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ラリー・チャールズ
Larry Charles

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鑑賞本数 1 合計点 2 平均点 2.00
書籍
_(書籍)
2009
2008
2007
2006 ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習 監督
2005
2004
2003 ボブ・ディランの頭のなか 監督・脚本
2002
2001
2000
1999
1998 あなたにムチュー(7th)<TV> 製作総指揮
1997 あなたにムチュー(6th)<TV> 製作総指揮
1996 あなたにムチュー(5th)<TV> 製作総指揮
1995 あなたにムチュー(4th)<TV> 製作総指揮
1994 あなたにムチュー(3rd)<TV> 製作総指揮
1993 あなたにムチュー(2nd)<TV> 製作総指揮
1992 あなたにムチュー(1st)<TV> 製作総指揮
1991
1990
1989
1988
1987
1986
1985
1984
1983
1982
1981
1980
1979
1978
1977
1976
1975
1974
1973
1972
1971
1970
1969
1968
1967
1966
1965
1964
1963
1962
1961
1960
1959
1958
1957
1956 2'20 ニューヨーク市ブルックリンで誕生

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ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習 2006
2006米アカデミー脚色賞
2006LA批評家協会男優賞(コーエン)
2006ゴールデン・グローブ男優賞(コーエン)、
作品賞
2006放送映画批評家協会コメディ作品賞
2006アメリカ脚本家組合オリジナル脚色賞

2006AFIベスト
2007allcinemaONLINEユーザー投票第16位
2007MTVムービー・アワードコメディ演技賞(コーエン)、
作品賞、格闘シーン賞(サシャ・バロン・コーエンvsケン・ダヴィティアン)

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サシャ・バロン・コーエン
ジェイ・ローチ
ダン・メイザー
モニカ・レヴィンソン(製)
サシャ・バロン・コーエン
ピーター・ベイナム
アンソニー・ハインズ
ダン・メイザー(脚)
サシャ・バロン・コーエン
ケン・ダヴィティアン
ルネル
★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 カザフスタンのテレビレポーターであるボラット(コーエン)は、カザフスタン情報省からの依頼でアメリカに飛び、ドキュメンタリー・ドラマを作るという任務につく。しかし、ボラットにとってアメリカは未知の国。しかもユダヤ人に憎しみを持つボラットにとっては、悪夢のような旅となった。そんなボラットは、テレビ『ベイウォッチ』に登場したパメラ・アンダーソンと運命の出会いを果たす…
 イギリスのコメディ番組
『Ali G Show』の一コーナーで、コーエンが行っている突撃インタビューのキャラ“ボラット”を前面に押し出して映画化。ただ、このコーナー自身、ボラットなる人物がわざと勘違いをした発言をして、インタビューを受ける人の精神を逆なですると言う、かなり悪趣味なものらしく、それが映画化となって、ますますエスカレートしたらしい。なんか『紳士協定』のコメディ版と言った感じか?この映画公開後、カザフスタンの外交筋から正式に抗議の文書が送られてきたと言う曰く付き(ちなみにその後、逆にカザフスタンの注目度を上げたと言う事で、カザフスタンはコーエンを招いたと言う話もある。)。世界的に噂には事欠かない映画だったわけだ。
 笑いというのはいくつもの種類に分かれるが、世界的に見るならば、どぎつい笑いはイギリスに多い。モンティ・パイソンを例をあげるまでもなく、特に差別に関してのギャグが冴えてる。民族を笑い、性差別を笑い、貴族を笑う。
 何でもかんでもこき下ろしつつそれを笑いに変えてしまうのがイギリスと言うお国柄なのだろう。ただし、無茶やってあまり深刻にならないのは笑いは笑い。という立ち位置をしっかり持っている国民性と言う事になる(
『リトル・ブリテン』というお笑い番組で「もし同じギャグをアメリカでやったら」というコーナーがあって、あっという間に警察に引っ張られたというギャグもあった)。
 それ以前にイギリスのジョークの最大特徴は一番馬鹿なのは、こういう笑いを取っている自分自身である。ということを明確に画面に出しているからだと思う。
 そういう意味では本作は見事なブリティッシュ・ジョークに沿ったもので、「ユダヤ人嫌い」を公言してはばからないボラット役のコーエン自身がユダヤ人であったり、敢えて自分自身を揶揄するようなことを無邪気な顔をしてやったりと、分かってやってることは理解できる(本人が「カザフスタン語」と言っている言語は全部ヘブライ語だとか)。
 ただ、理解はできるが、それを受け入れられるかどうかというのは別な話。
 わざとトンチンカンな質問をして、インタビューされている人たちが凍りつく瞬間や、どう考えても人道的にまずいだろ?という突撃レポートを次々にやってるのを観させられると、
なんかいたたまれない気持ちにさせられてしまう。たぶん私はこう言ったどっきり企画が苦手なんだろう。と、改めて思わせてくれた。
 でも何よりも、あのホテルでの格闘シーンがなあ…さすがに
あれはビジュアル的に破壊力あった。というか、モロに気分悪くなった
 これ受け入れられる人はいるだろうし、笑える人もいるだろうけど、少なくとも私には無理。
性格的に受け入れられない作品ってのは確かに存在する。そのレベルが分かっただけでも一つの成果としよう。少なくとも観た意味はあった。
 ちなみにここでカザフスタンとされているロケ地は全部ルーマニア。この映画を作った時点でスタッフは誰もカザフスタンに行ったことがないらしい。

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