シンデレラ
Cinderella |
1950米アカデミーミュージカル映画音楽賞、歌曲賞、録音賞
1950ヴェネツィア国際映画祭審査員特別賞(ディズニー)
1951ベルリン国際映画祭金熊賞(ディズニー)、観客賞(ディズニー) |
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クライド・ジェロニミ
ハミルトン・ラスケ(共)
ウィンストン・ヒブラー
ビル・ピート
テッド・シアーズ
ホーマー・ブライトマン
ケネス・アンダーソン
アードマン・ペナー
ハリー・リーヴス
ジョー・リナルディ(脚) |
アイリーン・ウッズ |
ウィリアム・ピップス |
エレノア・オードリー |
ヴェルナ・フェルトン |
クレア・デュブレイ |
ローダ・マクドナルド |
ルジール・ブリス |
ルイス・ヴァン・ロッテン |
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★★★ |
物語 |
人物 |
演出 |
設定 |
思い入れ |
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5 |
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両親に愛され、優しく育ったシンデレラは、父の死後、後妻のトレメイン夫人と、その連れ子である二人の義姉・アナスタシアとドリゼラによって虐められるようになってしまう。ついには召使いとして扱われるようになってしまう。鼠のガスとジャック、馬のメジャーと犬のブルーノと小鳥たちだけが彼女を慰めてくれていた。そんなある日、城の王子プリンス・チャーミングの花嫁選びを兼ねた舞踏会が開かれる事となり、シンデレラの家にも招待状が届いた。義理の姉達は大はしゃぎで出かけたが、シンデレラは家の用事を全て終わらせるように命じられ、こっそり作ったドレスも破かれてしまった。一人屋敷に残されて泣くばかりのシンデレラの前に妖精の老婆、フェアリー・ゴッドマザーが現れた。
ディズニーによる昔話を主題に撮ったアニメーションで、興行的にも大成功で、1950年全米興行成績6位という成績を残している。
これまでディズニーは何作かのアニメ作品を作ってきたが、作風として確立したのが本作と言える。
それは他でもないディズニープリンセスの誕生である。
本作でのシンデレラが後にディズニープリンセスのひな形となった。確かに本作以前にもプリンセスとしては『白雪姫』(1937)が作られているが、あの作品では白雪姫は完全に受け身の存在で、ほぼ自分の意思を持たずに流されるだけだった。しかし本作からはっきり主人公の女性は自己主張を始めるようになっていった。この自己主張というか、どこか親しみやすくて個人としての魅力を出したことがディズニープリンセスの特徴となる。
特にここに登場するシンデレラは原作のような悲劇のヒロインでは無く、目鼻立ちくっきり、自分を持って周囲と渡り合う姿はまさにディズニープリンセスそのものだった。
彼女がベースとなって以降のプリンセスが作られたと考えるなら、かなり感慨深いものがある。
ただ、ディズニーによるフィルターがかけられたため、本来のシャルル・ペローの原作からは大分離れたものになってしまったので、その辺は痛し痒しか。
出来れば原作の方も読んで違いを感じてもらうのが一番だろう。 |
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