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快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー

快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー事典
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 2018'2'11~2019'2'10

 表題に「VS」と付く、二つの戦隊が戦うと言う初めての設定の作品。かつて地球にいたアルセーヌによって作られた特殊能力のあるルパンコレクションが宇宙海賊のザンギャックに奪われてしまい、お宝であるルパンコレクションをメグっての争奪戦が行われる。
 主人公は快盗であるルパンレンジャーと警察であるパトレンジャーの二つの戦隊に分かれ、それぞれ目的を持ってギャングラーと戦う。ルパンレンジャーの方は大切な人をザンギャックに奪われてしまい、彼らを取り戻す条件がルパンコレクションの全回収だったためにザンギャックと戦い、一方のパトレンジャーは警察官として地球を守る使命感でザンギャックと戦う。
 そしてルパンレンジャーとパトレンジャーの間をつなぐ存在としてルパンX/パトレンXが途中から登場。追加戦士が共通というのも当然ながら初。様々な新機軸を打ち立てた。
 劇中何度か共同で戦うこともあったが、最後まで仲間にならずに終わり、緊張感あるドラマが最後まで続いた。
 正義のヒーローが分裂して仲違いをし続けるため、ヒーロー側のキャラ立ちが非常に高いが、一方では敵側のドラマが少ないのも特徴。これもバランスを取った結果だろう。

主な登場人物
夜野魁利
ルパンレッド
(役)伊藤あさひ。
 ルパンレッドに変身する青年。一年前に何者かにより兄を失ったことから、兄を取り戻すためにルパンレンジャーとなった。レストラン・ジュレではホール係と買い出し係を担当している。
宵町透真
ルパンブルー
(役)濱正悟。
 ルパンブルーに変身する青年。一年前に失った婚約者を取り戻すためにルパンレンジャーとなった。基本的に冷静だが、ギャングラーを前にすると熱くなりすぎて暴走気味になることもある。レストラン・ジュレでは厨房を担当している。
早見初美花
ルパンイエロー
(役)工藤遥。モーニング娘。の元メンバー。
 ルパンイエローに変身する女性。一年前に親友を失っており、彼女を取り戻すためにルパンレンジャーになった。性格は明るく、あまり表裏がないが、過去を引きずるため、心を探られることを嫌う。レストラン・ジュレではフロア担当。
朝加圭一郎
パトレン1号
(役)結木滉星。
 パトレン1号に変身する国際特別警察の警察官。基本的にルールを守るお固い性格だが、一度頭に血が上ると暴走してしまうという弱点がある。困った人を見るとつい助けてしまう性格。
陽川咲也
パトレン2号
(役)横山涼。
 パトレン2号に変身する警察官。全ての能力は高く、特に射撃の腕は名人芸だが、優柔不断な性格が災いし、あまり目立つことの少ないキャラ。
明神つかさ
パトレン3号
(役)奥山かずさ。
 パトレン3号に変身する国際警察の刑事。朝加圭一郎とは同期で、圭一郎の抑え役を自認してる。咲也に対しては良き先輩たらんとしている。面には出さないが、実は可愛いものが大好き。
グッドストライカー (声)三ツ矢雄二。声優界でのトップを走り続けてるヴェテラン声優。特撮では「Xボンバー」PPアダムスキー。
 愛称“グッティ”。意思を持つビークルで、ルパンカイザーおよびパトカイザーの核となる機体。性格はやんちゃで自分自身にとって面白いかそうでないかだけで判断するため、ルパンレンジャーとパトレンジャーのどちらにも付く。
高尾ノエル
ルパンX
パトレンX
(役)元木聖也。
 ルパンXに変身する青年。実は国際警察のお偉いさん。ルパンコレクションを研究し、パトレンジャーのVSチェンジャーやVSビークルを作ったという人物。先祖はドラグニオと同じ宇宙人で、正確には人間では無い。過去恩人であるアルセーヌが死ぬ原因を作ってしまったため、その責任を感じてアルセーヌを生き返らせるためにルパンコレクションを集めている。
コグレ (役)温水洋一。名バイプレイヤーだが、特撮のメインキャラは本作が初。
 アルセーヌ・ルパンの末裔に仕える執事。あるじの命を受け三人の青年をルパンレンジャーとし、失われたルパンコレクションを取り戻すよう依頼する。神出鬼没で、いつも突然現れる。
ヒルトップ (役)アイクぬわら。アメリカ人のコメディ芸人。日本語を学んだのは大学からとのこと。
 国際警察の管理職で、パトレンジャーの管理官。優秀な刑事らしいが、その実力を発揮する機会は無かった。
ジム・カーター (声)釘宮理恵。特撮レギュラーは初参加となる。
 国際特別警察の事務用ロボット。基本的に丁寧な言葉遣いで気弱そうに喋るが、時々ぶち切れることがある。
ドラグニオ・ヤーブン (声)宮本充。
 ギャングラーのボス。500年間ボスとして君臨し、999歳の誕生日に次のボスを指名すると宣言している。その金庫の中身は亜空間になっており、どんなものも吸い込んでしまう。数多くのルパンコレクションを亜空間に収納しており、任意に発動させることができる。
デストラ・マッジョ (声)うえだゆうじ。
 ギャングラーの幹部でドタグニオ・ヤーブンの用心棒。一見粗暴なパワーファイターだが、ドラグニオへの忠誠心は誰にも負けず、そのために黙って様々な策謀を巡らせているところもあり。
ゴーシュ・ル・メドゥ (声)竹達彩奈。
 ギャングラーの女幹部。ギャングラー怪人がルパンコレクションを使えるようにする金庫の開発責任者で、怪人を巨大化させる能力も持つ。基本的にマッドサイエンティストそのもので、自分の研究を進めることだけが目的となっており、時にドラグニオに対しても反抗的な態度を取ることもある。
ザミーゴ・デルマ (役)入江甚儀。『キカイダーREBOOT』でのジロー=キカイダー役を演じた。同役で「仮面ライダー鎧武」にも客演し、「仮面ライダージオウ」では真紀那レント=仮面ライダーキカイ役で出演。
 ギャングラーに協力する殺し屋。人間を瞬時に凍結させてしまう技を使う。ルパンレンジャーの面々の大切な人を消し去った張本人でもある。他の幹部とは異なり、ドラグニオに対してあまり忠誠心を持っておらず、常に飄々と現れる。
ボーダマン  ギャングラーの戦闘員。ベレー帽をかぶった右目を強調したマスクが特徴。基調は緑色だが、赤色の個体も存在する。巨大化も可能。
話数 タイトル コメント DVD
第1話 世間を騒がす怪盗さ

