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宇宙からのメッセージ 銀河大戦

宇宙からのメッセージ(映画版)
宇宙からのメッセージ事典
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1978'7'8〜1979'1'27 

 宇宙暦70年、皇帝ロクセイア13世に率いられた軍事帝国ガバナスが、地球から15光年離れた第15太陽系グローラーに攻撃をかけ、地球の殖民惑星のシータ、アナリス、ベルダをあっという間に侵略してしまう。ガバナスによって家族を殺された惑星アナリスの忍者・ゲン一族の青年・ハヤトは、先輩忍者であるリュウの教えを受け、宇宙忍者としてガバナス帝国と戦うことを決意する。謎の女性ソフィアから与えられたリアベ号を駆り、仲間のリュウ、バルー、トントと共に戦う彼らの姿を描く!
 映画版『宇宙からのメッセージ』からスピンオフされた形で放映されたTVシリーズ。SFと言うより、宇宙忍者譚となっていて、それに合わせて映画版からいくつかの変更点がある。たとえば主人公ハヤトは忍者衣装をまとうことで変身ヒーローものの要素を取り込み、仲間も劇場版とは異なっている。又皇帝の名前が劇場版のロクセイア12世から13世へと変えられており、地球という存在は言葉では登場するものの、全て違う星が舞台となっている。。映画版の世界観を継承しながら、その後日譚として描かれているのが本作の特徴。
 ハヤト役の真田広之、リュウ役の織田あきら共に、全編に渡って本人がアクション俳優もこなしている。

主な登場人物
ゲンハヤト
まぼろし
(役)真田広之。今や日本を代表する男優だが、この当時はまだ役者慣れしてないため、力が入りすぎ。こんな初々しい時があった。
 故郷アナリスがガバナス軍団に襲われ、両親と妹を殺されてしまう。ソフィアから与えられたリアベ号を操り、ガバナスに反旗を翻す戦士となる。父ゲンシンは実は宇宙忍者であり、ゲンシンの教えを受けたリュウこと流れ星の教えを受けてまぼろしとなる。
リュウ
流れ星
(役)織田あきら。かつての東映若手俳優としてTV、映画を含めていくつかの作品に登場する。
 ハヤトを惑星アナリスに連れて行った貨物船の船長。実はハヤトの父ゲンシンの教えを受けた宇宙忍者流れ星で、ハヤトの戦いの師としても活躍する。
バルー (役)西田良。東映チャンバラ劇ではお馴染み。
 宇宙猿人デーラ人。ゴリと同種族かどうかは不明。元ネタは『スター・ウォーズ』のチュー・バッカーと思われる。宇宙船を駆る能力は高く、料理の腕も有能。
ソフィア (役)秋谷陽子。
 ハヤトにリアベ号を与えた女性。宇宙に浮かぶ帆船に乗っているが、時折ハヤトに幻視を与える。
トント (声)田渕岩男
 既に数少なくなった万能ロボット。惑星ベルタで賭の賞品となっていたのを、リュウがガバナス帝国のイーガー副長との賭に勝って入手する。自立型の万能ロボットだけに、自分専用の宇宙船を組み立てたり、人間を馬鹿にしたような(特にバルーが標的になりやすい)発言をしたりと、思ったより高性能だ。口癖は「トント知らない」…一応シャレになってるんだろう。多分。
コーガー団長 (役)堀田真三。他に「忍者キャプター」の風魔烈風役があるが、やってることは全く同じ。
 ガバナス帝国の第15太陽系の司令官。常にマントを翻すポーズを取っているのと、「ナハ、ナハ」という笑い声が特徴で、そのオーバーアクションがなかなか味わい深い。
イーガー副長  コーガー団長の弟で、第15太陽系を直接支配する。冷酷ではあるが、騎士道精神に溢れているだけに、詰めが甘く、いつもコーガー団長に叱られてばかりいる。
ロクセイア13世  ガバナス帝国に君臨する皇帝。コーガー団長を使い、第15惑星を支配をもくろむ。その正体は実はソフィアの双子の妹で、異次元から追放され、この次元を支配しようとする。唯一第15惑星に眠る究極兵器エメラリーダだけが弱点で、その破壊のためこの太陽系を支配した。
話数 タイトル コメント
第1話 怪奇!暗黒大戦艦

  監督:山田 稔
  脚本:伊上 勝
 第15太陽系にある故郷の惑星アナリスに帰還途中だったゲンハヤトの目前で現れたガバナス戦艦。アナリスに降り立ったハヤトが見たものは、強力なガバナス軍団によって蹂躙されるアナリスの人々と、彼の目の前で殺されてしまった家族の姿…ハヤト自身もガバナスに狙われるが、絶体絶命のところをソフィアという謎の女に救われ、宇宙船リアベ号を与えられるのだった。
 本作は映画『宇宙からのメッセージ』のスピンオフとして作られたため、設定そのものが結構違っている。だから1話目の今回は映画を知っている人にも、知らない人にも本作が分かるようにと、ちゃんと紹介編となっているが、言葉で説明するのは最小限に抑え、状況描写だけでしっかり説明をしているのはなかなか高度な方法だと言える。わずかこれだけの時間で、しかも言葉による説明をほとんど入れずに主人公ハヤトの家族思いな性格から、正義感が強くてもまだまだ未熟さが残る腕。そしてここが地球とは異なる星であることのこと細かい説明からゲンの家に伝わる秘密までをしっかり描写できていた。テレビ特撮で言えば、教科書的な巧みさを持った作品だと言っても良い。
 更に第1話という事でか、特撮部分もテレビサイズとは思えないほど派手なものとなっていて、かなり見応えがある(映画版のバンクなのかな?)。ガバナス戦艦の巨大さと、その破壊力、更にガバナスの非道さなど、見事な描写を見せてくれた。
 ただ、状況説明に偏ってしまったため、ドラマ部分での盛り上げ方はちょっといただけず。構成で言えば、リアベ号は次の話で登場させるべきだったかもしれない。物語が急展開すぎたし、初登場のアカヅラという敵も、本当にあっけなくリアベ号にやられるだけの役になってしまった。
<地球とは違う設定というのは大変魅力的なのだが、そのハヤトの実家に置かれていた果物ナイフが安っぽい地球のものとしか見えないとか、少々設定的に練れてない部分があり>
VOL.1
<A> <楽>
第2話 恐怖!忍者兵団

