ブレア・ウィッチ・プロジェクト 1999 |
1999カンヌ国際映画祭ユース賞
1999ゴールデン・ラズベリー ワースト主演女優賞(ドナヒュー)、ワースト作品賞
2000MTVムービー・アワード・アクションシーン賞 |
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ダニエル・マイリック
エドゥアルド・サンチェス(脚) |
ヘザー・ドナヒュー |
マイケル・C・ウィリアムズ |
ジョシュア・レナード |
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★★ |
物語 |
人物 |
演出 |
設定 |
思い入れ |
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ブレア・ウィッチの伝説をレポートにまとめようと考えた高校生3人組は撮影のためブレア・ウィッチがいると言われている森へと入り込んだ。撮影は上手くいき、帰ろうとした彼らは、すっかり道が分からなくなっているのに気がついた。迷い迷ってたどり着いた一軒の家。実は彼らは巧妙にここへと導かれていたのだ。
予算と売り上げの差でギネス・ブックにまで載ったと言う映画。極めて少ない予算と素人同然のキャストを逆手に取り、セミ・ドキュメントの形で撮影した。キャストになにも知らせず、殆ど盛りの中に放置同然にしたら、本当にパニックを起こしてしまい、それが映画のメリハリになったとか。それほど全く予算をかけてないにも拘わらず、興行成績は凄まじく、これまで『マッドマックス』(1979)の持っていた「制作費に対して最も効率よく稼いだ」映画を軽く超え、ギネスにも載っている(ギネス・ブックによると、22千ドルで製作され、2億4050万ドルをたたき出し、実に10,931倍)。
実に面白い作り方をしているし、それが功を奏し、本当の意味でのパニック映画に仕上がった(そりゃ役者が本当にパニック起こしてるんだから、リアリティもあるわ)。映像もそれなりに怖い。
だけど、一つ言わせてもらうと、これは映画じゃない。少なくとも、プロットと脚本があり、役者が自分の役所をはっきり分かっていて、それを監督がコントロールするからこその映画。これじゃたんなる映像の落書きみたいなものだ。
それに、メディアミックスは良いけど、映画単体でストーリーを終わらせないと言うのもいやな感じ。ただ、本作は映画としてではなく、都市伝説的なちょっと怖い作品を観よう。というノリで、一種の祭りなのだと考えるなら、それもありか?
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