特撮館Top

仮面ライダーX

仮面ライダーX事典

1974'2'16〜10'12 

 沖縄の水産大学に籍を置く青年神 敬介は、悪の組織GOD機関に父の神啓太郎と共に命を狙われ、命を奪われてしまった。瀕死の啓太郎により深海開発用改造人間カイゾーグ仮面ライダーXに改造された神敬介は、父の敵のため、そして平和を守るため、敢然とGOD機関に立ち向かっていく。仮面ライダー第4シリーズ。
 仮面ライダーのシリーズも回を重ねること4回。5番目のライダーとして誕生したXライダーの活躍を描くシリーズ。今回の特徴としては、仮面ライダーが極めてメカニカルな風貌をしていることが挙げられよう。又初めて武器「ライドル」を常備したライダーとなっている。
 ここでの敵はGOD機関で一貫しているが、前半と後半で特徴づけられる。前半は特に神敬介の恋人水木凉子が何故裏切ったのか?と言う所から始まり、その後初めてのライバルキャラクター、アポロガイストとの死闘が描かれる。ここで登場する怪人は皆ギリシア神話やローマ神話から題材を取ったキャラクターばかり。そしてアポロガイスト亡き後、新しいGODの幹部として登場したキング・ダークと、RS装置をめぐる争いに巻き込まれていく。ここで登場する怪人は歴史上の悪人(そうでないのもいるが)と動物を合体させた怪人で、これも大変特徴づけられていた。
 怪人は皆人間の姿を取ることが出来るのも大きな特徴だが、なんと言っても以降の東映特撮に多大な影響を与えた主人公のライバルキャラ、アポロガイストの存在感は大きかった。
 仮面ライダーV3に続き、後半部分で仮面ライダー2号とV3の客演が出てくるのもファンサービスとして楽しい。

主な登場人物
神敬介
仮面ライダーX
(役)速水亮。『ガメラ対大魔獣ジャイガー』(1970)で万博の職員として登場している。ほかにもいくつか映画に登場。
 沖縄の水産大学に通っていた青年で、空手や剣道の有段者。東京に帰った時にGODと接触する。父敬太郎がGOD機関の協力を拒んだため、父と共にGODの襲撃を受け、瀕死の重傷を負ってしまうが、敬太郎によって深海開発用改造人間「カイゾーグ」として復活する。
立花籐兵衛 (役)小林昭二。「仮面ライダー」「仮面ライダーV3」に続投。
 初期シリーズを通して登場する“仮面ライダーの先生”。5話で神敬介と会った際、「デストロンが復活したのか?」と言っていることから、ちゃんとこの作品が続きであることがよく分かる。多摩区生田町でコーヒーショップ「COL」のマスターをしている。
バス消失事件に遭遇したのをきっかけに敬介と出会い、彼も仮面ライダーであったことを知り、協力を約束した。対マッハアキレス戦においてはXライダーに特訓を施している。
水木凉子 (役) 美山尚子
 神啓太郎教授の助手で、敬介の恋人であったにも関わらず、GODが活動を開始した途端に、裏切ってGODのメンバーとなった。その正体はIP(国際秘密警察)調査員(後にICPOとなるが)で、GODへの潜入調査を行っていた。GODに入ったため、既に改造人間とされてしまっており、8話でGODに対する裏切りがばれた為に体内の爆弾が爆発して絶命。
水木霧子 (役) 美山尚子
 涼子がGODのメンバーになった後、敬介の前に現れた女性。涼子とはうりふたつの顔立ちをしており、度々敬介の危機を救った。
 実は涼子の実の妹で、姉の言いつけで敬介の護衛をしていたのだ。だが第8話で鉄腕アトラスの吹き矢に倒れ、敬介に真実を告げて絶命
神啓太郎 (役)田崎潤。バイプレイヤーとして数々の出演作あり。東宝特撮にもかなりの数出演。
 敬介の父親。人間工学の権威で、深海用改造人間の研究を行っていた。
第1話の時点で、GODに重傷を負わされ、敬介を改造後に自らの知識と人格を海底基地・神ステーションに移して力尽きた
マコ (役)早田みゆき。本作がほぼデビュー作。以降東映製テレビ番組で活躍したが1986年に結婚引退。
 城北大学の学生で、15話で死神クロノスに襲われたところを神敬介に助けられ、以降COLでアルバイトとして働くようになる。結構ドジなところがあり、度々ピンチを招くが、本人は至って暢気。身体が丈夫なのが取り柄。
チコ (役)小坂チサ子
 城北大学の学生で、15話で死神クロノスに襲われたところを神敬介に助けられ、以降COLでアルバイトとして働くようになる。食欲魔神で二言目には「お腹空いた」と言い、そうでなければいつも何か食べてる。
アポロガイスト (役)内田康比古
 GOD秘密警察の第1室長。立場としては作戦を敢行する怪人達の監視役であると共に、任務遂行の邪魔者を排除する役割を持っているらしい。立場故に怪人達からは結構煙たがられているようだ。普段は人間の姿で活動しているが、「アポロ・チェンジ!」の掛け声とともに戦闘形態となる。14話でXライダーとの一騎打ちを挑み、一度は命を落とすが、第16話で強化改造されて復活。改造には限界があり、強化後1ヶ月しか生きられなかった事が分かり、そこでXのパーフェクターを心臓に移植することで生き長らえるべく、第21話で再生怪人を率いて最後の決戦を挑む。
キングダーク 第22話より登場した、「GOD悪人軍団」の頭領。
総司令から全権をまかされ、悪人怪人達を率いる。そして、南原博士の設計したRS装置を体内にセットし、日本を破壊しようと企んでいた。目から光線、指からはミサイルを発射する。
だが、その正体はロボットで、内部のコントロール室で総司令の呪博士が操縦していたのだった。
最終話で呪博士の死とともに爆発四散した
GOD総司令  GOD秘密機関の首領。当初さまざまな形をした通信装置を通して神話怪人達に指令を下していたが、キングダーク登場後は全権を任せるようになる。実はキングダークはロボットであり、その中に総司令がいたのだ。その正体は呪博士で、かつての神啓太郎の親友だったらしい。
話数 タイトル 脚本など コメント DVD
第1話 X・X・Xライダー誕生!