  脚本:香村純子
  監督:杉原輝昭
 闇カジノで大儲けしている異世界犯罪者集団ギャングラーのルレッタ・ゲロウの前に現れた三人組の戦隊。ギャングラーの保有するルパン・コレクションを全部取り返すと宣言した三人は圧倒的力でお宝を奪い去ってしまう。一方、その三人組を追う別な三人組の戦隊がいた。二つの戦隊ルパンレンジャーとポリスレンジャーの戦いの幕が切って落とされる。

 敵はルレッタ・ゲロウ。闇カジノのオーナーで、ルパン・コレクションの「転がる賽のように」(Comme un cube qui roule)を保有し、ボロ儲けをしている。冒頭でルパンレンジャーによって倒され、コレクションも奪われてしまった。そしてガラット・ナーゴ。テロリストで「私に火をつけて」(Allume-moi)を保有し、火を付けまくっていた。隠し腕を持つ。
 新しく始まった戦隊は、並び立つ二つの戦隊がぶつかり合うという異色展開。これまでの戦隊ものとは全く異なる展開を見せている。
 ルパンレンジャーのモチベーションは、大切な人を取り戻すため。一方パトレンジャーは警察としてギャングラーと戦っている。全く違ったモチベーションで戦うが、この話を観る限り、、余裕があるのがルパンレンジャーで、真面目一辺倒で余裕が無いのがパトレンジャーといった風情。少々違和感を覚えるのがルパンレッドの魁利。声も顔も幼すぎて背伸びして余裕見せてる感じ。現時点では「快盗」っぽくは見えないな。回が進めば変わるか?
<パトレンジャーの圭一郎が着込んでいるのはカーキー色のトレンチコートだった。ちょっと嫌味すぎない?
 使われている音楽がルパンレンジャーの方はルパン三世、パトレンジャーの方は「太陽にほえろ」っぽい。これもちょっと嫌味っぽいな。観てて恥ずかしいからもうちょっとオマージュは抑えてほしい。>
DVD1
<A> <楽>
第2話 国際警察、追跡せよ

