ケイコ 目を澄ませて |
2022日本アカデミー主演女優賞(岸野ゆきの) |
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福嶋更一郎
製作
狩野隆也
五老剛
小西啓介
古賀俊輔
長谷川晴彦
松岡雄浩
飯田雅裕
栗原忠慶
加藤優
神保友香
杉本雄介
城内政芳(製)
三宅唱
酒井雅秋(脚)
岸井ゆきの
三浦誠己
松浦慎一郎
佐藤緋美
中原ナナ
足立智充
清水優
丈太郎
安光隆太郎
柴田貴哉
橋野純平
石橋侑大
宮田佳典
渡辺真起子
中村優子
中島ひろ子
仙道敦子
三浦友和 |
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★★★ |
物語 |
人物 |
演出 |
設定 |
思い入れ |
3 |
3 |
3 |
4 |
3 |
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聴覚障害を持つ小河ケイコ(岸野ゆきの)は、施設で働きながら、プロボクサーとして下町の小さなボクシングジムでトレーニングに打ち込んでいた。耳が聞こえないためにトレーナーの指示が聞こえないハンディもあり、試合は負けの方が多く、このままで良いのかと言う不安もあってこれからの道に悩み、一度自分を見つめ直そうと、ジムのオーナー(三浦友和)に、しばらく休むことを告げようとするのだが…
耳の聞こえない女性ボクサーを題材に、一人の女性の生き様をリアルに描く作品。リアリティに軸足を置き、障害の中で生きることの難しさや、いくらやっても芽が出ないボクサーとしての生き方など、なかなか上手くいかない人生を描く作品に仕上がってる。同じ女性ボクサーを描いた作品として、武正晴監督の『百円の恋』(2014)があるが、テーマ自体は結構似た感じに仕上がってた。
『百円の恋』と大きく違うのは、主人公の性格と、何より主人公の置かれた状況。彼女は本当に真摯な生き方をしてる。仕事以外はボクシングにかけ、周囲の人ともできる限り真面目につきあってる。
ただ、どんなに真面目でも、それがなかなか報われない。食べるための仕事はともかく、ボクシングについては、聴覚障害のために試合ではマネージャーの指示が聞けずに、どうしてもある程度以上強くなれない。そのボクシングジムも経済的理由から存続が危ぶまれる状態で、いかんともしがたい現実が壁になる。
そんな中だからこそ、地道に自分の出来ることをするという淡々とした主人公の姿が良い感じ。劇的な話でも無ければどんでん返しもないが、それでも地に足を付けた地道な物語は共感度高い。
主人公を演じた岸井ゆきのは無口でむっつりした、それでいて真摯なキャラを好演。小品にもかかわらず彼女が日本アカデミーの主演女優賞受けたのは良かったと思う。 |
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