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_(書籍) _(書籍) |
タイトル | |||||||||||||||||||||||
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東京原発 2002 | |||||||||||||||||||||||
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大胆な発想と派手なパフォーマンスで知られる東京都知事の天馬(役所広司)が、都財政再建のため、庁舎のすぐ隣の中央公園に原子力発電所を誘致すると言い出した。そこに集められた都議会議員は大慌てになる。丁度その頃、フランスから極秘裏に運ばれてきたプルトニウム燃料を載せたトレーラーが、爆弾マニアの少年にジャックされてしまう。都庁に向かって疾走するトレーラー…天馬の真意は?そしてプルトニウムはどうなってしまうのか… 大分前にベストセラーになった広瀬隆の「東京に原発を!」を下敷きに、エネルギー問題を正面から考える部分と、プルトニウム輸送中のトレーラーが都庁に突っ込んで来るというサスペンス部分を両軸に展開されるコメディ作品。 原子力発電について真面目に考えさせる作品としては『チャイナ・シンドローム』(1979)があるが(一応『ゴジラ』(1954)もそうか)、それを上手い具合にコメディにしつつ、緊迫した物語展開で見せてくれて、ほんと感心させてくれた。アイディアの勝利で、原発問題を語るにしてもこういう切り口もある。これは絶対学校とかで放映すべき作品だよ。更に個性派役者を揃えてくれたお陰で、テンポの良さと間の絶妙さも上手い。 後半部分からオチにかけてのブラックジョークも冴えてる。 ただ、説明だけでは流石に間が持たないと考えたか、プルトニウム輸送の杜撰さを敢えて描いて、アクション作品に仕上げた部分にちょっとあざとさを感じてしまう。もっと人間関係を掘り下げたり、データを出したりして「それでは何故都内に原発を作ってはいけないのか」という部分を出して欲しかったかな?緊迫感を増した分、前半の面白さがちょっと方向転換してしまった。 いずれにせよ映画の設定としては最上の部類に属するだろう。特に若い人には絶対観て欲しい作品だ。 |
卓球温泉 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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