  脚本:香村純子
  監督:杉原輝昭
 ガラット・ナーゴと戦っていたルパンレンジャーだが、そこに現れた国際特別警察の三人がパトレンジャーに変身。三つどもえの戦いとなる。だがコレクション回収前にガラットを倒される訳にはいかない事情があるルパンレンジャーは結果としてガラットを守ることになってしまう。改めてルパンレンジャーを敵と見なすパトレンジャー。

 敵はガラット・ナーゴ。隠し腕を持つテロリスト。私に火をつけて(Allume-moi)を保有し、火を付けまくっていた。
 タイトル通りルパンレンジャーVSパトレンジャーの戦いとなった。変身に関してはルパンレンジャーの方に一日の長があり、パトレンジャーを翻弄して終わることになった。
 そしてルパンレンジャー三人の過去も少し語られる。三人それぞれが大切な人を失っており、彼らを救うためにルパンレンジャーになったのだとか。
 そして初の巨大戦となるが、今回はルパンレンジャーの方でルパンカイザーが登場。ベースとなる身体の方はルパンレンジャーとパトレンジャーで共通らしい。
<VSビークル同士の戦いはCGで演出されるが、物理的にあり得ない動き方をしてる。オーバーテクノロジーのなせるわざだろうか?
 前回も思ったけど、ルパンレンジャーの立ち居振る舞いがルパン三世の演出に酷似してるのが何とも萎える。
 パトレンジャーと戦闘員との戦いは、アイテムで動きを止めてから一網打尽にする。警察のくせにやってることはとても卑怯に見える。>
第3話 絶対に取り戻す

  脚本:香村純子
  監督:中澤祥次郎
 ギャングラー怪人のナメーロ・バッチョが現れ、ビルをドグラニオ像に変えていく。出動するパトレンジャーだが、ルパンコレクションを回収しようとするルパンレンジャーも参戦し、お互いの牽制でナメーロを取り逃がしてしまう。

 敵はナメーロ・バッチョ。体液を集めて発射するネバー弾を武器とする。ルパン・コレクションの「誰が誰を作ったのか Qui a fait qui」を保有する。
 今回はルパンブルーの宵町透真の中心回。一年前に婚約者を失い、彼女を取り戻そうと焦っているため、危険な事を敢えて行おうとする傾向があって、自分の命も軽視する危ういキャラだが、正面突破ばかり考えてるようで、コンビネーションと回り道の大切さを学んでいく。一方、パトレン2号の咲也も、これまで自信が無くて失敗ばかりだったが、自信を持つことで機転も利くようになったという話。
 グッドストライカーを使った必殺技は、パトレンジャーの場合三人が合体したが、ルパンレンジャーが使ったら、レッドが三人に分裂するという全く逆の必殺技になってしまった。
<圭一郎の顔が怖いという咲也だが、どう見ても童顔そのものだろ?こいつに限らず、みんな幼いので、ちょっとキャラと役がずれてる感じだ。>
第4話 許されない関係

  脚本:香村純子
  監督:中澤祥次郎
 密室から突然人が消えるという事件が続発していた。ギャングラーの仕業ではないかと調べるパトレンジャー。その中でつかさは部屋の中にサメのぬいぐるみがあったことから、そのぬいぐるみを売っている男を調べることにした。そこに現れたルパンレンジャーによって男がギャングラーのラブルム・ジョウズであることを暴く。

 敵はラブルム・ジョウズ。噛み付いた対象を好きな場所に送り込む能力を持つ。ルパンコレクションの「あなたをドレスアップ (Je vais t’habiller)」を保有する。
 順番通りルパンイエローの早見初美花とパトレン3号の明神つかさ二人が中心となる話となった。どっちかというとつかさの方にウェイトが置かれていて、いつも冷静なつかさが実は大のぬいぐるみ好きだということが発覚。可愛いぬいぐるみを見ると、つい顔を埋めてしまう癖があるらしいことが発覚する。
 一方の初美花はルパンレンジャーであることは隠しているものの、性格自体は素直なので、表裏があんまりないのが良い対比になってる。
<サメのぬいぐるみに顔をすりすりすることでラブルム・ジョウズの技が発動することが分かったが、何故それがトリガーになったのかの説得力が薄すぎる。>
第5話 狙われた国際警察