  監督:折田 至
  脚本:長坂秀佳
 海洋科学者・神啓太郎博士の息子で、沖縄の大学に在学中の神敬介が東京に戻った時、戦いの火ぶたが切られた。日本消滅を図る謎の組織・GODが啓太郎と敬介を襲ってきたのだ。GODの放つ怪人ネプチューンにより瀕死の重傷を負わされた敬介は、啓太郎が命と引き換えに行った改造手術により、深海開発用改造人間(カイゾーグ)として蘇り、Xライダーとして立ち上がるのだった。
 栄えある第1話。さすがに力の入った演出で、ピンチあり、お色気あり(?)、父との葛藤あり、ゴア的要素あり、裏切りあり、派手なアクションあり、そして復活あり。盛りだくさんだ。
 敵は
ネプチューン。GODという組織は当初神話からモンスターの題材を取っていたが、栄えある第一回目の怪獣はローマ神話から。
 最初っから神敬介のセミヌードが拝める(笑)。しかしながら、腹がだぶついてるぞ(笑)
 マッドサイエンティストと聞いただけで身体が熱くなる私としては、神啓太郎が無茶苦茶格好良く感じる。命が無くなっても、知能は全てコンピュータ化して基地に封じ込めたり、息子を改造人間にしてあげたりと。そして最後は当然自爆!マッドてんこ盛りで嬉しすぎるキャラクターに仕上がってる。

VOL.1
第2話 走れクルーザー!Xライダー!!

  監督:折田 至
  脚本:長坂秀佳
 恋人に裏切られ、改造人間にされた神敬介は、当てもなくバイクを駆る。そんな彼の目に武器を手に殺し合う市民の姿が映る。正気に戻った市民たちから「不思議な笛の音を聞いた」と聞いた敬介は、それがGODによるものとして捜査を開始するが、たまたま父の形見の笛を吹く
 敵は
パニック。これもローマ神話のパンから。パニックの奏でる笛の音が人々にパニックを起こさせる。神話と同じだ。変装して少年に罪をかぶせることに成功はするが、これみよがえしに笛を持っているため、犯人がばれてしまうと言う間抜けさも…
 冒頭、敬介は自分を裏切った恋人から撃たれてしまう。それで怪我をするわけだが、改造人間じゃなかったか?
 包丁で刺されても死なず、市民のみならず保護すべき子供にまで「嘘つき」呼ばわりされてしまう敬介。これが改造人間ものの醍醐味だな。
 Xライダーの秘密基地神ステーションが自爆。これから一人で戦っていくことになる。これが父の愛と言う奴か?それにしてもここまで苦労して作ってきたのはなんのため?
 必殺技としてクルーザーアタックが登場。要するにクルーザーで体当たりするって事。そのまんまか。
 
子供をどつき回すわ、「リンチにかけろ」と叫ばせるわ、とても現代ではできそうもないすげえ演出が続出する。>
第3話 暗殺毒ぐも作戦

  監督:内田一作
  脚本:伊上 勝
 日本に輸入される石油をストップさせるべく、アダブ王国の石油大使暗殺に改造人間ヘラクレスを送り込むGOD。一方、GODの動きをつかんだ神敬介は、大使に変装し、。
 敵は
ヘラクレス。猿とも鬼ともつかない顔を二つくっつけた怪力怪人で、殺した人間に毒グモを寄生させるが、それが何の伏線にもなってないことから、意図はよく分からず。Xキックを耐えて見せたと思ったのだが、Xライダーに見破られて絶命。
 アダブ王国の石油大使木原を守るのが本作の目的だったのだが、この木原という男、妙に存在感のあるキャラクターで、無意味に画面に良く出てる。
 一話、二話がかなり面白かったのに対し、今ひとつと言った感じ。
第4話 ゴッド恐怖の影

  監督:内田一作
  脚本:伊上 勝
 人間どもを狂い死にさせるというアルファガスの研究データを手に入れるため、GODは博士の娘を誘拐しようとする。GODの動きを知った神敬介は細菌学者の博士を守ろうとするが…
 敵は
メドゥサ。女性型怪人で、眼力で人間を石に変えることが出来、蛇に姿を変えることも出来る。催眠術も使える。なかなか芸達者。瀕死状態で爆弾をXライダーに投げつけるが、外れてしまい、崩れ落ちるように絶命。
 これまで裏切り者と思われていた凉子が、決して悪人ではないことが明らかにされる。詰めが甘いのは相変わらずだが。
 クルーザーのテーマが登場する。
第5話 一つ目怪人の人さらい作戦!

  監督:田口勝彦
  脚本:鈴木生朗
 園児バスが次々と消えてしまう事件が発生。独自に調査に乗り出した神敬介はGODによって狙われ、逃げ出したところを立花籐兵衛と出会う。事情を話し、彼が5人目のライダーであると認めた籐兵衛は敬介に協力を申し込み、自ら囮となって潜入捜査を行うのだった。
 敵は
キクロプス。ギリシア神話でも元々単眼だが、ここまで目がひとつしかないことを強調するのは現代では自粛されるだろう。GOD総司令の姿が初登場。
 立花籐兵衛初登場。陣敬介を最初に観た瞬間、「デストロンの怪人か?」と言うのはV3のサービスカットかな?サービスと言えば、仮面ライダーのテーマがインストゥルメンタルで流れたり、1号〜ライダーマンの映像が流れたりする。籐兵衛は自らを「ライダー隊の会長」と名乗ってる。最初から大活躍で、自ら囮としてGODアジトに潜入したりする。
 幼稚園バスの乗っ取り作戦とは古典的な…いや、考えてみればこの作品自身が古典の一つか(笑)
 捕まえた子供は、来るべきGODの世界征服の兵隊とするべく、冷凍にされてしまう。これも結構猟奇的だ。
第6話 日本列島ズタズタ作戦

