<amazon> <楽天> |
1997年 スティーヴン・スピルバーグ(監) |
ジュラシック・パークでの悲劇から4年。インジェン社会長ハモンド(アッテンボロー)に呼び出された、前回の事件での生存者イアン(ゴールドブラム)は、もう一つの恐竜生息地があることを明かされ、そこでは人知れず恐竜たちが生き延びて繁殖しているという。その調査を依頼されたイアンだが、実はそこには恋人のサラがいるという事実を突きつけられ、嫌々ながら再び恐竜の生息地へと向かう… トム・クライトン原作をスピルバーグが作り上げた『ジュラシック・パーク』の正統的な続編。一作目は色々言われているものの、映画の作りを根本から変えてしまうほどの大作だったので、それに敵うほどのものは作れないだろう。それに実は先に原作の方を読んでおり、これは「ジュラシック・パーク」ほどのカタルシスも得られないだろう。ということでスルーしており、確かテレビでやったから。と言うだけで観たわけだが… 強いて言えば、これは『ジュラシック・パーク』の正統的な続編として無難にまとめたか?と言った感じ。 それじゃ正統的な続編って何だ?と言う話になるのだが、だいたいより派手に、人間的な物語性は低くとパターンは決まっている。ましてや本作は人間ドラマを観る作品じゃない。恐竜が暴れまくっていればそれで満足できる作品なのだから、そう割り切りさえすればこれで十分な作品だろう。 限定された空間から飛び出て、町中で恐竜が存分に暴れ回る。これだけでも相当なカタルシスは得られる。怪獣であれ恐竜であれ、その存在には対象物が必要であり、それが見慣れているものであれば、更に楽しさは増す。恐竜が町中で暴れる。主題を偉大なる先達に倣って『ロスト・ワールド』としたのは伊達じゃないってことか。 ただ、問題があった。 やっぱり街中だと、恐竜の巨大感が今一つ。実際街に出てしまった途端に個性が無くなってしまった。今までにあった巨大トラックやエイリアンなどで、その描写自体が見慣れたものになってしまい、見栄えこそすれ、恐竜ならではと言う個性が急激に薄れる。結局最後はチェイスシーンだけで終わってしまい、終わり方も「ジョーズ」」を踏襲しただけのもの。恐竜の描写が悪くないだけに、ありきたりな出来になったのがかなり残念。 なまじ『ジュラシック・パーク』が凄い描写だっただけに、それ自体を駄目にしてしまった感じがある。小説版は結構読める作りだったのに、映像化すると陳腐化するものだな。派手なだけで、映像に色気が無さすぎた。『ジュラシック・パーク』ではティラノサウルスよりもヴェロキラプトルの方が怖い。と言う面白い発想に持っていったのに、ここでは単にでっかいティラノサウルスが暴れて終わりなのも、ひねりがなさ過ぎ。 丁度同時期に『GODZILLA』があったのもマイナス点だった。あれは「ゴジラ」のリメイクとしては最低の部類だったけど、ぶっ飛び方は本作の上行ってたので、あれの後で本作観てしまうと、更にこぢんまりした印象を与える。 単に派手なだけじゃなく、これならでは。と言う映像を見せてほしかった。特に曲がりなりにも作ってるのがスピルバーグなんだから、それくらいは。 なんでこんな安易な続編に走った?金のためか? |
イアン | → | |||
【いあん】 | ||||
|
イスナ・ソルナ島 | → | |||
【いすな-そるな-とう】 | ||||
|
インジェン社 | → | |||
【いんじぇん-しゃ】 | ||||
|
ヴェロキラプトル | → | |||
【う゛ぇろきらぷとる】 | ||||
|
エディ | → | |||
【えでぃ】 | ||||
|
ケリー | → | |||
【けりー】 | ||||
|
コンプソグナトス | → | |||
【こんぷそぐなとす】 | ||||
|
サイトA | → | |||
【さいと-えい】 | ||||
|
サイトB | → | |||
【さいと-びー】 | ||||
|
サラ | → | |||
【さら】 | ||||
|
ティラノサウルス | → | |||
【てぃらのさうるす】 | ||||
|
テンボ | → | |||
【てんぼ】 | ||||
|
ニック | → | |||
【にっく】 | ||||
|
ハモンド | → | |||
【はもんど】 | ||||
|
ルドロー | → | |||
【るどろー】 | ||||
|
名称 | → | |||
【】 | ||||
|
<amazon> <楽天> |
2002年 ジョー・ジョンストン(監) |
アマンダ | → | |||
【あまんだ】 | ||||
|
アラン | → | |||
