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ヴィクトル・コサコフスキー
Viktor Kossakovsky

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2020 GUNDA グンダ 監督・脚本・撮影
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1961 7'19 レニングラードで誕生

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レビュー

 

GUNDA グンダ
Gunda
<A> <楽>
アニータ・レーホフ・ラーシェン
ホアキン・フェニックス
トーネ・グロットヨルド(製)
ヴィクトル・コサコフスキー
アイナラ・ベラ(脚)
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 とある農場で雌豚のGUNDAが10匹の子どもを産んだ。その子達を育てながら、ゆったりとした時間が流れる農場。数ヶ月が経過し、子ども達は大きく成長する。

 最近は自分で積極的に情報誌を読んで面白そうなミニシアター系の最新映画を追わなくなり、もっぱらTwitterに流れてくる映画情報を頼りにしているが、時折「これは?」と思う作品が流れてくることもある。
 本作はまさにそれで、目に飛び込んできたのは、台詞を排した豚のドキュメンタリー映画。それなのにドラマ性があり、本作に惚れ込んだホアキン・フェニックスが製作まで務めたというもの。
 いろんな意味でそそられる。
 これまで観たことのないジャンルの映画を観られるのも良いし、台詞もないドキュメンタリーでどうストーリーを組み立てるのかとか、豚が主人公って可能なのか?など。
 それですぐさま映画館を検索して観に行ってきた。

 結論から言うと、Twitterに流れていた惹句は一切誇大広告ではなかった。本当にそのまんま。まさかと思うが、ちゃんとストーリーもあった。
 繁殖用の親豚にとってのストーリーとは、子どもを産み、それを育て、その後出荷を待つというもの。何の衒いもないこの過程をしっかりと撮影したところに本作の面白さがある。
 豚の表情は読めない。喜んでるのか悲しんでるのか、はたまた何にも考えてないのか。それを察するとしたら、観ている側の勝手な思い込みに過ぎないが、この撮り方をすると確かに表情があるように見えるのが不思議。
 子豚を産んで、ぐったりしながら乳を吸わせる母豚は達成感を味わってるようにも見えるし、子豚を踏みつけないように慎重に足の上げ下ろしをしてるのも愛情のように見える。子豚が遊び回っているのをとりまとめるのもリーダーシップをきちんと取ってるように見える。そして子豚の出荷後の姿は孤独で寂しげに見える。
 これらは全部実は観ている私自身の主観でしかない。全ては本能だし、表情が変わる訳でもない。更に言うなら、演出にも極力主観性を排している。それでもそう思ってしまうのが本作の面白さだ
 特に最後のストーリーとなる子豚の出荷シーンは結構心に刺さる。農場で生まれた以上、それは必ず起こることなのは分かるし、実際にそうやって出荷された豚を食している身としては、ちょっと観たくない現実を見せられた気分にもなる。
 そういえば知り合いの(アメリカ在住の)娘さん、『いのちの食べかた』(2005)観て菜食主義になったと言ってたが、本作はそれより生々しいので、本作を観た人で菜食主義になる人って結構多いのではなかろうか?ホアキン・フェニックスってヴィーガンだそうで、それも狙いの一つかもしれない?
製作年
製作会社
ジャンル
売り上げ
原作
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