  脚本:香村純子
  監督:加藤弘之
 ルパンコレクションを持つブンドルト・ペギーにターゲットを定めたルパンレンジャー。ブンドルトは国際警察のヒルトップ管理官を待ち伏せし、管理官が運んでいたルパンコレクションを奪い取ってしまう。ブンドルトを追いつめるルパンレンジャー。

 敵はブンドルト・ペギー。逃げ足の速さには定評があるギャングラー怪人。そしてゴーラム。ギャングラーの無人ロボットで、亀のような姿と装甲をしている。
 新しいビークルの登場の話。二つあるビークルはとりあえず二つともルパンレンジャーの手に。
 ルパンレッドとパトレン1号との会話で、お互い歩み寄れないことを確認し合う二人。現時点ではあくまで敵同士ということになる。
 そしてギャングラーの幹部も登場。とにかく強い。
 ルパンコレクションには二種類あり、ギャングラーが使用するものと、ルパンレンジャーやパトレンジャーが使うものとは違うと言うことが挙げられていた。まだまだ謎は多い。
<バイクでビルを登るシーンがあるけど、CGが乖離していて、バイクが飛んでるようにしか見えない。>
DVD2
<A> <楽>
第6話 守るべきものは

  脚本:香村純子
  監督:加藤弘之
 国際警察の保有する二つのルパンコレクションはルパンレンジャーの元へ。結果として出し抜かれた格好となり、落ち込む圭一郎はリベンジに燃え、怪人逮捕よりもルパンレッドに執着するようになってしまう。そんな圭一郎の頬を張るつかさ。

 敵はブンドルト・ペギー。ルパンコレクションは「稲妻のように飛び跳ねる(Jack bondissant tel l’éclair)」。
 圭一郎とつかさの二人を中心とした話。国際特別警察に同期で入った二人だが、つかさは志が高かった圭一郎を目標としていた。そんな圭一郎がルパンレンジャーを前に熱くなりすぎてることを叱り、人々を守ろうという志を取り戻すという話になってる。実に正義の味方らしいまっすぐな話だ。
 一方、そんな姿を観た魁利も又思うところが出来てきたようでもある。
 今回の等身大でのフィニッシュはパトレンジャー。巨大戦はルパンレンジャーとなった。巨大戦ではルパンカイザーにサイクロンダイヤルファイターを合体させたルパンカイザーサイクロンが登場した。
第7話 いつも助けられて

  脚本:香村純子
  監督:杉原輝昭
 各地のレストランで忽然と人が消えるという事件が頻発していた。ルパンコレクションの保有者であると睨んだルパンレンジャーが出動し、首尾良く犯人メルグ・アリータと遭遇したが、魁利と透真が食われてしまった。残された初美花は、自分を口説こうとするの咲也を利用してメルグの居場所を探ろうとする。

 敵はメルグ・アリータ。おいしいものを食べている人を食べるのが大好きで、胸を開いて生物を丸呑みにしてしまう。ルパンコレクションは「胸いっぱいの愛を(Tout ton amour)」。異空間を作り出すコレクションで、美食家のメルグがいつまでも食べ続けられるために使用している。
 今回は初美花の中心回だが、咲也を利用することから実質二人の中心回となってる。親友が目の前で氷付けにされたという咲也のトラウマを克服しようとするという流れだが、同時に美人と見ると口説かずに入られないという咲也の軽さが強調されてもいる。
 初美花の方は良いけど、咲也のキャラはぶれまくってる感じだな。まだキャラが固まってないのか?
<咲也は私服で変身してるけど、仮にも警察組織が私用でVSチェンジャーなんて使って良いのか?>
第8話 快盗の正体

  脚本:金子香緒里
  監督:杉原輝昭
 レストラン・ジュレの店員がルパンレンジャーではないかと睨んだつかさ。その証拠を掴もうと店内の監視を開始する。だがグッドストライカーの密告でルパンレンジャーはそのことに気づいてしまう。

