MOVIETOP

アンドリュー・レヴィタス
Andrew Levitas

<A> <楽>
allcinema
検索
IMDb
WikipediaJ
WikipediaE
評価 年代 レビュー 書籍
年代
2022
2021
2020 MINAMATA―ミナマタ― 監督・脚本
シークレット・ランナー 製作
2019
2018 ホワイト・クロウ 伝説のダンサー 製作
2017
2016
2015
2014
2013
2012
2011 最低で最高のサリー 製作総指揮
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
1989
1988
1987
1986
1985
1984
1983
1982
1981
1980
1979
1978
1977 9'4 ニューヨークで誕生

ページトップへ
 
レビュー

 

MINAMATA―ミナマタ―
<A> <楽>
サム・サルカル
ビル・ジョンソン
ガブリエル・ターナ
ケヴァン・ヴァン・トンプソン
デヴィッド・K・ケスラー
アンドリュー・レヴィタス
ジョニー・デップ(製)
デヴィッド・K・ケスラー
スティーヴン・ドイターズ
アンドリュー・レヴィタス
ジェイソン・フォルマン(脚)
ジョニー・デップ
真田広之
國村隼
美波
加瀬亮
浅野忠信
岩瀬晶子
ビル・ナイ
★★★☆
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 1971年、ニューヨーク。アメリカを代表する世界的写真家ユージン・スミス(デップ)の前に日本語の通訳として現れた女性アイリーン。彼女は日本の水俣市で、工場から海に捨てられている有害物質が多くの人々を苦しめている現実を、あなたの写真で世界に伝えてほしいと訴える。水俣の惨状に心を痛め、現地での取材を開始するユージンだったが…

 長年ハリウッドのトップスターだったジョニー・デップは、役者だけでなく過去には監督経験もあるし製作にも積極的乗り出しているが、それらは売れ線ではなく、かなりマニアックな作風で知られている。今はやや俳優からは距離を置いていたが、丁度良い機会なので、好きなように映画作ってみようとしたようで、ある意味とても衝撃的な作品が誕生した。
 これは高度成長時代にある日本が直面した公害問題に直結する話で、熊本に工場を持つ薬品会社である新日本窒素肥料という会社が垂れ流した工場排水に混じっていた有機水銀による病気で、1968年に水俣病として公害認定された実話がベースになっている。そしてそれを世界に発信した人物こそがこのユージン・スミスで、世界的に有名な写真家である彼にとっても最大のスクープとなった。
 それに興味を持ったジョニー・デップがスミス役となって自ら製作主演を演じたのが本作。すっかり売れ線の映画にばかり出ているように見えて、実際デップはかなりのオタク体質で、アングラものを大変好むという側面もあって、その意味ではやっとそう言う作品を作られるようになったとも言える。
 売れてないからこそ好きなものを作ってほしい人物で、製作に回っても良いし、自分で出ても良いから、こう言うマニアックな作りの映画を作り続けて欲しいものだ
 今回デップが選んだのは実在のカメラマンであるユージン・スミスで、その役を自分自身が演じた。なんとなくデップはユージンと通じるものを感じたのかもしれない。破滅型の人物として描いて見せた。基本的には人のために働く気はなく、そもそもやる気があるのかないのか分からないけど、権力によって押しつぶされることには反抗し、長いものに巻かれるくらいなら反抗してやるという、消極的反骨精神が好ましい。この反骨精神こそが本作の最大の見所になるのだから。
 いつも不機嫌で、人との付き合いもしたくなく、仕事だから仕方なくこんな汚いところに来てやってるという姿勢を全く隠すことも無く、ずーっと仏頂面で通して出来ればこんな人には近寄りたくないような人物だが、それを演じることで、これまでのおちゃらけた役とは一線を画し、本当にこう言うキャラを作りたかったのではないかと思わせてくれる見事な演技を見せてくれた。
 ただ、デップが目立ちすぎたためか、他の日本人キャラが今ひとつ目立ってないところがあって、それがバランスの悪さになっていた感はある。出てくるキャラの多くがアクション映画の常連というのも違和感を感じさせる部分だ。

 少なくとも日本ではドキュメンタリー以外で作りにくいものを、アメリカで作ってくれたということで、ちゃんと日本の歴史に目を留めるためには観ておいた方が良い作品だろう。
製作年 2020
製作会社
ジャンル
売り上げ
原作
書籍名 <A> <楽>
著者名 (検索) <A> <楽>
歴史地域
関連
allcinema Walker 検索 IMDb CinemaScape
WikipediaJ キネ旬 eiga.com WikipediaE みんシネ

 

ページトップへ
 
書籍
著作 評伝
 
ページトップへ