  監督:山田 稔
  脚本:伊上 勝
 惑星アナリスはガバナス帝国の手に堕ちた。司令官のコーガー団長は惑星ベルダをも制圧下に置こうと弟のギーガー副長をベルダに派遣する。ソフィアから与えられたリアベ号でベルダに降下したハヤトは、そこでガバナスによって虐げられている人々を発見するのだった。義憤に駆られ、戦おうとするハヤトだったが、彼を留めたものがいた…
 ガバナス帝国の組織図がここで明らかになる。実際はとても単純なもので、顔を見せないロクセイア13世に忠誠を誓う団長のコーガーと、その副長のギーガー、その下にガバナスの貴族達。コーガー子飼いの忍者クノーイと言った構成。今回女忍者として登場したクノーイが以降の展開を思わせる活躍ぶりを見せたのが印象深い。
 そして孤軍奮闘を始めようとしたハヤトの前に現れたリュウとバルーの二人。この辺の現れ方は時代劇の展開を思わされ、本作の方向性がよく分かるショットだ。まだまだ実力不足のハヤトを導くものとして、そして共に戦うものとして彼らを登場させる必要があったから。それとワンポイントとしてロボットのトントの存在も忘れてはならない。これは惑星ベルダで賭の商品となっていたのを、ギーガーとの賭けに勝ったリュウにくっついてくるようになる。スクラップになりかけていた割には高性能すぎる気もするが、その辺は許容範囲だろう。
 それと、1話に続き、ここでもガバナスの強大な力の演出が映える。惑星アナリスがあっという間に占領されたことを知った惑星ベルダの住民達は抵抗組織を作り上げていたが、それもあっという間に蹴散らされてしまった。急激な物語の展開を上手に視聴者に飲み込ませているが、望むらくはもうちょっと細かくやってくれていれば凄い良いものが出来たと思う。これではストーリーの動きにアクションシーンがついて行ってないため、出来ればここまでで4話くらいは使って欲しかった。
第3話 地球の美しき使者

  監督:山田 稔
  脚本:伊上 勝
 ハヤトにリュウ、バルーにトントというリアベ号のメンバーが揃い、リュウとバルーはリアベ号の性能テストをかねて未だ未熟さの残るハヤトの訓練を開始していた。そんな時、リアベ号に入った救助信号。人命救助のためにハヤトはリアベ号を惑星シータに向けた。そして彼らがそこで見たものは、ガバナスの攻撃を受けて無惨に破壊された地球連盟の船。そして地球から調査にやってきた探索員のミサだった。
 今回名前のある敵は登場しないが、地球から派遣されたミサという女性との交流が描かれている。
 ここでようやく地球とこの第15太陽系の関係が明らかにされ、地球は人類の発祥の地であり、第15太陽系は地球の植民地であったと言う事実が明らかにされる。そしてずいぶんな時が経過し、第15太陽系が独立してから惑星アナリスと地球は友好国となったそうだ。
 ただし、今やガバナス帝国の力は既に宇宙に鳴り響いており、地球はガバナスをを恐れ、第15太陽系を見捨てたというもの。なかなか切実な設定がここで描かれている。ちょっと説明が多かったかな?
 ドラマ部分ではここに来てハヤトには空気(?)を読み取るという超能力があることが明らかにされる…本人もこれまで気が付いてなかったようだが、リアベ号に乗ったことでその能力が開眼したのだろうか?(まさにMay the FORCE be with youの世界だな)
<ここで惑星アナリスに住む人間が実は地球人であったと言うことが分かるのだが、そうすると、バルーら原住民は人間に征服されたと言うことか?あるいは棲み分け?後で出てくるモンゴー一族は地球人が祖なのか?などなどストーリーそのものとは関係ないのだが、妙に気になる関係が放っておかれてしまった>
第4話 正義の味方流れ星

