サンダーバード ARE GO(1st)事典 |
サンダーバード(オリジナル) |
サンダーバード ARE GO(2nd) |
サンダーバード ARE GO(3rd) |
主な登場人物 | |
スコット | (声)ラスマス・ハーディカー。 |
話数 | タイトル | コメント | DVD | ||||||||||
第1話 | インターナショナル・レスキュー出動!(前編) "Ring of Fire: Part 1" 監督:デヴィッド・スコット 脚本:ロブ・ホーギー |
海震が起こり、調査チームが海底基地に閉じ込められてしまった。救助に向かったインターナショナル・レスキューだが、そこで彼らは海震起動装置を見つける。 「サンダーバード」リブート版となる本作。CGとパペットの融合で、特撮っぽさもしっかり残っているのが泣かせる。特にサンダーバード各機の(とは言え1号と2号だけだが)発射シークェンスは感涙もの。 何よりキャラの描写がモロに旧作とリンクしているのが良い。特に私の大好きなパーカーが本当にパーカーだったから嬉しい(ブレインズはまだよく分からない)。バージルが格好良すぎるのが玉に瑕かな?このキャラはもうちょっとゴツくあってほしい。あと他の兄弟と較べ、末弟のジョンが幼く描写されていることと、そのジョンのパートナーとして新キャラのケーヨが登場している。 一作目から海のレスキューのため、しっかりサンダーバード4号の活躍もあるのも嬉しい。 旧作の違いは父親のジェフが不在だという点。現時点では行方不明になっているっぽい。そのためチームリーダーはスコットが行っているらしい。オリジナルでも26話でスコットが司令代理をやってる話があったが、それが続いてるのが本作の世界観かな? あとペネロープが随分若くなってるようだが、パーカーとの掛け合いは旧作から変わらず。相変わらずパーカーは良い味出してる。 たっぷり時間を取って海底での救出劇が展開したが、そこで何者かが海震を起こしていることが分かった。モロにしゃべり方がフッド。このこだわりが嬉しい。 |
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第2話 | インターナショナル・レスキュー出動!(後編) "Ring of Fire: Part 2" 監督:デヴィッド・スコット 脚本:ロブ・ホーギー |
世界各地で頻発する地震の対処ににインターナショナル・レスキューは大忙しとなる。一方地震発生装置を探すサンダーバード5号のジョンと、地上のブレインズだが、そんな中、地震発生装置を持つフッドから、地震を止めてほしくばサンダーバードを引き渡せと脅迫が入る。 前回に続いて、地震発生装置を巡っての活劇。インターナショナル・レスキューの今回のメインの任務は台湾のソーラー発電機の暴走を防ぐことで、いつもの1号のスコットと2号のバージルの任務となってる。 一方地震発生装置についての探索はアランとケーヨによるサンダーバード3号を使っての任務なり、きちんと演出も考えられてることが分かる。 旧作にはいなかったケーヨだが、フッドの姪という設定が発覚。これで彼女が旧作のミンミンと同じ立ち位置にいる事が分かった。 前回もちらっと出ていたけど、グランマの料理の腕はとんでもないものらしい。食事の度に全員パニックに陥るほど。オリジナル版とは全く逆だな。 <ペネロープ号のコードナンバーはFAB1だが、「エフ・エイ・ビー・ワン」ではなく「ファブ・ワン」になってるようだ。> |
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第3話 | スペース・レース "Space Race" 監督:テオ・ベイントン 脚本:イアン・カーニー |
サンダーバード3号で宇宙ゴミ処理をしていたアランはうっかり衛星軌道上に浮かぶ宇宙機雷を起動させてしまった。爆発するまで他の宇宙船を近づけないよう指示を受け、サンダーバード3号を追いかけてくる機雷を軌道から離そうとするのだが… 今回はアランが中心の話。トレイシー一家の末っ子でまだ幼い雰囲気が残るキャラだが、それだけに話を作りやすい。そう言えば劇場版でも主人公だったが、これはやっぱり幼さが物語を引っ張り、トラブルも起こすが、命知らずの行動で仲間の危機を救うというパターンだろう。戦隊ものでレッドを幼くするのと同じ理由と思われる。 今回も機雷の起動コードを探るためにペネロープとパーカーが活躍してるが、なんでも出来るけどペネロープに絶対忠誠のパーカーはまさに騎士そのもの。やっぱり格好ええわ。ペネロープがオリジナル版より若くなってしまった分、パーカーの渋さが強調されてる感じだ。 今回は司令塔のジョンも情報分析に活躍しているのだが、いつものスコットとバージルの活躍がほとんど無い。これもバランスか。 <この時代は随分宇宙にステーションが浮かんでるようなんだが、こんなに渋滞してるって描写は物理的にはあり得ない。> |
