キャットウーマン 2004 |
2004ゴールデン・ラズベリー最低作品賞、最低主演女優賞(ベリー)、最低監督賞、最低脚本賞、最低助演男優賞(ウィルソン)、最低助演女優賞(ストーン)、最低スクリーン・カップル賞 |
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ハリー・ベリー |
シャロン・ストーン |
ベンジャミン・ブラット |
ランベール・ウィルソン |
フランセス・コンロイ |
アレックス・ボースタイン |
マイケル・マッシー |
バイロン・マン |
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物語 |
人物 |
演出 |
設定 |
思い入れ |
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シリーズ外伝 |
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華やかな広告デザイナーの世界にあってペイシェンス=フィリップス(ベリー)は、内気のためぱっとせず、高慢な社長のジョージ・ヘデア(ウィルソン)とモデルでもある社長夫人ローレル(ストーン)に鼻であしらわれていた。そんなある日、ペイシェンスは偶然にまもなく発売になる若返りクリーム"ビューリン"が恐ろしい副作用を持つことを知ってしまった。それが元で会社の人間に追われ、廃水と共に海に流されて絶命してしまう。だが彼女は、廃水の影響で超人的な能力を持つキャットウーマンとして新しい命を授かる…
バートン監督が『バットマン・リターンズ』(1992)を作った際に登場したキャットウーマン。オリジナルのTVシリーズでは単なるお色気キャラだった彼女を闇の住民として描いたバートンはこのキャラをいたく気に入り、彼女をフィーチャーしたスピンオフの企画を立てたが、それは流れに流れ、10年以上も経ってようやくピトフ監督の元で完成した。
キャットウーマンがあのフェロモンの固まりベリーだと言うことで当初は期待したが、敵役がストーンと聞いた途端劇場で観る気をなくす。この人は独特の持論を持ち、常にフェミニスト発言を繰り返すが、実生活のみならず映画でもそう言う役ばかりやっていて、物語から見事に浮きまくっていて痛々しいのと、どうにもあの態度が気にくわないので、この人が出るとあんまり面白そうに思えなくなってしまう。
それで実際に映画観てみると、なんだか本当にストーンはストーンそのもの。これも一種男社会に対する女性の反逆なんだろうけど、女の主張が延々と続き、最後は男を見下して殺す…なんだかなあ。折角のベリーの好演もこいつが出た途端に下らなく見えてしまう不思議。
これを敵役にしたのが全ての元凶…と言うか、書いていて分かったけど、本当に私はこの人嫌いなんだな。
実際の話としては、「悪魔の毒毒モンスター」の女版といった風情。大々的に宣伝した大作の割には話のスケールが小さすぎる。結局ベリーのお色気とアクションで観るしかない作品なんだろう。それで良いという人には是非お勧め。ボンデージ姿の立ち居振る舞いは確かに一見の価値はあるだろう。バートン版にあった闇の部分とか、物語の展開を期待してはいけません。割と批評は分かれるんじゃないかな? |