仮面ライダーストロンガー
仮面ライダーストロンガー事典 | |
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1975'4'5〜12'27
「仮面ライダーアマゾン」の終了を受けて製作された第一期昭和ライダーの5本目にして最終作となる本作は、放映元の東映・毎日放送のNETとTBS契約問題に絡み、急遽TBSでの製作が決まった作品である(本来仮面ライダーアマゾンは一年番組として企画されたのを半年で終了させたのはこのため)。当初東映サイドでは新しいライダーを含め、5人のライダーが登場する作品にしたかったそうだが(その中に旧ライダーを入れるのか、全員が新ライダーなのかは情報が錯綜していて不明…ちなみにこの企画は後に別な形、つまり戦隊ものとして結実していくことになる)
この作品の特徴は、前半と後半で大きく話が変わったと言う事。前半部分は非常に明朗な話が展開し、シリーズの原点に戻ろうとした雰囲気が強い。主人公も暗さを感じさせない性格で、更に女性の相棒がいることで、話も花を添えていた。電波人間タックルは劇中では決して語られることはなかったが、実質的に初の女性ライダーであり、物語に花を添えていた。又、居所を定めず日本中を旅していると言うのも大きな特徴で、舞台が東京より地方の方が多いと言う珍しい構成をしていた。
そして後半になり、デルザー軍団が登場してから話は急展開。特にその前半は軍団員一人一人がストロンガーより強いため、大変苦しい戦いが展開されていき、更に相棒のタックルの死という衝撃的な話を作り、話がとても重くなった。この辺に脚本の苦労が観られるところ。その後チャージアップの能力を得ることによって、シリーズの中では初めて見た目もパワーアップする姿が描かれるようになった。
この作品は仮面ライダーシリーズの中ではファンの中でもあまり評価されない傾向にあり、確かに話によっては物語のいい加減さが目立つ部分もあるのだが、随所に映像的演出の巧さが現れてるし、特に後半のデルザー軍団編は物語として一貫性があるため私はかなり好き。
又、本作が仮面ライダーシリーズとしては一応の最終話となっていることも見逃せず。最終回は人間体を含め、全ての仮面ライダーが勢揃いすることで、グランドフィナーレを演出していた。ラストシーンでは「仮面ライダー最終回」のテロップが流れる。
主な登場人物 | |
ストロンガー 城茂 |
(役)荒木茂。現荒木しげる。元フォークグループのドラマーとして、レコードも出してる。特撮作品では「超神ビビューン」の月村圭役、「ブルースワット」では悪人役鬼塚剛三を演じる。現在では主に時代劇で活躍中。 元城南大学生でアメリカンフットボールプレイヤー。親友の沼田五郎の敵を討つため、ブラックサタンに自らを売り込み、電気人間に改造されるが、頭脳をいじられる前にブラックサタンに反旗を翻し、仮面ライダーストロンガーとして立つ。 |
タックル 岬ユリ子 |
(役)岡田京子。出演作はいくつかあるが、東映側としては、この作品を皮切りに、アクション女優として大々的に売り込むつもりだったらしい…が、あっさり結婚して隠退。 ストロンガーの相棒で、実質的に初めての女性ライダー。城茂同様ブラックサタン本部で改造手術を受けていたが、脳改造前にストロンガーにより助け出され、共にブラックサタンと戦う。必殺技は戦闘員には絶大な能力を持つ電波投げ。 |
立花藤兵衛 | (役)小林昭二。本作で5作連続出場となる。 店を畳み、優秀なライダーを見つけるべく全国を旅している。その中で茂と出会い、又しても戦いの渦中へ飛び込んでいく。 |
タイタン | (声)浜田晃。映画やテレビで数多くの出演作あり。 1話目から登場するブラックサタン幹部。黒ずくめの服装に、白いマフラーという伊達男。当初一ツ目タイタンと呼ばれ、文字通り巨大な一つの目が特徴だったが、ストロンガーに倒された後、復活の儀式を経て百目タイタンとして蘇る。 |
ジェネラルシャドウ | (声)柴田勝秀。 ブラックサタン幹部の一つ目タイタンが死んだ後、雇われ幹部としてブラックサタンに籍を置く。復活した百目タイタンと幹部の座を巡って対立もするが、実はシャドウ自身はデルザー軍団の一員であり、スパイのような形でブラックサタンに入り込んでいたことが分かった。当初はリーダー格だったが、ストロンガー抹殺に失敗し続け、やがてマシーン大元帥によって地位を追われる。 |
話数 | タイトル | コメント | DVD | ||||||
第1話 | おれは電気人間ストロンガー!! 監督:塚田正煕 脚本:伊上 勝 |
日本征服を謀る秘密組織ブラックサタンはホバークラフトを奪取し、そこから猛毒を撒き散らす花を日本中にばらまこうとしていた。だが、その計画を遂行中、謎の男女が登場。彼らの野望を打ち砕くのだった。その二人の名は仮面ライダーストロンガーと、電波人間タックル!二人とブラックサタンとの戦いが今、始まる! 敵は奇械人ガンガル。コイルでグルグル巻になった機械仕掛けのミイラのような奇械人で、腹部についてる顔からはき出す爆弾を武器とする。それと前半部分でのストロンガーのライヴァルとしてこれから重要な役割を果たしていくことになる幹部の一つ目タイタンが早くも登場している。 仮面ライダーストロンガー初登場の話。シリーズとしては通常誕生秘話が語られることが多いのだが、ここでは構成を変え、最初から改造されたものとしてストロンガーとタックルが出てきている。これまでの仮面ライダーシリーズとは異なることをここで宣言しているのだろう(最初に現れた怪人が蜘蛛型あるいはコウモリ型でないのもそうか)。 又、城茂にはこれまでの直情的なライダーたちとは異なった描写がなされ、ややひねくれた性格が演出されたり、タックルの弱さが既に表れたりと、この作品の特徴がよく現れた話となった。 <茂がストロンガーに変身するためには手袋を脱がねばならないのだが、今回の変身は手袋を付けたままだった。> |
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第2話 | ストロンガーとタックルの秘密 監督:塚田正煕 脚本:伊上 勝 |
改造人間となった城茂と岬ユリ子。だが彼らを改造した張本人は、彼らの倒すべき敵、ブラックサタンだった。二人はブラックサタンの世界征服の野望を打ち砕くため、日本各地を旅しているのだ。そんな二人が海辺の町で見たものは… 敵は奇械人オオカミン。名前の通りの狼男。灯台を占拠し、レーダー妨害装置を用いて石油タンカーを破壊。重油による海の汚染を図る。腕にロケット砲を装備する。 1話目で語られることの無かったストロンガーとタックルの誕生秘話がここで語られる。実は城茂はブラックサタンによって殺された親友沼田五郎の復讐のため、自ら敵であるブラックサタンによって改造されていたと言うことが分かる。 ただ、ストロンガーの過去だけでなく一応新しい話としてもストーリーは展開しているため、とてもあわただしく、説明不足な話になってしまったのは否めない。 今回の話は大部分ストロンガーとタックルの思い出として語られるため、戦いもあっけなく電キックで終わってしまう。 |
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第3話 | スリラーハウスが子供を呼ぶ!! 監督:内田一作 脚本:鈴木生朗 |
