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ブルース・ベレスフォード
Bruce Beresford

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鑑賞本数 合計点 平均点
allcinema Walker ぴあ IMDb CinemaScape
wiki キネ旬 eiga.com wiki(E) みんシネ
書籍
2011
2010
2009 小さな村の小さなダンサー 監督
2008
2007
2006 ザ・スナイパー 監督
2005
2004
2003 バンデラスの英雄パンチョ・ヴィラ 監督
2002 エヴリン 監督
2001
2000
1999 ダブル・ジョパディー 監督
1998
1997
1996 ラストダンス 監督
1995 精神分析医J 監督
1994 グッドマン・イン・アフリカ 監督
ウェストン家の奇蹟 製作総指揮・脚本
1993
1992 リッチ・イン・ラブ 監督
1991 ブラック・ローブ 監督
1990 ジョンソンの生き方 監督
1989 ドライビング Miss デイジー 監督
1988
1987 アリア 監督・脚本
1986 ロンリー・ハート 監督
1985 彼女のアリバイ 監督
キング・ダビデ 愛と闘いの伝説 監督
1984
1983
1982 テンダー・マーシー 監督
1981 ハイスクール・グラフィティー/渚のレッスン 監督
1980 英雄モラント/傷だらけの戦士 監督・脚本
1979
1978 マッド・ギャング/裏切りの報酬 監督・脚本
1977
1976
1975
1974
1973
1972
1971
1970
1969
1968
1967
1966
1965
1964
1963
1962
1961
1960
1959
1958
1957
1956
1955
1954
1953
1952
1951
1950
1949
1948
1947
1946
1945
1944
1943
1942
1941
1940 8'16 シドニーで誕生

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小さな村の小さなダンサー 2009

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ジェーン・スコット(製)
ジャン・サーディ(脚)
ツァオ・チー
ジョアン・チェン
ブルース・グリーンウッド
アマンダ・シュル
カイル・マクラクラン
グオ・チャンウ
ホアン・ウェンビン
ジャック・トンプソン
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
小さな村の小さなダンサー(書籍)リー・ツンシン
ザ・スパイパー 2006

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スティーヴン・カッツ
ジョン・ダルーゼット(脚)
モーガン・フリーマン
ジョン・キューザック
ジェイミー・アンダーソン
アリス・クリーグ
ミーガン・ドッズ
コーリイ・ジョンソン
ジョナサン・ハイド
ビル・スミトロヴィッチ
アンソニー・ウォーレン
ネッド・ベラミー
トーマス・ロックヤー
イアン・ショウ
メイナード・エジアシー
ウィリアム・タプリー
★★☆
物語 人物 演出 設定 思い入れ

 

ダブル・ジョパディー 1999
2000MTVムービー・アワード主演女優賞(ジャッド)

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レナード・ゴールドバーグ(製)
デヴィッド・ワイズバーグ
ダグラス・S・クック(脚)
アシュレイ・ジャッド
トミー・リー・ジョーンズ
ブルース・グリーンウッド
アナベス・ギッシュ
ロマ・マフィア
ダヴェニア・マクファデン
ベンジャミン・ウェアー
スペンサー・トリート・クラーク
ジェイ・ブラゾー
ブレナン・エリオット
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
グッドマン・イン・アフリカ 1994

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ジョン・フィードラー
マーク・ターロフ(製)
ウィリアム・ボイド(脚)
コリン・フリールズ
ショーン・コネリー
ジョン・リスゴー
ダイアナ・リグ
ルイス・ゴセット・Jr
ジョアンヌ・ウォーリー=キルマー
サラ=ジェーン・フェントン
★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
ドライビング Miss デイジー 1989
1989米アカデミー作品賞、主演女優賞(タンディ)、脚色賞、メイクアップ賞、主演男優賞(フリーマン)、助演男優賞(エイクロイド)、美術監督賞、美術装置賞、編集賞
1989
英アカデミー主演女優賞(タンディ)、作品賞、監督賞(ベレスフォード)、脚色賞
1989ゴールデン・グローブ作品賞、男優賞(フリーマン)、女優賞(タンディ)
1990英アカデミー主演女優賞(タンディ)、
作品賞、監督賞、脚色賞
1990ベルリン国際映画祭最優秀共演賞(タンディ&フリーマン)
1990
キネマ旬報外国映画第8位