  監督:山田 稔
  脚本:伊上 勝
 惑星アナリスでガバナス帝国皇帝ロクセイア13世の居城が造られようとしていた。それを知ったハヤト達は捕われた勇士たちを救出に向かうが…
 敵として宇宙忍者ヒビトが登場。真っ青な顔と真っ赤な髪と服。色彩感覚が無茶苦茶な奴で、これで“忍者”ってのだから笑える。
 ここから話はルーティンへと変わっていく。銀河大戦という大仰なタイトルの割に、やってくることは忍術合戦というギャップがこれから楽しめることになる。脚本の井上勝は東映特撮では大変多くの脚本を書いているが、同時に忍術を主な見所とするテレビの脚本も多く手がけており、その趣味が前回になってきたと言うことになるのか?
 ここでのハヤトはまだ一人前として認められておらず、宇宙船の操縦の練習をしているが、そんな姿をガバナスに見つけられて危機に陥る。成長途上のキャラクターだからこれで良いんだろう。むしろこういう中途半端な時が一番楽しかったりするので、その辺はよく分かってらっしゃる。
 そして謎の(?)剣士“流れ星”が登場。ハヤトはおろかバルーまでがそれを見て驚いているのだが、意外にもリュウとバルーのつきあいって、そんなに深くなかったのだろうか?
第5話 呪われた学校

  監督:依田智臣
  脚本:伊上 勝
 ハヤトらは惑星ベルダにやってきたが、そこで惑星アナリスで始まっている皇帝ロクセイア13世の居城作りのため、強制的に惑星アナリスに人々が連れ去られようとしている人々の姿を目にする。義憤に駆られたハヤトは彼らを救出するが、帝国は新たな刺客宇宙忍者メビトが派遣される。
 敵は宇宙忍者のメビト。緑色の体色と巨大な一つ目が特徴で、相手を幻覚に陥れたり、催眠術をかけて意のままに操ったり出来る。バルーを操り、リュウを倒すことに成功。更に自爆へと導こうとするが、リュウのギャラクシーランナーの突入により死亡。
 忍術と言えば、やっぱり幻術だろう。割ととっぱじめからそれをやってくれるが、ここで標的とされたのは未熟なハヤトではなく、お笑い担当のバルーであることが特徴だろう。ま、パターンと言えばパターンの終わり方をしてるが。
<バルーによって崖から落とされてしまったリュウを助けたのはやっぱりソフィア。デウス・エクス・マキナとしてよく出てくるんだが、都合良く登場するよな>
第6話 怪皇帝の正体?

  監督:依田智臣
  脚本:伊上 勝
 素質とやる気は満点だが、戦士としてはまだ経験が足りないハヤトのため、リュウは戦士としての訓練を与えていく。一方、ガバナス帝国皇帝ロクセイア13世がハヤトら反乱分子に興味を持ち、彼らに会いたいと発言したため、コーガー司令は彼らを捕らえるためにケムリビトを派遣するのだった。
 敵はケムリビト。リアベ号の乗員を捕まえる命令を受けてハヤト達の前に姿を現すが、最初にあっけなく捕まってしまった…これは策略だったと言う説明が付くが、その後、本領を発揮して攻撃した時は格好付け過ぎた割に、流れ星とまぼろしの連係攻撃であっけなく殺されてしまった。ガバナス忍者の中でも一番弱いキャラのような気がする。
 “謎の忍者”として登場した流れ星がリュウであったという衝撃の事実がここで発覚…当然みんな知っているわけだが。更にリュウの訓練を受けたハヤトもまぼろしとなって参戦する。他にもガバナス帝国皇帝ロクセイア13世の声が石像を通して聞こえたりと、色々な意味でストーリーに関わってくる話なのだが、演出部分はちょっと急ぎすぎた感じで、テンポが良い代わり、物語そのものがご都合主義だけで終わってしまっているのがちょっと残念な話。
 リュウが美人には弱いという弱点(?)が発覚した回でもあった。やっぱりこの人も男なんだな。
<一つ疑問。まぼろしのことはリュウも知らなかったみたいだが、まぼろしの格好は流れ星そっくり。この装束はやっぱりハヤトが作ったんだろう。夜なべして作ったお手製だろうか?なんか男一人がちくちく針仕事やってるシーンって、ちょっと見てみたかった>
第7話 星空に輝く友情

  監督:山田 稔
  脚本:伊上 勝
 惑星アナリスでガバナスに対する反乱の狼煙が上がった。その偵察と支援のために急遽惑星アナリスに向かったハヤト達は、そこでカリスマ的な反乱軍指導者ダンの姿を見る。彼らは現在工事中のロクセイア13世の居城を襲い、見事その目的を達するが…
 敵はイワビト。岩石に変装できる忍者で、その体質を活かして偵察任務に就く。目的として、反乱軍の指導者を倒すことによってその芽を摘んでしまうことにあったらしい。
 早すぎた反乱と、それによっての苦い経験が語られる。歴史的に軍事国家に対する反乱というのは、国家の成立直後からあることだが、多くの場合は成立直後の国家というのは、軍事一辺倒になり、警護も厳重。結局失敗することが多い。それで多くの有用な人材も失われることが多いのだが、その事実をここでは克明に追っていったと考えることも出来る。ここに登場するダンは血気にはやるタイプとはいえ、その熱情は彼とともにいる人間全てに伝染するようなカリスマ性を持っていた。ハヤトやリュウもまだ早いと思いつつも、結局その熱情に押されて協力してしまう。物語が順を追って進んでいることがよく分かる話となっているが、一方では特撮ものとしてはちょっと地味すぎる内容(だから本作があんまり評価されないのかもしれない)。私は好きなんだが。
<皇帝の叱責を受けて自ら宮殿建設の場に立ち会うイーガーの姿が見られる。なんだか普通の現場監督になってた。しかもリュウにどつかれて倒れた所を全く放っておかれる…雑魚としか思われてないって事か?>
第8話 無残!猿人狩り