恐怖を呼び物とした遊園地のスリラーハウスに次々と挑戦するこども達。しかし、誰もそこから帰ってこない。実はこれは優秀なこども達を集め、ブラックサタンレンジャー部隊を結成しようとするブラックサタンのスカウト部隊による誘拐事件だった。 敵はサソリ奇械人。サソリ型の奇械人で、着脱可能な右手の巨大なハサミと左手の「サソリ麻酔銃」が武器。3発ものエレクトロファイヤーを喰らわせられた上に電キックを喰って死亡。 ここでやっと“おやっさん”こと立花籐兵衛が登場。やっぱりこの人いると画面が締まる。今回の藤兵衛は旅ガラスで、有能なライダーを捜しているようだが、やってることは結構ギャグに走ってる。 しかし、こう観てみると、城茂は完全な傍観者的立場のヒーローで、哀しみとかとは無縁であるように見えてしまう。 |
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第4話 | 悪魔のオートバイ暴走作戦!! 監督:折田 至 脚本:松岡清治 |
悪質な暴走族“黒薔薇団”が次々に悲惨な交通事故を引き起こす。そこに居合わせた城茂と岬ユリ子はこれがブラックサタンの手によるものと考え、黒薔薇団に立ち向かう。 敵は奇械人ゴロンガメ。棘のある甲羅を背負ったゾウカメ型の奇械人で、暴走族“黒薔薇団”のリーダーに憑依し、暴走行為を繰り返す。その甲羅は鋼鉄よりも固く、戦闘時には手足を引っ込めて体当たりをしたり、緑色の溶解液を吐いたりする。珍しく電キックではなく、電気ストリームで倒される。 一応バイクアクションをメインに取ろうとした努力は認められるが、“悪質な暴走行為”とは言っても、日本の公道でやるのは無理があり、ハリウッド映画みたいな派手さはない。車やバイクを使ったアクションの難しさを感じさせられる。 結果戦いに重点を置いた話になってしまい、ゴロンガメとストロンガーは二度にわたり、長々と戦ってる。 ここでも立花籐兵衛が登場。一流のレーサーを育てるべく、ここでは日本中を旅してると言う設定らしい。黒薔薇団の走りを見て、スカウトしようとし、逆にサタン虫に操られてしまう姿が描かれていた。 |
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第5話 | ブラックサタンの学校給食!? 監督:折田 至 脚本:松岡清治 |
学校給食に猛毒を入れるべくブラックサタンは奇械人トラフグンを放つ。城茂の昔の知り合いがいた小学校もその被害に遭い、それを助けるべくストロンガーとタックルは学校に潜入するが… 敵は奇械人トラフグン。文字通りトラフグ型の奇械人で、身体を膨らませたり、棘を飛ばしたりして攻撃する。フグの毒であるテトロドキシンのカプセルを体内で精製し、学校給食に混入しようとする。 学校給食に毒とは、なんか昔の特撮を彷彿とさせる(と言うか、これ自体がいわゆる“昔の特撮”なんだが)作品。実際に毒をこども達が食べてしまうと言うのが特徴か?(死なないけど) 城茂に惚れ込んだ立花籐兵衛がここでも登場。おいしいところを持って行ってくれる。 <なんだか岬ユリ子役の岡田京子のセリフが棒読みで、一瞬偽物か何かかと思ったよ。 ところで給食センターに毒が混入されていることを察知した茂は「この学校だ!」と叫ぶが、その理由は「俺たちが襲われたところに一番近い」から…しかし、給食センターってのがあるんだから、どこに送られるかなんて、分かる訳ないだろうに…つーか、センターを張ればそれで済んでしまうだろ?これでよくユリ子に「頭悪いぞ」なんて言えるもんだ。> |
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第6話 | 先生に化けた クラゲ奇っ械人! 監督:内田一作 脚本:村山庄三 |
日本中の秀才を集め、奇械人を強化する作戦に出たブラックサタンはクラゲ奇械人に先生に化けさせてこども達の誘拐を命じる。 敵はクラゲ奇械人。眼が一つで、ひね曲げられた口という、なんかふざけたデザインを持つ奇械人で、身体をゲル状にしてあらゆる所に忍び込むことが出来、口からは人を痺れさせる泡を出す。日本中の才能ある子供を集める作戦を敢行する。又頭部は脱着可能で、電キックを受けて傷ついた頭部を外して本体は逃げようとするのだが、海に逃げ込んだところを電気ストリームを喰らって爆発する。 子供に勉強を強いる日本の現状を題材に、教育ママが奇械人になってしまったら?と言う、70年代テイストに溢れた物語が展開する。 ここでようやく立花籐兵衛が仲間として加わる。だが、やっぱり逃げてしまうのが城茂らしい。 <前半でクラゲ奇械人によって痺れさせられ、崖から落っこちてしまったタックルを放っておくストロンガー…ちょっと冷たすぎない?> |
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第7話 | ライダー大逆転!! 監督:折田 至 脚本:伊上 勝 |
鎌倉の鶴岡八幡宮にあるドライブインで出される特別料理。それは人間を奴隷に変えるサタン虫入りの料理だった。奇械人ワニーダに捕らえられた親子の運命は… 敵は奇械人ワニーダ。全身金属に固めたワニのような姿をしてる。拳銃の弾をもはじき返すボディを持ち、噛みつきと尻尾で攻撃する。ドライブインの店主に化け、訪れる人にサタン虫入りの食事を出して奴隷人間を作ろうとする。川に逃げ込んだところ、電気ストリームで水を全部蒸発させられ、むき出しになった身体を電キックにより倒される。 立花籐兵衛を加えた三人の全国行脚の旅は、今回は鎌倉。毎回それぞれの土地で頑張っているようだ。 サタン虫が寄生するのは普通の人間なので、それが奇械人なのかどうか見極めることが極めて難しいことを端的に示した回で、一般人に化けたワニーダに見事に城茂およびユリ子が騙されてしまう(茂は騙された振りだが)。 「そんなこと、俺が知るか」というストロンガーの決め台詞が聞けるのはこの回。 |
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第8話 | 溶けるなライダー とどめの電キック 監督:折田 至 脚本:阿井文瓶 |
突如町中の人間が暴れ出し、全員が死んでしまうと言う事件が発生する。ブラックサタンの陰謀の匂いを嗅いだ城茂は急行するが、そこには奇械人モウセンゴケの姿が… 敵は奇械人モウセンゴケ。花をモティーフとしているが、モウセンゴケと言うよりはハエジゴクのような格好をしてる。頭部に咲く花から出る花粉で生物を溶かす事が出来、又この花粉を精製した毒液は人間の脳細胞を壊して凶悪化させることが出来る。本人の言によれば、「ブラックサタンでも指折りの悪知恵」の持ち主らしい。ストロンガーの磁力扇風機を喰らった後電キックで爆発。 ダムに毒液を入れるというのは昭和時代の特撮の定番。ここでは本当に毒液を投入してしまい、死人が多数出てしまう。ここまで大量殺人が成功した例は全特撮作品を通しても滅多にない。 相変わらずこすっからいストロンガーはわざと奇械人モウセンゴケに捕まって、解毒剤の作り方をユリ子に伝えてるが、その課程で逆さ吊りにされたり、目隠しされた上に磔にされ、更にハンマーでぶっ叩かれてる。中の人も大変だ。 <モウセンゴケの毒液は3回人間に飲ませると死んでしまうそうだが、二度目の毒液投入の際、流し終わったところでストロンガーが登場。「毒は流させん」…って、もう流してるじゃない?> |