 敵は一般兵のポーダマンのみ。ルパンコレクションは「世界を癒そう(Guéris le monde)」。
 ルパンレンジャーの正体がばれそうになるという話で、タイミングとしては丁度良い感じ。話の展開上、中心は全員になるが、パトレンジャーの事務ロボットのジム・カーターがテキ・カーターという名前の囮役として個性を見せつけている。メンバーとして変身してほしいくらいだ。
 とりあえず今回は純粋にタイトル通り快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャーとなっているが、ルパンレンジャーの正体はばれないまま終わる。次の展開のタメのようなつなぎの話っぽい。
<変装を解く際、顔に張り付いたマスクを取るというシーンがあるが、下にある顔の方が大きいような?>
第9話 もう一度会うために

  脚本:香村純子
  監督:中澤祥次郎
 世界的に有名な宝石デザイナーのエマ・ゴルディーニの胸に付けている宝石がルパンコレクションの可能性があるとコグレから言われ、探りを入れるルパンレンジャー。そんなエマがギャングラーに襲われた。

 敵はブレッツ・アレニシカ。デストラに命じられ、エマの持つペンダントを狙う。
 今回は魁利が中心となり、新しいビークルを得るまでが描かれる話。
 家族の中のいがみ合いと、そこからの和解を描く話で、戦隊ものでは定番の一つ。ただ、この作品の場合は主人公の肉親は既にいないため、ゲストキャラの家族関係に口を挟むことになる。
 パトレン1号がブレッツ・アレニシカを倒し、ルパンコレクションごと爆発してしまったことで、全てのルパンコレクションを回収する事が出来なくなってしまった。もちろんこれは次回への伏線に違いないが。
<エマの持つ宝石は祖母から受け継いだものだそうだが、ビークルの形をしてる。随分都合の良い宝石だな。
 エマに対して常に上から目線の魁利だが、兄が死んだという以外たいした人生経験がない魁利の言葉に説得力があるかどうかと言うと…>
DVD3
<A> <楽>
第10話 まだ終わってない

  脚本:香村純子
  監督:中澤祥次郎
 ルパンコレクション回収前にパトレンジャーによってブレッツ・アレニシカが倒され、ルパンコレクション全てを回収する目的が果たせなかったことで、何もかもやる気を失ってしまうルパンレンジャーの面々。だが実はブリッツは倒されていない可能性があることに気づく。

 敵はブレッツ・アレニシカ。脱皮することで死んだように見せかけていた。そのため壊れたと思われたルパンコレクションも無事。
 ルパンレンジャーが大切な人を取り戻すためにはルパンコレクション全部を回収することが必要になる。もしルパンコレクションが一つでも破壊されたら目的は果たされなくなることから、本当にルパンコレクションが破壊されたら?という話が展開。
 その中で魁利は兄を凍らせた犯人を見つける。その名はザミーゴ・デルマ。ルパンレッドが追うが、現時点ではほとんど敵わない。こいつもキーパーソンとなるようだ。
 何かと魁利が気になり、ちょっかいを出す圭一郎。魁利の方は鬱陶しがっていたが、兄を救う手がかりを得て気分良くなった際、「圭ちゃん」と呼んでいる。複数戦隊という初の試みの中で、レッドの二人がともに主人公ということで、この二人の関係も本作の重要な要素となっていくことが分かる。
<魁利と圭一郎の関係はどことなくBLを意識したような?>
第11話 撮影は続くよどこまでも

  脚本:金子香緒里
  監督:中澤祥次郎
 パトレンジャーを主人公とした映画を作ることになった。監督のたっての希望により、パトレンジャー本人を主演になることなったのだが、演技の素人のため、何度もリテイクを繰り返される。そんな撮影中に、パトレンジャーの面々は何故か性別が取り替えられてしまった。

 敵はピッチ・コック。クジャクのような姿をしたギャングラーで、人間の性別を取り替えることが出来る。ドラグニオのための映画を作るために撮影所に潜入してパトレンジャーの映画の撮影をしていた。ルパンコレクションは「ベートーベンをぶっとばせ(Fais rouler Beethoven)」
 昔の戦隊ものではほぼ確実に撮影所を舞台にした作品と言うのがあったものだが、そんな懐かしさを感じさせるような…と思ったら、恐ろしいほどに斜め上を行く物語になっていた。ここまではっちゃけるのか?
 セックスレスな話とでも言えば良いのか、性別がコロコロ変わり、しかもそれで顔を間近に近づけて会話したりするもんだから、もの凄い迫力がある画となってる。変身後にも胸があったり無くなったりと、スーツを着こなすのにも苦労してるとか、結構細かい描写が光る。
 今回の中心は咲也で、実は先輩二人に強い憧れを持ち、二人の格好良さを映画にすることを一番望んでいたという。ラストで単にモテたいだけだと本音を漏らしていたが。
 映画を舞台としてるだけに、ピッチ・コックの口癖は「さよなら。さよなら。さよなら」だった。このネタ知ってる人も少なくなっただろうけど。
<スーツ姿でこれだけ自分の胸とか股間とかを触る作品は前代未聞だろう…あ、「ライオン丸G」があったか?
 巨大化したピッチ・コックが「衝撃のラスト3分」とか言っている。実は「衝撃のラスト~分」というキャッチコピーは「大外れ」を意味するフラグとも言われている。>
第12話 魔法の腕輪