  監督:山田 稔
  脚本:伊上 勝
 ガバナスは抵抗を続ける惑星シータの猿人デーラ人狩りを開始した。同胞の危機を聞き及び、バルーはリアベ号を惑星シータへと向ける。そこでバルーの旧友ガルーと束の間の旧交を暖めるのだが…
 敵はガバナス忍者のキビト。体が植物で出来ており、蔦のようなものを伸ばして相手を絡め取ったりする。最後はバルーの怒りの一撃を受け、燃えてしまう。
 これまであくまでサブキャラに徹してきたバルーが主役の回で、ここでも親友の裏切りとかの演出があり。この話も特撮よりはむしろ人間ドラマの方に重点が置かれていて、やっぱり時代劇風な演出が感じられる。それがたとえ心ならずだったとしても親友を裏切るというのは、やはり死をもって償われることになるようだ。
 バルーとデーラ人の物語ではあるが、バルーに任されて初めてコメットファイアーに乗るハヤトにもちゃんと見せ場が用意されてる(以降コメットファイターはハヤトの専用機と化す)。
第9話 ガバナス悪魔の城

  監督:依田智臣
  脚本:伊上 勝
 ついに惑星アナリスに完成した新宮殿にロクセイア13世を呼ぶため、コーガー団長は生贄として謎の美女ソフィアを狙った。惑星アナリスの抵抗運動に参加したハヤトを捕らえたコーガーは彼を人質にソフィアをおびき寄せるが…
 敵はヤミビト。影となって様々な場所に出没し、相手の影に手裏剣を刺すことで影縛りを使う。ソフィアをさらうために派遣されたため、リュウやハヤトを絶体絶命の状態においても放っておく。そのお陰で殺されてしまうのだから、間抜けと言えば間抜け。
 ソフィアを中心とした話で、いくつかソフィアとガバナスとの関わりが暗示されたり、ソフィアの帆船の能力が語られたりと、設定の上ではかなり重要な話となっている。ここで分かったのはガバナス帝国皇帝ロクセイア13世は異次元からやってきたと言うことと、彼の愚行を止めるためにソフィアがやってきたと言うこと。
 あの帆船はソフィアの命と連動していて、異次元からやってきたものだとか。更に高性能の自己修復機能があると見え、あれだけガバナス戦艦の攻撃を食らっていても、一晩で完全修復…都合良すぎる気もするが(笑)
<ソフィアの帆船の操縦席が初めてお目見えする。しかし、その操縦席はまるで玩具のピアノ。すげえチャチ。>
第10話 惑星地球を消せ

  監督:依田智臣
  脚本:伊上 勝
 惑星アナリスにロクセイア13世の宮殿ができたものの、反乱の炎は消えなかった。ロクセイア13世は、彼らの希望は母なる惑星地球にあると判断し、コーガーに地球の破壊を命じるのだった。地球のことをよく知るイシガ博士をさらい、地球への舟を作らせようとするコーガー。それを知ったハヤトたちはなんとかしてそれを阻止しようとするが…
 敵はミズビト。水に姿を変え、どんな所にも入り込むことが出来る特殊能力を持つガバナス忍者。地球への船を造らせるため、イシガ博士を誘拐する。まぼろしと流れ星の連係攻撃で倒されるが、死ぬと溶け、燃えてしまう。
 地球から遠く離れた惑星が舞台だが、ちゃんと地球は存在している事が改めて示される(実際の地球は最初から最後まで登場することはないのだが)。この展開からして、てっきりこれから地球も舞台になるのかと思ったのだが、そうではないらしい。
 ここでの主人公はハヤトやリュウではなく、地球破壊のため騙されて宇宙船を作ってしまった宇宙局の職員の人々だった。
<地球行きの船が自爆してしまい、揺れるガバナス戦艦の中でもやっぱりポーズを取ってるコーガー団長の姿がなかなか笑える。>
VOL.2
<A> <楽>
第11話 地底王国の王女

  監督:山田 稔
  脚本:伊上 勝
 惑星ベルダに棲むという伝説の地底王国モンゴー一族を滅ぼすべく、ガバナスはベルダに兵を送り込んできた。ガバナス忍者ミツカゲビトを送り込み、王女をさらい、王国の侵略を図る。敢然と戦うハヤトたちの活躍でこの危機を救うことが出来るのか?
 敵はミツカゲビト。影に隠れモンゴー一族の反乱を促す。実はヒカゲビトツキカゲビトコカゲビトの3人がくっついて一人となっている。ヒカゲビトは相手を縛るリング状の光線を使う。又、惑星ベルダの支配を任されているトキム将軍が登場している。小太りで巻き毛という、悪役になりやすそうな人物だ。
 後の繋がりに関わるハヤトとモンゴー一族との交流が描かれる話。今回は特に登場人物が多い回となっているので、前後編になってる。
 リュウがようやくハヤトを信用しはじめたようで、どんな危機に陥っても、笑って「大丈夫」とか言うようになった。むしろ「可愛い女の子と知り合ってるんじゃないか?」と軽口を…ってか、この言葉が本音に聞こえる。
第12話 決戦!謎の忍者塔