  監督:田口勝彦
  脚本:鈴木生朗
 原因不明のバス転落事故が起こり、そこで両親を失った少女木村サチコを助けた神敬介は立花籐兵衛に彼女を預けるが、神敬介をターゲットにしたGODの魔の手が彼女に伸びる…
。その事故で両親を失った少女・サチコ。悲しみに打ちひしがれたサチコを思い、原因追及に乗り出した神敬介。だが、そのサチコが何者かにさらわれてしまった。
 敵は
ミノタウルス。文字通り牛の化け物。自分で「牛男」と名乗ってるし。怪力で、目からレーザー状の攻撃をする。今ひとつ個性無し。
 Xライダーの弱点がここで明らかにされる。セタップにはレッドアイザーとパーフェクターを両手に持つ必要があるため、両手が自由にならないと変身できないのだ。
 前回に続いてバス事件。少女の哀しみが本作の主題となってるっぽいが、この子役、上手いよ。よほどカメラ慣れしてるんだろう。今回も凉子が神敬介を騙し、霧子が助ける図式は健在。
 ここでは神敬介はまだ籐兵衛のことを「立花さん」と呼んでる。
第7話 恐怖の天才人間計画

  監督:折田 至
  脚本:長坂秀佳
 続発する少年少女の飛び降り自殺事件に不審の念を覚えた神敬介は調査を開始する。それらは天才人間の研究を続ける大門寺博士に関わってるこども達ばかりだった。GODのターゲットは博士と博士の娘冬子。二人を助けるため敬介は活動する。
 敵は
イカルス。口から溶解液を出し、必殺技は翼をカッターのように用いるイカルスデスウィング。
 謎の女性霧子の正体がここで分かる。更に霧子は「凉子はいまもあなたの婚約者です」と語る。
 人間に変装したイカルスがGOD総司令と話すシーンがあるが、神社の鈴を鳴らしたら神社が開き、裸のマネキンが登場。そこから総司令の声が聞こえてくる…総司令の趣味を疑ってしまう。
第8話 怪!? 小地球・中地球・大地球

  監督:折田 至
  脚本:長坂秀佳
 新エネルギー資源があるとされる黒峰山に入ってきた調査隊をことごとく邪魔するGOD怪人のアトラス。調査の警備にあたる敬介、籐兵衛、霧子の三人だったが、何処からか飛んできた矢によって…
 敵は
アトラス。必殺技はアトラス地球投げ。小地球、中地球、大地球と大きくなるに連れ、破壊力も増すらしい。「GODにその人ありと言われた鉄腕アトラス」という自己紹介に吹き出した。それと、名ライバルであるアポロガイストの姿がちょっとだけ登場。
 前回で凉子の妹であることが発覚した霧子の口から「凉子はまだあなたのフィアンセです」という言葉が聞けるが、その直後、いずこからか飛んできた矢によって霧子は死亡。更に凉子もGOD総司令の送信により、体内の爆弾が爆発して死亡。重い話だ。
第9話 Xライダー必殺大特訓

  監督:内田一作
  脚本:伊上 勝
 ある村から数百人の村人が姿を消した。GODの日本人ロボット化作戦が秘密裏に発動されたのだ。神敬介の前にその秘密を知るはずの記憶喪失の少女ミキが現れ、彼女を追うようにGOD怪人軍団が現れるのだった。Xキックも通用しないアキレスに対し、敬介は…
 敵は
マッハアキレス。俊足を誇り、ローラースケートも出来る(設定上では走ってることになってるのかも知れない)。だが、すぐにかっとするため、またの名を「瞬間湯沸かし器」と言う。アポロガイストに隠れ、あんまり個性がないが、Xライダーの必殺技、Xキックをよけるなど、かなり強いらしい。
 凉子と霧子の物語が前回で終了したため、ここから新展開。具体的には敵幹部であるアポロガイストの登場。このアポロガイスト、存在感が無茶苦茶高いが、今のところ顔見せ。
第10話 GOD秘密警察!アポロガイスト!!

  監督:内田一作
  脚本:伊上 勝
 新たな必殺技の特訓を行うXライダーは、立花籐兵衛のアドヴァイスを受け、新必殺技のX二段キックの糸口を見いだす。だがその間にも着々とアキレスの人間ロボット計画を進めていた。籐兵衛までもロボットとされてしまったXライダーだったが…
 敵は前回に続き
マッハアキレス。名前を聞いて、かかとが弱点と分かるXライダー…だとするとあまりにも単純だが、事実その通りになった。しかも後半には新しい敵プロメテスが登場する。
 最初に立花籐兵衛と特訓をするXライダーだったが、問題は練習ながら籐兵衛に必殺技をかましてるんだが…人間のくせに丈夫すぎないか?
 GODに洗脳された村人が神敬介を襲ってくるシーンでは、全員竹槍をもってる。なんともシュールな光景だ。
第11話 不死身の水蛇怪人ヒュドラー!

  監督:折田 至
  脚本:鈴木生朗
 町中にあふれかえる気味の悪いトカゲ。それが現れる時、次々と街中のお金が消えた。社会的混乱を狙ったGODの経済攪乱計画が発動されたのだ。不死身の怪人ヒュドラーを相手に苦戦を強いられるXライダー…
 敵は
ヒュドラー。東京を混乱に陥れるためと称し、小銭を奪っては悦に入る姿は大変浅ましいものがある。青色の液体に姿を変えることが出来る。又首を落としても再びくっつくという特殊能力も持っている。
 経済を混乱に陥れるのは良いけど、手始めが町の喫茶店やおもちゃ屋というのがなかなかせこさを感じさせて面白い。
 ヒュドラーのアジトに入り込んだXライダーに対し、「ここまで追ってきたのか?」と驚くヒュドラーに対し、「そうだ。この金を取り戻すためにな」と答えるXライダー。そらそうかもしれないけど、正義の味方にしてはえらくストレートな言いで、ちょっとこれはないんじゃない?と言った感じ。
 今回もアポロガイストが登場。他の怪人には嫌われてるようだが、やっぱ格好良い。
第12話 超能力少女をさらえ!