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第4話 | 危険な鉱山を閉鎖せよ "Crosscut" 監督:デヴィッド・スコット 脚本:マーク・ハッカービー ニック・オストラー |
南アフリカで放射能値が異常上昇している事実が分かり、調査に向かうスコットとバージル。そこには閉鎖されたウラン鉱山があり、何者かが侵入したことで放射性物質が漏れてしまったのだ。中にいる人間を救出し、ハッチを閉じねばならない。 今回のミッションはウラン鉱山での救出劇。オリジナル版では放射能を扱ったものもかなり多く、それに準じた話になってる。今回の中心はスコット。助けに行ったはずが自分が危機に陥ってしまった。意外にスコットが軽口を叩くようになっていて、ちょっとだけオリジナルとは性格が異なっているっぽい。 尚、この世界では原子力はもう使用していないらしい。どんなクリーンエネルギー使ってるのか気になるところ。 それでウランを兵器として用いるため、フッドの依頼で鉱山の持ち主がウランを持ち出そうとやってきたらしい。 オリジナル版ではサンダーバードナンバーこそ付けられてないが、何度も活躍していたモール(ジェットモグラ)が初登場。今時あんな円錐形のドリルは古いんだが、それを敢えてやるところが気に入った。 |
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第5話 | 消えたファイアーフラッシュ "Fireflash" 監督:デヴィッド・スコット 脚本:アンドリュー・ロビンソン |
新型エンジンを積んだ超音速旅客機ファイアーフラッシュが突然上空で消息を絶った。偶然そこに乗り合わせたケーヨは、すぐさま操縦席に向かうが、そこにいたのは… ケーヨを中心に持って行った話。オリジナル版のミンミンに当たるが、この作品ではフッドとの血のつながりを持っていることを多くの人に隠しており、そのために影を持ったキャラとして描かれているが、それに上手く脚本を遭わせている。 最少の人数で世界を混乱に陥れるフッドは、ハイジャックまで一人でこなしてる。随分忙しい悪の首領だ。 あとスコットが長男として司令塔となっているが、割と他の兄弟を信用してないっぽい言動が目立つ。こんなキャラじゃなかった気がするけど、それだけ責任感を高めたってことかな。そんなスコットを命令無視でサポートする他の兄弟の姿もあり。 片輪が出ないファイアーフラッシュを着陸させるのが本作のミッションだが、万策尽きたと思われた時、2号のパワーで押し切ってしまった。こう言うのも面白い。 |
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第6話 | ロンドン大停電 "Unplugged" 監督:テオ・ベイントン 脚本:スコット・ソンネボーン |
ロンドンに行くグランマのためにサンダーバード2号でグランマを送り届けようとするバージルだが、ロンドン上空で突然全ての計器が停止してしまう。通信も使えない中、不時着したバージルは、ロンドン中が停電していることを知る。 1話目からなかなかの存在感を見せていたグランマにバージルが振り回される話。意外にもグランマはスピード狂であることが分かった。そしてどんなにローテクであっても、人命救助は出来ることを示している。お陰でバージルの受難の話となってしまった。グランマ手作りのクッキーを勧められることも含めて。 バージル達の祖父もやはり正義の味方をしていたらしい。今が2060年と言うからには、今頃はまだこどもか(2015年時)。 一方、ロンドンにいるペネロープとパーカーが機転を利かせてテロ組織とやりあう光景もあり。やっぱりパーカー格好良い。 最後はいつものように作戦失敗したフッドの絶叫。 |
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第7話 | 高速トレイン大暴走 "Runaway" 監督:デヴィッド・スコット 脚本:スタン・バーコウィッツ |
日本で試験中のリニアモーターカーがコンピュータの不具合により暴走した。スコットはブレインズを連れて暴走車両に乗り込むが、追突の危機が刻一刻と迫る。 珍しくブレインズが現場に出る話。ブレインズは乗り物酔いしやすいタイプらしく、サンダーバード1号の中で吐くシーンまで描いている。 自立型コンピュータが自己主張を始めたという話だが、これって小規模な『ウォー・ゲーム』(1983)だな。 作戦の都合上、今回は2号は出番なしなので、バージルの出番は無かった。一方アランはいつも通りお留守番だが、グランマと一緒にいるため、無理矢理クッキー食べさせられてるシーンあり。留守番中のマックスがグランマと仲良くなってて、グランマよりも見事な料理の腕を披露している。 |
