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新城卓

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鑑賞本数 合計点 平均点
書籍
2011
2010
2009
2008
2007 俺は、君のためにこそ死ににいく 監督
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997 秘祭 監督・製作
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
1989
1988 パンダ物語 熊猫的故事 監督
1987 あいつに恋して 監督
1986
1985
1984 ザ・オーディション 監督
1983 OKINAWAN BOYS オキナワの少年 監督・脚本
1982 飛鳥へ そしてまだ見ぬ子へ 助監督
1981
1980 太陽の子 てだのふあ 助監督
1979 復讐するは我にあり 助監督
1978 密約 外務省機密漏洩事件 助監督
博多っ子純情 助監督
1977
1976
1975
1974
1973
1972
1971
1970
1969
1968
1967
1966
1965
1964
1963
1962
1961
1960
1959
1958
1957
1956
1955
1954
1953
1952
1951
1950
1949
1948
1947
1946
1945
1944 2'1 沖縄で誕生

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俺は、君のためにこそ死ににいく
2007文春きいちご大賞第8位
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石原慎太郎(脚)
岸惠子
徳重聡
窪塚洋介
筒井道隆
多部未華子
前川泰之
中村友也
渡辺大
木村昇
蓮ハルク
宮下裕治
田中伸一
古畑勝隆
中越典子
桜井幸子
戸田菜穂
宮崎美子
寺田農
勝野雅奈恵
中原丈雄
遠藤憲一
江守徹
長門裕之
石橋蓮司
勝野洋
的場浩司
伊武雅刀
★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 太平洋戦争で不利な戦況の日本軍は、連合軍空母に対し特別攻撃隊を編成させる。その特攻基地となった鹿児島県知覧飛行場近くで軍指定の食堂のおかみさん鳥濱トメ(岸恵子)は、数多くの若い命が消えていくのを目の当たりにしてきた。特攻に向かう男達と、その家族の別れを、鳥濱トメの証言を元にドラマ化。
 特に最近になり、何かと物議を醸す発言を連発する東京知事石原慎太郎は元々は作家。かつて太陽族と呼ばれるブームを作り出したこともあり、日本の格差社会を初めて肯定的に描いた戦後生まれの作家だった。だが、今となってその発言はかなり過激なものばかりになっており、この人が作った作品とは一体どんな出来なんだ?という興味から本作を鑑賞。
 何というか、タイトルの過激さと較べると、内容はとても素直な作品で、真面目に太平洋戦争を扱った作品に仕上げられていた。はっきり言って、もっとツッコミ所が多いだろうと思っていただけに(そりゃ結構あるけど)結構拍子抜け。
 実際設定そのものは決して悪くない。
 かつて日本映画における太平洋戦争は日本軍、事に上層部をを悪そのものに描いており、名もない兵士達が日本を恨みに思いつつ死んでいったという描写に凝り固まっていた。こういう描写はとかく作り手が偽善的になりやすいために見ていて気持ち悪いし、兵士の目から見た戦場だけを大切にするため、大局が全然分からないと言う問題があり。
 最近はその傾向も変わってきたのか、大局的な視点に立ちつつ、歴史の渦中にある個人を描こうという姿勢が見られるようになって何より。反戦を訴える場合はむしろこうやって冷静に観るべき。少なくとも本作もその立場に立って作られているようではあるし、下手な戦争美化がされてないのも好感が持てる(憲兵の描写が極端だとか、そう思われるシーンもあるにはあったが、ほとんど冗談の類と切り捨てて良いものばかり)。むしろ戦争映画ならば、本作のように作るべきなのだ。
 しかしながら、だからといって本作が面白いか?と言われると。はっきり言って、全然面白くない
 本作は鳥濱トメさんの証言を元に物語が構成されているのだが、実はこれは既に『ホタル』(2001)でなされており、同じ人物も登場している。金山という青年がアリランを歌うところや(モデルの名前は光山)、死んだら蛍になって戻ってくる話なんかは全く同じエピソードがあったが、途中でそれに気付くと、あまりな出来の差に驚かされる羽目になる。『ホタル』の方は一貫した物語性に貫かれているのに対し、本作の場合、それらの特攻隊員の話は、朝鮮人にも日本国民として死んだ人がいて、その人は立派なヒトでした。ということになってしまう。これは正直気持ちが悪い。特攻隊員をより多く描こうとしたために、逆に個々のエピソードが印象に残らなくなってしまった。こう言うのだったら、一人一人のエピソードを語りで描いた方が良かったのではないかな?(そうすると映画にする意味がないか)
 そして本作で最も駄目なのがカメラワークの酷さだろう。重要なエピソードのほとんどが固定カメラ、しかも狭いセットで撮られているため、奥行きが全然感じられないのみならず、余計なアイテムや人を配置しすぎて中心がぼけて仕方ない。例えばオープニングの「特攻の父」と呼ばれた大西瀧治郎のエピソードがあるが、あれだけ緊張感をはらんだシーンに民族衣装に包んだお姉ちゃんは出てくるわ、トロピカルドリンク(しかもパイナップル付きのグラス)を前に熱弁を振るってるわ、なんだか言ってることよりもそっちばかりに目がいってしまうし、富屋食堂には余計な人が必ず飯食ってて、「なんでこんな人がいるんだろう?」と違和感を感じまくり。特攻訓辞のシーンでは後ろで特攻機を整備してる整備員達が動き回り、やっぱりそちらの方にばかり意識が行ってしまう。それらもあるが、全般的に画面が平板で、まるでテレビドラマを観ている気にさせてしまう。凝ったカメラワークもあるのはあるのだが、あんまりメインエピソードとは違ったところで使われているばかりなので勿体ない。
 目が変なところにばかりいってしまうのは、映画としては致命的なのではなかろうか?
 お陰でなんか改めて『ホタル』観たくなってきたよ。
 大変くだらないことだが、特撮部分はやっぱり個性が出るみたい。あの特撮観ただけで「ああこれ仮面ライダーっぽいなあと思ってたら、本当に佛田洋(平成版「仮面ライダー」シリーズでの特技監督)」だったりして…嫌な意味での目利きになってきたのかもしれん。
製作年 2007
製作会社
ジャンル
売り上げ
原作
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著者名 (検索) <A> <楽>
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関連
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ザ・オーディション
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山本又一朗
室岡信明(製)
中岡京平
川村俊明(脚)
世良公則
セイント・フォー
浜田範子
鈴木幸恵
岩間沙織
板谷裕三子
志穂美悦子
平田満
池部良
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
製作年 1984
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