  脚本:荒川稔久
  監督:杉原輝昭
 ギャングラー怪人の爆弾魔ジェンコ・コパミーノが現れ、ルパンコレクションの力を使い猛スピードで逃げ回る。ルパンコレクションの回収に向かったルパンレンジャーだが、コレクションの回収に失敗し、そのコレクション“駆け足の人生”は偶然そこに居合わせた中学生が拾ってしまう。

 敵はジェンコ・コパミーノ。爆弾を無限に作り出せる爆弾魔。ルパンコレクションの能力で高速移動して爆弾を投げまくる。ルパンコレクションは駆け足の人生。
 ルパンコレクションが一般人の手に渡ったらどうなるか?という話で、それを通して透真と中学生との交流が描かれる話となった。こどもとヒーローの交流は昔からの戦隊ものの定番。ちゃんと今も伝統は続いているらしい。ちょっと気恥ずかしい話だけど、これが戦隊ものの楽しさだ。 
<突然自分語りをする中学生。物語を円滑にするためには必要な措置だが、ちょっと痛々しい。
 グッドストライカーが「ぶらっと参上。ぶらっと解決」と言っているが、最早これネタというか普通の慣用句になってしまった。>
第13話 最高で最低な休日

  脚本:荒川稔久
  監督:杉原輝昭
 休日をもらい、遊園地で配布されている限定ぬいぐるみを取ろうと遊園地にやって来たつかさ。そこで同じくぬいぐるみを取ろうと来ていた初美花と鉢合わせしてしまう。なし崩し的に二人共同でスタンプラリーをすることになってしまった二人だが、ギャングラー怪人のナイーヨ・カパジャーが現れ、二人に手錠をかけてしまう。

 敵はナイーヨ・カパジャー。カワウソ型のギャングラー怪人。ドラグニオに恋するくノ一で、ゴーシュに代わろうとしていた。遊園地を封鎖し、そこにいた人を苦しめる。ルパンコレクションは監獄ロック“Le rock du bagne”。
 つかさと初美花の二人が共同作戦を張るという話。戦隊ものならではの共同作戦だが、ここではお互いが敵同士、しかも片方は正体を知らないということで、かなり変則的な話になってる。
 結果としてライバル同士が手を結んで戦うと言うことになる。反発しながらも絶妙な連携を見せる二人。
<つかさは休暇でもパトレンジャーに変身出来た。VSチェンジャーを持っているからだが、休暇中の警察官が官給品を私用で使えるのか?
 手錠で繋がれてしまったつかさと初美花。初美花は顔をマスクで隠しているとは言え、こんな近くにいるのに正体が分からないのか?
 ナイーヨ・カパジャーの末期の台詞は「ナイーヨはまだ16かける10」だった。これが分かる世代はお父さん世代よりも上では?>
DVD4
<A> <楽>
第14話 はりめぐらされた罠

  脚本:香村純子
  監督:加藤弘之
 怪物のうめき声のような音が聞こえるという通報で出動したパトレンジャー。調査を進める内に、ギャングラーに襲われる青年を助けるのだが、その青年は何故かVSビークルを持っていた。

 敵はトゲーノ・エイプス。警察官を殺して名を上げようとする純粋な悪人。ルパンコレクションはスモール・ワールド(Le petit monde)。そしてオドード・マキシモフ。全身毛玉に覆われており、その毛玉を空中に固定してそれぞれが攻撃する。過去に兄のアニダラ・マキシモフをパトカイザーに踏みつぶされてしまったためパトレンジャーに恨みを持ち、その復讐のためにトゲーノと組む。
 パトレンジャー側の中心回で、子ども好きながら、なかなか子どもが懐いてくれないという圭一郎の受難が描かれていく。子どもの頃、警察官の活躍を見た圭一郎が、人々の平和を守るために警察になったというエピソードも分かった。
 一方割を食ったのがルパンレンジャーで、ルパンコレクションは取れたものの、ほとんど活躍の場が無かった。
 新しいビークルが登場。ドリル車とクレーン車。どちらも割と戦隊ではよく出るビークル。
第15話 警察官の仕事