  監督:折田 至
  脚本:鈴木生朗
 科学者関口の娘で超能力を持つ少女がGODにさらわれた。GODは超能力部隊を編制しようとしていると推測する敬介は、他の超能力者達の行方を追うが…
 敵は
キマイラ。特技としては一応火を吐くくらいか?その炎に対抗するため、Xライダーは一旦池の中に入ってからXキックをかます。単純。
 特別出演として当時スプーンを曲げる超能力少年・関口淳が登場する。そう言えば当時はブームだったんだ。この少年もテレビや雑誌によく出ていた記憶がある…確かインチキだと言われて後で糾弾されたんだったはず。スプーン曲げにも挑戦したっけ。
 超能力が出たと言う以外は至って普通の作りの作品。シリーズが長いので、ベタはベタで良いんだが。
 今回は主に人間姿で登場するアポロガイスト。えらく渋い。

VOL.2
第13話 ゴッドラダムスの大予言!

  監督:内田一作
  脚本:伊上 勝
 町に現れた謎の予言者ゴッドラダムスが東京全滅を予言した。GODは東京中の電話機から殺人スモッグを出して東京中の人間を殺そうとするのだが、大混乱を起こす東京の町で神敬介が見たものは…
 敵は
ユリシーズ。ゴッドラダムスという予言者に扮し、東京破壊の予言をした上で、殺人スモッグを東京中にばらまく。能面のような顔に月桂冠を付けてる肩につけた蛇のオブジェから殺人スモッグを出す。又頭の月桂冠を相手にかぶせ、動きを止める冠縛りを使う。最後は殺人スモッグを多量噴出させて特攻をかけるがXキックであえなく倒されてしまう。
 電話に出るとそこからガスが出て死んでしまうと言うのはなんか
『怪奇大作戦』の「恐怖の電話」に出ていたのと同じだな(あれは音波だったか?)。
 全般的に物語そのものよりもXライダー対ユリシーズ・アポロガイストの戦いがメインの回。設定は面白そうだったから、ちょっと勿体ない感じ。
 オープニングで人の姿を取ったアポロガイストが喫茶店COLでくつろぐ姿が見られる。この不敵な姿こそが彼の魅力だろう。
第14話 アポロガイスト くるい虫地獄

  監督:内田一作
  脚本:伊上 勝
 2千年前に死滅したと言われている古代ギリシアの“狂い虫”を蘇らせたGODは、アポロガイスト主導で日本人を全部狂わせてしまおうとする。罠にはまり、GOD秘密警察に捕まった立花籐兵衛を救うため、神敬介はアポロガイストと戦うために秘密警察に乗り込む。
 アポロガイストとの直接対決が描かれる回。これまで怪人の作戦を見守っていたアポロガイストが直接作戦に参加したため。
 最後に爆発炎上するアポロガイスト。だが、瀕死の力を振り絞ってXライダーと共に自爆しようとする。やっぱ格好良いな。敵とヒーローが握手をする姿は珍しい。
 立花籐兵衛の夢はグランプリレーサーを育てること。これはシリーズを通して一貫しているようだ。
第15話 ゴッド秘密基地!Xライダー潜入す!!

  監督:折田 至
  脚本:伊上 勝
 城北大学の学生マコとチコは怪しげな男に狙われる。GOD怪人死神クロノスに変身した老人に殺されそうになるところを神敬介によって助けられるが、敬介は死神クロノスの言い残したGODの要塞アポロン宮殿に潜入する。
 敵は
死神クロノス。人間に変装している時は見た目から怪しすぎる老人の姿をしてる。巨大な鎌を持ち、それを振り回して攻撃する。
 ここでマコとチコが登場する。マコのドジにより、死神クロノスに命を狙われることになり、以降COLでのアルバイトとなる。
 GOD秘密基地に潜入するXライダーの前に立ちふさがるのは訓練中の戦闘員達だったが、覆面と全身タイツの上に柔道着を着込んでたりするので、大変動きにくそう。
 又、14話で死んだアポロガイストがアポロン宮殿にいるのがほんのちょっとだけ登場する。死して尚働かせようと言うのか。GODは。
第16話 逆襲アポロガイスト!Xライダー危うし!!

  監督:折田 至
  脚本:伊上 勝
 アポロンの宮殿に潜入したXライダーはクロノスを倒すが、同時にクロノスの鎌に身体を貫かれる。そして瀕死のXライダーの前に現れたのは、なんとあのアポロガイストだったのだ。一方、GOD機関は怪人ケルベロスに命じ、ファイヤー作戦を敢行しようとしていた。そして立花籐兵衛が狙われるが…
 敵は前回に続いての
クロノスが最初。ここでクロノスを倒すものの、死に神の鎌でXライダーは左手を負傷。その後、再生したアポロガイストとの戦い、更にファイアー作戦遂行中のケルベロスと戦う。盛りだくさんの内容だ。
 アポロガイストは新たな武器アポロ・マグナムとガイス・ダブルカッターを用いて変身出来ない神敬介を苦しめる。一方ケルベロスは二つの首を持ち、体中に蛇を巻き付かせた犬型の怪人で、5万ボルトの電流を流すことが出来、ファイヤー作戦を敢行する。Xキックをはね飛ばしたり、ライドルスティックを通して電流を流したりとなかなか芸達者ながら、川にはまっただけで、自分の電流に焼かれて死亡。
 セタップには両手が必要なため、片手を怪我してると変身出来ないとか、Xライダーの新しい弱点が分かったり、変身してない神敬介を敢えて攻撃しようとしないアポロガイストの紳士的な態度とか、見所は多い。
 色々な意味で物語の転機となった話と言える。
第17話 恐い!人間が木にされる!!

