彼方に |
2023米アカデミー短編実写賞 |
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デヴィッド・オイェロウォ
ニッキー・ベンサム(製) デヴィッド・オイェロウォ
ジェシカ・プラマー
アメリー・ドクボ |
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★★★ |
物語 |
人物 |
演出 |
設定 |
思い入れ |
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会社の重役で、常に忙しいダヨ(オイェロウォ)は、ある日幼い娘のローラを連れて母親と待ち合わせていた。仕事の電話が入り、娘を遊ばせながら打ち合わせをしていたところ、そこで刺殺事件が起こり、娘が殺されてしまう。悲しみのあまり妻も自殺してしまい、ダヨは抜け殻のような生活を送っていた。今は何の感情も持たずタクシー運転手として孤独に過ごすばかりの日々を送っていた。そんなある日、娘に似た女の子を連れた夫婦をタクシーに乗せるのだが…
Netflixで公開された短編作品で、2023年の米アカデミー短編映画賞でノミネートされている。作品としては、過去に激しいショックを受けた人物が癒やされるという話。短いながらもよくまとまっていて、好感度は高い。
ただ、本作がこの年に評価されたのは、出来の良さだけではあるまい。2022年のウクライナ戦争、そして2023年のガザ紛争と言った、世界で戦いが始まって、今も続いているという世界情勢を鑑み、現在世界各地で起こっている状況を再現してみせたからなのだろう。
実際、私自身も観ていて精神に来るのは、連日のニュースを観ているためだろうから。まさに今作られるべき作品だった。 |
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