  脚本:香村純子
  監督:加藤弘之
 トゲーノによって毒を受けてしまい、瀕死の重傷を負ってしまった圭一郎と、ドグラニオによって大怪我を負ってしまったつかさと咲也。3人が入院していることを聞いたルパンレンジャーの面々は様子を探るためにお見舞いに出かけるが…

 敵はトゲーノ・エイプス。新しいルパンコレクションの遠く離れて(Au loin)をもらって再戦。
 前後編の後編。前編がパトレンジャー中心回でルパンレンジャーがほとんど出てこなかったが、今回はサポート役としてルパンレンジャーの方も活躍する。
 その中で圭一郎がどんな思いで任務を遂行してるのかを知った魁利。少しずつお互いの感情が近づいてきている描写がある。
 あと、咲也が圭一郎に感化され、警察官としての自覚を増すという描写もあり。今回は咲也の成長を描く側面もある。
<毒を持つ敵を倒したら、毒を食らった人間が回復するのは定番だが、今回に限ってそれは都合よすぎに思えてしまう。>
第16話 仲間だからこそ

  脚本:荒川稔久
  監督:渡辺勝也
 買い物中のルパンレンジャーの面々は結婚式を襲っているギャングラー怪人を発見する。動物の心を入れ替える能力を持つマンタ・バヤーシのミスによって、自分自身と透真の心を入れ替えられてしまった。現れたパトレンジャーに、思わず逃げてしまったマンタ・バヤーシだが…

 敵はマンタ・バヤーシ。生物の精神を入れ替える能力を持つギャングラー怪人で、ルパンレンジャーの精神を入れ替えようとしたが、ミスして自分とルパンブルーの精神を入れ替えてしまった。ルパンコレクションは火の玉ロック(Belles balles de feu)
 怪人とヒーローの心が入れ替わってしまうという話。これまでにもいくつかこんな話があった。必ずこの手の話はコメディっぽくなるが、これもそれに則っている。特に怪人の方が調子良い性格してるお陰で、透真とのギャップでコミカル度がかなり高い。
 透真役の濱正悟はかなり芸達者。いつもクールな顔つきしてるのに、怪人が中に入って締まりが無い表情もそれなりにはまってる。
<マンタ・バヤーシの声は檜山修之だが、わざわざサンシャイン池崎の真似する必要があるのか?本人がノッてるみたいだから良いか。
 ルパンレンジャーの面々は素顔を晒して戦ってる。これじゃ正体すぐにばれると思うんだが、ギャングラーも結構お間抜け。>
第17話 秘めた想い

  脚本:荒川稔久
  監督:渡辺勝也
 レストラン・ジュレの常連客赤来末那は圭一郎に一目惚れして、圭一郎に気持ちを伝えようとするのだが、鈍い圭一郎はずれた回答ばかりしてしまう。そんな末那を応援しようとする初美花だが、そんな二人の前にギャングラー怪人ネロー・キルナーが現れた。

 敵はネロー・キルナー。人を眠らせて幸せな夢を見せ、エネルギーを吸い取る。ルパンコレクションは長く長く長く(Long,long et long)。体を伸び縮みさせる。
 圭一郎の恋愛話。近年の戦隊では定番で、片方が恋愛に疎く、ずれた会話しか出来ないというのも定番。ただし、その応援するのがパトレンジャーの方ではなくルパンレンジャーのイエローなので、当然ながらこれまでにはない展開となる。
 ネロー・キルナーの能力によって夢の中に入れられてしまい、幸せな夢を見続けさせられるのだが、パトレンジャーのメンバーはみんな幸せなまま落ちてしまうのが面白い。初美花だけ正気な理由が分からないのが難点だが。
 今回等身大でのフィニッシュはパトレンジャーで、巨大化戦もパトカイザーだった。「なんでこんな時に限って警察の味方するの?」とは初美花の言葉。
 それはそうと、ルパンイエローが取り込まれたことは分かっていて、その夢の中に初美花が出てきた事から、圭一郎は初美花を疑うようになった描写がある。
DVD5
<A> <楽>
第18話 コレクションの秘密