  監督:山田 稔
  脚本:村山庄三
 深い山中で不思議な事件が起きた。ハイキングにやってきた人たちが皆機に変えられてしまったのだ。恐るべきGODの計画が始まった。調査に向かった神敬介らだったが、マコやチコまで木に変えられてしまい、Xライダーは絶体絶命のピンチに陥るのだった。
 敵は
アルセイデス。人間を木に変えるガスを吐く。それ以外にも鞭を使ってXライダーを苦しめるが、鞭をライダーショックで焼かれた上にライドル脳天割りを食らって死亡。
 殆ど山の中だけで話は展開し、脈絡がない上にご都合主義の連発で話の流れが悪い。ちょっとこれは無いんじゃないの?的な話。
 特にXライダーが絶体絶命の危機に陥るって言っても、橋から吊されて縄に火を付けられるというものだが、あえなく転落し、川の中に落ちてしまった次の瞬間には変身して復帰してる。折角Xライダーを捕まえたのに、無意味なことをやってたと言うことだ。神敬介を木に変えるとか、そっちの方がまだ良かっただろうに。吊されたXライダーを見ていたアポロガイストもそのまま放っておくし。脚本の甘さを感じる。
 ただ、本当に車一台をぶっ壊し、車からはい出すように逃げた直後に車が爆発するなんて演出がされていて、それは凄かった。
第18話 恐い!ゴッドの化けネコ作戦だ!

  監督:山田 稔
  脚本:鈴木生朗
 人間を化け猫に変えてしまう正体不明のビールスが一匹の黒猫によって町にまき散らされた。GODの人間化け猫作戦が敢行されたのだ。
 敵は
キャッティウス。人間を化け猫に変えるヴィールスをまき散らす人間化け猫作戦を遂行する。
 今回は怪談話。ただネコ好きな私としては、怪談というほどではない。ああ、猫人間になってみたい(笑)。それにしても、人間を猫にしたは良いけど、頭の中まで猫並みになってしまって使い物にならないというのはとても間抜け。
 マコとトコが同棲していることが分かった回でもある。この二人まで化け猫にされてしまってるところがなんとも。
第19話 ゆうれい館で死人がよぶ!! 

  監督:折田 至
  脚本:鈴木生朗
 都内各所に幽霊騒ぎを起こし、都民を恐怖に陥れようとするGOD幽霊作戦が発動された。続発する行方不明者の捜査を独自に進めていた神敬介と立花籐兵衛らの前に現れたのは幽霊と幽霊怪人オカルトスだった。
 敵は幽霊怪人
オカルトス。白装束にコウモリのような顔、骸骨を顔の上に付けて…と、和洋折衷な妖怪姿をしてる。GOD幽霊作戦を主導する。相手を金縛りにする光線を発し、折角敬介を金縛りにしたのに、「お前の相手をしてる暇はない」とか言って去っていく。なんでこんなにツメが甘いかね?
 怪談話PART2。こちらはストレートな幽霊もので、演出は結構怪談っぽい。神敬介も不条理空間に入り込んでしまい、夢か現実化分からない世界で戦うこととなる。
 今回アポロガイストはワインを片手に登場。敵はやっぱりこれくらい気障じゃないとね…でも、機が熟したと思ってやってきたら、既に戦いが終わってたと言う間抜けさも演出してる。
 ところで、小学生らしい女の子がトイレに行くシーンがあるんだが、そこは男性用トイレ…しかもそこで卒倒して寝ころんでしまうと言う…よくこんなのやらせるな。
第20話 お化け!?謎の蛇人間あらわる!!

  監督:折田 至
  脚本:島田真之
 次々と起こる謎の誘拐事件。誘拐された人間は次々とヘビ人間に変えられてしまう。霊園に出没するという幽霊騒ぎが臭いと調査を開始した神敬介がそこで見たものは…
 敵は
サラマンドラ。珍しく人間形態では女性なのだが、怪人に変わると、男の声になる。その血を人間に注入することで、人間はヘビ人間に変えられてしまう。又、手から石化液を出したり、自ら球状となって転がったり。鏡を見ると錯乱する。
 やたらと爬虫類が出てくる話で、サラマンドラがヘビとかに餌やったり、頭撫でてる姿が出てきたりする。なんか違和感あり。
第21話 アポロガイスト 最後の総攻撃!!

  監督:内田一作
  脚本:伊上 勝
 自らの身体の不調を自覚し始めたアポロガイスト。アポロガイストの再生手術を行った宮本博士は、再生が不完全だったため、一月の寿命であり、しかも今日明日の命であることを告げるのだった。延命のためにはXライダーのパーフェクターを心臓に埋め込むしかないことを知ったアポロガイスト最後の挑戦を叩きつけるのだった。
 アポロガイストの最後の挑戦が描かれる回。それだけでなく、これまで戦ってきたGOD怪人が大挙して現れる。最初は
マッハアキレウスプロメテウスユリシーズの3人。この内マッハアキレスを騙してアポロン第2宮殿に連れて行かせる。その後ヘラクレスクロノスケルベロス。全部再生怪人だけに、とても弱い。
 園とアポロガイストとの一騎打ちとなる。自らの最後を知ったアポロガイストはXライダーを道連れとするため、火の玉となり特攻する。
第22話 恐怖の大巨人!キングダーク出現!!