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第9話 | 悪魔の音楽隊がやって来た!! 監督:内田一作 脚本:鈴木生朗 |
とある町で行われた演奏会。そこで奏でられた音色を聞いた聴衆は一様に凶暴化してしまう。偶然そこに居合わせた茂は不審な人物を発見。後をつけるのだが… 敵はカマキリ奇械人。二つの髑髏を頭に配した姿で鉄球と巨大な鎌で攻撃を行う。ジャズ楽団の指揮者の姿で人間を狂わせる音波を奏でさせたり、神父の姿でオルガンを弾き、その音波で子供を狂わせたりする。電キックをもしのぐが、直後にエレクトロウォーターウォールを喰らって爆死。 これまで何度と無く出てきたタイタンの正体がほんの少しだけ分かる。現時点ではタイタンは何者かの命令で動いていることだけだが。 カマキリ奇械人は神父にも変身するのだが、そこで弾いてる曲って『タイタニック』で用いられてるのと同じじゃん。 |
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第10話 | 恐怖のガンマー虫! 人間を狙う!! 監督:内田一作 脚本:伊上 勝 |
ブラックサタンの科学者は人間を自在に操ることが出来るガンマー虫の開発に成功した。このガンマー虫を増殖させ、全人類をブラックサタンの配下に置こうとするガンマー虫作戦が始まった。 敵は奇械人ハゲタカン。鳥をモティーフとした、極彩色を基調とした頭部を持つ。空を飛ぶことが可能。人間の意識を外部から操るガンマー虫を東京に散布する作戦に従事する。 ストレートなブラックサタンの作戦と、都合良く現れる城茂。これはほぼ前半部分のフォーマットと言っていい。今回はタイタンと城茂との直接対決が描かれる。実はここで初めてタイタンの名前が出てきたが、その圧倒的な力により、 ところでガンマー虫って外見上、サタン虫と違って見えないんだが…違いは人間に乗り移っても、サタン虫のようなマークが出てこないことか? |
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第11話 | カメレオーン! 悪魔のフィルム!? 監督:山崎大助 脚本:伊上 勝 |
最大の石油輸出国アラクト王国のカザール王とマリア王女が来日した。ブラックサタンはカザール王を強迫し、日本への石油輸出を止めようとすべく、奇械人カメレオーンを差し向ける。 敵は奇械人カメレオーン。カメレオン型の奇械人。姿を消して相手に近づき、暗殺を得意とする奇械人。目潰しの液体を吐いたり、左手を電気ノコギリに変えて攻撃する。姿を消せるという自分の特質を忘れてしまうこともあるような、どこかとぼけた部分がある。電キックにより空高く吹っ飛ばされて爆発。 石油王国の王の強迫って、なんだかやたら良く出てくる定番の物語だが、それをストレートに演出してる。 今回もタイタンとストロンガーが絡み、最後にブラックサタンの首領は“大首領”と呼ばれることが分かった。定番の物語に少しずつ謎を入れていくのがこのシリーズの特徴だな。 籐兵衛が撮影所に紛れ込んでしまい、奇械人をぬいぐるみと思いこんでしまう描写あり。 |
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第12話 | 決闘!! ストロンガーの墓場!? 監督:山崎大助 脚本:伊上 勝 |
大首領からストロンガー抹殺のために送り込まれたクモ奇械人。タイタンはこれを輸出食料汚染のために用いるのだった。 敵はクモ奇械人。クモは仮面ライダーの敵では定番。これまでのクモ怪人とは異なり、ちゃんと六本の手があり、両手の動きに合わせて他の四本の手も動く。造形もレベルも高し。珍しい人間だった過去を持つ奇械人で、大首領曰く、「ブラックサタン最強の奇械人」。冒頭でタイタンと互角の戦いを見せた上、タックルを歯牙にもかけない強さを誇る。一度はストロンガーに敗北するも、再改造を受けてパワーを倍にして再び挑むが、割とあっさり電キックで倒されてしまった。 ブラックサタンの狙いがついにストロンガー本人へとかかってきた。まあ、何か事件を起こせば勝手に首を突っ込んでくるんだから、待ち伏せも楽だが。仲間を一人一人殺していって…というのはどうやら御法度らしく、ちゃんと人質に取ったり、「死ぬ前に」という前置きを置いて作戦をべらべら喋るあたり、特撮の時代性を感じる。 今回はタイタンの攻撃を防いだり、戦闘員相手に立ち回りをやったりと、籐兵衛が大活躍だった。 |
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第13話 | 一ッ目タイタン! 最後の逆襲!! 監督:内田一作 脚本:伊上 勝 |
これまでストロンガーによりことごとく作戦を阻止されたタイタンはついに自らが立つ決心を固めた。強化手術を受け、タイタン破壊銃を手にストロンガーの前に立ちふさがるタイタンに… 敵は奇械人エレキイカ。右手に鉄球と左手に剣を装備したイカ型の奇械人。ユリ子の兄である岬守を名乗って茂達に近づく。タックルの電波投げに対抗してエレキ投げや、目を光らせて相手を気絶させるエレキクロスなど、多彩な技を用いるが、今回の最大の敵はタイタン本人。体内のマグマを24万度にまで高めてストロンガーと決戦を行う。だが極限まで高熱になった身体を海に投げ込まれて倒されてしまう。 これまで散々ストロンガーを苦しめてきたタイタンの死。ユリ子の兄の死など、見所満載。一クールの終了にふさわしい話となった。 ストロンガーの機転により一ツ目タイタンは倒れた。しかし、足下とトランプだけだが、次なる幹部ゼネラル・シャドウの姿が出たところで終了。引きはなかなか上手い。 |
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第14話 | 謎の大幹部シャドウ出現!! 監督:内田一作 脚本:海堂 肇 |
一ツ目タイタンとの戦いは終わった。だが、ブラックサタンは新たなる幹部ジェネラルシャドウを送り込んでくる。タイタンの葬儀の日にお前を殺すと断言するシャドウの前にストロンガーは… 敵は奇械人メカゴリラ。名前の通り機械で出来たゴリラと言った感じ。左手はハンマーやアンカーに換装可能。珍しく素体としての人間が登場する。ジェネラルシャドウから「最強の奇械人」と言われていた割にはタックルの電波投げですっころんだり、あっけなく倒されたりと、あんまり良いところがない。 タイタンの葬儀とジェネラルシャドウの登場が描かれる話で、ブラックサタンの戦闘員も少し強くなり、新展開を思わされる。ジェネラルシャドウは実は雇われ幹部であることをここで明かしている。その正体が明らかになるのはもう少し後。 話は新展開となるが、なんとなくあっさりと終わってしまった感じ。 |
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第15話 | 死を呼ぶ シャドウのトランプ!! 監督:山崎大助 脚本:鈴木生朗 |