【あらん】 | ||||
|
ヴェロキラプトル | → | |||
【う゛ぇろきらぷとる】 | ||||
|
エリー | → | |||
【えりー】 | ||||
|
エリック | → | |||
【えりっく】 | ||||
|
カービー・エンタープライズ | → | |||
【かーびー-えんたーぷらいず】 | ||||
|
クーパー | → | |||
【くーぱー】 | ||||
|
サイトB | → | |||
【さいと-びー】 | ||||
|
スピノサウルス | → | |||
【すぴのさうるす】 | ||||
|
ティラノサウルス | → | |||
【てぃらのさうるす】 | ||||
|
ナッシュ | → | |||
【なっしゅ】 | ||||
|
ビリー | → | |||
【びりー】 | ||||
|
プテラノドン | → | |||
【ぷてらのどん】 | ||||
|
ベン | → | |||
【べん】 | ||||
|
ポール | → | |||
【ぽーる】 | ||||
|
マーク | → | |||
【まーく】 | ||||
|
ユデスキー | → | |||
【ゆですきー】 | ||||
|
名称 | → | |||
【】 | ||||
|
<amazon> <楽天> |
|
アパトサウルス | → | |||
【あぱと-さうるす】 | ||||
|
アンキロサウルス | → | |||
【あんきろ-さうるす】 | ||||
|
イスラ・ヌブラル島 | → | |||
【いすら-ぬぶらる-とう】 | ||||
|
インドミナス・レックス | → | |||
【いんどみなす-れっくす】 | ||||
|
ヴィヴィ | → | |||
【う゛ぃう゛ぃ】 | ||||
|
ヴィック | → | |||
【う゛ぃっく】 | ||||
|
ヴェロキラプトル | → | |||
【う゛ぇろきらぷとる】 | ||||
|
エコー | → | |||
【えこー】 | ||||
|
エリック | → | |||
【えりっく】 | ||||
|
オーウェン | → | |||
【おーうぇん】 | ||||
|
カタシ | → | |||
【かたし】 | ||||
|
ガリミムス | → | |||
【がりみむす】 | ||||
|
カレン | → | |||
【かれん】 | ||||
|
クレア | → | |||
【くれあ】 | ||||
|
グレイ | → | |||
【ぐれい】 | ||||
|
サイモン | → | |||
【さいもん】 | ||||
|
ザック | → | |||
【ざっく】 | ||||
|
ザラ | → | |||
【ざら】 | ||||
|
ジミー | → | |||
【じみー】 | ||||
|
ジャイロスフィア | → | |||
【じゃいろ-すふぃあ】 | ||||
|
ジュラシック・ワールド | → | |||
【じゅらしっく-わーるど】 | ||||
|
スコット | → | |||
【すこっと】 | ||||
|
チャーリー | → | |||
【ちゃーりー】 | ||||
|
ディモルフォドン | → | |||
【でぃもるふぉどん】 | ||||
|
ティラノサウルス | → | |||
【てぃらのさうるす】 | ||||
|
デルタ | → | |||
【でるた】 | ||||
|
バリー | → | |||
【ばりー】 | ||||
|
プテラノドン | → | |||
【ぷてらのどん】 | ||||
|
ブルー | → | |||
【ぶるー】 | ||||
|
ヘンリー | → | |||
【へんりー】 | ||||
|
マスラニ・グローバル社 | → | |||
【ますらに-ぐろーばる-しゃ】 | ||||
|
モササウルス | → | |||
【もささうるす】 | ||||
|
ロウリー | → | |||
【ろうりー】 | ||||
|
名称 | → | |||
【】 | ||||
|
|
2018年 フアン・アントニオ・バヨナ(監) |
||||