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第8話 | 人工知能の反乱 "EOS" 監督:テオ・ベイントン 脚本:ケン・ポンタック |
ある朝、サンダーバード5号で目覚めたジョンは、5号の不調を知る。実はかつてジョンが組み上げた自己進化型ゲームプログラムが暴走を始めてしまったのだ。 今回はジョンが中心の話。いつもサンダーバード5号でサポートに徹しているジョンが危機に陥る。 前話でかつてジョンが組んだゲームプログラムがリニアモーターカーを暴走させたという話だったが、そのプログラムとジョンが戦うと言う話。ジョンの優しさが出ていて、人格を持ったプログラムを愛おしみ、そのために自らの命を差し出すというぐっとくる描写もあり。 これによってジョンは良きパートナーを手に入れることになる。どうやらこのEOS、新しいインターナショナル・レスキューの一員となったようだ。 通信のジョンが偽物であると気づいたのは、グランマのクッキーを食べたいか?と言う問いだった。なんだかんだ言って、実はグランマのクッキーってかなり有用なアイテムでもある。 <この話には根本的な問題が一つある。EOSをハードとして捉えているのだが、EOSはプログラムだから、別段5号にこだわる必要が無いという点。> |
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第9話 | 小惑星からのSOS “Slingshot” 監督:デヴィッド・スコット 脚本:ロブ・ホージー |
大規模な太陽フレアによって採掘作業中の小惑星の鉱山で爆発が起こり、その衝撃で太陽への衝突コースへと入ってしまう。その救出のため3号で向かうアランとケーヨだが… 今回はアランとケーヨの中心回。まだ半人前という設定のアランは物語の中心になりやすいようだ。そのアランを保護するのがケーヨ。 事故の対処が重要なのだが、アランは焦りまくり、その気持ちを落ち着かせるケーヨ。良いコンビっぷりを見せている。でも肝心な時には家族らしい天才の片鱗を見せるアランの姿も良い。 アランの危機を知って久々に父親を除くトレイシー一家全員が登場してる。 |
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第10話 | ピラミッドの呪い “Tunnels of Time” 監督:テオ・ベイントン 脚本:ダン・バーリンカ |
中米の鉱山での救出作業中に1100年前の王墓が発見された。早速発掘が開始されるのだが、責任者のハロルド教授に財産の横領疑惑が生じ、世界遺産協会のペネロープが調査隊に同行することとなった。そのボディガードとして同行するゴードンだが… 珍しいゴードンの中心回。サンダーバード4号は潜水艦なので、なかなか登場の回がない。それで今回はほぼ無理矢理ゴードンを中心にすることにしたようだ。ペネロープに半分無理矢理同行してるけど、この二人は良い喧嘩友達のようだ。オリジナル設定ではなかった部分で、ゴードンはペネロープにちょっと気があるようでもある(はっきり言って、ペネロープの護衛だとパーカー一人いればほぼ済んでしまうのだが、この方が盛り上がるから)。 ゴードンはアランに次いで軽いキャラで、そのため冒険でも軽口叩きまくり。インディ・ジョーンズっぽい物語に良く映えていて、真面目な長男次男では出せない味が出てる。 ブツブツ文句言いながら、それでもやることはきっちりやってるパーカーが相変わらず良い感じ。 |
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第11話 | 最後の切り札 “Skyhook” 監督:デヴィッド・スコット 脚本:ポール・ジャコッポ |
インド洋で発生した巨大ハリケーンの影響で成層圏で調査活動を行っていた観測ステーションシルスがコントロールを失ってしまう。サンダーバード2号、1号、3号が救助に向かうが… 今回は兄弟全員での救助活動だが、結果として見るとサポート役としてのジョンとブレインズの面目躍如と言った具合の話。ジョンはEOSとはいつの間にか良い相棒関係になってるっぽい。 それと今回は多分初めて兄弟全員が一堂に会する場面がある。尤もジョンは重力下に長くいたくないと言ってすぐにステーションに行ってしまったが。 前回に続き今回もゴードンが活動。今回は2号に乗ってバージルのサポートだが、今回の高度では2号は活動出来ず、すごすごと帰って行くことになる。 それでなんとサンダーバード5号が実際の救助活動を行うという話に。これまで考えつかなかった展開だ。本来の使い方ではないため、中のジョンは命がけだったようだが。 |
