだろうけど。
 しかしあれだけ機関銃で撃たれていながら全く無傷ってのも説得力がない。
 財宝に近づいたサタンの爪の前に現れた月光仮面は高笑いしながら「お宝は私がちょうだいした」と豪語。あんたがもらっちゃいかんでしょ?>