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ウェイン・ワン
Wayne Wang

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鑑賞本数 3 合計点 9 平均点 3.00
allcinema Walker ぴあ IMDb CinemaScape
wiki キネ旬 eiga.com wiki(E) みんシネ
書籍
2006 ラスト・ホリデイ 監督
2005 きいてほしいの、あたしのこと ウィン・ディキシーのいた夏 監督
2002 メイド・イン・マンハッタン 監督
2001 赤い部屋の恋人 監督・製作・原案
1999 地上<ここ>より何処かへ 監督
1997 チャイニーズ・ボックス 監督
1995 ブルー・イン・ザ・フェイス 監督・製作
スモーク 監督
1993 ジョイ・ラック・クラブ 監督・製作
1989 夜明けのスローボート 監督
1987 スラムダンス 監督
1948 1'12 香港で誕生

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メイド・イン・マンハッタン 2002
<A> <楽>
ジェニファー・ロペス
レイフ・ファインズ
ナターシャ・リチャードソン
スタンリー・トゥッチ
タイラー・ガルシア・ポジー
ボブ・ホスキンス
マリサ・メイトロン
フランセス・コンロイ
クリス・アイグマン
エイミー・セダリス
プリシラ・ロペス
マディ・コーマン
★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 五つ星ホテルであるベレスフォードの客室係マリサ(ロペス)は優秀な客室係として申し分ないキャリアを持っていたが、シングル・マザーで息子のタイを育てつつ毎日忙しく働いていた。そんな彼女がある日、宿泊者の名うての遊び人キャロライン(リチャードソン)から自分が着用していた高価なブランドものの服を店に返却するよう頼まれる。好奇心からマリサはキャロラインの部屋でその服をこっそり試着してみたのだが、そこへ突然息子のタイが入ってきて、友達を紹介される。なんとそれは未来の大統領候補と目される上院議員候補のクリス(ファインズ)だったのだ。自分の不始末を隠すため、キャロラインに成りすましたマリサは、タイとクリスと3人で散歩に出掛けることになってしまうのだが…
 1950年代あたりの大変古典的なラブロマンスの物語を現代風にまとめた作品。こういうのが好きな人には嬉しい一本だろうが、とにかく話もキャラも妙に軽すぎるのが難点。現代風の軽快さは、実はこういったまっとうなラブロマンスものには全然はまらないと言うことを再認識したに過ぎない(それにこのタイプの作品はどうも私には合わないみたいだし)。それにあまりにも都合良く出来すぎた設定と、物語のあざとさがあまりにも鼻につく。
 五つ星ホテルの副支配人にもなれるほどの優秀な客室係のはずなのに、客の服を盗む話ってのは土台無理がないだろうか?それにファインズ演じるクリスは未来の大統領候補とか言ってたようだけど、あんな隙だらけではライヴァルにすぐに蹴落とされると思うし。結局、
最初から無茶過ぎる物語だって事。
 何度も言うけど、これが好きな人だったら全くそんな事は気にならないだろう。設定なんぞ無視して物語を楽しめる事が一番重要なんだから。だけど一方、物語にはまることが出来ない人間にとっては、そういう
あら探しくらいしか楽しみ方がない。古典的題材を現代に持ってきて、まさにそのまんまやられても、今作る意味が感じられず。
 特に人間描写の巧さでワン監督はそれなりに買っていたのだが、本作の出来を見てちょっと幻滅してしまった。残念ながら。
地上<ここ>より何処かで 1999
1999ゴールデン・グローブ助演女優賞(ポートマン)
<A> <楽>
アルヴィン・サージェント(脚)
スーザン・サランドン
ナタリー・ポートマン
ショーン・ハトシー
ボニー・ベデリア
キャロライン・アーロン
ヘザー・マコーム
マイケル・ミルホーン
ジョン・ディール
レイ・ベイカー
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
ここではないどこかへ <A> <楽>
モナ・シンプソン (検索) <A> <楽>
 奔放な性格の母アデル(サランドン)は、ある日突然の思いつきで14歳になる娘アン(ポートマン)を引き連れ田舎からL.A.のビバリーヒルズに引っ越してきた。自分に対する深い愛情は感じるものの、無計画で仕事も恋も突発的に決めてしまう母の姿に呆れながらつきあわざるを得ないアン。だが、やがてアンにも自立の時が迫っていた…
 見事にしんみりした(駄目)男達の友情や家族愛を描いた『スモーク』を作ったワン監督が、今度は駄目な母としっかりした娘という組み合わせで女性同士の家族愛と友情を描いた作品。随分と『スモーク』とは違った感じだが、友達のような親子関係を通してこちらもしっとりとした好作に仕上げてくれている。
 この親子、確かにどっちかと言えば友達のような感覚だが、物語を通して描かれるのは、多少歪みはあっても子供の自立を促す親子愛が描かれているのが特徴。ぶつかり合い、受け入れ合いながら、最終的にお互いを個の存在として捉える。あまり移動はしないけど、ロードムービーを観てる印象もあり。
 ヴェテラン中のヴェテランであるサランドンは、これも貫禄の演技。まるで素のように思えてしまうほどの傍若無人ぶりだった(笑)。だけど、本作はむしろそんなサランドンに対して一歩も引かないポートマンの演技の方を賞賛すべきだろう。ちょっと肩に力が入ってたような印象もあるけど、これで一皮剥けた感じになったね。物語自体よりもキャラクタを見るべき作品かも知れない。