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第12話 | 深海からの脱出 “Under Pressure” 監督:デヴィッド・スコット 脚本:ダニー・スタック |
深海で活動中の有害廃棄物除去車が火災によって制御不能に陥る。すぐにバージルとゴードンが現場に向かうのだが… 一回だけの登場かと思われた第9話に登場したネッドが再登場。宇宙鉱山で働いていたのが今度は深海作業…なんでこんな危険なところにばかり回されるんだ? 海洋救助ということで、ようやくゴードンの活動が存分に見られる。サンダーバード4号の活躍は1話以来か? 一方、この有害廃棄物の処理に関して胡散臭いものがあり、それを調べるペネロープとパーカーの活躍もあり。やっぱパーカー格好良い。尚、その黒幕はフッドだったということで、インターナショナルレスキューとフッドの対決も見られる。 フッドはいつも一人で行動していたが、ここで部下が登場している。ちなみにフッドの目的は汚染物質をわざと垂れ流して、その浄化作業で一儲けするというもの。マッチポンプ式だが、リアルな設定だ。 |
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第13話 | 重力の井戸 “Heavy Metal” 監督:テオ・ベイントン 脚本:ベンジャミン・タウンゼント |
ブレインズはアランと共に旧友のモファット教授の研究室を訪れる。ところが稼働中だったハドロン衝突型加速器の暴走によって重力異常が発生してしまった。その結果、強力な重力によって引き寄せられた航空機や宇宙ステーションが落下の危機に陥ってしまう。 ブレインズとアランが中心になった話。珍しくブレインズがおめかししていたと思ったら、元同僚は女性だったとか。そのモファットというのが実に素敵な女性。完全にマッド入ってる女性研究者って、見事なほどのツボだ。 今回は激しい重力の中での活動が暖め、サンダーバード4号が活躍。結果的に今回はトレイシー一家全員での救助活動になった。救助大賞は地球なので、大変スケールが大きい。最後、ゴードンが魚雷をハドロン加速器に発射して破壊すると言う強引なものだったが。 ただ今回の事件だが、これって既に地球破滅してても不思議じゃないほど。これを軽く見てるのが怖い。 |
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第14話 | 狙われたスペースホテル “Falling Skies” 監督:テオ・ベイントン デヴィッド・スコット 脚本:ロブ・ホージー ゲイリー・アンダーソン |
ブレインズが設計したナノマシンによる宇宙ホテルに滞在するペネロープ。だがオープニングセレモニー中に事故が起こり、ホテルは地上へと落下を始めてしまった。なんとか ブレインズが設計したものが事故を起こした。その場所が成層圏ということで、サンダーバード3号がメインとなり、アランとケーヨの活躍が描かれる。宇宙での活動のため、スコットが小さな宇宙船で活躍している。スコットは「ポッド」とだけ言っていたが、正式にはなんて名前なんだろう? 丁度海で活動中だったゴードンをピックアップすることから、サンダーバード2号と4号も登場。当然5号も登場しているからなかなか豪華。ここに1号が出たら全部登場したことになるんだけど。 自分の責任でホテルが壊れたと思い込んで落ち込むブレインズと、それを厳しくたしなめつつ励ますグランマの良いコンビっぷりも見られるし、ペネロープとパーカー、ケーヨとフッドという、キャラ総登場なので、実に豪華な話になっていた。 今回事件を起こしたのはフッド。ナノマトリクスは自分がこれまで築き上げていた産業を破壊してしまうからとのこと。勿論一人で事件を起こしている。それだけ尻に火が付いているってことか。 |
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第15話 | 月面基地アルフィー “Relic” 監督:デビッド・スコット 脚本:パトリック・リーガー |
