MOVIETOP

早川喜貴

<amazon>
<楽天>

鑑賞本数 合計点 平均点
allcinema Walker ぴあ IMDb CinemaScape
wiki キネ旬 eiga.com wiki(E) みんシネ
書籍

_(書籍)

_(書籍)
2017
2016
2015
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000 天国までの百マイル
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
1989
1988
1987
1986
1985
1984
1983
1982
1981
1980
1979
1978
1977
1976
1975
1974
1973
1972
1971
1970
1969
1968
1967
1966
1965
1964
1963
1962
1961
1960
1959
1958
1957
1956
1955
1954
1953
1952
1951
1950
1949
1948
1947
1946
1945
1944
1943
1942
1941
1940
1939
1938
1937
1936
1935
1934
1933
1932
1931
1930
1929
1928
1927
1926
1925
1924
1923
1922
1921
1920
1919
1918
1917
1916
1915
1914
1913
1912
1911
1910
1909
1908
1907
1906
1905
1904
1903
1902
1901

ページトップへ

タイトル
<A> <楽>
  
物語 人物 演出 設定 思い入れ

 

天国までの百マイル
<A> <楽>
  
物語 人物 演出 設定 思い入れ
天国までの百マイル(書籍)
 バブル期に我が世の春を謳歌したものの、バブル崩壊によって会社も妻子も失い、多額の借金だけが残った安男(時任三郎)は今はホステスのマリ(大竹しのぶ)のヒモ状態で、どん底の生活を送っている。そんな安男の母であるきぬ江(八千草薫)の心臓病が悪化して入院したとの連絡が入った。安男は鴨川にいる心臓病の権威である曽我(柄本明)の元へ手術を行うために母を連れて行く決意をする。救急車は使えず、安男自身がきぬ江をバンに乗せていくことになったが、鴨川まで約百マイル…
 病気の母のため、最低の生活をしている息子が奮闘する話。元は小説らしいが未読。
 ただ、これを映画にしたところ、なんだか話の展開が早すぎて、駆け足で物語を追っていき、「さあ、感動しなさい」と出された気分。インスタントの感動が欲しければそれでも良いけど、一時間半という時間をなんでこんな下手くそに使ってしまうのか、その理由が分からない。同じ時間を用い、同じ素材を使ったとしても、作りようによってはいくらでも面白くなったはず。とにかく時間の配分が下手すぎる。
長目のテレビドラマを細切れにして再編集した作品のように見えてしまう。
 主人公の安男はバブルで一財産築いたものの、その崩壊によって最低の生活にはいることになった。設定はそれで良いんだが、その課程が分からない上に時任三郎の最低ぶりがあまり身に迫ってこない。更に母を思う心がわき上がってくる課程も唐突な感じ。要するに主人公のやってることが何もかも歯車がかみ合ってないようにしか見えない。これを狙ってやったのならたいしたものだが、仮にその場合、ちぐはぐぶりを物語に組み込まねばならないはずなのだが、それが出来てないと言うことは、
単なる演出下手なんだろう。
 本作はストーリーや演出で見るべき部分が全然無く、結果的に個々の役者の巧さだけしか見るべきところがない。ただ、それに関しては凄く巧いのは認める。マリが自分の身の上を語るシーンは、圧巻。大竹しのぶは本当に上手いし、こんな難しい役をこなした八千草薫は凄い!と言うレベル。ただ、柄本明が天才的な医者というのはギャグか?彼に母を任すのはあまりにも恐ろしい冒険に思えてしまうのだが…

ページトップへ