07'03'29 | 沙門空海 唐の国にて鬼と宴す 巻ノ二
てっきり「陰陽師」同様にミニストーリーの組み合わせで物語が展開していくものだと思っていたら、話はかなり壮大なものへと変化している。著者の思い入れがたっぷり詰まっていることを感じさせる作品。 |
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07'03'25 | 映画作家が自身を語る テリー・ギリアム (著)イアン・クリスティ <amazon> アメリカでのイラストレーターからイギリスに渡りモンティ・パイソンのメンバーとなり、それから監督としてデビューしたテリー=ギリアムという人物の足跡を、自分自身で語ってもらうインタビュー集。 大ファンのギリアムのインタビューって事で、大分前に購入していたのだが、いつしか積ん読に埋もれてしまっていたのを引っ張り出して読んだのだが、これはなかなか興味深い。 映画人の中でも特に製作者と喧嘩ばかりすることで有名なギリアム。なるほどインタビューでは実にその事がよく分かる。これくらい個性があるからこそ、独自の世界観で映画を作ることが出来るけど、同時に友達にはあんまりなりたくないタイプの人間であることも確か。その意味でも興味深い作品だったよ。 |
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07'03'22 | 荒野の蒸気娘2
“脳内補完コミック”と題された第2弾。今ひとつ設定が明らかにはされてないけど、むしろ何となく旅をして、何となく事件に出くわすってのは著者の最も得意とするパターンで、昔から読んでる身としては、なんかとても懐かしく、安心して読める作品に仕上げられてる。 |
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07'03'20 | そしてボビーは死んだ (著)エリザベス・ジョージ <amazon> ヨークシャーで農場主が殺された。死体の傍らには彼の娘が放心して座っており、その足下には指紋の付いていない斧が一振り。スコットランド・ヤードはこの事件に二人の刑事を送り出す。優雅で本物の貴族リンリーと、コンプレックスの塊で周囲にとけ込もうとせずに常に孤立している女刑事のバーバラ。全く対照的なこの二人が事件現場で見つけた真実とは… 推理小説ではあるが、きつい描写が「これでもか!」とばかりに出てくるお陰で、読んでいる側は精神的にかなりきつい。トラウマ描写が延々と続いたり、近親相姦や子殺しの描写までが出てきたり…この刑事コンビはシリーズ化されているそうだが、流石にもう読まないと思うぞ。 |
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07'03'15 | シュヴァリエ
マンガ、アニメとメディアミックスで展開している作品で、マンガの方は読んでないけど、アニメは大変興味深い作品だったので、その原作かと思って読み始めた。しかし全く話が別でちょっと驚いてしまった。後書きにもあったが、アニメは時代の雰囲気を描き、本ではアナグラムを中心とした謎解きにしてみたとのこと。なるほどこういう描き方もあるか。ただ、時間がなかったためか、肝心のアナグラムネタは前半で全て終了してしまってるのが残念と言えば残念なところ。 |
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07'03'11 | 闘王 グインサーガ112
途中まではクム編が中途半端で終わるか?と思っていたが、やはり一筋縄ではいかず、とにかく引っ張ってる。スイランの正体を明かすのが思った以上に早かったが、やはりこれは本編でやるよりは外伝っぽいな。 |
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07'03'08 | ジパング26 (著)かわぐちかいじ <amazon> 太平洋戦線から後退を続けていた日本軍は、サイパンで連合軍を迎え撃とうとしていた。そしてその中核となる戦艦大和の中には草加の考えに同調するもの達がいた。一方、アメリカ軍の中にも異端的な知将カーネルがこの戦いを最後の戦いとして、日本軍の覚悟を感じ取っていた。その中で“みらい”は… 最後の戦いに向けての溜めとしての話。日米の知将同士が顔も合わせないまま、好敵手を認めるシーンとか、歴史が変わった各国首脳の思惑などのシーンもあって、実際に戦いが描かれるよりもかえって面白かったかも知れない。少なくとも、後は終決に向けて疾走を開始するはず。 |
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07'03'07 | 山椒大夫・高瀬舟 (著)森鴎外 <amazon> 著者による時代劇短編集「ぢいさんばあさん」「最後の一句」「山椒大夫」「高瀬舟」の4編を収録する。 文学者として名高く、これまで何作かは読んでいたが、久々に今回読んでみて、何かやっぱり好みとは違っていることを実感。特に山椒大夫の終わり方にはちょっと疑問も感じてしまう。オリジナルは山椒大夫は鋸引きにされてたはずなんだよな。 |
