両沢和幸

　無事高杉健太郎(藤木直人)と結婚し、今日も元気にナースのお仕事を続けている朝倉いずみ(観月ありさ)。その若葉会総合病院に、猿渡(ウド鈴木)という元患者が再入院を頼み込んできた。主任ナースの尾崎翔子(松下由樹)にあいたいばかりのその直訴は当然ながら全く認められることはなかったが、諦めきれない猿渡は、マシンガンを乱射して外科病棟のナースステーションを占拠してしまった。だがそんな状況を楽しんでいた朝倉だったが…
　ＴＶシリーズは好評で、この映画も大ヒットしたというニュースをどこかで見たのだが、それって本当なのか？冗談としか思えない作品だった。
　勿論前提としてこれにリアリティを求めてはならない。最初からそれで楽しむように作られてるから…それは分かってるつもりでいたのだが、でも、それが分かっていてもやはり楽しめなかった。いや、楽しめないと言うより、映画を馬鹿にするな！と思いたくなるような内容だった。
　ＴＶドラマを単に延長させただけだし、一体映画の予算をどこに使ったのか？と思えるほどに金かかったように見えない。ノリもお馬鹿なだけで頭痛くなる。最後、いかにも感動的に作ろうとしてるのも、阿呆くさいだけ。
　これを「映画」と認めること自体が冒涜にさえ思えてしまうのが凄いところ。
　…いや、こういうお馬鹿な作品も多分必要なんだろう。きっと。

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