  監督:山田 稔
  脚本:伊上 勝
 ミツカゲビトによって行われたヒミネ王女誘拐の犯人とされ、モンゴー一族から処刑されそうになったハヤトだったが、その誤解は解け、リュウとモンゴー一族の副長であるグノーと共にヒミネ王女を助ける旅に出る。しかし、既にミツカゲビトと結託していたグノーの卑怯な裏切りに遭い…
 地底王国の話の後編。裏切り者を仲間と勘違いして危機を招く。この場合貧乏くじを引くのはいつもバルーで、モンゴー一族からも、ミツカゲビトからも酷い扱いを受けることになる。ついでにトントにまで散々からかわれると、多分主要メンバーの中で一番可哀想な役割だろう。その分、グノーとの戦いで、必殺技猿回し(相手を肩に担ぎ、ぐるぐる回転する技)なる必殺技を出して名誉挽回…自分まで目を回してるが。
 モンゴー一族の悲劇が描かれる話のはずだが、全般的に見てみると、バルーの活躍ばかりが見えてしまうという不思議な話だった。
<ラスト。王女より騎士として認められ、褒美を与えられる姿は本当に『スター・ウォーズ』してる。>
第13話 神マニヨルの奇跡

  監督:依田智臣
  脚本:長瀬未代子
 かつてバルーが住んでいた惑星シータは今もなおデーラ人を中心に強い抵抗運動が起こっていた。その中心にはデーラ人たちが信仰される守り神マニヨルがあることを知ったコーガー団長は、そのマニヨルの神像を消し去ろうと、惑星シータにヘビビトを派遣する。シータに降下したバルーはかつての親友でありながら、率先してマニヨルの本尊にガバナスを案内する商人のパオに怒りを覚えるが…
 敵はヘビビト。名前の通りヘビのような顔をして、頭巾でそれを隠している。必殺武器は鞭で、振るうたびに光が発する。流れ星に剣を口に突っ込まれ、爆発してしまう。ロボットなのか?こいつは。
 信仰というものを主題に取った話で、特撮ではかなり珍しい部類にはいるが、これも脚本が変わったからか?ここではガバナスに身を売ったパオに信仰心を呼び覚まさせるために、岩山を二つに裂こうとするリュウ達の努力が描かれる。最初トントが科学的にそれを行おうとするが、結局科学の力ではそれは失敗してしまう。しかし駄目だ!と思われたその瞬間、本当に奇蹟が起こってしまう。
 ベタだが、物語としてはかなり良質だと思う。特撮作品の良さというのは、人間の心情にきちんと入ってきて、人の良心を描くことに他ならないから。かなりいい話だよ。
 いつもバルーと喧嘩ばかりしているトントが「バルーのためなら何でもする」と、リュウとハヤトに対してだけ言うところが面白いところでもある。
第14話 恐るべし!有翼忍士

  監督:依田智臣
  脚本:伊上 勝
 かつてガバナス忍者兵団を束ねていた忍者トビビト。彼は既に忍者を引退し、惑星シータにて孫娘と慎ましやかな生活を送っていた。だが、彼の元にやってきたイーガー副長は孫娘を誘拐し、流れ星とまぼろしと戦うことを強要するのだった。
 敵はトビビト。既に老人となって引退しているが、かなりの強さを誇る。普通は老人の姿をしているが、戦う時は名前の通り鳥の格好をして現れる。忍者のくせに武士道精神に溢れていて、正々堂々と流れ星、まぼろしと戦っているのが特徴か。
 珍しいトントが主役の話で、少女との心の交流が描かれる。トントというのは結構金をかけて作ったと言うことで、一話くらい主人公の話を作ってみよう。ということなんだろう。いずれにせよ、結構脚本は良くできてる。
 やっぱりトントとバルーは名コンビで、気を失ってるバルーを見かけ、「暇さえあれば寝てる。ほんとにどうしようもない猿だ」とか言っておきながら、気絶してるのが分かると、あわてふためく姿が描かれる。
 強い忍者が孫を人質に取られて戦わざるを得なくなるってのは時代劇の定番とも言える。先に『忍者キャプター』の43話でも同様なストーリーが展開されている。
<なんでガバナス忍者であるトビビトが都合良く第15太陽系なんかにいるんだろう?
 トントが中心の話だったのだが、残念ながらトント自身がほとんど動けないという問題があり、どうしてもアクション部分は限られてしまうのが悲しいところ。>
第15話 飛べ!愛を抱いて

  監督:山田 稔
  脚本:安斎あゆ子
 惑星シータのガバナス研究所で完成した細菌兵器ゴルゴムX。それはブルー・アルファというワクチンを接種してないあらゆる生物を死を伴う熱病に至らしめるという恐ろしい兵器だった。その兵器開発に携わった女性研究員ライラがゴルゴムXと共に宇宙船を奪って逃亡したが、ガバナスの宇宙軍に追われ、ようやく不時着した惑星ベルダで細菌がばらまかれてしまう。そしてライラを助けようとしたハヤトまでもが…
 敵はテツジンゴルゴン(予告ではテツビト)。重装甲に身を包み、右手は剣になってる。ブルー・アルファを持って逃走したライラを捕まえるために惑星ベルダに降りるが、流れ星とまぼろしの連係攻撃電撃必殺二段撃ちで倒される。
 細菌兵器を主題にした話で、時代背景を考えてみると、切実度はかなり高い。更に本当に人がばたばたと死んでいく描写まであり、今回のヒロインであるライラまでもが死んでしまうと言う(しかも寝首をかかれてあっけなく)、かなり重めの話が展開する。実際これだけ人を殺してしまうというのは特撮では珍しく(細菌兵器自体はよく登場するのだが、大概貯水池に投げ込む前にヒーローが食い止める)。実際今観ていても、かなり凄まじい話で、それだけに強い印象が残る話となっている。
 この作品の中では、私の一番の好みかもしれない。
<他の人間がばたばた倒れる中、熱病に冒されてるはずのハヤトだけが元気に動き回っているんだが…>
第16話 からくり館の少女

