池袋母子死亡事故 「約束」から3年 |
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2019年4月19日に起こった東池袋自動車暴走死傷事故を3年にわたり追い続けたドキュメンタリー。
本作はTBSの取材班が3年にわたって被害者の家族と、事故を起こして現在服役中の加害者の双方にインタビューした記録を元に映画化した作品となる。三年間もインタビューをして、豊富な資料映像があってこそ作られた作品とは言える。
ただ、これを映画で作る理由って一体何だったんだろうか?とは思う。
別段企画自体が挑戦的でもないし、流れてる映像に衝撃があるわけでもない。そもそもがわかりきってる結論に向かって、当たり前のことが語られてるだけの内容に過ぎない。テレビで二回か三回にわたって放映した方がまだ良かったのではなかろうか?
この撮影者が監督だと思うのだが、最初から結論ありきでカメラを回しているとしか見えないし、被害者目線で「あーかわいそーかわいそー」の連呼と、轢いた加害者の方はよぼよぼの老体を虐めるのか?とかいう目線で展開する。
結局この作品を通して語られるのは「事故はこんなにみんなを不幸にするんだよ」ということだけで、その結論を語るためだけに最初から作られていた。
そんな結論言われるまでもなく分かってる。啓蒙にもなってない。
何より腹が立つのは、インタビュアーの言葉が聞いてるこちらを苛つかせるということ。最初から偏見丸出しで語ってるのはともかく、自分自身を正義の側において語るその口調は聞いていて苛々させられっぱなし。
ドキュメンタリーというのも、作り方によって全く合わないものってのがあるもんだ。 |
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