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07'03'05 | 映画は狂気の旅である (著)今村昌平 <amazon> 映画監督・製作者にして日本映画学校の理事でもある著者が、自ら監督を務めた数多くの映画の思い出と、日本映画学校設立に至る過程。そして自らの映画に対する思いを綴った作品。 著者の監督作には好きな作品が多々あるが、舞台裏をこんな感じで書いてもらうととても参考になる。特に“鬼の今平”などと言われ、妥協のない監督のように思われている著者が、実は自分の中では相当に妥協していたというところが不満となって見え隠れしていたりして、そこら辺が大変興味深い。 |
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07'02'26 | はじめの一歩79
一歩の盛り上がった試合の後だけに、本巻はちょっと盛り上がりに欠け、ギャグ部分も滑りっぱなしと言った感じ。流石に伸ばすのもこれ以上はきつくないかな?宮田との戦いで終わるとは思ってないのだから、いい加減覚悟決めて二人を対戦させ、そこから本当に新しい展開に持っていくべきだったんじゃ無かろうか?結構フラストレーションが溜まったよ。 |
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07'02'22 | もし星が神ならば (著)グレゴリィ・ベンフォード&ゴードン・エクランド <amazon> 火星での植物発見、異星人とのファースト・コンタクト、木星軌道上でタイタンの生物との交信…宇宙科学の最先端を常に歩み続けてきたブラッドリィ=レナルズ。宇宙に全てを捧げた彼の政治的、精神的戦いを描いた作品。 ベンフォード作品は昔「夜の大海の中で」をなんと6年間に渡って読み続けた。私の読書履歴でもこれだけ長くかかった本は唯一だが、その一冊のお陰で特に70年代のSF的描写が大好きになってしまった経験あり。著者の作品を読んだのは本当に久々と言うことになるが、著者らしい描写で完成度は高い。科学の最先端にいながら、全てに失敗していることを自分一人で抱え込んでいる男の内面描写。読みやすい作品とはやっぱり言えないけど、静かな良い作品だ。 |
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07'02'15 | ドリームバスター (著)宮部みゆき <amazon> 現代の地球とは世界を異にする人間の世界。そこから逃げ出した凶悪犯人50人は精神体となり、地球の人間の夢の中に現れるようになった。そして凶悪犯を捕まえるため、やはり異世界から賞金稼ぎ“ドリームバスター”もやってくる。彼らの活躍を描く連続短編。「JACK IN」「First Contact」「D・Bたちの穴」の3編を収録する。 著者は時代劇、推理劇、SFと数々のジャンルを描くが、そのどれもかなりの質を持っているのが特徴と言えよう。ただ、本当に面白いのは現代を描いた作品じゃなかろうか?その上手さを知っているためか、並の出来である本作は物足りなく感じてしまうな。 |
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07'02'13 | デスノート2 (原作)大場つぐみ (画)小畑健 <amazon> Lは巧妙な罠を張り巡らせ、徐々に「キラ」を追いつめようとしていった。だがその動きは月にも分かっており、日本に来たFBIの捜査員をデスノートを使い全員殺害してしまう。どのような危機に見舞われてもあくまで諦めないキラとLの頭脳戦がますますヒートアップしていく。 デスノートという超自然的なアイテムを用いつつ、内容はあくまで頭脳戦というのが大変面白い話に仕上がっている。ただ、本作において、とうとう月は目の前にいて会話している人間を殺してしまった。ペンバーとナオミという二人の人物は魅力的だったから、もうちょっと活躍して欲しかった所。物語の都合上、重要人物は次々に死んでいくことになるんだろうけどね。 |
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07'02'12 | 沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻之一
場所が唐になった「陰陽師」と言った風情で、安倍晴明の代わりに空海が、源博雅の代わりに橘逸勢が登場する。ただ主人公と場所が異なる分、やはりかなりの差異も感じられる。著者の空海好きは知られているし、その分思い入れある描写は一見の価値はあり。 |
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07'02'08 | 天帝妖狐 (著)乙一 <amazon> A MASKED BALL:高校で喫煙場所を探していた“ぼく”は剣道場の裏側にあるトイレを見つけた。そこに通っている内、ある日壁に「ラクガキスルベカラズ」という落書きがあるのに気づく。 天帝妖狐:ある日行き倒れの男を助けて家に連れてきた杏子。その男は全身に包帯を巻き付け、決して顔をさらそうとしなかったが… デビュー2作目となる作品。一作目の「夏と花火と私の死体」の出来が実に良かった分、期待していたほどでは無かったものの、充分に面白い作品だった。やっぱなんだかんだ言っても実力はある人だ。 |
