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八木順一朗

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太田光代(製)
八木順一朗(脚)
ぐんぴぃ
菅井友香
手塚とおる
三戸なつめ
平山浩行
田中要次
麿赤兒
清水ミチコ
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 岐阜県関市役所の観光課に勤める山田一郎(ぐんぴぃ)は、覇気が全くなく、ただなんとなく仕事をこなすだけの日々を送っていた。そんな観光課にある日市長(清水ミチコ)から、突然ご当地PR映画を作るようにと指令が下る。実は山田は中学生の頃は怪獣映画マニアで自分で映画を作るほど熱中していたのだ。その過去の情熱が甦り、他の職員が驚くほど積極的に映画に関わっていく。ところが事故によって、それまで撮ってきた映画のデータが全て消えてしまうと言う事態に陥る。窮余の策として、山田は自分の好きなように映画を作ってやると決意するのだが…

 特撮好きな人間にとって、良質な特撮作品を観ることは映画を観るモチベーションとして重要だが、同じようにトホホな特撮作品を観ることも大好きだ。むしろそう言った馬鹿な作品をパワーで見せようとする人には拍手を送りたい。
 そんな拍手を送りたいと思えるような作品が一つ誕生した。
 本作は岐阜県の関市のアピール映画という側面もあるのだが、低予算を逆手に取ってこんな変な作品を作ってしまった。
 しかし馬鹿とは言いつつ、作品としてはちゃんとちゃんとコメディになってるし、何より熱い(暑苦しい)特撮愛がビンビンに伝わってくる。最後の怪獣映画の描写は「これがあったか!」と膝を打つ出来映えだった。
 低予算にしては豪華な俳優陣も相まって、それも楽しませてもらえる。特に麿赤兒が良い役やってる。斜陽の特撮界というか、映画界そのものの危機に、魂で当たっていく姿はやはりぐっとくる。かつてこう言う苦悩を抱えた特撮屋は多かっただろう。
 主人公のぐんぴぃも自分の使い方を熟知していて、それを武器にできるのは強い。

 アイディアと熱さ、そしてキャラの良さが相まって見事なバランスを持ったコメディ映画だった
製作年 2025
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