ロミオとジュリエット |
1968米アカデミー撮影賞、衣装デザイン賞、作品賞、監督賞(ゼフィレッリ)
1968英アカデミー衣装デザイン賞、助演男優賞(マケナリー)、助演女優賞(ヘイウッド)、監督賞(ゼフィレッリ)、作曲賞
1968ゴールデン・グローブ英語外国賞、有望若手男優賞(ホワイティング)、有望若手女優賞(ハッセー)
1968キネマ旬報外国映画第2位 |
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フランコ・ゼフィレッリ
フランコ・ブルサーティ(脚) |
オリヴィア・ハッセー |
レナード・ホワイティング |
マイケル・ヨーク |
ミロ・オーシャ |
ブルース・ロビンソン |
ジョン・マケナリー |
パット・ヘイウッド |
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★★★★ |
物語 |
人物 |
演出 |
設定 |
思い入れ |
3 |
5 |
5 |
3 |
4 |
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15世紀のヴェロナの名門モンタギュー家の一人息子ロミオ(ホワイティング)は宿敵であるキャピュレット家のダンスパーティに潜り込むが、そこで一人の女性ジュリエット(ハッセー)に魅了されてしまう。一瞬で彼女に恋いこがれるロミオ。そして月夜のバルコニーで出会ったジュリエットも又、ロミオに対して激しい愛情を抱くのだった。翌日、両家の和解を望むロレンス神父の祝福で二人はこっそりと結婚式を挙げるのだが、ジュリエットの兄ティボルトがロミオのいとこマキューシオを決闘で刺し殺してしまったことでロミオは逆上。ティボルトを殺してしまう。街を追放されてしまったロミオだが…
映画はその発生からそもそも記録のために作られた側面を持っていたが、やがてそこには物語が作られるようになった。それで最初に注目されたのが舞台劇の記録だった。それで舞台劇で最も有名な作品が当初から映画化されるようになる。特に好まれたのが本作だろう。映画化されただけでもおそらく10を超える数が映画化されただろうし、『ウエスト・サイド物語』(1961)のような、この物語を下敷きにして制作された作品も合わせると、おそらく本作ほど映画化された作品は無かろう。
それだけ映画化されている作品の中で、一番の成功作とされるのが本作だという。舞台の台詞にとらわれることなく、ドラマ部分を重要にしたことと、演出の巧さがその原因だろう。
舞台にこだわらないというのはキャスティングでよく分かる。舞台劇ではロミオもジュリエットもヴェテランの役者に演じさせるのが普通だが、ここではシェイクスピアの原作に最も忠実に、年端もいかないホワイティング(17歳)とハッセー(15歳)の二人を主役に配し、いかにも若気の至りと思いこみで突っ走ってしまった結果としての物語が展開していく。一瞬のみを大切にするのが若さだとしたら、やはりこういう若い人物をキャラクタに配したのは正解なんだろう。
実際オリジナルの本質をきちんと理解しているという一点だけでも本作は傑作と言うことが出来る。実際これによって、シェイクスピア劇の荘厳さが、そのままリアリティに置き換えることが可能という事実を示している。
演出も良し。ニーノ=ロータによるスコアの良さは最高といえるし、あくまで中世を舞台とした時代考証の良さも語っておくべき事だろう。物語として新しい発見は無いものの、ここまで隙のない作品を作られると、やはり悪くは言えない作品だ。
尚、ホワイティングもハッセーも本作で絶妙の演技を見せるが、このイメージが強すぎて、後に俳優として伸び悩むことになる。 |
製作年 |
1968 |
製作会社 |
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ジャンル |
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売り上げ |
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原作 |
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歴史地域 |
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