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ロベルト・ウイーネ
Robert Wiene

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鑑賞本数 1 合計点 5 平均点 5.00
書籍
allcinema goo ぴあ IMDb CinemaScape
wiki キネ旬 eiga.com wiki(E) みんシネ
1938 7'17 死去
1937
1936
1935
1934
1933
1932
1931
1930
1929
1928
1927
1926 ガアヅマン 監督
1925 芸術と手術 監督
1924 闇の力 脚本
1923 罪と罰 監督・脚本
1922
1921
1920 秘めたる情熱 監督
ゲニーネ 監督
1919 虚栄地獄 監督
カリガリ博士 監督
空蝉のみ 脚本
サタン 脚本
泰山鳴動 脚本
1918
1917
1916
1915 スワンの傘 脚本
1914
1913
1912
1911
1910
1909
1908
1907
1906
1905
1904
1903
1902
1901
1880 11'16 ドレスデンで誕生

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カリガリ博士
Das Cabinet des Dr. Caligari.

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ハンス・ヤノヴィッツ
カール・マイヤー(脚)
コンラート・ファイト
ヴェルナー・クラウス
リル・ダゴファー
フリードリッヒ・フェーヘル
ハンス・ハインリッヒ・フォン・トワル
ドフスキー
★★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
「観客達がこのラディカルな映画を理解するためには、なんらかの説明が必要だろう」
特撮事典
 ある精神病患者が語る恐怖の体験…謎の人物カリガリ博士(クラウス)はカーニバルで夢遊病者ツェザーレ(ファイト)の予言を看板にした見世物を出していた。その小屋を覗いたフランツィスとその友人アランだったが、アランは調子にのって自分がいつまで生きられるかを眠り男に尋ねる。答えは“明日の朝まで!”。そして本当に彼は翌日には殺されてしまった。友人の突然の死にフランツィスは疑惑究明に乗り出すが…
 ドイツ表現主義を代表する作品で、前衛芸術と映画を巧く融合させた作品。
 これを称すると、
ドイツ版『ドグラ・マグラ』(1988)。実に上手い作品だった。不気味なキャラクターを演じるクラウスとファイトのイッてしまったような演技も素晴らしいし、特にあの舞台背景は見事だった。ゆがんだ町並みと高低差を利用したセット、意味もなく描かれる渦巻き等により、常に不安がつきまとう感じが良く出していたし、光源の加減で陰影がくっきりしていた。字幕そのものも凝った作りをしていて(ちょっと読みにくいんだけど、どうせ日本語しか見てないからあまり問題はない)、更に苛つかせるよう演出された音楽が見事にはまっている。サイレント映画の可能性と言うものをつくづく考えさせられた。何でもこの舞台のようなパースの狂った舞台は後に「ドイツ表現主義」(あるいはストレートに「カリガリズム」)と呼ばれるに至った。芸術界や舞台にも相当な影響を与えた映画だったのだろう。現代に至るも尚本作の影響が多くの映画で垣間見られる。
 だけど、この作品で私が一番感心できたのはなんと言ってもカメラ・アングル。あれだけ狂ったパースで舞台が作られているのに、キャラクターをきっちりと収め、しかも際だたせていた技術は本当に見事だった。これが作られたのは日本ではまだ大正時代だったが、この時代に既にドイツの映画、殊にカメラ・ワークは既に頂点に達していたのではないか?
 話そのものはオープニングとエンディングで青年フランツィスが精神病患者であることを強調することによって、彼の妄想であることを強調しているが、これは検閲の目を恐れた製作者の意向によるものらしい。ただ、そのお陰でかえって不思議な、悪夢のような映像を作り上げてくれた。それがますます江戸川乱歩や夢野久作の作品のような印象を与える。
これを権力者による意識操作の恐怖として捉えることもできる。ラストを夢オチにしてしまった事からも、その反発心が垣間見える。
 尚、この作品は最初、後に『メトロポリス』(1926)を作る事になるフリッツ=ラングの元に持ち込まれた企画で、この作品のオチの部分はラング監督のアイディア。
 ここで眠り男ツェザーレを演じているコンラート=ファイトは当時のドイツを代表する俳優だったが、
妻がユダヤ人だったため、後にドイツ国内にいることに危険を感じ、後にイギリスに移住することになる。ドイツ映画の持っていた可能性と、そしてそれを完璧に潰してしまったナチスの罪をも考えさせられる。

 仮に「これに近い作品を挙げろ」と言われたら、私は確実に押井守の
『紅い眼鏡』(1987)を挙げる。音楽と言い、舞台の用い方と言い、何かとても似てる感じがするよ。
製作年 1919
製作会社 バーベルスベルク社
ジャンル ミステリー、ホラー、ドイツ表現主義
歴史
関連
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wiki キネ旬 eiga.com wiki(E) みんシネ

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