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07'02'05 | デスノート1 (原作)大場つぐみ (画)小畑健 <amazon> 天才的な頭脳を持つが故にこの世界に退屈を覚えている夜神月が拾った一冊の黒いノート。デスノートと呼ばれるそのノートは、そこに名前を書いた人間を確実に殺してしまうと言う恐ろしいものだったが、月はこれを世直しのために使おうと決意する。次々と凶悪犯罪人を心臓発作で殺し続ける月。そして月の行動を興味を持って見つめるデスノートの本来の所有者で死神のリュークと、連続殺人犯を挙げようとする天才「L」…人知を超えた壮絶な戦いが始まった。 今更って気もするし、これまでも半分くらい立ち読みで読んでいたが、たまたま古本屋にまとめて置いてあったので、つい大人買い(?)。改めてゆっくり読んでみると、やっぱり面白い。結構内容量もあるので、のんびり読んでいく予定。 |
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07'02'03 | 模倣犯 五 (著)宮部みゆき <amazon> 連続殺人事件の犯人は栗原清美と高井和明と目され、メディアはそれを前提に報道を続けていた。だが、そんな時高井は犯人ではない。と主張する青年が登場した。彼の理論に破綻はなく、更にマスコミ受けも良かったことから、あっという間に時代の寵児になっていくのだった。彼の名前は網川浩一…実は彼こそがこれまでの事件の真犯人であった。 4巻まででこれからどう展開していくかまるで分からなかったし、これだけオリジナルの犯罪を行っていて何故タイトルが「模倣犯」なのか分からなかったが、最後の最後で「なるほど!」と思わせてくれる。著者の代表作と言われるのは本当によく分かるよ。 そりゃアラはいくつもある。特に網川の行動は当然こうなる事が分かってた訳だが…これ読んでたら、マンガ「デスノート」はこの作品をベースにしてたんじゃないか?と思えてきたよ。 |
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07'02'01 | 新・餓狼伝1 秘伝菊式編
遅々として進まないシリーズだが、なんと新シリーズ化。一体どこまで続けるつもりなんだ?でも、謎の部分と実にストレートな格闘のシーンがバランス良く配置されていて読み応えは実に良い。 巽がアントニオ猪木をベースにしたものであることは周知だが、今度はなんとジャイアント馬場をベースとしたカイザー武藤というのも出てくる。しかもこの強さが燃えるよ。思わず何度か読み返してしまったよ…なんかまだ続くことが凄く嬉しくなってる自分がいる。 |
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07'01'29 | 金色のガッシュ27 (著)雷句誠 <amazon> 清麿の臨死体験により一気にパワーアップしたガッシュの能力はジェデュンとロデュウを全く歯牙にもかけなかった。だが、その後、ガッシュの前には最強の魔物の誉れ高いゼオンが現れる。技は同じで力もほぼ互角の二人ではあったが… ガッシュとゼオンの顔がそっくりな理由が明かされる話だが、前半あれだけの強さを見せていたガッシュがゼオンとの戦いでは後手後手に回ってしまう。それだけゼオンが強いと言うことなのだが、その辺の描写がまだまだ熱い。ラストの引きもなかなかよろしい。 とりあえずこれでようやく追いついた。 |
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07'01'28 | 戦国無頼 (著)井上靖 <amazon> 戦国時代。滅びゆく浅井の城を守っていた三人の武将、佐々疾風介、鏡弥平次、立花十郎太は陥落した城から逃れ、それぞれの道を歩む。琵琶湖の海賊となった十郎太、立身出世を夢見て明智軍に身を投じる弥平次、そして死に場所を求め続ける疾風。三人の侍の生き様と、疾風を慕う加乃とおりょうという二人の女性の運命を描く戦国絵巻。 著者の描く人間像はどこか現代人に通じるものがあり、目的意識もはっきりしている。だからこそ読んでいて面白いのだろう。だけど、どんな人間であれ、運命には逆らえない者ばかり…それが魅力的でもあり。 |
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07'01'25 | ドロレス・クレイボーン
「ジェラルドのゲーム」の姉妹編にあたる作品で、基本的には物語には関わりがないけど、同じ日に、同じ島で日蝕を見たというジェシーもほんのちょっとだけ出てくる。考えてみると、近親相姦をテーマにして、設定にも共通が見られるな。ホラーとは違うけど、どっしりとした読み応えのある作品。 |