  監督:内田一作
  脚本:伊上 勝
 宿敵アポロガイストを倒したXライダー。だが、GOD機関は更なる恐ろしい計画を進めていたのだ。そして姿を現す巨大な敵。その名もキング・ダーク。新しい組織を束ねるキング・ダークはジンギスカンコンドルに吸血鬼作戦を命じるのだった。
 新展開となり、新たな敵キング・ダークが登場。改造人間もこれまでのギリシア・ローマ神話から歴史上の人間と動物を合体させたものと変わっていった。今回は
ジンギスカンコンドルで、人間の血を吸って、血を吸われた人間を吸血鬼にしてしまう能力を持ち、飛翔能力も持つ。珍しく人間の顔半分が見える造型。ドジョウ髭でモンゴル人っぽさを表しているらしい。
 新展開だが、幹部が変わったと言う以外はさほど変わりはないようで、相変わらず怪奇ものを続けてる。今回はマコとチコが吸血鬼にされ、籐兵衛までもが吸血鬼となってしまう。
「駄目ねえ、中年の男の血って。おいしくないわ」とか言われてるけど…
 神啓介までもが咬まれるが、こいつ人間じゃないのだから、吸血鬼になるはずはない。GOD機関も理解力がないな。ジンギスカンコンドルを騙してXライダーに変身した姿でベッドに寝ているのは、結構笑えるシーン。
第23話 キングダーク!悪魔の発明!!

  監督:山田勝彦
  脚本:伊上勝
 キングダークは南原総一郎博士にRS装置の開発を急がせていた。これが完成した暁には、キングダークは地上に君臨することが出来る。開発にいそしむ南原博士の持つ設計図を盗ませるため、ガマゴエモンに設計図の奪取を命じる。
 敵は
ガマゴエモン。石川五右衛門の頭脳を持つガマガエル型の改造人間。伊賀忍法を駆使し、南原博士の娘を誘拐する。全身からガマ油を出し、それに火を付けて攻撃したり、相手の攻撃を受け流したり出来る。
 キングダークの目的がはっきりした回で、9つに分割されたRS装置を巡り、以降Xライダーと悪人軍団との戦いが描かれることになる。
 目的がはっきりして重要な話になるのだが、話は端折りすぎ。冒頭見ず知らずの南原博士の娘に気安く声をかける神啓介。しかもいきなり場所も知れないGOD秘密基地に突然殴り込み。犬も歩けば棒に当たるとは言うが、あんまりにもご都合主義じゃないか?
第24話 復しゅう鬼ジェロニモ!音もなく襲う!!

  監督:山田勝彦
  脚本:伊上勝
 10枚にバラバラにして隠されたRS装置の設計図の一枚が送られてきたのは親を失い、姉弟で暮らす矢沢博士の家族にだった。その弟がその設計図を持ってハイキングに出かけた少年をサソリジェロニモが狙う。
 敵は
サソリジェロニモ。ジェロニモの精神を持つサソリ型の怪人。都合3話に渡って登場して、23話で南原博士を殺したのもこいつ。ネイティヴ・アメリカンに扮した戦闘工作員を引き連れての登場となる。
 RS装置をめぐる攻防が始まったわけだが、なんだか妙にご都合主義なお話になってしまった気がする。子供なりにエゴがあって、自分の身を守りたいばかりに逃げだそうとするとか、「死ぬのは嫌だ」と絶叫するとか、あんまり他の番組ではやらないようなことをやってくれる。
 そう言えば最初にライダーとサソリジェロニモが戦った場所と、次の舞台のはずの丹沢の描写が全く同じというのは、なんか変。
 そう言えばハイキングに来たこども達を引率していた先生は、矢を射られても、トマホークで刺されても、次の瞬間けろりとして出てくるのだが、こいつも改造人間か?

VOL.3
第25話 謎の怪盗 カブト虫ルパン!!

  監督:内田一作
  脚本:鈴木生朗
 南原からRS装置の設計図を送られた堂本博士は3枚目の設計図にアルファ光線という特殊な光線をかけ、二人の少年の背中に設計図を焼き付けるのだった。南原博士の大先輩である堂本博士の存在を知ったGODはカブトムシルパンを遣わして設計図の行方を追う。
 敵は
カブトムシルパン。アルセーヌ=ルパンの精神を持つカブトムシ型の怪人…ルパンって実在の人物か?アリとカエルを混ぜ合わせたような風貌とシルクハットに片眼鏡。かなりコテコテの風貌。サーベルとテレポーテーション、煙幕を武器とする。ちなみに「ルパンルパンルパン…」というのが口癖だが、とても喋りにくそうだ。
 元々10枚に分割されたはずの設計図が9枚に減ってる。後の展開を顧慮に入れての変更かと思うが、その辺はもう少し考えておくべきじゃないか?
 二人の子供に地図の一枚が託されたと言うことで、カブトムシルパンが子供を連れ去るのだが、逆さ吊りにして拷問…いいのか?こんな表現やって。
第26話 地獄の独裁者 ヒトデヒットラー!!

  監督:内田一作
  脚本:鈴木生朗
 四枚目の設計図を持つ江川博士夫妻がアメリカから帰国。しかし空港からすぐ夫婦はヒトデヒットラーによりGOD機関に連行されてしまうのだった。あらかじめその動きを察知した神啓介はあらかじめ身代わり作戦を立てていたのだった。しかし、それもキングダークにばれてしまい、本物の江川博士が狙われる。
 敵は
ヒトデヒットラー。ヒトラーの精神を持つヒトデ型の怪人。やばすぎる造型と名称だ。ヒトラーの顔がへばりついていて全く表情が変わらないので無茶苦茶気持ち悪い。しかも、「ヒットラー」の雄叫びで登場。局もよくこんなの許したな。巨大ヒトデに変身することが出来る。
 今回の戦闘工作員は軍服と制帽をかぶって、ぴしっとポーズを決め、「ヒトデ(ハイル)ヒットラー!」と言ってるのが凄い。
 身代わりは奪われ、それを助けに行ったら自爆され、本物もすぐにさらわれてしまう…ヒーローが立てた作戦が全部裏目に出ると言う珍しい回だった。全てヒトデヒットラーの存在感に負った話だった。
第27話 特集 5人ライダー勢ぞろい!!