獅子座流星群が古い月面基地であるシャドー・アルファ・ワンに降り注ぐことが分かった。その基地の中にはトレイシー一家の父親ジェフの親友テイラー大尉が基地に残っていることが分かり、サンダーバード3号でアランとスコットが救出に向かう。 今回はスコットが中心の話だが、場所が月面だけに、まずそこに行くためと脱出のためにアランのサンダーバード3号が活躍するという話。 廃棄された月面基地の中にいる人間を救うという話だが、月面基地で生き残っているというのは凄い話だ。その人物がなかなかに豪快で、スコットが振り回されてる。 で、最後はそれよりも大胆に月面車でのカーアクションを披露するスコットの姿もあって、慎重かつ大胆なスコットの性格も出ている。やっぱりリーダーはこういう人物じゃなきゃな。 <獅子座流星群を観ながらブレインズは「この炭素質堆積物が大気で蒸発するのを観てると幸せになる」そうだ。なんか詩的というやらなんというか。 月面基地から流星群を撃ち落とすシーンを観てると、昔のゲーム「ミサイルコマンド」を思い出す。> |
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第16話 | バースデー・プレゼント “Breakdown” 監督:デビッド・スコット 脚本:ベンジャミン・タウンゼント |
北極でSOS信号を受信したジョンはバージルにサンダーバード2号での出動を要請する。今日が誕生日のバージルのサプライズパーティを用意して帰還を待つ家族の面々だが… バージルが誕生日に出動するという話。他の面々がサプライズパーティを用意するのだが、当然それを知らないバージルは全員自分の誕生日を忘れたと思い込み、言葉の端々に誕生日のことを織り込んでいく。なかなか可愛いところがある。尚、バージルの誕生日は8月15日。 北極の氷の下に埋められてしまい、危険度が高い中、どうしても戻ることを拒否する科学者に手を焼くゴードン。こういう気むずかしいキャラって結構好きだな。そんな隊長の言葉を信じて最後までつきあうバージルの姿がある。これがバージルじゃなくてスコットだったら、どんな反応したかな? バージルのために午前中からサプライズパーティを用意したトレイシー一家だが、結局バージルの帰還が夜中になってしまい、それまでにケーキは全部食べられてしまいメッセージもなし。バージルも可哀想だが、それがインターナショナル・レスキューの役目ってことか。 |
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第17話 | 海底急行の危機 “Heist Society” 監督:テオ・ベイントン 脚本:ピーター・ブリッグス |
モファット教授の量子加速器の暴走によって新たな量子センチュリアム2−1が発見された。その輸送の護衛を買って出たペネロープはモファットと共に海底トンネル列車に乗り込む。だがセンチュリアム2−1を狙うフッドにより、海底トンネルが爆破されてしまった。 13話で地球の危機が起こったが、悪いことだけでは無く、そこから新しい量子が出来たと言うことから始まり、海底トンネルでのペネロープとパーカーの活躍。そしてサンダーバード4号のゴードンの活躍になる。あと、13話の続きと言う事もあって、モファット教授の事を心配するブレインズの慌てっぷりも見所。 今回もトレイシー一家総出になり、見所満載の話となった。フッドが出たのにケーヨの活躍が無いところだけが不満だが。 あと、相変わらず手下を使わず何でも一人でやってしまうフッドが実に格好良い…あれ? <ペネロープ号はなんと海底でも運行できる…格好良いけど流石に無理じゃないか? モファットをインターナショナル・レスキューの本拠地に連れてきてるけど、秘密はどうなってるんだ?> |
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第18話 | マックス 北極圏へ出動! “Recharge” 監督:デビッド・スコット 脚本:ベンジャミン・タウンゼント |
北極でオーロラ発電機のトラブルが起こる。このままでは大爆発が起こってしまうため、スコットとバージルはサンダーバード1号と2号で北極に向かうが、そこには極地での活動用に改造されたマックスを連れて行くことに。 新シリーズになってから1号と2号が同時に活動する場が少なくなった気がするが、オリジナルではこの二台だけでミッションをこなし続けてきたので、なんだかちょっと嬉しくなる。 16話に続き、極地用としてポッド・エクスプローラーで作業となる。スコットの方がはしゃぎすぎてポッドを破壊してしまい、バージルにたしなめられるとか、オリジナルとはちょっと違った兄弟関係が見られる。解くにスコットの性格が違っているが、これはお父さんがいないため、家長として背伸びしてるためということが分かった。ちゃんと考えられてるのね。 今回はなんと作業用ロボットのマックスが中心になった話。人間で無いため、極地での活動にはうってつけと言う事だが、見事にそんぽ役割を果たしてる。尚、この話では、ロボットの個性とはどこにあるのか?という哲学的な問いもなされている。スコットとバージルは機械としての全体を個性として見ているが、ブレインズは中心となる頭脳部分のみを個性と見ているところで、そのためちょっとだけ会話がかみ合ってない。 |
