2050年。汚染された地球から脱出すべく、火星に大量の藻を送り込み、酸素を発生させるというテラフォーミング計画が始まった。だが、突如火星の酸素量が減少し、中継基地もデータ送信の不通なってしまう。原因を調査すべく科学者グループが火星に向かったが…
この年、劇場で2本の火星を舞台とした映画が公開された。『ミッション・トゥ・マーズ』と本作で、火星を目の前にして突然宇宙船がおかしくなって…というところまで同じという凝りよう(?)。比較で言えば、こっちの方がはるかにリアリティはある…
んだけど、やっぱり映画人の考える「火星」というのはどっかおかしくないか?ストーリーも緩急が全くなく、危機だ→幸運にも生き残ったぞ。の繰り返しで、メリハリというものを完全に無視してるし、先読みがあまりにたやすく出来て、その通りに進行する物語。更に極めて単純な人間関係と、映画の作りとしては失格。生き残った女性隊員が二人いたら随分話も変わってたんだと思うけど、あの展開じゃ他にくっつきようが無いじゃないか。
良かったのはロボットのエイミーくらいだけど、あれだって最初に「軍用」なんて事を言ってしまったので、悪役になる事が最初から分かってしまったのは問題じゃない?
劇場では運悪く見逃したのだが、実際観てしまって、後悔は全くなくなった。
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