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関根光才

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_(書籍)

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太陽の塔
<A> <楽>
関根光才
製作
井上肇
大桑仁
清水井敏夫
掛川治男
平野暁臣
曽根祥子
菅原直太
鈴木南美
倉森京子
桝本孝浩
後藤哲也
佐野大(製)
織田梨沙
糸井重里
関野吉晴
千葉一彦
Chim↑Pom
土屋敏男
中沢新一
平野暁臣
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 芸術家の岡本太郎によってデザインされ、1970年の大阪万博でお披露目された巨大な塔“太陽の塔”。既にデザイナーの岡本太郎は故人だが、この塔にまつわる話をインタビュー形式で聞き込み、何故あのようなデザインになったのかを検証する。

 2018年。2度目の東京オリンピックに合わせるように、今度は大阪で2度目の万博が決まった。それに合わせるように、先の万博の紹介と検証のために制作された作品と思われるが、万博そのものではなく象徴の太陽の塔に限っているのが面白い作品となった。
 正直太陽の塔の説明を聞かされるのは、今更感ばかりであまり興味は持てなかったというのが本音だが、当時の日本の置かれた状況から、何故こんな前衛的な建物が設計され、しかも万国博覧会という大舞台に置かれたのかという説明は面白い。

 万国博覧会開催は国際的な中の日本の立場としてはとても光栄ではあったのだが、科学の発展を伝える博覧会にふさわしいデザインというのに考えあぐねた末、科学とは全く逆のベクトルになる元始を彷彿とさせるものを作り出そうとしたというのだ。
 これは科学に対比させるためと言えば聞こえは良いが、実際のところ、科学の象徴というデザインが全く浮かばなかったから、窮余の策としてデザインされたというのが面白い。
 だから太陽の塔は近代を表すのではなく、人間の根源的な信仰の部分を象徴する作品となる。人類の根源的な信仰とは、太陽信仰であるという事が前提に、太陽を人格あるものとして捉え、その表の部分と裏の部分、秘部の部分をデザインしたという。
 裏返して考えると、1970年時点の日本とは、本当の意味で科学の先進国になっていないというコンプレックスが見えてくる。科学力を前面に出して誇れないからこそ、原初の力というものに頼る必要があった。
 コンプレックスの開き直りというのが凝縮されたのがこの塔だったと考えられる。

 今の時代からすれば、それはとても素晴らしいことだったと思う。日本は“まだ”科学立国になってない。でも、これからなる!という意思に溢れていたし、始まりから出発することで、これから日本は変わっていくのだ!という主張にも通じている。
 現状に満足せずに高みを目指す。これこそ日本という国の本来持っていたパワーではないかと思う。

 そう考えてみると、又このデザインも味わいが出るものだ。
製作年 2018
製作会社
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