遊星よりの物体X
The Thing from Another World |
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ハワード・ホークス(製)
チャールズ・レデラー(脚) |
| ケネス・トビー |
| マーガレット・シェリダン |
| ロバート・コーンスウェイト |
| ダグラス・スペンサー |
| ジェームズ・アーネス |
| ジェームズ・R・ヤング |
| デューイ・マーティン |
| ロバート・ニコルズ |
| ウィリアム・セルフ |
| エドュアルド・フランツ |
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| ★★★★ |
| 物語 |
人物 |
演出 |
設定 |
思い入れ |
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3 |
4 |
4 |
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北極にある極地科学研究所から航空機らしいものが墜落した事を告げられ、司令部からヘンドリー大尉(トビー)が派遣される。調査隊を組織したヘンドリーは氷に埋もれた円盤を発見したが、それを掘り出すことには失敗。ただそこから放り出された“物体”を持ち帰る。だがその“物体”は生きていた。研究所の中で覚醒したそれは研究所を襲っていく…
ジョン・W・キャンベル・Jrの小説「影が行く」を基にハワード・ホークスが製作した50年代SF映画の代表傑作。後にジョン・カーペンター監督によるリメイク『遊星からの物体X』(1982)が作られ、すっかりそちらにお株を奪われた感があるが、こちらはSFホラー映画の原点とも言える名作で、後のSF映画の元とも言える。日本においても大ヒットし、多くのメディアに多大な影響を及ぼす。それをようやくビデオにて鑑賞。ここに来るまでが長かったなあ。
まあ、さすがに50年代SFと言ったところで、“物体”が人間だったり、科学的考証がやや貧弱だったりと言う部分は確かにあるが、スピーディな展開と、どんな状況に置かれても決してあきらめない人間側の努力が非常に好感持てる作りになっている…さすがホークス製作。作りは殆ど西部劇と変わってない(笑)
SFホラー作品で重要となるのは、いかにキャラクターを孤立した状況に置けるのか、と言う点にかかっているが、限定された基地の中、しかも周りは零下20度を越える世界で、人間にとって外に出る時間が限られていると言う状況をここで作り出したのは見事だった。当然登場する人間も限定されるが、その中での“物体”に対する関わり方をそれぞれの立場で主張すると言う演出も見事だ。
ただ、これもホークス監督らしさではあるのだが、やや本作はマッチョな軍国主義的なものを感じさせる部分もあり。そもそもアメリカが北極に置いた基地って言ったら、軍事施設としか思えないし、研究対象を前にして宥和政策を取る科学者よりもマッチョな軍人こそが事件を解決するとか…
ひょっとしたら、あのモンスターの方は何の害意もなかったのかも知れないんだけど、その辺は切り捨てるのも、当時のアメリカ的なのかな?
監督のネイビーは長年ハワード・ホークス作品の編集を手がけた人物(ホークス監督の『赤い河』(1948)で編集賞にもノミネートされている)だが、クレジットこそされてないが、本作も重要な部分はホークスが演出したと言われている。ディミトリ・ティオムキンによるスコアも不気味さが強調されていて良し。
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