  監督:内田一作
  脚本:平山公夫
      中瀬当一
 公園で仮面ライダーの話をすると言うことで、立花籐兵衛はマコとチコを連れて聴きに行く。だが、講釈師の語るのは嘘ばかり。籐兵衛は講釈師を追い出し、自ら1号、2号ライダー、V3、ライダーマンについて語り始めるのだった。
 スペシャル版で、これまでの仮面ライダーの思い出が語られる。出てくる場面は殆ど名場面と言ってよいものばかりだ。ほぼバンクながら、最後はスペシャルらしく、5人ライダーが勢揃いして多数の敵と戦うシーンがあり。更にGODの再生怪人を前に、風見志郎が登場。スペシャル版らしく豪華な内容となった。
第28話 見よ!Xライダーの大変身!!

  監督:内田一作
  脚本:平山公夫
      中瀬当一
 次々に起こる科学者の殺人事件。RS装置の設計図を巡り、クモナポレオンが暗躍を始めたのだった。あらゆるエネルギーを吸い取るクモナポレオンの為にXライダーのエネルギーは吸い尽くされてしまった。
 敵は
クモナポレオン。ナポレオンの肖像画に潜み、配下の多数のクモを敵にまといつかせ、エネルギーを吸い取る能力を持つ。神敬介のエネルギーを吸い取ってしまい、XライダーのXキックをかるくいなしてしまう。最後はマーキュリー回路によってパワーアップしたXライダーの初めての真空地獄車によって倒される。そして現れたV3に対し、なんと再生したマッハアキレスサラマンドラを差し向ける。マッハアキレスなんてこれが4回目の復活だぞ。
 そして最大の危機に見舞われたXライダーの前に颯爽と現れたのはV3!このケレン味あふれる登場の仕方は
やっぱ風見志郎…ってか宮内洋!!彼の得意技、バイクに乗りながらポーズを取っての変身も見られる。
 それでマーキュリー回路をXライダーに埋め込むわけだが、このマーキュリー回路なるものの説明が何にも無し。何故にマーキュリー?しかも、志郎は「マーキュリー回路を埋め込むために俺の血を一滴残らずお前に輸血する」とか言いつつ、輸血が終わってもピンピン動き回ってる。
その辺もやっぱり宮内キャラだよな。
 相変わらず残酷描写が多用されており、人間の顔に無数のクモがへばりついたり、子供に焼きごてを押しつけようとしたり、回転のこぎりでバラバラにしようとしたり…
 先輩ライダーの客演はシリーズを通しての醍醐味のひとつ。V3の勇姿を堪能出来る話だ。
第29話 死闘!!Xライダー対Xライダー!!

  監督:田口勝彦
  脚本:鈴木生朗
 ドイツ帰りのバレリーナのペンダントにRS装置の設計図が隠されている!GODの怪盗カメレオンファントマから彼女と設計図を守りきることが出来るのか?
 敵は
カメレオンファントマ。ファントマとは渋い選択だが、これだって実在とは…カメレオンらしく、舌を伸ばして攻撃する。変装の名手で様々な人間に化ける事が出来るのみならず戦闘工作員を次々自分の姿に変えてXライダーに向かわせ、透明になることも出来る。最後はXライダーにも変身。Xキックまで使いこなすようになる。
 神敬介の髪型が変わった。前の長髪は鬱陶しい感じだったが、慣れてしまうと、短い方が違和感ある。前回から変身方法が「大変身」に変わったが、そうか。変身方法が変わったからバンクフィルムの流用が必要なくなり、髪型も変えたのか。
第30話 血がほしい − しびと沼のヒル怪人!!

  監督:田口勝彦
  脚本:鈴木生朗
 若い女性が次々と襲われ、全ての血を吸い尽くされ、吸血鬼となって神敬介を襲う。その陰に暗躍する怪しげな老婆が…
 敵は
ヒルドラキュラ。ドラキュラって、実在の人間じゃないはずだが、まあ、その辺は解釈の違いか。血吸いヒルを操り、次々と若い女性の血を吸い尽くしてしまう。吸血鬼化現象を止めたいのなら、RS装置の設計図を渡せと神敬介に迫る。
 オープニングがなんだか凄い猟奇的というか、伝奇的。外法護摩を焚いてひたすら怨念を込める白髪の老婆の姿が!その後、女性を襲っては、ヒルを吸い付かせる。しかも血を吸われた女性の描写がモロに怪談調で、…子供が観たらトラウマを起こしそうな描写だな。それにしてもこのシリーズ、人間が吸血鬼になるパターンが多い。大体「吸血鬼作戦」って22話でも同じ名前の作戦が使われてるじゃないか。
 そしてついにGODに奪われてしまうRS装置の設計図!…と思わせておいて、これはフェイクだったと言うオチが付いた。
第31話 立て!キングダーク!!