  監督:山田 稔
  脚本:伊上 勝
 これまで幾多の忍者兵団が倒されたコーガー団長は、流れ星とまぼろしに的を絞り二人の抹殺を指令する。女忍者クモビトは自らガバナスの被害者を装い、屋敷にハヤトと孤児のハナを誘い込み、彼らを人質に流れ星とまぼろしを倒そうとするのだった。
 敵はクモビト。ガバナスの被害者に化けて自らの支配下にあるクモ屋敷にハヤトを誘い込む。名前の通りクモを用い、クモの意図を操ることも出来る。しかし意外に気が優しく、自ら人質に取ったハナを助けて、イーガー副長に粛正される。
 正義の味方の泣き所は、力弱い人間を見捨てることが出来ないという点。それを見捨ててしまったら、ヒーローとは呼べなくなる。だからわざわざそういう話を必ず入れ、ご都合主義的に成功させるのが普通。今回それは敵の裏切りで命を助けられたって事になってる。色々工夫が必要ってことだな。
<冒頭で町中でアジ飛ばしてるところなんかは大変リアリティがある描写。これが5年くらい前だったら、更にリアリティを感じたことだろう。>
第17話 黄金の吸血姫

  監督:若林 幹
  脚本:江連 卓
 ガバナスに滅ぼされた惑星イグアナの王女・キャサリンがリアベ号に救われた。ロクセイアは惑星シータのナスカ村の秘密を探るためヴァンパイアの女王メディアとガバナス忍者チスイビトとを送り込む。キャサリンとは一体何者か?
 敵はヴァンバイアの女王メディアとその従者チスイビト。多数のコウモリを率い、ナスカの秘密を得ようとする。メディアは不死身の存在で、キャサリンに化けてナスカの村に侵入する。昼はキャサリンとして、夜はメディアとして行動するらしい。
 話自体はかなりベタなもの。しかし最後のメディアとの戦いは本作が得意とする忍術合戦ではなく、精神的な戦いで、画面のエフェクトなんかも大変凝ってるのが特徴(脚本がメインの井上氏ではなく、江連氏に変わっているからと思われるが)。結局今回話はメインとなったキャサリン一人のために話となってしまった。
<ナスカの地上絵が何故か惑星シータにもあった。しかもその名前はナスカ村という。なんでも地球のナスカとシータはここを通じて直接行き来ができるとか…設定に全然影響を与えてないけど。
 惑星シータは宇宙葬を行うという風習があるらしいが、そのために地上から打ち上げたロケットで宇宙の墓場まで運んでしまうのだそうだ。なんとも剛毅な話だが、はっきり言って、無茶な設定。>
第18話 大脱走!少年忍士団

  監督:若林 幹
  脚本:伊上 勝
 ガバナスは各惑星から集めた少年たちに忍者教育をほどこしていた。その中から逃げ出した一人の少年を助けたハヤトだったが、抜け忍狩りを始めた教官のオニビトと単独で戦う事に…
 敵はオニビト。忍者学校での教官をしてるだけに実力はあり、鎖鎌を自在に扱い、分身の術を使ったりと、これまでの忍者と較べても正統的な忍者っぽい。コーガー団長同様、マントを翻したオーバーアクションはなんか微笑ましい。弟子を育てるために、その弟子に自分を殺せ!と叫ぶ姿は、彼こそ本当の忍者だった。
 本作は忍者学校を通して、本物の忍者が描かれた話となっていて、物語としては大変ハードなものに仕上がった。脚本の伊上勝の趣味が前面に出た話となっている。
 冒頭で少年達に殺し合いをさせるシーンがあるが、これはまさに『あずみ』(2003)そのまんまだ。こっちは逃げるんだけどね。
 それと、前回でまぼろしの攻撃で右手を負傷したイーガー副長は、右手をロボットアームに替えてハヤトに襲いかかることになる。『スター・ウォーズ ジェダイの復讐』(1983)かいな?
 …二つの映画がどうしても思い浮かぶが、どっちも本作の方が先だ。
第19話 起て!荒野の勇者

  監督:依田智臣
  脚本:江連 卓
 惑星シータの砂漠が広がる西部の大平原に不時着したリアベ号。そこで機械修理については天才的なネロスという男の事を思い出したハヤトの提案で、一行はネロスに会いに行く事にする事にした。しかしそこはガバナスによって支配される暴力が支配する町になっていたのだ。
 この話でも脚本家の趣味がよく分かる話で、メインライターの伊上氏が書くと忍者ものになっていたのに、ライターが江連氏になった途端に西部劇になってしまった。その辺は遊びなんだろうが、いきなりハヤト達が賞金首になってたり、武器が馬や銃になってたり、拷問方法まで全部西部劇から取ってるあたり、妙なこだわりを感じる(暴走と言っても良いが)。話に合わせたか、流れ星も珍しく銃を使ってるし、バルーに至ってはネイティヴ・アメリカンの格好までしてる。
 話としては番外編的な位置づけと言って良いだろう。
<何から何まで西部劇っぽく演出された話だが(特にネロスはあきらかにジョン・ウェインを意識してるけど)、出てくる顔が全部日本人だってのがちょっと興醒め。
 途中で流れる挿入歌が何故か仮面ライダーのもの。>
VOL.3
<A> <楽>
第20話 黄金船の伝説