黒木博士が開発した重力制御法の方程式を奪おうとクワガタ奇械人が暗躍する。博士を救おうとするストロンガーだが、そこにはジェネラルシャドウの罠が待ちかまえていたのだった。目が見えなくなってしまったストロンガーだが… 敵はクワガタ奇械人。ノコギリ状の頭と両手を持ち、デザインセンスは大変良い。怪力の持ち主だが、全てを腕力で片づけようとする短絡的な性格で、シャドウにそれを指摘されて叱責されてる。黒木博士が完成させた重力制御法の方程式を奪う。 ジェネラルシャドウとタックルとの直接対決が描かれるが、シャドウはタックルの攻撃を歯牙にもかけず、「女とは戦わん」と豪語されてしまう。又、シャドウの罠に二度までもかかってしまうストロンガーだが、そのどちらも見事に回避。 そう言えばタックルが名乗る際、「電波人間タッ」としか聞こえないな。二回自己紹介してるけど、二回共だ。 何故か籐兵衛が「電波投げ」と叫んだら、戦闘員がみんなバタバタと倒れる描写有り(後ろでタックルがやってたんだけど)。毎度おいしいところを持って行くな。 <シャドウの罠を二回に渡って回避したストロンガーだが、どうやって逃れたかの説明は一切無し。> |
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第16話 | 吸血ブブンガー 悪魔のプレゼント! 監督:山崎大助 脚本:松岡清治 |
オリエンテーリングに興じる子供達を奇械人ブブンガーが襲う。子供達の血液に自らの体液を注入し、世界征服の手先にしようとしていたのだ。 敵は奇械人ブブンガー。ネーミングセンスが問われる奇械人だ。左手は巨大な注射針とカギ爪に交換可能。子供の血液と自分の体液を交換し、子供達を自らの分身にしようとする。 子供達に怪人が襲いかかるというのは昭和の頃の特撮の特徴。それはそれで一つの価値観だが、特筆すべきところがない。戦ってるところも海岸で安普請だし。徐々に籐兵衛とタックルが良いコンビになってきたことくらいか?二人揃って人質になってるし。 <何の脈絡もなくオリエンテーリングに参加することになった籐兵衛達。ヒロシという少年と仲良くなっているが、この子はどこから出てきたんだろう?> |
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第17話 | 怪談 悪魔の復活祭 監督:折田 至 脚本:伊上 勝 |
お化け大会に本物のお化けが出た。駆け付けた城茂が発見したのは一枚のトランプだった。トランプに導かれ、教会に紛れ込んだ茂とユリ子はそこに正気を失った立花籐兵衛と一つの棺桶を発見するのだった。その棺を覗いた時… 敵はコウモリ奇械人。シリーズ定番のコウモリ型の怪人だが、メカニカル且つ極彩色を用いているので、コウモリっぽくはないが、デザインセンスはなかなか良い。お化け大会に紛れ込み、そこにいた人達を口から吐く溶解液で次々と溶かしていった。花の形をした爆弾をばらまくこともあり。他にメカゴリラ、ハゲタカン、カマキリと言った再生怪人が登場してる。全員黒いスーツを着込み、頭だけだが(どさくさに紛れて「X」のアリカポネもいた)。 ここでタイタンの復活が描かれる(一ツ目ではなく、今度は百目タイタンとして)。一度死んだ幹部が復活するのは「X」同様だが、ここでは新しい幹部であるジェネラルシャドウが既にいると言うのが面白いところ。結果として二人の幹部が対立することになっていくが、その敵の内幕ものも本シリーズのユニークな点だろう。 二大幹部の対立のみならず、物語のメリハリも効いていて、バイクアクションや走る車の上での変身など、なかなか演出に力が入っているのもこの回の特徴。見所が多い話となった。 <茂はサイボーグのはずなのに、タイタンを復活させた際、血を流してた。> |
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第18話 | 怪談 底なし沼! 監督:折田 至 脚本:伊上 勝 |
「呪いの沼」の異名を持つ不気味な沼でキャンプしていた一行が奇械人に襲われた。それを聞いた茂は早速現場に急行するが、そこには沼は存在せず、一人の老人がたたずんでいるだけだった… 敵は奇械人電気エイ。文字通りエイの姿をした奇械人で、底なし沼に人間を引き込んでは洗脳してストロンガーを罠にはめようとする。右手が鞭となっており、ストロンガーの電気攻撃を自らのエネルギーとして貯め込むことが出来る。最後は復活したストロンガーと電気技比べをして敗北。 百目タイタンとジェネラルシャドウの確執がここでも存分に描かれており、敵の内紛も楽しめる…お互いに慇懃なだけに疲れる会話が展開されているので、これも面白いところ。 電気エイの攻撃に死んだかと思われたストロンガーが復活するとか見所はあるはずなんだが、戦いにメリハリがなかったため、印象が薄い。 <沼が無くなくなってしまい、そこに死体が置かれた祭壇が出現するのだが、やってきた子供達は何の反応もしてない。肝が据わってるのか、そんなに先生が大切なのか…> |
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第19話 | 怪談 呪われた古城! 監督:内田一作 脚本:伊上 勝 |
三人の子供達に誘われ、立花籐兵衛は人の寄りつかない古城に足を踏み入れた。そこに現れたのは落ち武者幽霊だった。 敵は奇械人毒ガマ。蟇蛙型の奇械人で毒ガス製造工場を守るため、古城の落ち武者に化けて追い払っていた。敵を催眠四次元世界に引き込んだ上で吸引した人間を殺してしまう。蛙だけに壁に張り付いたりもできる。他にジェネラルシャドウとの直接対決が描かれるが、分身の術を使うシャドウにストロンガーは全く歯が立たなかった。これだけ戦力の差が出るのは当時では珍しい。 今回籐兵衛は毒ガマに脅かされた上に簀巻きにされて浜名湖に放り込まれる。更に岬ユリ子が全身に蛙を貼りつけられると言う羞恥プレイ(?)を受ける。 <人気のない古城を舞台とした話のはずだが、しっかりそこでブラックサタン大首領が「浜松城」と明かしている。更に舞台は浜名湖。> |
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第20話 | 恐怖の大砂漠 二人の藤兵衛!? 監督:内田一作 脚本:伊上 勝 |
ブラックサタンはストロンガーとの戦いで傷ついた百目タイタンを籐兵衛そっくりの顔を持つ立木博士を誘拐したつもりが間違えて籐兵衛を誘拐してしまう。 敵は奇械人アリジゴク。アリジゴクをモティーフとしており、気持ち悪いデザインセンスもなかなか良し。ストロンガーとの決戦で右肩を負傷した百目タイタンを治すため、原子力研究所の立木博士をさらおうとするが、間違って籐兵衛をさらってしまう。左手に装着してるドリルを使い、どんな場所にも潜り込むことができ、砂漠の中でアリ地獄を出現させ、ストロンガーを引き込む。ほぼ完全にストロンガーに勝っていたのだが、百目タイタンの命令でじっくり殺させようとした結果、ストロンガーに逃げられてしまう。 途中で流れるBGMが「仮面ライダー」のもので、なんか聴いてると気持ちが高揚してくる。やっぱり初代は良いわ。 <オープニングでストロンガーとタイタンの一対一の決戦が描かれるのだが、百目タイタンとの決戦を行うため、ストロンガーが馬に乗ってるシーンが出てくる。格好良いけど、やってることは全くの無意味だ。それと、砂漠が舞台なんだが、一体ここはどこだ? 折角勝ってるのに、肝心なところでヒーローを回復させてしまうしょぼくれは初期特撮作品の特徴か。タイタンも何も敵に塩送らなくても良かろうに。> |
