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1989 | 4'24 死去 | |
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1965 | ||
1964 | ||
1963 | ||
1962 | ||
1961 | ||
1960 | 101匹わんちゃん 監督 | |
1959 | イソップからアンデルセンまで 監督 | |
眠れる森の美女 監督 | ||
1958 | ||
1957 | ||
1956 | ||
1955 | シリー・シンフォニー物語 監督 | |
わんわん物語 ウィルフレッド・ジャクソン、ハミルトン・ラスケと共同監督 | ||
1954 | ディズニーランド・ストーリー/わんわん物語ができるまで 監督・脚本・出演 | |
1953 | ピーター・パン ウィルフレッド・ジャクソン、ハミルトン・ラスケと共同監督 | |
1952 | ||
1951 | ふしぎの国のアリス 監督 | |
1950 | シンデレラ ウィルフレッド・ジャクソン、ハミルトン・ラスケと共同監督 | |
1949 | ||
1948 | メロディー・タイム 監督 | |
1947 | ピーターと狼 監督 | |
1946 | メイク・マイン・ミュージック 監督 | |
1945 | ||
1944 | ||
1943 | ||
1942 | ||
1941 | ||
1940 | ||
1939 | ||
1938 | ||
1937 | ||
1936 | ||
1935 | ||
1934 | ||
1933 | ||
1932 | ||
1931 | ||
1930 | ||
1929 | ||
1928 | ||
1927 | ||
1926 | ||
1925 | ||
1924 | ||
1923 | ||
1922 | ||
1921 | ||
1920 | ||
1919 | ||
1918 | ||
1917 | ||
1916 | ||
1915 | ||
1914 | ||
1913 | ||
1912 | ||
1911 | ||
1910 | ||
1909 | ||
1908 | ||
1907 | ||
1906 | ||
1905 | ||
1904 | ||
1903 | ||
1902 | ||
1901 | 6'12 誕生 |
シリー・シンフォニー物語 The Story of the Silly Symphony |
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ふしぎの国のアリス Alice in Wonderland |
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1951米アカデミーミュージカル映画音楽賞 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ある日の昼下がり。野原でアリスは姉のロリーナと一緒に本を読んでいたが、退屈してしまって猫のダイナとちょっと遊びに出かけた。川の畔に来たところ、懐中時計を手にチョッキを着た白うさぎが走って行くのを見かけた。不思議に思いうさぎを追ったアリスはうさぎが飛び込んだ穴に飛び込んでしまう。そこから不思議な世界に落下してしまった。 これまでアニメーション映画の最前線にあって、高品質の映画を次々投入していったディズニーは、ここで原作付きの作品に手を出した。 「ふしぎの国のアリス」はとても映画向きの作品で、サイレント時代から数多くの映画が作られていた有名作品である。これまでは実写で作られていたが、まだ特撮も初期の頃のため、原作のファンタジックな演出には及ばず、断片だけを見所にするようなものになっていたが、アニメーションを使うことによって全編をきちんと演出出来るようになった。 実際「ふしぎの国のアリス」はアニメーションでもなければ演出は不可能だろう。それだけファンタジックな作品だから。そしてこの時代それを出来るのはやはりディズニーだけだろう。 この時点でも何作か作られているが、映画史において、一般では一番完成度が高いとされる作品だろう(個人的にはヤン・シュヴァンクマイエルの『アリス』(1988)が一番完成度高いと思ってるけど、少なくともその間40年近くは本作単独でトップ)。アニメーションでしか出来ない事をきちんと理解して、ちゃんと原作を映像化してくれた。 アニメーションで無ければ描写が出来ないのは当然のこと。チョッキを着たウサギが走ったり、アリスが大きくなったり小さくなったり、徐々に体を消すチェシャ猫、体が薄っぺらいトランプの兵隊。どれを取っても実写では無理な描写となる。しかしアニメだったら容易に出来るのだから。そして単にアニメにするだけで無く、できる限りイメージを発露させて。とにかく全般的に描写が素晴らしい。どの描写もよく考えられていて、特に人間外の生物が擬人的な講堂をする際のデフォルメ描写はよく考えられている。 だから描写に関して一切文句を言うつもりはない。これほど素晴らしい描写をこの時代にやってくれただけでどれだけ褒めても褒めたりないくらいだ。 ただ、それで点数を減らしたのは、ディズニー得意の脱臭が強すぎたから。原作を読めば分かるが、あれは意外に残酷な物語である。アリスは子どもだからこそ無邪気で、無邪気だから悪びれないで残酷なことをする。それが魅力の一つでもある。 ただし、それを万人向けにするという理由で全部残酷さを失わせてしまったのが問題である。これによってアリスは最初から最後まで受け身な女の子になってしまって、物語をこなすだけの存在になってしまった。本人がどのような意思で行動したかが全く見えないため、ある種原作の持つ良い部分を切り捨ててしまうことになってしまった。これによってとてもソフトで毒の無い作品が出来上がってしまったのが残念なところである。 ディズニー故にこう作らねばならないのだが、そのディズニー的な部分が原作と大きく矛盾を生じさせるという皮肉。 それでだいぶもやっていたのだが、ヤン・シュヴァンクマイエルの『アリス』(1988)観て、ようやく本当の「ふしぎの国のアリス」が観られたと喜んだものだ。 |
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