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ロベール・ブレッソン
Robert Bresson

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鑑賞本数 2 合計点 6 平均点 3.00
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wiki キネ旬 eiga.com wiki(E) みんシネ
書籍
著作
シネマトグラフ覚書―映画監督のノート(書籍)

_(書籍)
1999 12'22 死去
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
1989
1988
1987
1986
1985
1984
1983 ラルジャン 監督・脚本
1982
1981
1980
1979
1978
1977 たぶん悪魔が 監督・脚本
1976
1975
1974 湖のランスロ 監督・脚本
1973
1972
1971 白夜 監督・脚本
1970
1969 やさしい女 監督・脚本
1968
1967 少女ムシェット 監督・脚本
1966
1965
1964 バルタザールどこへ行く 監督・脚本
1963
1962 ジャンヌ・ダルク裁判 監督・脚本
1961
1960 スリ(掏摸) 監督・脚本
1959
1958
1957
1956 抵抗(レジスタンス)-死刑囚の手記より- 監督・脚本
1955
1954
1953
1952
1951
1950 田舎司祭の日記 監督・脚本
1949
1948
1947
1946
1945
1944 ブローニュの森の貴婦人たち 監督・脚本
1943
1942
1941
1940
1939
1938
1937
1936 Jumeaux de Brighton, Les 脚本
1935
1934 Affaires publiques, Les 監督・脚本
1933 C'e'tait un musicien 脚本
1932
1931
1930
1929
1928
1927
1926
1925
1924
1923
1922
1921
1920
1919
1918
1917
1916
1915
1914
1913
1912
1911
1910
1909
1908
1907
1906
1905
1904
1903
1902
1901 9'25 ピュイ=ド=ドームで誕生

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ラルジャン 1983
1983カンヌ国際映画祭監督賞、パルム・ドール

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ロベール・ブレッソン(脚)
クリスチャン・パティ
カロリーヌ・ラング
バンサン・リステルッチ
マリアンヌ・キュオー
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 物理的な牢獄に入ることによって精神的な牢獄から抜け出すという意味がある。
バルタザールどこへ行く 1966
1966ヴェネツィア国際映画祭審査員特別表彰、イタリア批評家賞、国際カトリック映画事務局賞

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アナトール・ドーマン
マグ・ボダール(製)
ロベール・ブレッソン(脚)
アンヌ・ヴィアゼムスキー
フィリップ・アスラン
ナタリー・ショワイヤー
ヴァルテル・グレーン
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 ロバの一生に人間の一生を託する作品だが、黙々と使命を果たすロバは、まさにブレッソンがこれまで作ってきた主人公達と通じるものがある
 人間が生まれながらにして持つ残酷さと破壊的な衝動を描き、同時に神聖さとは何かを模索する。批評家アンドリュー・サイスはこれを称し「人を感動させる数々の優れた芸術表現の最高峰にぽつんと立っている」と評す
ジャンヌ・ダルク裁判 1962
1962カンヌ国際映画祭国際カトリック映画事務局長賞(プレッソン)、審査員特別賞(プレッソン)、青少年向映画賞(プレッソン)

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ロベール・ブレッソン(脚)
フロランス・カレ
ジャン=クロード・フルノー
ロジェ・オーラ
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 ジャンヌがいるシーンの大部分は牢獄だが、これは精神の入れ物としての肉体を描いているとも言われる。ジャンヌが自ら選択して肉体を脱ぎ去る時に本物の自由が与えられる。
スリ(掏摸) 1960

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ロベール・ブレッソン(脚)
ピエール・レマリ
マルタン・ラサール
マリカ・グリーン
ピエール・エテックス
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 母親を残してパリで生活する青年ミシェル(ラサール)は、職にもつかず毎日ぶらぶらと暮らしていたが、駅での混雑を見ているうちに、不意に他人の財布をすり盗りたいという欲求を持つようになった。手先の器用な彼は難なくそれを実行してしまうが、それ以降やみつきになってしまう。いったんは母親のためにすりをやめようとも考えるのだが、ひょんなことでプロのすりたちの連携を見ることで、またしてもその欲求が…
 プロのすりたちの様子をドキュメンタリー・タッチで描いたブレッソン監督の傑作。あたかもゲームのように他人の財布をすり盗るすりの手腕に、丁度当時のフランス映画らしくヌーヴェル・ヴァーグ的な手法を組み合わせた作品で、実に興味深い。すりとはそもそも犯罪なので表に出すことがあってはいけないが、それゆえにこそ人には見せられない、見せてはいけない手腕を磨きに磨き、鮮やかに財布をすり盗る描写がすごい。
 これは一種のゲーム中毒に似ている。実生活ではまったく冴えず、むしろ人目を避けて生活しながら、一旦非現実の世界に入り込むと、そこで彼はヒーローに早変わりする。それを繰り返すうちに、人には言えない裏の生活の方が充実してしまい、そこからどっぷりと漬かってしまって抜け出せなくなる。
人に言えないからこそ、背徳めいた冥い喜びがそこにはある
 それでもミシェルはいったんはそこから足を洗えたのだ。まだ彼は母親と言う現実との接点を持っていたし、母に対し済まないと言う思いもあった。それが更生の道を歩ませることになるのだが…
 ここで物語の巧妙さが出る。
 止めたとしても、中毒は治らない。ましてや楽しそうにそれをやっている仲間がいるなら。後ろめたいことをやってる人間は同族に対する嗅覚が異様に鋭くなる。ミシェルがスリグループと出会うのは、いわば必然的な結びつきあいだった。
 こうなってしまうともはや後は止めようがない。転がり落ちるかのように転落していくだけだ。
 若者がなにがしかの中毒になってしまい、そこから逃れられない。という形は、やはりヌーヴェル・ヴァーグによって始まったのだろうと思うが、その最初期に、
その基本形が出来上がったことを見るのもなかなか興味深い話だ。
 充実したスリの行動と、味気のない現実の対比。これをコントラストをつけることで、どんどん落ちていく若者の必然性が描かれるようになる。まさしくこれはヌーヴェル・ヴァーグの時代だからこそ可能となった物語展開で、それをブレッソン監督は最大限に活かしてみせたわけだ。時代が生んだ傑作と言っても良いだろう。
 スリのシーンの見事さは現代の目で見ても鮮やかで、それがうまく機能してるし、役者が素人だというのもリアリティに貢献している。

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