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ジョナサン・フレイクス
Jonathan Frakes

ジョナサン・フレイクス
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1953
1952 8'19 ペンシルヴェニア州ベルフォントで誕生

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タイトル
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物語 人物 演出 設定 思い入れ

 

サンダーバード
Thunderbirds
2004文春きいちご賞第7位
<A> <楽>
ティム・ビーヴァン
エリック・フェルナー
マーク・ハッファム
ライザ・チェイシン
デブラ・ヘイワード(製)
マイケル・マッカラーズ
ウィリアム・オズボーン(脚)
ビル・パクストン
アンソニー・エドワーズ
ソフィア・マイルズ
ベン・キングズレー
ブラディ・コーベット
ソレン・フルトン
ヴァネッサ・アン・ハジェンズ
ロン・クック
フィリップ・ウィンチェスター
レックス・シュラプネル
ドミニク・コレンソ
ベン・トージャーセン
ローズ・キーガン
デオビア・オパレイ
★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 億万長者で元宇宙飛行士のジェフ=トレイシー(パクストン)は、自分の所有する無人島をトレイシー島として基地とし、イギリスに住むペネローペ(マイルズ)の助けを借りて息子達とともに国際救助隊を組織。無償で世界中の危機に救助活動を行っていた。し、最新鋭メカ“サンダーバード号”を駆って世界中の災害救助活動に当たっていた。ただし、ジェフの5番目の息子で末っ子のアラン(コーベット)は未だ高校生。兄たちと共に国際救助隊として働けることを心待ちにしていた。彼が春休みでトレイシー島に戻ってきた時に、突然宇宙ステーションであるサンダーバード5号が攻撃を受ける。アランを残し、サンダーバード3号で救助に向かう兄たちだったが、これは実は国際救助隊に恨みを抱く悪人フッドによるもので、彼の狙いはトレイシー島にこそあったのだ。
 今から40年前の1964年にマリオネット・アニメーション作品としてTVドラマ化され、大好評を博した作品を最新SFXを用いて実写映画化した作品。
 この作品にはかなりのマニアが多い。私はそこまで極端なマニアとは言えないまでも、そこそこ思い入れはあるので、実写化はあんまり賛成の方ではない。あれはマリオネットを使うからこそ面白い作品なんだが。それに予告で「国際救助隊が攻められたら、誰が救助するんだ」という言葉を聞いた時点で暗雲がたれ込めていた。
 冒頭。一発目でやられた。独特の「ファーイヴ、フォー、スリー、トゥー、ワーン、サンダバード、アッ、ゴー」のナレーションと共に、サンダーバード1号〜5号の紹介シーンは鳥肌ものの素晴らしさ。最初っからやってくれるか、これを!そして油田火災を救助に来たサンダーバード1号と2号の勇姿!これは燃える!
 …だが。この映画はその時点で既に終わっていた。問題はそこからにあったのだから。
 こいつ。全っ然、サンダーバードの事、分かっちゃいねえ。本来大切な部分を全部無くしてしまい、いらんもんだけで物語を作りやがった。
 サンダーバードの魅力はいくつもあるけど、大切な、忘れてはいけない部分というのがある。
 それは、彼らがプロ集団だと言うこと。彼らは無償で人のために働く。そのために最新技術を用いているのだし、徹頭徹尾人のために働き、自分たちの物語は引かせて、ひとつひとつの事件に絡めて作ることでドラマ化していた。オリジナルでも確かにライバルであるフッドとの対立はあったけど、それは救助活動とうまいこと絡めたからこそ緊張感が増していたのだ。それを国際救助隊、しかもアランだけの物語にしてしまうなど、凄まじい本末転倒ぶり。国際救助隊が自分の物語だけを語っては、本来の魅力を全部消し去ってしまうようなもんだ。しかもオリジナルではちゃんと役割がはっきりしていて、サンダーバード号にはそれぞれ一人だけが乗っていた(ちなみに1号が長男のスコット、2号が三男のバージル、3号が五男のアラン、4号が四男のゴードン、5号が次男のジョン。父のジェフは基地から殆ど動かず、司令だけしている)。それが全員がひとつのサンダーバードに乗って、危機を招くなんて!馬鹿や馬鹿や馬鹿や〜〜〜〜〜っ!
 しかもジェフが国際救助隊を設立した理由が愛する妻を助けることが出来なかったから。と理由づけてしまい、妻への贖罪に持って行ってしまったのは酷すぎる。こんなジェフの姿を出すとは!本当に分かってないぞ。これ
 これは多分、製作側の問題だと思われる。既にオリジナルから40年。知っている人も少ないので、再び子供にこの作品の面白さをアピールしようという狙いがあったんだろう。しかし、だからってこれはない。子供が対象だから、どこにでもあるティーン向けの浅い物語をくっつけただけじゃん。何故サンダーバードが当時受けたのか、そのことを完全に分かってない。何度でも言うが、あれはプロ集団であって、目的をしっかり遂行する、その姿勢こそが受けたんだ。目的を遂行するどころか、自分を守ることで手一杯の国際救助隊のどこに魅力があるって言うんだよ!子供向けだからこの程度の脚本で良いだろうって姿勢がなにより気に食わん。私が観たいのは『サンダーバード』であって、出来損ないの『スパイ・キッズ』ではない!
 それにサンダーバード号の魅力ってのも分かってない。巨大な金属の塊が飛んでることが重要なんじゃない。それぞれのサンダーバード号の特性を活かして、それをどう用いるかが重要。この作品だと1〜3号が殆ど同じように使われてる。何よりサンダーバード2号がカーゴ機じゃなくするなんて…2号の魅力を見事に殺してくれた。それに細かいことだが、本作にはギミックの楽しさというのもある。これは壁に掛かった肖像画の目がピカピカ光るとかもあるけど、兄弟達がそれぞれのサンダーバード号に搭乗する時のエレベーターで移動するシーンが良いんじゃないか(日本のアニメでは散々このケレン味が用いられたもんだ)。それが、エレベーターに乗った次の瞬間に操縦席に乗ってるなんて、楽しさを完全に殺してる
 …そもそもイギリスの作品をハリウッドで作った時点で駄目だと思うべきだったのか
 キャラクターに関しては…これも酷いよなあ。アランがまだ国際救助隊に入ってない時点だったから、TVシリーズの前のお話なんだろうけど、それにしても全員若すぎ。全員あと5歳〜10歳程度は歳食わさないとあかんよ。最初にジェフの姿見た時、サンダーバード2号に乗ってたので、てっきりバージルかと思った位に若い。特にペネローペをなんであんなに若くするの?この人は大人の魅力というか、色気があったから存在感あったのに。ティンティン(日本版のTVシリーズではミンミン)に至っては完全なガキだったし、設定も違ってる。ティンティン(名前が嫌だな。フランス語で言ってくれれば「タンタン」と言えるのに)の超能力は蛇足極まりなし。唯一ペネローペの運転手パーカー役のロン=クックだけだな。
 設定からして、明らかに続編を狙っているのは分かるんだが、一発目でこんなもん作ったら、続編の話も無くなるぞ。
 …おかしいな。こんなに思い入れが高い作品だったか?(笑)
製作年 2004
製作会社
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原作
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