  監督:依田智臣
  脚本:伊上 勝
 惑星シータに住むデーラ人には、サパタの丘を汚す時、黄金の船が現れデーラ人の心を奪うという言い伝えがあった。それを聞きつけたコーガー団長は、神殿に伝わる秘密をコオリビトに奪わせようとするのだった。
 敵はコオリビト。氷に姿を変えることが出来、口から冷凍光線を吐く。実はガバナス忍者兵団の星の影と呼ばれる組織の一員で、実はハヤトの親友アシュラその人。
 神秘的な雰囲気を前面に押し出した話。
 デーラ人の伝説、ガバナス本拠地での戦いでの流れ星の絶体絶命の危機、ハヤトの親友アシュラとの出会い、となかなか盛りだくさんの内容となっている話。ただ、話を詰めすぎて消化不良をおこしてる感じがする。これだったら前後編にしても良かったんじゃないかな?
<リュウが「お釈迦様でもご存じあるまい」とか言う台詞を使ってる。この台詞は何故か宇宙人がよく用いる台詞。そういや確かにリュウも宇宙人だな。>
第21話 異次元の怪物

  監督:山田 稔
  脚本:伊上 勝
 惑星ベルダにある地底王国モンゴー一族の近くに落下した物体は突然立ち上がり、モンゴー一族を襲っていく。実はそれはガバナス皇帝ロクセイア13世が異次元から呼び出した怪物だったのだ。このモンスターを元の次元に返そうとするソフィアに危機が迫る…
 敵は猛獣使いのマビトと、彼の操るモンスター(という名前らしい)。シリーズ初の巨大怪獣となるモンスターは、元々ソフィアのいた異次元世界からやってきた怪物。ヒトデ型の身体に大きな一つ目がついたもので、『宇宙人東京に現わる』で出てきた宇宙人とそっくり(一瞬着ぐるみの流用かとも思ったけど、あれは大映作品だったはず)。マビトは猛獣使いと言うだけあり、鞭で攻撃するが、最後は自分の操るモンスターに捕まえられて死亡。
 これまでサポートに徹していたソフィアが中心となる話。彼女がロクセイア13世と同じく異次元からやってきたことがここではっきりと示される。更にここにモンゴー一族とか巨大怪物とかが絡み、知恵と勇気で危機を克服する(しかもリュウの特攻覚悟の攻撃もある)、大変見応えのある作品に仕上がっている。その分ストーリーはやや急ぎ足で、これも前後作でやって欲しかった気はするな。
<最後の最後にヒミメが出てきて磁力線銃なるものを突然手渡したのはあまりに出来過ぎ。>
第22話 大魔神ロクセイア

  監督:山田 稔
  脚本:伊上 勝
 次元の裂け目から現れてくるモンスターを封じるために異次元との扉を閉じてしまったソフィアは惑星シータのデーラ湖に帆船を沈め、身を潜めていた。首尾良くソフィアを発見することが出来たハヤトとリュウだったが、彼らの動きはガバナスの知るところとなっていた。忍者集団の襲撃を受けたハヤトたちは惑星ベルダにソフィアを隠そうとするのだが…
 敵はチビト。真っ赤な髪と真っ赤なマント。顔まで赤塗り。何つーセンスだ。目が痛え。真っ赤な煙を身体から噴出させ、瞬間移動する。ただここではロクセイアの魔神像が主体なので、あんまり個性はなく、登場からあっというまに倒されてしまう。それとロクセイア13世の像が登場。その姿はタイトルにもあるとおり、石の巨人でまさに大魔神。手足を持つが基本的に攻撃はビーム兵器ばかり。
 そろそろまとめにかかってきたか、シリーズに登場してきた人たちが次々と現れるようになってきた。ガバナス大戦艦とリアベ号の直接対決、そして巨大ロクセイア13世の登場と、否応なしにラストに向けて盛り上がってきた話。話としては盛りだくさんの内容だが、物語のテンポとバランスはかなりよし。
 本作の見所はリアベ号とガバナス大戦艦との直接対決、そして大魔神ロクセイアの登場。まるで巨大ヒーローもののように、怒濤のごとくミニチュアワークが登場。えらく力が入っている。
第23話 大爆破!皇帝宮殿

  監督:依田智臣
  脚本:伊上 勝
 惑星ベルダに出現した魔神像は惑星アナリスのガバナス宮殿に姿を消した。そしてハヤトとリュウはソフィアの口から皇帝ロクセイア13世の真の目的を聞かされる…
 敵はカガミビト。姿を消したり他の人間に乗り移ったり出来る。又、腹に付けている鏡から忍者部隊を呼び寄せることも可能。反乱兵の一人に乗り移り、全情報をガバナスに流す。
 ここでロクセイア13世の目的は全銀河宇宙の征服であることが明らかにされる。宇宙を舞台にするなら、それくらいでっかい方が見応えはあるってもんだ。これでようやく「銀河大戦」のタイトル通りとなった訳だな。その結果、ハヤトは自分たちの星のためではなく、宇宙の平和のために戦うと言うことになったわけだ。
 尤も、本作はその壮大な言葉だけが先行し、実質的にはいつも通りの物語が展開していく。
 姿を自在に消せるカガミビトと戦うハヤトは、当然一人芝居を強いられることになるのだが、これが大変派手なのは、流石真田広之と言ったところ。今観てもやっぱり華がある。
第24話 大彗星ザタン出現

