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2020 | ファーザー 監督・原作・脚本 | |
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ファーザー The Father |
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2020米アカデミー主演男優賞(ホプキンス)、脚色賞、作品賞、助演女優賞(コールマン)、美術賞、編集賞 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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80歳になったアンソニー(ホプキンス)は認知症が発症し、日に日にその症状は重くなっていた。気難しい父を支える娘のアン(コールマン)だが、彼女にも自分の生活があり、手に負えなくなっていく。アンソニーにとって、毎日が全く違う世界にいるような日々だが… フロリアン・ゼレールによる舞台劇の映画化作品で、ゼレール本人が監督として演出している。 本作の特徴としては、極めて独特な視点だというのが挙げられる。 これまでにも数多く認知症の家族の物語は映画で作られていたが、それらの作品はほぼ全て家族の視点で認知症の家族を見守る立場で描かれる。これは当然で、認知症になってしまった人物は思考があやふやになってしまうので、それを主人公には出来にくいという先入観があったから。 それに対して本作は徹底して認知症になった人物の視点を通して描かれる。 認知症になった人は理性が無くなると思われがちだが、そうではなく、記憶に穴が開いてしまうと言った方が良い。昨日まで覚えていたことが抜けてしまってもう思い出せなくなる。しかも新しい記憶の方が抜け落ちる確率が高いので、最近合った人ほど覚えられなくなる傾向がある。 だから主人公は毎日毎日新しく知らない人と人間関係を作って行かねばならなくなってしまう。突然見知らぬ人が自分の家に居座って「家族」を名乗る。それが毎日の出来事である。日々全く違った形でそんな「家族」と出会い続ける主人公の視点。それが大変ユニークである。 認知症の人が気難しくなるのは、得体の知れない人が自分に親しげに話しかけてくるからで、自分を守るためである事がよく分かる。 実際認知症の人物の目から見た世界というのは怖すぎる。突然知らない人がやってきて、自分には理解出来ない言葉を投げかけてくるのだから。それを丁寧に描いたら、ほぼホラーのような描写になってしまう。 ワンアイディアの単純な作品だけど、これが見事にはまっていて、素晴らしい出来に仕上がっていた。 それを演じるアンソニー・ホプキンスの演技も光る。元々器用な役者だが、中でもこういった気難しい役がはまる人なので、面目躍如と言った感じだ。 |
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