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リチャード・D・ザナック
リリ・フィニー・ザナック
デヴィッド・ブラウン(製)
アルフレッド・ウーリー(脚)
ジェシカ・タンディ
モーガン・フリーマン
ダン・エイクロイド
パティ・ルポーン
エスター・ローレ
ジョー・アン・ハヴリラ
ウィリアム・ホール・Jr
★★★★☆
物語 人物 演出 設定 思い入れ
アルフレッド・ウーリー
 1948年に長年勤めたアトランタで教職を退いた未亡人のデイジー(タンディ)は、ある日運転中に事故を起こしかける。母の身を案じた息子のブーリー(エイクロイド)は、運転手としてホーク(フリーマン)という初老のアフリカ系男性を雇うことにする。だが金持ち嫌いのデイジーは、どうしてもホークを受け入れられない。そんな彼女の悪態にもかかわらず黙々と職務に励むホークの姿に根負けし、ホークの運転する車に乗るようになるようになるのだった。そんな車の中、紡ぎ出される二人の交流を25年の年月を通して描く。
 1988年のピュリツァー賞を受賞したアルフレッド=ウーリーの同名戯曲(フリーマンは舞台でのオリジナルキャストでもある)の映画化で、脚本もウーリーが手がける。タンディとフリーマンの素晴らしい演技もあり、
1989年の作品賞オスカーを見事受賞。タンディは80歳でオスカーを受賞し、それまでのオスカー最年長となる
 物語としては性を越えた老人同士の友情物語なのだが、単なる人と人の心の交流だけではなく、時代時代にあった社会的な問題点などもしっかりと描かれているのも特徴だろう。特に根強い人種差別問題についてきちんと描かれているのが最大特徴といえるだろうか。
 この作品の面白い所は、あらかじめ敷設してある設定が見事にはまっているという事。ここでは
「人種差別」という言葉が重要になっていくのだが、前提条件として、いくつかのキーワードが敷設されている。
 主人公のデイジーは実は
ユダヤ系。これは劇中何度も彼女が、あたかも誇りを持って言っているのだが、それが堂々と言えるようになるまで、彼女の活きてきた時代はかなり大変だったはずなのである。しかも彼女が教師を引退した年というのは丁度『紳士協定』(1947)の公開に重なっていて、ユダヤ人に対する表向きの差別は無くとも、アメリカ人の心情の奥底には抜きがたい差別の心があったはずなのだ。その中で「私はユダヤ人です」と胸を張って言えるデイジーの姿は、それまでどれほど苦労してきたかを垣間見させてくれる。彼女がとても気難しいのは、生来の気性と言うよりは、「強く生きねばならない」と言うことを自分自身に強いてきた生き方なのではないかと思われる。
 彼女が頑なに
アフリカ系の運転手を避けたのは、彼女は人種的な差別はあってはいけない。と言う考えに凝り固まっていたと言うことになるのだろう。彼女の感覚としては運転手付きの車に乗ると言うことは、自分が今まで忌み嫌ってきた人種差別者と自分を同列に置くことに他ならなかったのである。
 だからこそ彼女は差別の対象として運転手を拒否する。しかし、そんな彼女が拒否すればするほど、皮肉なことに、ホークに嫌がらせを与える事で全く違った意味での差別を与えることになってしまったのである。
 そして対するフリーマン演じるホークなのだが、彼はデイジーと出会う前にも数多くの差別に遭ってきたのだろう。しかし彼の強さは、どれほど差別を受けたとしても、それをユーモアで返しつつ、なすべき事をきっちりなすという事。彼は差別を受ける事を当たり前として生きてきており、これが彼にとっての処世術だった。そしてデイジーの仕打ちもその一つと思っていた節がある。
 この前提条件が覆されるのが、デイジーがホークの車に乗る事を受け入れてから。この関係もしばらくはデイジーの毒舌をホークが笑って受け止めるというだけの関係だったが、やはり密室に長時間二人きりだと、様々な事を話すようになっていく。
 ここで初めてデイジー自身が、これまで一人で生きてきて気付かなかった事に気付いていく。差別撤廃主義者であったはずの自分は、確かに制度的な意味では公正だったかも知れないが、人間的な意味では差別主義者だった。強く生きようとするあまり、人を受け入れていなかったと言う事に。その結果、自分こそが差別者と見られていたという事実。
 その事実を受け入れるに至り、デイジーは徐々に変わっていくのだが、同時に彼女の変化はホークをも変えていく。彼は差別を受ける事には馴れていたのだが、徐々に彼女はこれまで彼が知っていた人間とは違う事が分かっていくし、彼女によって公民権運動の事も知るようになっていく。
 結果的にこの物語はお互い固く、生き方を変えていなかった二人が結び合う事で、
お互いに新しい価値観を見つけていくのである。主役は老人でも成長していく事が描かれていく事になる。
 一見、最初から最後まで二人の関係は変わっていないように見えながら、さりげなくこの辺りの描写を入れている事が本作の最大の売りだったのでは無かろうか?
 そして何よりこれだけ微妙な関係を演じきったタンディとフリーマンの二人の演技が素晴らしい。タンディは最初から最後まで嫌味な役、フリーマンは最初から最後までニコニコした姿を崩さない役なのだが、その表情が徐々に変わって見えるのは、演出の巧さもあるけど、やっぱりこの二人の演技の質が素晴らしいから。
 しかし、観た当時は“微妙に面白い”と思ってただけの作品でも、改めてレビューしてみると、その良さが再確認出来るもの。改めて映画について書くってのは面白いものだ。

 この年のアカデミーは『ドゥー・ザ・ライトシング』、『グローリー』とアフリカ系が頑張ったが、最も賞を受けたのは本作。
キング・ダビデ 愛と闘いの伝説 1985
1985ゴールデン・ラズベリー最低主演男優賞(ギア)

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マーティン・エルファンド(製)
アンドリュー・バーキン
ジェームズ・コスティガン(脚)
リチャード・ギア
イアン・シアーズ
エドワード・ウッドワード
デニス・キリー
ジャック・クラフ
アリス・クリーグ
シェリー・ルンギ
ジャン=マルク・バール
★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ

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