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第19話 | 小さな科学者 “Extraction” 監督:カール・エセックス 脚本:マット・ウェイン |
自然管理人の親子がメタンハイドレートの違法発掘ロボットを発見した。止めようと中に乗り込んだのだが、地盤が崩れて二人は生き埋めにされてしまった。インターナショナル・レスキューが出動するが… 今回は純粋なレスキューの話。捻った話が多かった分、素直な内容となってる。閉じ込められた子がメカの天才で、その機転で助かるというのが特徴か。 採掘機が海の中に落ちてしまったことがあって、今回はゴードンの4号が活躍。 ゴードンがバージルのことを「バージ」と呼んでいて、バージルはちょっと嫌がってる。性格の違いが良く出てるが、余裕こいてても、レスキューには手を抜かないのがゴードンの良いところ。 |
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第20話 | 伝説の金庫破り “The Hexpert” 監督:アンドリュー・マッカリー 脚本:ケビン・ルビオ シャーロット・フラートン |
反物質生成研究中のアリス教授が手違いから格納庫に閉じ込められてしまう。世界防衛軍のケイシー大佐から、伝説的金庫破りのパーカーに救出を依頼するのだが… オリジナル版でも金庫破りの名人とされたパーカーだが、今回そのパーカーの実力が問われる話になる。具体的には絶対進入不可能な場所へと入り、そこから科学者を助けた上で、爆発物をどうにかしなければならないという事になるが、どんな場所でもパーカーは入り込むことは出来るものの、閉めることが出来ないため、爆発しても大丈夫なところにサンダーバードで移動させるという事になる。 そのために今回出動したのはサンダーバード1号と2号。オリジナル版ではこの組み合わせの話がメインだったが、本作では結構珍しい。 それで時間ないために両面作戦をしてる間に、格納庫に衝撃を与えてしまい、今度はパーカーとペネロープまで閉じ込められてしまい、教授を含めた三人の救出劇へと移行。 実は個人的にこの作品でパーカーが一番好きなので、こういう話が本当に嬉しい。まさしく「ジョンブル」と呼ばれるに値する素晴らしい人物。 パーカーは過去海賊をしていたらしいが、ペネロープの父親に出会って改心。その後その期待に添うため全力を尽くし、ペネロープをタクされるに至ったとのこと。パーカーにとっては、ペネロープこそが自分が生きている証であり、それがどんな命令であっても必ず果たすことが人生の全てになってる。 <パーカー曰く、「金庫破りの名人だったとは噂に過ぎません。証拠は一切ございません」とは、凄まじい自信にしか聞こえない。だがそれが良い。> |
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第21話 | ハレー彗星での冒険 “Comet Chasers” 監督:デビッド・スコット 脚本:ランドルフ・ハード ロブ・ホーギー |
75年ぶりのハレー彗星来訪に、冒険家フランシス・ラメアは早速調査に向かう。だが調子に乗り彗星の尾に入ろうとしたため、事故を起こしてしまった。すぐさまアランとバージルはサンダーバード3号で出動する。 自分勝手な冒険家の尻ぬぐいをする話。今回はバージルとアランが3号で出動。3号の操縦はアランが行うため、実際の救出はバージルが行っている。やんちゃなアランはハレー彗星に降りたいという欲求には勝てず、それがちょっとした危機を招くのもキャラっぽさだ。 ハレー彗星の来訪と言う事は、この時代は2061年となる。結成が2060年なので、活動開始から1年が経過したと言う事か。 ちなみにフランシスとマデリーンという名前はオリジナルの「サンダーバード」29話にも登場している。その時はフランシスはファッションデザイナーで、マデリーンは秘書だった。 <ハレー彗星が75年ぶりというが、私の記憶では76年だったと思う。> |
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第22話 | シルビア大おば様とティーを “Designated Driver” 監督:デビッド・スコット 脚本:デヴィッド・バディール |