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07'01'22 | 金色のガッシュ26 (著)雷句誠 <amazon> 清麿不在のまま、ついにゼオンの待つファウードの頭にやってきた一行。だがそこにはゼオンと共に配下となったジェデュンとロデュウが待っていた。キャンチョメ、ティオ、ウマゴン、モモンは連携して二体の魔物と戦うが… 四体の魔物による、ほぼ絶望的な戦いが描かれるのだが、後半になって今までほとんどお荷物的存在であったモモンが急激に存在感を増してくる。怖がってばかりだったモモンが本気になると、かなり強い。そしていよいよ清麿の復活が描かれる。それまでの過程でジェデュンとロデュウの強さを存分に見せつけ、そのロデュウをザケル一発でふっとばすという、溜飲を下げるような展開を見せてくれている。 |
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07'01'20 | 模倣犯 四 (著)宮部みゆき <amazon> 社会からは連続殺人犯人は栗橋浩美、高井和明と認められた。それに対する多少の違和感を感じつつも前畑滋子は事件のルポを雑誌に連載し始める。そんな折、犯人とされた高井和明の妹由美子が滋子の前に現れる。アニの無罪を信じている由美子は訴えかけるのだが… 真犯人は隠れたまま、話は新しい展開を見せていく。ここにきてかなり精神的に痛い話が展開していくのだが、その痛さを演出に変えていくのが著者の力量なのかも知れない。目が離せない作品だ。 |
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07'01'18 | 天地無用!GXP3
随分待たされた気がするが、1巻と2巻の間よりは短かったらしい。それにしてもやっぱり妙に体質に合うというか、凄く楽しめた。TV版の背後に起こった物語が展開する訳だが、新キャラも多数。数百年なんてあっという間のキャラばかりだから、その設定が面白い。霧恋の母親なんて霧恋本人よりも若いし…「デュアル」からの客演まであり。知識の蓄積も楽しめる。 |
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07'01'14 | げんしけん9 (著)木尾士目 <amazon> 笹原達4年生が卒業する時が来た。それぞれが自分の進路を決め、大学を後にしようとするが、下級生達にはまだ祭りは終わっていない。特に笹原の彼女となった萩上にとって、これから自分のなすべき事について、笹原との意見の衝突もあり。そして一方、咲への思いが断ち切れない斑目も又、足繁く現視研へと足を運んでいた。まったりのんびりとした現視研に起こる事件の数々も、これで最終回。 のんびりまったりと、いつ終わって良い作品ではあったが、区切りとしては卒業ってのは良いのだろう。なんだかんだ言って最後まで楽しませてもらった。 本編はともかく、付属の同人誌がなかなか面白い。安彦良和なんかはいつの間にかガンダムの話描いてるし、安永航一郎は…この人は相変わらずだ。いわゆる第二世代のオタクの業の深さってのも描かれていたりして、色々な意味で楽しめた作品。 |
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07'01'11 | タイスの魔剣士 グインサーガ111
たった半日の出来事、しかも本筋とは関係のあまり無い話を丸々一巻を用いて描いてしまった。ここまでの長寿シリーズだからこそ許されるお遊びなんだろうけど、著者の暴走が凄い。それで最大の問題は、純粋に剣戟ものとして面白いという点にあるんだが(笑) |
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07'01'10 | 鉄腕バーディー14 (著)ゆうきまさみ <amazon> 本格的に活動を開始した獣人達。一方その獣人を倒す謎の人物も出現していた。そして折角復調したものの、公務員として出過ぎた真似の出来ないバーディーの態度に苛つくつとむ…様々な人間関係と思惑を孕みつつ、物語は進行していく。 バーディーの過去編が終わり、又舞台は現代に戻った。漫画版「パトレイバー」にも同様の描写があったが、公務員というものについて、えらく細かく描くね。ここまできっちりしたヒーローものはこれまで無かったと思うよ。一方、闇のヒーロー(?)と化した千明も格好良くないし、ゴメスの立ち位置も今ひとつ分かりづらい。お陰で読んでいてちょっと疲れるんだけど(笑)、それでもやっぱり楽しめるのがやっぱり良いね。 |
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07'01'06 | 模倣犯 三 (著)宮部みゆき <amazon> 凶行を重ねる栗原浩美と“ピース”の二人。ゲームをするように楽しんでいるはずの浩美は、しかし徐々に精神の均衡を崩していく。そんな折、二人の幼馴染み高井和明が浩美のやっていることに気づいてしまう。これを逆に利用し、全ての罪を和明に押しつけようとする二人だったが… 話はループし、ここで一巻のラストにたどり着いた。それにしても人が良すぎるキャラが死ぬって言うのは、読んでいてやっぱり精神的にきついもんだ。分かっているとは言え、それを辛くさせるのも著者の実力かな? |
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