シカゴの新聞社で働くテリーサ(ライト・ペン)は、休暇中の海岸でビン入りの手紙を拾う。そこに書かれていたのは、いまは亡き妻に贈られた愛のメッセージだった。それを上司に見せたところ、彼女の了承を得ないまま新聞に出され、大きな反響を得てしまう。それでその男ギャレット=ブレイク(コスナー)と言う存在を知ったテリーサは彼の住むノースカロライナを訪ね、彼と出会う。彼の生き方を目の当たりにし、テリーは最初に持っていた興味が徐々に違う感情へと変わっていく…
確信は無いんだけど、多分スタッフは「名作」を作りたかったんだろうな。ラストを含めた構成からしてそう見える。
だけど、私はメロドラマは嫌いだし、どうにもコスナーはあまり好きになれない役者(だったら観るな!と言う根本的な突っ込みは敢えて聞かない事にする)。最初から偏見しか持たずに観てしまった事もあって、どうにも乗り切れない作品だった。あまりにベタな作りだったし、もどかしい男女関係を演出するのは良いんだけど、赤面するばかり。救いはポール=ニューマンの存在くらいだけど、根本的にバイ・プレイヤーの似合わない彼の存在感のお陰で、画面が締まるどころか、そっちの方にばかり話の重点が行ってしまい、中途半端にしか見えなくなってしまった。笑わせる部分が無いからほろりともしなかったし(特にこの手の作品には上手く笑いを誘うシーンは重要だと思うぞ)。
ラストも、「何これ?」だった。
大体わざわざ嵐が来る事を知っていて、しかも救命胴衣も無しに、修理したばかりのヨットで海に出るか?これは単なる自殺だろ?伏線もなにもなかったしなあ…悲恋物語にした方がインパクトがあると思ったのかも知れないけど、はっきり言って単なる無駄にしか思えない。
一言言わせてくれ。
ケヴィン=コスナーに海の男は似合わない。この人と海をくっつけると碌な事にならん。
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