 ただ、今から思い出すと、この作品観た時期が悪かった。当時実生活では退屈で身勝手な主張をする人間がいる会議が延々と続いていて、それで疲れ切って家に帰り、安らぎを得ようとしてビデオ観たら、
画面の中のサランドンがあまりに勝手に見えてしまい、もの凄く嫌な思いをさせられてしまったもので。
 改めて考えてみるに、悪い映画じゃない。そんなこんなでちょっと点数を変えさせてもらった。
スモーク 1995
1995ベルリン国際映画祭特別銀熊賞(ワン)、国際評論家連盟賞(ワン)
1995インディペンデント・スピリット新人脚本賞、助演男優賞(ペリノーJr)
1995キネマ旬報外国映画2位
1996MTVムービー・アワード サンドウィッチ賞(ハムとチーズのサンドウィッチ)
<A> <楽>
ハーヴェイ・カイテル
ウィリアム・ハート
ストッカード・チャニング
ハロルド・ペリノー・Jr
フォレスト・ウィッテカー
アシュレイ・ジャッド
ジャレッド・ハリス
メアリー・ウォード
ジャンカルロ・エスポジート
ヴィクター・アルゴ
エリカ・ギンペル
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 ブルックリンで煙草屋を営むオーギー=レン(カイテル)と、店にいつもたむろしているスランプ中の作家のポール=ベンジャミン(ハート)は暇な店でいつもぼんやりしているのが日課だった。ある日ぼんやりとして車にはねられそうになったポールはラシードと名乗るホームレスの少年(ペリノーJr)に助けられ、彼は感謝のしるしとしてしばらく少年を家に泊める事にした。少年は数日後に出ていくが、数日後に現れたその叔母から、彼の本名はトーマスで、家出中であることを知るのだった…
 
ポール・オースターの短編を彼自身が脚本化。ユーロスペースと日本ヘラルドが出資し、香港出身のウェイン・ワンが監督という国際色豊かな作品に仕上げられた。ちなみに日本人が製作の最初から参加した外国映画で大きな賞を受賞したのはこれが初めて(数そのものも少ないんだけど)。なるほど日本人受けするわけだ。
 話そのものは人情話なのだが、観ている間すっと心に入り込んできて観終えた後も余韻が残るような感じで、小津に代表される良質の邦画を、アメリカを舞台として観ている気にさせる。実際本作はこれと言ってドラマ性が高い訳でもないし、煙草屋の片隅で何気なく語られている与太話がどんどん拡大していく感じなのだが、その日常性の
(しかも結構な駄目人間の)描写が特に優れてる。
 何気ない日常の中にもドラマがある。それはどこの国でも同じだし、それぞれの国で固有の物語ってのが存在する。日本なら日本だけの、アメリカならアメリカだけの物語。雰囲気は日本的でも、やはり舞台変わると全然物語が変わってしまう。アメリカ、殊にブロンクス辺りだと、軽犯罪は日常的だし、そこに住んでいる人はそれにどう関わっていくか。それらを受け入れつつ、その中で良い部分をいかに抽出するか。
 本作の場合、その日常が盗みと嘘という言葉で表されるだろう。どれだけ嘘をつかれてもそれはそれで仕方ない。というあきらめもあるし、嘘はいけないと子供に教えるのも大人の務め。ただ駄目な大人はその境界を「ま、いいか」で終わらしてしまうもの。
その駄目っぷりがむしろ愛おしい
 この雰囲気を作り出したのが人種のるつぼと言われるブロンクスの雰囲気であり、これほどアメリカの中心を描いているのに、どこか突き放して見ている製作側の巧さだろう。アメリカ人でないからこそ撮れた作品とも言えるだろう。
 何にせよ、観終えた後、ふっとタバコを吸いたくなるような余韻を残してくれる。こんな嬉しい作品があっても良いじゃないの。
ジョイ・ラック・クラブ
<A> <楽>
ウェイン・ワン
エイミ・タン
ロナルド・バス
パトリック・マーキー
オリヴァー・ストーン
ジャネット・ヤン(製)
エイミ・タン
ロナルド・バス(脚)
ミンナ・ウェン
キュウ・チン
チャイ・チン
タムリン・トミタ
フランス・ニュイエン
リサ・ルー
ロザリンド・チャオ
ローレン・トム
アンドリュー・マッカーシー
ダイアン・ベイカー
ヴィクター・ウォン
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
製作年 1993
製作会社
ジャンル
売り上げ
原作
ジョイ・ラック・クラブ <A> <楽>
エィミ・タン (検索) <A> <楽>
歴史地域
関連
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