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古賀豪


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2023 鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 監督
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2009
2008 ゲゲゲの鬼太郎 日本爆裂!! 監督
2007
2006 ハピ☆ラキ ビックリマン<TV> 監督
金色のガッシュベル!!(4Y)<TV> 演出
2005 ガイキング LEGEND OF DAIKU-MARYU<TV> 演出
Xenosaga ゼノサーガ THE ANIMATION<TV> 総監督
金色のガッシュベル!!(3Y)<TV> 演出
2004
リングにかけろ 1
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金色のガッシュベル!!(2Y)<TV> 演出
2003 金色のガッシュベル!!(1Y)<TV> 演出
エアマスター
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2002 キン肉マンII世<TV> 演出
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鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎
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吉野弘幸(脚)

鬼太郎の父
水木
龍賀沙代
長田時弥
龍賀時貞
龍賀時磨
龍賀孝三
龍賀乙米
龍賀克典
龍賀丙江
長田(龍賀)庚子
長田幻治
ある謎の少年
鬼太郎
ねこ娘
山田
目玉おやじ
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 昭和31年。日本政財界を牛耳っていた龍賀一族の当主の龍賀時貞が死去した。帝国血液銀行に勤める水木(木内秀信)は、時貞の娘婿である龍賀製薬社長の龍賀克典とは懇意にしていたこともあって、次期龍賀家当主となる克典に取り入って出世の足がかりとしようと、龍賀一族が住む哭倉村へと向かう。しかし水木の予想とは異なり、克典は当主になれず、更に余所者して村中に嫌われる水木。そんな中、龍賀の孫に当たる沙代と長田時弥に懐かれるのだが、そんな中、凄惨な殺人事件が起こってしまう。容疑者として捉えられたのは、この村にやってきた謎の男(関俊彦)だった…

 「ゲゲゲの鬼太郎」は東映アニメにとっては重要なシリーズになる。なんせ最初のモノクロ版アニメーションは1968年で、そこから2020年代まで6期にわたってテレビアニメになっているし、鬼太郎のルーツを描いた「墓場鬼太郎」、そして何作かのアニメ映画と、50年以上にわたって東映に大きな儲けを与えてきた
 そのなかでも何作か劇場公開されたアニメもあったが、それらはことごとく、テレビの一エピソード程度の扱いで、これと言って特徴のある作品とは言えなかった。
 本作についても「ゲゲゲの鬼太郎」の第6シリーズを補完するために作られたような作品で、当初はどうせ外伝みたいなものだろうからと、観る価値があるとは思えなかった。
 ところが公開直後からネットでは絶賛の嵐で、そこまで言われる作品ならという事で観に行ってきたのだが、確かに絶賛の理由はよく分かった。とてつもない良作である。
 良い部分はかなり多いが、まず第一点。本作はTV本編を補完するものなのだが、単なる外伝に留まらず、鬼太郎のルーツというところに着目している点。鬼太郎のルーツは、「墓場鬼太郎」で既に漫画では描かれているし、TVシリーズの「墓場鬼太郎」でもそれに沿って作られているが、その作品では仮の主人公である水木が鬼太郎の出産に無理矢理立ち会わされ、更に無理矢理鬼太郎を引き取らされるという部分。その水木を主人公に、実はそれ以前に鬼太郎の父親と関わりがあったということを描く。「墓場鬼太郎」を読んでる身としては、水木という人物を掘り下げて描いているので、結構感情移入がしやすい。更に「ゲゲゲの鬼太郎」の第6期、つまり本作の元のアニメで一回だけ、まだ肉体を持っていた頃の目玉の親父の姿を描いたことがあったが、それを出して、水木との関わりを深めたこと。「墓場鬼太郎」で包帯姿の、ほとんどミイラ人間状態の親父はどうしてそんな姿になったのかまでもちゃんと描いたことで、本編の方にかなり深みが出たと言うところが挙げられる。
 第二点として、ストーリー自体がかなり質が高い点。テレビシリーズのスピンオフだと取って付けたような物語が多い中、本作は単体でちゃんと物語としての質を上げるように考えてる。ほとんど金田一京助の活躍しそうなホラー味あふれる描写に加え、次の展開が読めない物語運び。一見分かりやすく見えつつ、かなりの変化球な物語に驚かされた。本作に出てくる人間で善良なのがほとんどおらず、みんな欲と自己都合、そして組織のために働く人間ばかりでほとんど誰も同情が出来ない。オープニングに出てきたいくつもの違和感あるアイテムが後半で一つ一つあるべき場所にはまっていく展開も、ちゃんと設定がしっかりしているから。
 第三点として演出の良さが挙げられる。全般的な演出がアニメらしくないホラー要素満載だったが、ちゃんとそれをバランス良く仕上げていた。アニメでやるにはかなりの残酷描写も多々あり、大人向きの「ゲゲゲの鬼太郎」っぽくてよろしい。元より怪談話がベースなだけに、むしろこのくらいやってもらった方が似合う。それにしても特に人間の目玉の描写は暴走気味で、フェティシズムまで感じさせものになってる。
 怪奇ものを作らせたら一級品の川井憲次の音楽も良い。ラストの「ゲゲゲの鬼太郎」第2期のエンディングテーマは、懐かしくしみじみとさせる。

 ところで、最初にこの作品は「墓場鬼太郎」につながるものだと書いたが、実はちょっと違うとも思ってる。実は「墓場鬼太郎」に登場する水木と、本作に登場する水木は顔かたちが全く違うのだ。その理由を考えるに、本作の水木と「墓場鬼太郎」の水木は違う人物ではなかろうか?とも思ってる。「墓場鬼太郎」の水木は全く事情を知らずに鬼太郎を引き取っているので、水木は鬼太郎に対して嫌悪感しか持たない。その結果鬼太郎も人間の存在などどうでも良いという性格になるが、本作のようにあらかじめ親父さんと面識があり、熱いコンビであった水木だったら、鬼太郎をゲゲ郎の忘れ形見として大切に育てたことだろう。その結果人間を守りたいと願う、「ゲゲゲの鬼太郎」の鬼太郎に成長した可能性がある。完全に本作は第6期の物語に沿ってるのが良いところだな。
製作年 2023
製作会社
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売り上げ
原作
ゲゲゲの鬼太郎 <A> <楽>
水木しげる (検索) <A> <楽>
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ゲゲゲの鬼太郎 日本爆裂!!

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