事故によってイスラ・ヌブラル島のジュラシック・ワールドが閉園となってから3年が経過した。だが島の火山が爆発し、そこに取り残されて生き延びている恐竜たちに危機が迫っていた。なんとか恐竜たちを保護出来ないものかと思案する元運用管理者のクレア・ディアリング(ハワード)は、ジュラシック・ワールドのオーナーであるベンジャミン・ロックウッドの依頼で、恐竜たちを南の孤島に移動させるプロジェクトに参加する。その際元ヴェロキラプトルの調教師オーウェン・グレイディ(プラット)に協力させ、ヴェロキラプトルの“ブルー”の捕獲を依頼する。そしてチームは火山爆発ギリギリで多くの恐竜たちを避難させることに成功するのだが… 『ジュラシック・ワールド』(2015)続編。あれから3年後の同じ世界の話で、主人公は前作から続き、プラットとハワードで、文字通り本当の続編となった。 当初予告を観た際、閉園したジュラシック・ワールドに戻るということで、『ジュラシック・パーク』(1993)に対する『ロスト・ワールド ジュラシック・パーク』(1997)みたいなもんだろうと思ってた。 だが、監督の名前を見て驚く。 なんでバヨナ? いや、バヨナ監督は確かに質の良い作品を作っている。私が観たのは2作だけだけど、どっちもとても面白かった。 しかし、監督の出世作『永遠のこどもたち』はモロホラーだし、『怪物はささやく』だって、相当にホラー性が高い。この監督の面白さって、低予算ホラー向きのもの。 こんな大作に抜擢され、しかもアクションとか?製作者は 無難なものに仕上がるだろうという予測が一転。一体どんな作品が出来るやらと、実はとても楽しみにしていた。 事前の楽しみに対してその本編は、予想を超えた面白さと、予想していたより期待外れの面と、双方あって一概に良作と言い切ることは出来ない。 悪かった部分は、モロにB級ホラーの要素ばかりだと言う事。 ホラーの中でもモンスターアクションを中心にする作品はパターンがほぼ決まっている。舞台は極端に広い古びた屋敷、もしくは病院で、モンスターが様々な遮蔽物を用いて主人公達を追いつめていくというパターンを使う。 この作品も半分以上はロックウッドの屋敷での恐竜との追いかけっこに終始してる。 予告を観た限りでは、舞台はジュラシック・ワールド園内で、もっと開放的なものになるのかと思ってただけに、こんなモロにモンスターホラーの絵柄を見せられ、しかもオリジナリティの無い画面ばかり見せられても気持ち的には高揚しない。 まだ『ロスト・ワールド ジュラシック・パーク』のように街に恐竜を出してのパニックにした方が良かったと思う。せめて前半部の島での活動を半分以上の長さにするとかでも良い。このシリーズは開放的な場所で恐竜が存分に暴れ回るからこそ面白いのだ。単純なモンスター作品に押し込んでしまっては魅力半減である。 この辺はさすがバヨナ監督と言えなくもない。ジュラシック・パークの定式にこだわることなく、自分の作りやすいフィールドで勝負を賭けたという訳だから。でも、そんな分かりやすいところで見せてほしくなかった。 もっと違った魅力を見せられたんじゃないかな? だが、そんな悪い部分もあるものの、良い部分もしっかりある、というか、この良い部分こそが本作の本当の肝である。 それは本作ほど、モンスターの精神に共感する作品は無かったと言うことである。 バヨナ監督がこれまでのフィルモグラフィで有名になれたのは、B級ホラーの作品の定式に則った作品を作りつつ、そこにいる人間の繊細な精神を描ききったところが評価されたからと思っている。 バヨナは単なるホラー作家ではなく、ホラーというツールを用いて人間の本性や、繊細さと言った部分をきちんと描ける監督なのだ。 モンスターの精神を描く試みはこれまでギレルモ・デル・トロ監督がこだわり続け、ようやく認知されたジャンルを既にものにしている。デル・トロがオスカーを取ったように、バヨナも一流監督として周知されたと言う事は喜ぶべきことだろう。 前作の『ジュラシック・ワールド』においてオーウェンとヴェロキラプトルの“ブルー”との交流は一つの見所だったのだが、その異種間同士の交流をかなり深く描いてみせた。 ブルーとの交流は勿論のこと、他の恐竜たちも捕らわれて苦しむ様や、見世物にされる屈辱のようなものもしっかり描いて、ちゃんと恐竜の方に感情移入が出来るように作られている。ヒューマンドラマとして奴隷制を描いた作品のようにも見える。 そして一番の評価点は、人間と恐竜をつなぐ人物が複数登場すると言う事。 恐竜は恐竜で、人間は人間でとドラマを分断することなく、人間と恐竜の間の交流を様々な観点で描いている。 それは例えばブルーと精神的な共感を果たしているオーウェン、恐竜を愛し、なんとかして多くの恐竜を生き延びさせようというクレアとジア、恐竜に対して思い入れよりも恐怖を覚えつつ、それでも恐竜を助けようとするフランクリン、恐竜をビジネスの一環とだけしか見てないイーライ、恐竜に対する思いは人一倍だが、自分の思い通りに恐竜を作りたいと願う禁断のマッドサイエンティストのヘンリー・ウー、恐竜を兵器として考え、どう有効に使おうかと考える軍人達。全員ちゃんと恐竜と関わってるし、どんな形であれ、精神的な共鳴を持っている。 