ボブ・マーリー:ONE LOVE
Bob Marley: One Love |
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ロバート・テイテル
デデ・ガードナー
ジェレミー・クライナー
ジギー・マーリー
リタ・マーリー
セデラ・マーリー
ブラッド・ピット
リチャード・ヒューイット
オーリー・マーリー
マット・ソロドキー(製)
テレンス・ウィンター
フランク・E・フラワーズ
ザック・ベイリン
レイナルド・マーカス・グリーン(脚)
キングズリー・ベン=アディル
ラシャーナ・リンチ
ジェームズ・ノートン
トシン・コール
ウミ・マイヤーズ
アンソニー・ウェルシュ
サンドラ・オークリー
マイケル・ガンドルフィーニ |
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| ★★★★ |
| 物語 |
人物 |
演出 |
設定 |
思い入れ |
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4 |
3 |
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ジャマイカで政治的対立による分断は深刻化し、内戦に近い状況になっていた1976年。そんな中、国民的アーティストのボブ・マーリー(ベン=アディル)は歌で平和の願いを込めたコンサートの開催を発表した。しかしその準備中、過激派に自宅が襲われ、妻のリタ(リンチ)やバンド仲間たちとともに銃撃されてしまう。一命を取り留めた彼は、コンサートのステージに立ち、その後バンド・メンバーとともにロンドンへ向かい、新たなアルバム製作に取りかかる。彼の願いは再びジャマイカに戻り、歌の力で皆を一つにしたいと願うのだが…
天才レゲエ歌手ボブ・マーリーの伝記作品。近年ロックやポップス歌手の伝記映画が結構作られており、どれも出来が良い。これもその延長線で作られたものだろうと思っていた。
ただそもそもレゲエはあまり聴くことがなかったので、ボブ・マーリーのことはさほど知っているわけではない。ヒット作の「エクソダス」くらいは知っていたものの、それもこれまで聞き流していた程度の認識でしかなかった。
その程度の知識で観に行ったわけだが、当初私が考えていたものとはだいぶ異なる話だった。
幼少時からの人生を描くのではなく、ほんの一年くらいの間の出来事を、しかも「何をやったのか」よりも「何を考えたか」の方を重要視する話で、まるで論文の映像化のよう。かなりユニークな作りになっていた。これはこれでとても面白い。
ここで重要になるのはボブ・マーリーが何を考えていたかということを、「祖国愛」と「神への愛」、そして「音楽の力を信じる」という点で強調したところが興味深い。
ネット社会である現代でこう言う人物がいたらいじられて終わりかもしれないが、1970年代って、まさしく一人一人の力で世界は帰られるという事を強調していた時代だったし、それを信じさせるだけのカリスマが世界には何人も存在した。私は世代がちょっとずれていたためにボブ・マーリーもその中の一人だとは知らなかったのだが、まさしくそのカリスマを持った人物として描こうとしたのが本作だった。
ただ、ボブ・マーリーは、それらの理想を信じるためには自分自身が苦悩し苦労し産みの苦しみを経て生み出した音楽が必要だと考えていたのは確かで、その苦しみを描くのが本作の最大の目的だっただろう。
そして単なる思いだけでなく、それが世界を動かし、歴史を作っていく。
ある意味馬鹿かもしれないが、そういう馬鹿こそが本当に貴重である事を今の時代に伝えた事に意味がある。 |
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