  監督:依田智臣
  脚本:伊上 勝
 皇帝ロクセイア13世は惑星ベルダを破壊すると宣言し、大彗星ザタンを惑星ベルダに向けて放つ。唯一その事を知ったソフィアは、ベルダの住民に脱出を勧告するのだが…
 敵はオトビト。巨大な耳を持ち、どんな音も聞き逃がさない。又自ら超音波を発し、相手を苦しめる。
 ソフィアから「ゲン」がロクセイアを倒せると聞いた時、第1話でハヤトが父から聞いた言葉「ゲンは幻。ゲンは源」という言葉を思い出す。こんなところで伏線が活きてくるか。行き当たりばったりって訳じゃなかったようだ(脚本が伊上勝一人でほとんど書いているのは強みだった)
 そして500年前に第15惑星を支配していたロクセイアを追いだしたという究極兵器エメラリーダをめぐる話へと移っていく。
 これまでロクセイアに忠誠を尽くしてきたコーガー団長の本心が明らかになった。
<ここでクローズアップされるゲン一族の墓だが、凄く安っぽくって、そのメッセージも何かのテーマパークの冒険みたいな安っぽさ。>
第25話 惑星ベルダの最期

  監督:山田 稔
  脚本:伊上 勝
 大彗星ザタンが惑星ベルダに接近しつつあった。それに連れ異変が起こり、危機を迎えたベルダの住民を地底王国に避難させるハヤト達。刻一刻とベルダの最後は近づいていく。焦るハヤトの前にコーガー団長が現れ、ベルダの住民を助けたくば、ロクセイアを倒す秘密を教えよと強制するのだが…
 今回は具体的な忍者は現れないが、コーガー団長、イーガー副長、クノーイがハヤトの前に現れ、戦ったりもするが、むしろここでは秘密兵器を前に自分がどうやって上司を出し抜くかと言う思惑がはっきりした話となっている。
 「宇宙大戦」と言うくらいだから、本作は宇宙が舞台なのだが、ここにきてはっきりそのことを示した。宇宙を舞台とするシーンが多く、更に惑星崩壊シーンもあって、今回もかなり特撮には力が入っている。星一つが壊れたというのだから、大量虐殺という意味では、全特撮作品の中でもトップクラスには違いない。
<コーガー、イーガー、クノーイ共にそれぞれが思惑を持っているようで、ガバナスの人材不足も深刻っぽい。ガバナスは下克上が当たり前なのかな?
 折角ベルダの住民を避難船に乗せたと思ったら、あっけなくガバナスに落とされてしまうシーンあり。大量殺戮だな。>
第26話 エメラリーダの謎

  監督:山田 稔
  脚本:伊上 勝
 惑星ベルダは大彗星ザタンにより破壊されてしまった。生き残った地底王国の人々はソフィアと共に脱出し、惑星シータに新住居を定めるのだった。ヒミネ王女が持つ宝石が天の星であることを知ったハヤト達は続いて地の星を惑星アナリスに求める旅に出るのだった。そしてついに現れるロクセイアの姿とは…
 いよいよイーガー副長と流れ星との対決と、コーガー団長およびクノーイとまぼろしとの対決が描かれる。かつての戦いで左手を失ったイーガーは様々なアタッチメントを付けて戦うことになるが、最後まで兄の傀儡と言った感じのままで、とうとう死んでしまった。あっさりししすぎた印象。又、コーガー団長との戦いではクノーイの裏切りがあるのだが、クノーイがロクセイアまで裏切ろうとしたものだから、ロクセイアよりに粛正されてしまった。
 ここで前回の地の星に続き、天の星が揃う。ラストに向けての激しい戦いと、それでも残る謎など、盛り上げ方が大変上手い。
 それにしても改めて思うが、真田広之は良く動く。スタント無しでここまでやれるのがやっぱり凄いと思う。
第27話 さらば!銀河の勇者

  監督:山田 稔
  脚本:伊上 勝
 ついにその姿を現したロクセイア13世。その姿はなんとソフィアと瓜二つだった。愕然とするハヤトにソフィアは自分自身とロクセイアの関係を聞かされるのだった。一方、惑星シータに派遣されたコーガー団長はそこで海に沈められたマニヨルの神像から人の星を手に入れるのだった。絶体絶命の危機に、ハヤトは…
 コーガー団長と流れ星、まぼろしとの対決が描かれる。三つの星を手にしたコーガーは様々な忍法を駆使し、二人を翻弄するが、これまでの戦いを経て、強くなった二人の敵ではなかった。
 そしてついにロクセイア13世の真の姿が現れる。それはソフィアと瓜二つの双子の妹であり、実はその邪悪な意志のため、異次元を追放されたことが発覚する。そして彼女を止めるためにソフィアがこの次元にやってきたと言うことが分かる。
 そして最後に現れる究極兵器エメラリーダ。天の星、地の星、人の星によって発動した攻撃に、ソフィアが自らの胸に輝く命の星をぶつけて完全発動。
 最後はなんとソフィアの特攻によって物語は終了する。やっぱり特攻って良いよなあ。これぞ漢の生き様…ここでは女性だったか
 最後まで消化しきれなかった謎とか設定とかもあったけど、これで充分許せる範囲内だ。