バージルの命令で緊急出動につきあうアラン。だが着いた先はペネロープ邸。そこでパーカーの指導で自動車運転を習うことになるのだが… アランの受難を描く話。実際にはパーカーの指導で車の運転を教えられるのだが、技術だけでなく立ち居振る舞いまで全部指導されるため、えらく苦労させられる。一方のパーカーも腕白なアランに振り回されてるようで、どっちも苦労してるようだ。 しかしそんなペネロープ邸に入り込む二人組の泥棒がいた。トータルで考えるならば、一番不幸なのはこの二人だろうな。 ペネロープの大叔母として登場したシルビアの声はなんと黒柳徹子。オリジナル版のペネロープだよ。分かってらっしゃる。いつも何かずれた発言をしながら、締めるべき所はしっかり締めてるのも良い具合。 <ペネロープ邸にあったピンクのキャデラックタイプの車はオリジナル版のペネロープ号とそっくり。これはネタだろうけど、これも又スパイカーみたいな性能を持ってる。> |
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第23話 | インターナショナル・レスキュー出動禁止! “Chain of Command” 監督:デヴィッド・スコット 脚本:ジョー・クーア |
橋梁落下事故の救出に来たサンダーバード1号と2号。無事救助は成功したが、橋の落下事故そのものの落下を防ぐことが出来なかったことから、GDFの副官となったジョナス大佐はインターナショナル・レスキューの責任を追及し、インターナショナル・レスキューはGDFの許可なしに出撃できないことを宣言してしまう。 どの特撮ヒーローもそうだが、世界防衛機構とヒーローの間には微妙な溝が存在する。どちらも世界を守るという意識は同じものの、強力な力を持つヒーローは、地道な活動をする側からは疎んじられがち。この話ではそれが悪人による罠であっけなく解決してしまうのだが、これは常に可能性のある出来事である。そういう緊張感があるのも良い。 本当に危機にある人が目の前にいる場合、思わず身体が動いてしまう人間をヒーローと呼ぶ。まさにそれはインターナショナル・レスキューの面々はそれに当たるわけだな。 ジョナス大佐はフッド本人ではなく、その協力者というのが分かった。フッドに部下がいるのは初めての描写だな。 |
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第24話 | サンダーバードS 発進! “Touch and Go” 監督:デヴィッド・スコット 脚本:ジム・クリーグ |
中央航空管制センターの機能が突如停止した。現在空を飛んでいる航空機が着陸できない状態に陥ったことで、その原因究明に乗り出すインターナショナル・レスキュー。その中でケーヨは、この事件がフッドが航空燃料を盗むために行っている事を知る。 意外に活躍の場が少ないケーヨだが、久々に中心回となり、サンダーバードSも活躍の場が与えられた。 フッドの姪というトラウマを持つケーヨは兄弟とは異なり、悪を見逃すことが出来ず、ついつい犯人逮捕までやってしまう。それを危険と感じるスコットと口げんかしてるシーンもある。今回も事件がフッドによるものと知ると、ついその逮捕まで考えてしまい 一方他のトレイシー兄弟達はいつも通り人命救助に徹しているが、 フッドの手下が複数登場してる。フッド曰く「優秀な人材はなかなか得られない」そうで、本当に手下って感じだ。 |
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第25話 | トレーシー・アイランドの危機 “Legacy” 監督:デヴィッド・スコット 脚本:ロブ・ホージー |
世界中で同時多発の遭難事件が発生。トレイシー兄弟全員が出動した隙を狙い、フッドがトレイシー・アイランドに侵入し、島全体のコントロールを奪ってしまう。 第一期最終回の話で、サンダーバード1号〜S号まで全てが出動している。実はこれは全てフッドの計略で、トレイシー・アイランドを掌握するための罠だった。 そしてフッドによってケーヨが血縁である事が告げられた。そこで兄弟たちがどのような反応を見せるかが見所。まさしくこれこそが本作のクライマックス。衝撃の事実を前に、兄弟たちにとっても意見が分かれる。 一方、事実を知られたケーヨだが、既にこのことは想定済みであり、そのための罠も秘密に仕掛けていたというオチだった。結果としてフッドはついに逮捕された。だが刑務所の中でフッドは、本当の危機はこれから始まるのだ的な事を口にしている。第2期に期待したい。 <サンダーバード4号は自力で救出地点に向かうと言っていたが、海底を進むには遠すぎないか?> |