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第21話 | 鮫ケ島 海中大決戦! 監督:折田 至 脚本:村山庄三 |
松阪に出現したサメ奇械人を倒すべく、海中戦を挑むストロンガー。だが、そこにあった巨大な真珠貝からブラックサタンの戦闘員が飛び出してきた。 敵はサメ奇械人。顔だけでなく右手もサメの顔をしてる。大幹部の座を狙うほどの実力者で、ブラックサタンの海底基地を警護していた…の割にはあっけなくタックルの電波投げにもかかってしまう辺り、本当に強いのか? 地名やホテルの名前が連呼される辺り、この話の方向性ははっきりしてるけど、このシリーズは全般を通してドサ回りが続いてるわけだな。 百目タイタンの卑劣な罠にはまり、ユリ子はアイアンメイディンに、茂は恐怖の振り子(?)の拷問にかかる。折角捕まえたのに、こんなケレン味を出すのが百目タイタンと言う奴。結局それで逃げられるんだから世話がない…そのお陰で今回のストロンガーはサメ奇械人のみならず、タイタン、シャドウとも戦うことになるので、見所は多い。 <今回ストロンガーは海中で変身してるが、海で電気が逃げたりしないんだろうか?それと、奇械人を陸に引き上げたばかりのストロンガーは自己紹介もしてないのに「サメ奇械人」と名指しで呼んでるし、それを見た一郎少年は「ストロンガー」と叫ぶ。こいつら一体どこでその名前を知ったんだ?…というか、ご都合主義?更に、途中出てくる海底基地が全く何の伏線にもなってないとか、ツッコミは多い。 海女の母を持つ少年一郎は、結構な美少年だがなんと赤ふんどしで海に潜ってる。好きな人には多分たまらないだろうと(笑)…私は違います。念のため。> |
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第22話 | 12時00分 ライダー死刑!? 監督:加島 昭 脚本:鈴木生朗 |
不気味なタイタンの声と共にストロンガーの前に現れる白装束のブラックサタン戦闘員達。一方籐兵衛とユリ子はまるで誘われるかのように不気味な洋館へと入り込むが、そこではいましも奇械人ケムンガが生まれ出ようとしていた… 敵は奇械人ケムンガ。アリジゴク型の奇械人で、口から吐く糸でタックルやストロンガーを絡め取り、左手の針で攻撃する。又、卵をストロンガーに産み付け、そこから糸を吐かせることで、自分もろともストロンガーを繭に包み込んでしまう。最後はストロンガーもろとも爆破されそうになるが… シリーズ前期のクライマックスで、百目タイタンとの決戦が前後編で展開していく。勿論、タイタンの出世を望まないジェネラルシャドウとの確執もあり、今回は静かに、しかしボルテージは上がっていく。物語の展開も「お!」と思わせるどんでん返しもあり。 この話は演出が素晴らしい。冒頭で城茂を幻覚攻撃に陥れる「死の使い」と呼ばれるブラックサタン戦闘員達の演出とか、人間形態のタイタンのサングラスに映るシャドウとの対話など。更に爆風の中をストロンガーがバイクで突っ込んでくるなど、特撮も力が入ってる。 |
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第23話 | 地底王国の魔王!! 監督:加島 昭 脚本:鈴木生朗 |
奇械人ケムンガの繭に閉じこめられ、処刑されようとしていたストロンガーだったが、ケムンガの繭の頑丈さのお陰でなんとか生き延びる。しかし繭のままタイタンの支配する地底帝国に連れ込まれてしまうのだった。 敵は奇械人ドクガラン。奇械人ケムンガがストロンガーの熱を吸収して繭の中で変態した姿。毒鱗粉や口から槍状の金属を吐いて攻撃するが、電キック一発で倒されてしまう。はっきり言って変態前のケムンガの方が強かった気もする。更に百目タイタンとの最終決戦が描かれることになる。30倍に強化されたタイタンのパワーに圧倒されるが、不自然なパワーアップのため、タイタンの身体にほんの少し傷を付けただけで体中のマグマが吹き出してしまい、結局は自滅することになる。 タイタンは実は地底王国の王であった事が発覚。ブラックサタンに忠誠を誓ってるのは何故か、その理由が欲しいところだ。 絶体絶命の危機を何らかのトラブルで助かるというのは良くあるが、この話ではなんと敵が強すぎたからと言う、かなり間の抜けた救われ方をしてる。あっけに取られるが、これはこれでなかなか驚かされた。 かつて一つ目タイタンは海に放り込まれて死んだのだが、ここでは湖から登場するなど、知っている人間に対する配慮もきちんとなされており、演出面もなかなか凝っていた。 <前回籐兵衛は雷が苦手と言っていたが、今回で高所恐怖症とも言っている。あれ?これまで高いところに平気で登ってただろ?> |
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第24話 | 怪奇!無人電車が走る!! 監督:折田 至 脚本:鈴木生朗 |
不可解な電車からの失踪事件が相次ぐ。不審に思った茂とユリ子は電車を調べるが、彼らの背後から突然奇械人ハサミガニが襲いかかってくるのだった。 敵は奇械人ハサミガニ。青地に赤い極彩色の装甲が特徴で、自称「奇械人のエース」胸から泡を出すが、これは人間に幻覚を観させ、ストロンガーやタックルを無力化させることが出来る。二人を見事捕らえるのだが、その処刑は新幹部着任まで待てとの大首領の答えに殺し損ねる。そんなのばっかり。電キックで右手のハサミを失い、シャドウに助けを求めるが、見捨てられ、再度電キックを受けて死亡。 タイタンがいなくなり、ジェネラルシャドウ一人が単独の幹部となって登場。しかし、ブラックサタン大首領はあまり信頼していないらしく、とうとうシャドウと大首領の間に仲違いが起こってしまう。このあたりの描写が後の伏線となっていくわけだが、大首領は先週でシャドウに対し「お前が頼りだ」みたいな事を言っておいて、僅かな間にこれとはなんといい加減な。 冒頭、ハサミガニによる悪夢シーンでクワガタ奇械人、奇械人ブブンガー、コウモリ奇械人、奇械人ドクガランが登場している。 |
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第25話 | 死ぬな!電気椅子の城茂!! 監督:山崎大助 脚本:鈴木生朗 |
新しくブラックサタンの大幹部となったデッドライオンは立花籐兵衛と岬ユリ子を拉致し、城茂を誘い出す。ついに電気椅子に縛り付けられてしまった茂だったが… 敵は奇械人アルマジロン。極彩色に彩られているが、突起がほとんど無いので印象に残らないデザインをしている。球体となって転がることで完璧な防御力を誇る。デッドライオンと連携してストロンガーを襲うが、大首領に呼ばれたデッドライオンがいなくなってしまった後に倒されてしまう。それと新幹部としてデッドライオン。右手にカギ爪を持つライオン型の改造人間で、大首領の新任を受け、サタンのペンダントを持つ。 新幹部デッドライオンの着任によってブラックサタンとジェネラルシャドウとの乖離がますます顕著になった。雇われとはいえ、一応幹部なんだから、もうちょっと大切にしなければならなかったんじゃないか? <なんとロープウェイの塔のてっぺんに立っているデッドライオンの姿が…よく許可が下りたな。> |
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第26話 | 見た!大首領の正体!! 監督:山崎大助 脚本:鈴木生朗 |