これはこれまでの作品にもあった部分だが、その部分をかなり拡大しているのが特徴で、今までのモンスター映画にはない不思議な情感を作り出すことに成功してる。 そして何より、本作で登場したメイジー・ロックウッドという少女の存在がある。当初、モンスター映画によく出てくる、パニックを拡大させる悲鳴役の子役だと思ってたし、事実その側面もあるのだが、実は彼女こそがクローン技術で作られた新人類であることが分かった。彼女の出生はこれまで恐竜を作り出してきた技術の集大成であったとも言えるので、彼女の存在が、物理的な意味で恐竜と人類をつなぐ役割を果たしていた。彼女の存在はそれだけ大きい。 メイジーが最後に恐竜を街に放ったシーンは、彼女にしかそれはできないことであり、それこそが彼女の役割だったからである。 その説得力を持たせたことは、この作品がこれまでのシリーズから更にもう一歩踏み出すことを宣言したものとなる。 願わくばこの続編は『ロスト・ワールド ジュラシック・パーク』や『GODZILLA ゴジラ』(1998)のような、恐竜を退治して終わりというものでは無く、更に踏み込み、ハイブリッド種の存在意義というものに踏み込んでいって欲しいと思う。少なくとも本作はその道を開いている。あとはそこに踏み出せるかどうかだ。 |
アパトサウルス | → | |||
【あぱとさうるす】 | ||||
|
アルカディア号 | → | |||
【あるかでぃあ-ごう】 | ||||
|
アロサウルス | ||||
【あろさうるす】 | ||||
|
アンキロサウルス | ||||
【あんきろさうるす】 | ||||
|
イアン | → | |||
【いあん】 | ||||
|
イーライ | ||||
【いーらい】 | ||||
|
イスラ・ヌブラル島 | ||||
【いすら-ぬぶらる-とう】 | ||||
|
インドミナス・レックス | ||||
【いんどみなす-れっくす】 | ||||
|
インドラプトル | ||||
【いんどらぷとる】 | ||||
|
ヴェロキラプトル | ||||
【う゛ぇろきらぷとる】 | ||||
|
オーウェン | ||||
【おーうぇん】 | ||||
|
ガリミムス | → | |||
【がりみむす】 | ||||
|
カルノタウルス | ||||
【かるのたうるす】 | ||||
|
クレア | ||||
【くれあ】 | ||||
|
ケン | ||||
【けん】 | ||||
|
ジア | ||||
【じあ】 | ||||
|
シノケラトプス | → | |||
【しのけらとぷす】 | ||||
|
シボ山 | ||||
【しぼ-さん】 | ||||
|
ジャイロスフィア | ||||
【じゃいろ-すふぃあ】 | ||||
|
ジュラシック・ワールド | ||||
【じゅらしっく-わーるど】 | ||||
|
ジョン | → | |||
【じょん】 | ||||
|
スティギモロク | → | |||
【すてぃぎもろく】 | ||||
|
ステゴサウルス | ||||
【すてごさうるす】 | ||||
|
DPG | ||||
【でぃー-ぴー-じー】 | ||||
|
ティラノサウスル | ||||
【てぃらのさうるす】 | ||||
|
ディロホサウルス | ||||
【でぃろほさうるす】 | ||||
|
トリケラトプス | → | |||
【とりけらとぷす】 | ||||
|
人間は恐竜と共存していかなければならない。真のジュラシック・ワールドにようこそ | → | |||
【にんげん-は-きょうりゅう-と-きょうぞん-して-いかなければ-ならない-しん-の-じゅらしっく-わーるど-に-ようこそ】 | ||||
|
バリオニクス | ||||
【ばりおにくす】 | ||||
|
プテラノドン | → | |||
【ぷてらのどん】 | ||||
|
ブラキオサウルス | → |
|
||||
【ぶらきおさうるす】 | ||||||
|
フランクリン | ||||
【ふらんくりん】 | ||||
|
ブルー | ||||
【ぶるー】 | ||||
|
ベンジャミン | ||||
【べんじゃみん】 | ||||
|
ヘンリー | → | |||
【へんりー】 | ||||
|
モササウルス | ||||
【もささうるす】 | ||||
|
ロックウッド・エステート | ||||
【ろっくうっど-えすてーと】 | ||||
|
ロックウッド財団 | → | |||
【ろっくうっど-ざいだん】 | ||||
|
名称 | ||||
【】 | ||||
|