  監督:折田至
  脚本:伊上勝
 那須に住む少女の持つ人形にRS装置の設計図が。GODのトカゲバイキングは設計図を求め、少女と、それを守るXライダー達を罠にはめ、設計図を手に入れ、Xライダーを亡き者にしようと計る。
 敵は
トカゲバイキング。前回のドラキュラに続き、これは固有名詞じゃないぞ。少女に向かって「おじちゃんはお嬢ちゃんみたいな女の子が大好きなんだよ」…「大好き」って言葉に今だったら無茶苦茶違和感があるぞ。意図したわけはないだろうけど、これ、現代ではTVで放映するのは無理があるな。姿は単なるトカゲと言うよりエリマキトカゲの方に似てる。
 那須が舞台ということだが、明らかにホテルとか窯元とかはっきり名前が出てる辺り、制作状況が分かるようで微笑ましい。
 舞台が東京を離れたため、Xライダーの乗馬姿を見たり、火を使った戦いが見られたりと、なかなか出来る貴重な回である。演じるのは大変そうだけど。崖を駆け落ちるシーンではXライダーは転倒してるし、戦闘員が火のついたボールを手に慌てるシーンがあるし。
 あ、今回の空中地獄車はXライダー一人が空中で回転するだけだ。なんか理由はあったのかな?
 そして最後、ついにキング・ダークが立ち上がる!
第32話 対決!キングダーク対Xライダー

  監督:折田至
  脚本:伊上勝
 那須高原に滞在する神敬介に残りの設計図を届けようとする南原博士の教え子である一人の女性がいた。その後を追う怪人・アリカポネ。あの手この手で地図を奪おうとするアリカポネと戦うXライダー!
 敵は
アリカポネ。GOD悪人軍団の中では一番ネーミングがはまったキャラかも知れない。巨大な血吸い蟻を用いて人を操ったり、変装して相手の目を謀ったり。割と頭脳派。投げ矢と仕込みステッキが武器。
 前回に引き続き那須でのロケ。神敬介を始とする喫茶店COLの面々はそちらに旅行中と言うことになってるようだが、戦いのさなか、のどかなもんだ(勿論スポンサーの関係だろうけど)。しっかり「那須ビューホテル」という名前も出てくる。
 走るジープの前に身を投げ出したり、アリカポネに操られた籐兵衛にケリ入れられたりと、今回のXライダーは大変な役回りだ。
 そして最後、とうとう大巨人キングダークがその全身像を表す。いつも寝そべってる顔とは微妙にデザインが違うが、その辺は言うべき事じゃないだろう。
第33話 キングダークの復しゅう!!

  監督:内田一作
  脚本:村山庄三
 神敬介の夢の中に出てきた少女が突然目の前に現れた。南原博士の友人の娘だというその子を引き取ることにした敬介だったが、どこか様子がおかしいことに気付くのだった。
 敵は
ムカデヨウキヒ。少女に化けてRS装置を色仕掛けで奪おうとする。ヌンチャクや投げ矢な自在に使い、更にカラス爆弾なるものを用いる。
 ムカデヨウキヒは当然楊貴妃とムカデがくっついたもので、その組み合わせが凄いが、それに合わせてかGOD戦闘員もチャイナ服を着て登場するが、Xライダーまでもがヌンチャクで戦ってたりする。その少女を敬介が家に引き取るとか、今はかなり表現的に出来ないような事を平気でやってくれてる。
 キング・ダークにより設計図が奪われそうになった時、颯爽と登場するのがV3と2号!そして最後は3人でポーズを決める!やっぱこれは燃えるよ。予告でやってなかったら、もっと盛り上がったんだろうけどね。
 キング・ダークと3人ライダーの決着か?と思わせておいて、キング・ダークは高笑いしながら逃げてしまった…敵というのはこうでなければいけない。
第34話 恐怖の武器が三人ライダーを狙う!!

  監督:内田一作
  脚本:鈴木生朗
 RS装置の設計図の一枚を持った雨宮博士が来日し、それを守りに行った神敬介だったが、GODの卑劣な罠にはまり、ついに捕らわれてしまう。
 敵は
タイガーネロ。キング・ダーク曰く、悪人軍団の切り札だそうで、事実珍しくちゃんと設計図を手に入れ、更に神敬介を捕らえることに成功して、首尾良く全ての設計図を手に入れる。顔の造型は結構いい加減で、開きっぱなしの目の穴から演じてる人間の顔が見える。
 今回神敬介がいやにあっさり捕らえられてしまい、主人公は立花籐兵衛の方に移った。コメディ・リリーフ的な役付けの多い籐兵衛も、こう言う時はしっかり渋めの演技を見せてくれるのが嬉しいところ。それと流れとして風見志郎のV3と一文字隼人の2号ライダーが今回も登場。登場の時はしっかりV3と仮面ライダーのテーマが流れるのがファンとしては嬉しい。最後はタイガーネロ一体を相手に3人ライダーのイジメが始まる。ほとんどリンチ。
 完成型RS装置を前にXライダーとV3がどっちが危険な任務に就くかと争うシーンがあるが、結局二人一緒に突っ込むことに…おい!
 今頃になってXライダーの大変身の弱点が明らかになる。両手が使えないと変身出来ないそうな。これ分かってたら随分GODも戦いが楽になってただろうに。
第35話 さらばXライダー

  監督:折田至
  脚本:伊上勝
 サソリジェロニモの息子サソリジェロニモJrにより遂にGODは南原博士の設計図を手に入れ、RS装置を完成させてしまった。そしてエネルギーを充填されたキング・ダークがついに立ち上がり、Xライダー最強の敵として神敬介の前に立ち上がるのだった。
 敵は
サソリジェロニモJr。サソリジェロニモの色違いの怪人(胸にJRという文字が特徴)で、サソリジェロニモの息子という設定。まるで馬に乗るように自在にバイクを操る。何せ今回は最終回で、最大の敵キング・ダークが登場するため、間に合わせっぽい怪人だ。そしてついにキング・ダークとXライダーとの決戦となるが、シリーズ初の巨大ロボットだけに、巨大感がよく表れている。大きさの違いからXライダーを圧倒するが、開いた口からクルーザーごと入り込んだXライダーが中で操縦しているGOD総司令呪博士を倒すことで活動を停止する。
 流石最終回。特撮は力が入っているし、ついに対決したキング・ダークの巨大さも良かった。GOD総司令である呪博士が弱っちいのがちょっと問題だが(笑)。それと、東京のど真ん中でキング・ダークを破壊するというのは、もの凄い迷惑のような気が…
 前回、前々回で2号ライダーやV3が登場したが、最終回は一人で戦うというのは、良い演出だと思う。