デッドライオンから奪った謎のペンダントに導かれるように城茂達はついにブラックサタンの本拠地へと乗り込む。立ちふさがるデッドライオンを下したストロンガーが見たものとは… 敵はデッドライオンとブラックサタン大首領。デッドライオンは脱着可能な右手のデッドハンドを武器にストロンガーに襲いかかってくるが、結局倒されることなく退場。大首領はもったい付けて出てきた割にはこのシリーズの伝統か、結構弱い。他にかつてストロンガーに倒された再生怪人達が登場する。ブブンガー、電気エイ、毒ガマ、コウモリら。 ブラックサタン編の最終回となる話。これまで声のみの出演で姿を見せなかったブラックサタン大首領の姿が拝める。その正体は巨大なサタン虫だった。 極彩色や画面のゆがみのエフェクトなど、物理的より視覚的な戦いの方に重点が置かれ、まるで不条理劇の映画のような展開を見せる。ビジュアル的に大変面白い話だったが、ジェネラルシャドウの暗躍がほとんど描かれてなかったのが残念と言えば残念。 <結果として倒されることなく消えてしまったデッドライオン。幹部という割に扱いが雑すぎ。 恒例として首領は弱々しい存在として描かれることが多いが、でっかいサタン虫ってのはあまりにも情けない。結局逃げるだけだったし。> |
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第27話 | 改造魔人デルザー軍団現わる!! 監督:内田一作 脚本:鈴木生朗 |
ブラックサタン本部を手中に収めたジェネラルシャドウは遠い魔の国から自分の仲間デルザー軍団を呼び寄せた。新たなる強敵を前にストロンガーは… いよいよデルザー軍団の登場。ここで一挙に鋼鉄参謀、荒ワシ師団長、ドクターケイト、ドクロ少佐、岩石男爵、狼長官、隊長ブランクが一挙に登場。最初に鋼鉄参謀がストロンガーと戦う。電キックが全く効かない堅牢な装甲を持っている。性格は謹厳実直で、他の軍団員がジェネラルシャドウを馬鹿にしているのに、彼だけはきちんとシャドウをリーダーとして認めている。 ここから物語も後半に移る。デルザー軍団は具体的な上下関係がないため、みんな言いたい放題言ってるのがここでの大きな特徴で、敵も一話完結ではなく、複数話、しかも何人かのキャラが同時に出てくるようになる。 それと、これまで旅ガラスだった籐兵衛が自分の事務所を持つようになったのも特徴か?何の仕事してるのか分からないけど。 |
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第28話 | あ!ストロンガーがこなごなに・・・!? 監督:内田一作 脚本:鈴木生朗 |
必殺技電キックさえも効かない鋼鉄参謀に殺されそうになったストロンガーを救ったのは、手柄を横取りしようとした荒ワシ師団長だった。だが、自分のあじとに戻ろうとした荒ワシ師団長を雷雲に誘導させ、脱出に成功するものの、地上には又しても鋼鉄参謀が待ちかまえていた… 前回ストロンガーを全く相手にしなかった鋼鉄参謀のみならず荒ワシ師団長までもが登場。ストロンガーは両面攻撃を受けることになるが、まるで攻撃が通用しないという大ピンチを招くことになる。力任せの鋼鉄参謀に対し、ずる賢い荒ワシ師団長は、ストロンガーを奪い合って、結局仲間割れを起こしてしまう。今回はなんとか荒ワシ師団長を水中に引きずり込み、エレクトロファイヤにより倒す。 タイトル通り、あわやストロンガーがこなごなに…と思わせておいて、実は仲間割れのお陰で助かるという話が展開。パワーでは全然敵わない敵を相手にすると、そう言う展開にならざるを得ないのだろう。脚本も苦労してそうだ。中盤になってこれほどヒーローの弱さを強調した作品はあまり例が無いだろう。これが本作の味と言う奴だ。 |
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第29話 | 魔女怪人ケイト!血ののろい!! 監督:山崎大助 脚本:村山庄三 |
決死のストロンガーの攻撃で荒ワシ師団長は倒れた。だが、毒花の化身ドクターケイトがストロンガーを狙う。強力な毒を武器にストロンガーに挑むドクターケイト、そしてストロンガー抹殺を至上命令とする鋼鉄参謀も又ストロンガーを狙うのだった。 敵はドクターケイト。毒花の化身で、山に入った子供達を毒花に変えてしまい、そこから精製した毒を用いてストロンガーを狙う。一方、鋼鉄参謀の足を引っ張ってストロンガーに倒させてしまう(本人は共倒れを狙ったようだが)。そして前回に続き鋼鉄参謀。ドクターケイトの人質作戦を邪魔し、正々堂々一騎打ちに臨むがドクターケイトに足をすくわれて死亡。 デルザー軍団の話になってから、複数回の登場が当たり前となったが、今回と次回は、印象的なドクターケイトが登場する。 今回はかなりカメラアングルに凝っていて、印象的なショットが多数出てくるのも特徴。テレビシリーズでこれほど凝ったものが見られるのも珍しい。 <一応突っ込んでおくが、ドクターケイトは声を曽我町子が担当してるため、女性のようなのだが、ストロンガーよりも背が高く、しかも胸のふくらみもないようだが…> |
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第30話 | さようならタックル!最後の活躍!! 監督:山崎大助 脚本:鈴木生朗 |
ドクターケイトの罠に陥り、毒液を浴びてしまったタックル。自由が利かなくなってしまった身体を抱えつつも、ストロンガーを助けるために身を挺してドクターケイトに立ちふさがる。 敵は前回に続きドクターケイトとドクロ少佐。ドクターケイトは初めてストロンガー以外に倒された怪人となるが、そのために払った犠牲は決して軽くなかった。ドクロ少佐は“デルザー軍団きっての暗殺者”と呼ばれ、様々な技を駆使してストロンガーを翻弄する。 これまでパートナーだった電波人間タックルの死というショッキングな物語。これまで茂に対し突っかかってばかりのユリ子が急にしおらしくなり、「いつか二人で綺麗な場所に行きたい」などと言っているのが涙を誘う。仮面ライダー全シリーズの中でも最高に印象深い話の一つだ。惜しむらくはタックルの死がやや唐突すぎ、物語的に盛り上がりがもうちょっと欲しかったところ。 |
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第31話 | ストロンガー大改造!! 監督:内田一作 脚本:伊上 勝 |
ユリ子を失い、悲しみに暮れる茂。しかしデルザー軍団の攻撃は休むことなくストロンガーを襲う。ユリ子の墓前にデルザー軍団を全て倒すことを誓うのだった。ドクロ少佐と新たな敵岩石男爵との戦いで疲れたストロンガーを助ける人が… 敵は前回に続きドクロ少佐と岩石男爵。ドクロ少佐は暗殺術を会得しており、ストロンガーと化かし合いを繰り広げ、ストロンガーを追いつめるのだが、岩石男爵が間に割って入り、決着は持ち越しに。一方の岩石男爵はドクロ少佐との戦いで瀕死の重傷を負ったストロンガーを襲うが、思考が単純なため、まんまと逃げられてしまう。大変直情的…というか、単純な性格をしてる。そしてドクロ少佐は超電子人間となったストロンガーの超電子ドリルキックの最初の犠牲者となった。 タックルを失ったストロンガーがこの話で超電子ダイナモを埋め込まれ、パワーアップが図られる。ここで突然登場した正木博士が超電子ダイナモを埋め込むわけだが、元ブラックサタンの科学者をよくこんなに簡単に信用するものだ…もうちょっとこの話は長く取って欲しかったな。話の展開が速すぎるのが残念。 |
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第32話 | 必殺!超電三段キック!! 監督:内田一作 脚本:伊上 勝 |
超電子人間として生まれ変わったストロンガーは見事ドクロ少佐を倒すことができた。そのパワーを見て危惧を覚えたジェネラルシャドウは来るべきデルザー軍団同士の戦いを前に城茂に休戦を申し出るのだった。一方、新しく登場した狼長官も又ストロンガーに休戦を申し込んでくるのだった… 敵は前回に続き岩石男爵と、新たに狼長官。岩石男爵はジェネラルシャドウから「救いようのない単細胞」とか言われるほどの猪突猛進型。自分の頑丈さとパワーだけが取り柄。語尾にいろんな訛りを入れるのが特徴(いったいどこの生まれだ?)。なんか憎めないキャラクタだな。狼長官は狼男の子孫で、顔の周りに球形のワイヤを張っているのが特徴(満月を意味しているらしい)。結構悪知恵が働くようで、岩石男爵を抱き込んでシャドウへ反逆する。ストロンガーに対して「君」呼ばわりするあたり、なかなか好人物(?) 超電子人間となったストロンガーだが、通常モードではあくまで電気人間のままなので、到底デルザー軍団には太刀打ちできない。このあたりの微妙な感覚はなかなか面白い。更にデルザー軍団で内紛が起こっていることを知ったストロンガーは逆にそれを利用しようとか、茂のこすっからいところもしっかり表現していた。 今回も藤兵衛が大活躍で、ランニングシャツ姿で走り、岩石男爵に捕らわれたストロンガーを助ける。 そうそう。ここでOPおよびEDの画面が変わる(EDは歌も変わってる…水木一郎だけでなく、これまた特撮ファンにはおなじみの堀江美都子が歌ってる)。 <冒頭で公園に現れた岩の固まりに子供たちが捕らえられてしまい、そのお母さんが悲鳴を上げるのだが、ほとんど素人で、かなり恥ずかしい描写になってる> |
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第33話 | ストロンガー 満月に死す!? 監督:山田 稔 脚本:村山庄三 |
パワーアップしたストロンガーの姿を目の当たりにした狼長官は自らの力を高めるため、満月の夜に子供の命を捧げて体内プラズマを活性化させようとする。その企みを知ったストロンガーと立花藤兵衛はそれを阻止すべく狼ヶ原へと向かうが… 敵は前回に続いての狼長官と隊長ブランク。狼長官は狼男の子孫で、先祖の狼男の肖像画を拝むシーンが出てくるが、それに合わせてその肖像の目が光って言葉を発する。誰だこいつ?。月の光を浴びるとパワーアップし、電キック、超電スクリューキック、超電三段キックをも跳ね返す。だが、月が陰ったときに超電稲妻キックを受けて爆発。それと隊長ブランクは眠っているストロンガーに迫るが、狼長官の口八丁ですぐに丸め込まれてしまう。 何故か一気に普通の話になってしまった。狼長官自体が日中ではそんなに強くないため、生け贄を捧げることでパワーアップしようとする。この辺の描写は普通っぽいな。 <狼長官はせっかくストロンガーを捕まえ、しかも催眠ガスまで吸わせておきながら、ストロンガーを倒すのは自分がパワーアップした後にしようとする。本人の言だと「眠っている敵を倒すのは名折れだから」だそうだが単なるお人好しにしか見えない。> |
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第34話 | ヘビ女の吸血地獄! 監督:山田 稔 脚本:鈴木生朗 |
数々のデルザー軍団の仲間をストロンガーに倒されたジェネラルシャドウは自らの片腕と頼むヘビ女を呼び出した。ヘビ女は早速藤兵衛や子供たちを誘い出し、自らの毒を注入してヘビ人間に変えてしまう。一方、ストロンガーを虎視眈々と狙う隊長ブランクも現れ… 敵は前回に続き隊長ブランクと新しくヘビ女。シャドウが扱ったトランプのスペードのQから飛び出した。右手に持った鞭が武器だが、左手がヘビになっており、そこから人の血を吸う。それで隊長ブランクだが、ヘビ女の襲撃の合間にストロンガーを襲うだけしかやってない。存在感が大変希薄。思考回路も単純だし。 仮面ライダーシリーズには結構多い怪奇ものの一本。デルザー軍団編もそろそろネタ切れを起こしたか?それで割食ったのが隊長ブランクの方で、全然存在感ないまま終わってしまった。結構不憫な存在かも。そして最後にジェネラルシャドウが広げたトランプからスペードのQが飛び出し、それにシャドウが驚くシーンがあり。次回の伏線となっている。 相変わらず藤兵衛大活躍で、今回はヘビ人間にまでされてしまってる。 <ジェネラルシャドウがトランプ占いをするとき、16枚くらいのトランプが並べられているのだが、やっぱりこれは元々長引かせようと言う気持ちがあったのか、それとも単に見せかけだけか? 又、シャドウは「じきに面白いことが起こる」とラストでしゃべっているが、その「面白いこと」って、自分自身が粛正されることだろうか?> |
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第35話 | 帰って来た男!その名はV3!! 監督:内田一作 脚本:鈴木生朗 |
ヘビ女の罠にはまり、電気パワーを吸い取られてしまった茂。死人のようになってしまった茂を尻目にジェネラルシャドウは新たなる作戦を展開しようとする。しかしそんなシャドウと茂の前に現れたのは… 敵は前回に続いてヘビ女。ストロンガーを罠にはめて電気エネルギーを奪い取るが、ツメが甘く、最後はストロンガーの超電大車輪キックにより倒される。そしていっこうに進まない作戦に業を煮やして出てきたマシーン大元帥。エジプトから荷物として木箱に入って運ばれるというのも、なんか情けない移動方法だ。ここではストロンガーではなくV3と戦ってる。 いよいよ残り僅か。ここから歴代ライダー勢揃いとなっていくわけだが、最初のキャラはV3となる。しかしいくら城茂が格好良く決めようとしても、この風見志郎が出た途端霞んでしまう。この存在感は歴代ライダー中でも最高だからなあ。大体出てきた瞬間の音楽で分かる。いやあ、やっぱり格好良い!タイフーンも、「へん〜っすん!ブイスリャ〜」も健在(笑)。出てきた途端、見せ場全部取ってしまう(笑) <ストロンガーの電気パワーをすべて吸い取ってしまったヘビ女。しかし何故かとどめを刺すことなく去っていく。この辺は特撮では当然のことか? マシーン大元帥の入った木箱を泥棒が盗み出そうとするが、その一人は妙にミイラに詳しい。一体何をしてる人? カブトローの電気エネルギーを受けて復活したストロンガーに合わせるように(事実合わせてるんだが)又してもヘビ女の襲来が!えらいご都合主義な展開だ。 V3に助けられたストロンガーは、その姿を見た瞬間「V3!」と叫ぶ。面識はないはずだが…(一応同じ城南大学の同窓生という裏設定があるが)> |
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第36話 | 3人ライダー対強力デルザー軍団 監督:内田一作 脚本:大野武雄 |
デルザー軍団は新たに指揮官としてエジプトからマシーン大元帥が着任し、更にアマゾンから磁石団長が、スペインからヨロイ騎士がやってきた。そして二人を追いかけるようにXライダーとアマゾンライダーも又、日本へとやってくるのだった。3人のライダーの戦いが始まる。 敵は前回から登場したマシーン大元帥の他に、磁石団長とヨロイ騎士がやってくる。磁石団長はその名の通り、磁石の力を用いて金属を引きつけたり、強力な磁力によって炎を発することも出来る。他のデルザー軍団員とは違い、電キックでもダメージを受けていた。ヨロイ騎士はアマゾンライダー、Xライダーと戦うが、ほぼ二人と互角の力を持っていたようだ。 デルザー軍団が強力になった分、今度はXライダーとアマゾンライダーが。神敬介の「大変身」もアマゾンの「ア〜マ〜ゾ〜ン」も聞けるのが嬉しい。特にアマゾンとXライダーの共闘は「仮面ライダーアマゾン」では観られなかったため、震えが来るね(握手するシーンもあり)。ちゃんと二人のテーマソングも流れる。 デルザー軍団は逆にジェネラルシャドウから指揮権を奪ったマシーン大元帥との確執なども描かれる。 ライダーの集結は嬉しいが、四日市の石油コンビナートが爆発し、ジェット機が二機も撃墜という、シリーズ中ここまでの被害は初めてのこと。「仮面ライダー」シリーズ全話を通してもおそらく最大の被害だろうと思われる。 |
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第37話 | ライダー捕わる!デルザー万才!! 監督:山田 稔 脚本:伊上 勝 |
マシーン大元帥は新兵器地震発生装置を用い、日本中に地震を起こそうと計画する。丁度その頃、デルザー軍団の日本征服を食い止めるべく、V3とライダーマンが日本に上陸。そしてジェネラルシャドウとストロンガーの雌雄を決する決戦が始まる。 前回爆発したはずのヨロイ騎士と磁石団長が復活。マシーン大元帥の指示に従い、地震発生装置を作動させようとする。そして何よりもここではジェネラルシャドウとの決戦が描かれる。決戦とはいえ、大変弱く、あっという間にストロンガーに負け、マシーン大元帥の企みを暴露してしまう…ずるがしこいシャドウのこと。これを見越してのことだったが。その後、トランプ占いで自分の死を予見しつつも、マシーン大元帥の命令でストロンガーに向かっていく。 ここで初めてライダーマンが登場するのだが、事もあろうに茂はデルザー軍団員と勘違いして向かっていく。V3はちゃんと先輩ライダーとして認めてたのにねえ(事実V3が止めに入って事なきを得るが)。ここでは風見志郎役の宮内洋とライダーマン役の山口暁は水浸しに。久々に登場したのに大変な目に遭ったな。 <35話で一目見てV3を仲間と認めた茂が、今度は丈二を見て敵と勘違い…ライダーマンも可哀想だ。> |
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第38話 | 出現!ライダー1号2号!! 監督:山田 稔 脚本:伊上 勝 |
デルザー軍団の罠にはまり捕らえられてしまったV3とライダーマンを救うべく、富士ダムへと向かうストロンガー。たがその前にジェネラルシャドウが決戦を挑んでくる。その一方で、密かに日本に帰国してきた仮面ライダー1号と2号が二人の救出へ向かっていた。 宿敵ジェネラルシャドウとの戦いが描かれる。チャージアップしたストロンガーの超電ドリルキック、稲妻キックを食らってまだ立ち上がってくるが、最後は壮絶な爆死を遂げる。 これまでV3、X、アマゾン、ライダーマンが登場したが、最後に残った1号と2号が登場。これで全員が揃うことになったが、ちゃんと登場時にはテーマ曲が流れるのが心憎い。やっぱりぞくぞくするよ。 予告で「次回仮面ライダー最終回」のアナウンスが流れる。そう、このストロンガーをもって仮面ライダーシリーズは終了するはずだったことを思わされる。 <V3、ライダーマン、ストロンガーを捕まえたことを誇示するためにマシーン大元帥、磁石団長、ヨロイ騎士がそれぞれ3人のバイクに乗ってくる。カブトロー、ハリケーンはともかく、ライダーマンの場合、“ライダーマンのバイク”としか言えないのがちょっと… 1号、2号は伝説だ。と言っていたマシーン大元帥だが、ちゃんと1号と2号を区別している(ちなみに白い手袋の二本ストライプが1号、赤い手袋の一本ストライプが2号)。 一応1号と2号が登場するが、人間の姿ではなく、変身した姿のみ。更に他のライダーは名前だけ。ちょっとだけ寂しいけど、これも次回のタメと思えば。 磁石団長は、ピンチになればなるほど訛りが酷くなっていく。「こら抜け作!」とか「なにをしくさっとるんだ!」とか「じゃかましい!」とか。 ツッコミではないのだが、それぞれのライダーの活動場所は1号がアメリカ、2号はインド、V3はエジプト、Xがスペイン、アマゾンがアマゾン(笑)。これって漫画の「仮面ライダーspirits」での舞台そのもの。改めてマニアックさを感じるな。> |
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第39話 | さよなら!栄光の七人ライダー! 監督:山田 稔 石森章太郎 脚本:伊上 勝 |
ついに7人のライダーが集結した。そしてその前についに姿を現すデルザー軍団大首領。巨大なその姿から流れるその声は… 敵はデルザー軍団大首領。別名岩石大首領。奇岩山の人面岩にカモフラージュしていたが、集結した7人ライダーの前にその姿を現す。巨大な姿は実はロボットであり、その中にいた一つ目の脳こそがその本体であり、実はこれまでのライダーの前に現れた全ての首領達の本体であり、宇宙からやってきた事が分かる。最後は7人ライダー全員が大首領の口の中に飛び込むのだが、岩石部分を破壊。本体は宇宙へと逃げ帰ってしまった。更にサメ奇怪人、奇怪人ブブンガー、奇怪人メカゴリラ、奇怪人アリジゴク、カニ奇怪人、荒ワシ師団長が再生怪人として登場。マシーン大元帥は他の再生怪人達と共にストロンガーによってあっけなく倒されてしまう。 ついにこれで「仮面ライダーストロンガー」の最終回だが、それだけではなく、これが第一期仮面ライダーシリーズ全部の最終回となった。それを証明するかのように7人ライダーが全員集結し、そして最後には「仮面ライダー完」の文字が。更にシリーズの生みの親である石ノ森章太郎が監督に名を連ねている。 7人ライダー全員が素顔で登場し、変身の後に全員がそれぞれのバイクで疾走するなど、とにかくシリーズのファンにとっては感涙ものの描写で、この感動があったから、私はこの作品がとても好きだったんだなあ。と改めて再認識した。最後にメドレーで仮面ライダーの曲が流れる中、全員の戦いの記録がスチールで登場。やっぱりこれは来るなあ。 <あっけなくやられる再生怪人達は定番だが…あれ?カニ奇怪人なんていたか?これって「仮面ライダーアマゾン」のカニ獣人じゃないか! 流石にもうベテランとなってる藤岡弘は変身にちょっと照れがあるみたい。それでも堂々としてるのが流石。 仮面ライダーがデルザー軍団大首領の声を聞いて、それぞれの首領の名前を呼ぶのだが、声を当ててるのは納屋悟郎。しかし、納屋悟郎が声を当ててるのはショッカー首領の声、ゲルショッカー首領、デストロン首領で、Xとアマゾンでは登場してない…で、最後は宇宙人だと判明する訳だが…まさかこの脳髄、本当にウルトラマンAなんじゃないだろうな(笑)> |