  脚本:金子香緒里
  監督:中澤祥次郎
 国際警察の前に突然巨大化したギャングラーが現れた。パトカイザーで迎え撃つパトレンジャー。だが戦いの途中でグッドストライカーが強制分離し、ルパンレンジャーのビークルと合体してルパンカイザーとなる。

 敵はアニダラ・マキシモフ。14話で登場したオドード・マキシモフの兄。先にパトカイザーに踏みつぶされて死んでいたが、死体保管庫から巨大化させられた。ルパンコレクションは幸運の大当たり(Le coup de chance)。
 ルパンレンジャーにもパトレンジャーにも協力するグッドストライカーの秘密と、ルパンコレクションの秘密が少しだけ語られる。グッドストライカーは他のルパンコレクションの力を強くする能力を持った特別なコレクションであり、持ち主のアルセーヌの思いを守ろうとしている。そしてルパンコレクションはそももそ地球で作られたものではないことが分かった。
 今回登場したアニダラ・マキシモフは弟のオドード・マキシモフの敵討ちのために戦っている。そもそもオドード自身がアニダラの敵討ちのためにパトレンジャーに挑戦したのだから、結構複雑な関係になってる。
 今回の巨大戦は無理矢理パトカイザーに合体しようとしたところ、ルパンレッドのレッドダイヤルファイターが邪魔をして顔だけルパンカイザーになってしまった。
 警察にアニダラ・マキシモフがいたことがギャングラーには分かっていたことから、警察の情報が流れていることが推測されている。
<ドラマだと、人が落ち込むとブランコに乗るのが昔からの定番。しかしなんでグッドストライカーが一人でブランコ乗ってるんだ?
 変則ルパンカイザーのコックピット内で銃撃戦を行ってる描写がある。随分広いんだな。>
第19話 命令違反の代償

  脚本:荒川稔久
  監督:中澤祥次郎
 出勤途中にナンパ男に迫られた女性を助けた咲也。ところがその男はギャングラー怪人のスダル・ウルキューだった。スダル・ウルキューは咲也の体を操って上司や仲間達に襲いかかってしまい、審議官から二週間の自宅謹慎を言い渡されてしまうのだった。

 敵はスダル・ウルキュー。姿を消すことが出来るギャングラー怪人で、咲也の体を操って首にさせようとした。ルパンコレクションは風立ちぬ(Filer comme le vent)。
 咲也を中心にした話。ギャングラーの罠にはまって警察を首になりかけるという話。お調子者の咲也は誤解を受けやすく、それで貧乏籤を引くこともあるが、結構打たれ強いので、渦中にありながら冷静に状況を見てたりもする。
 今回はパトレンジャーだけが活躍で、ルパンレンジャーはほとんどルパンコレクションを回収するためだけに登場。
 自宅謹慎中の咲也の自宅が映されている。ギターが趣味なのか、三本もギターが置いてあった。そういえば戦隊もので自宅を見せたのはほとんどなかった気がする。
第20話 新たな快盗は警察官

  脚本:香村純子
  監督:加藤弘之
 人質を使い大金をせしめようとしたギャングラー怪人ザルダン・ホウの前に銀色のヒーローが現れる。ルパンXを名乗るそのヒーローはあっという間にルパンコレクションを回収してしまう。ザルダン・ホウは逃げてしまうのだが、次に彼は魁利の前に姿を現した。

 敵はザルダン・ホウ。金庫を二つ持つ特殊なギャングラー。変幻自在の杖を使う他、ルパンコレクションで雲を呼び寄せて自在に空中を移動出来る。ルパンコレクションは元気になる装置(La machine d’endorphin)と煙が目にしみる(La fumée t’embrouille les yeux)。
 追加戦士となる人物が登場。ルパンXを名乗る男だが、実は国際警察のお偉いさんというややこしい設定となる。ルパンXとパトレンXの二つの形態を自在に使い分ける。ノエルはルパンレンジャーが誰なのかも分かっているが、何かの目的があるのか、パトレンジャーには黙っている。謎の戦士ということだが、今回はその紹介だけで終わった感じ。
第21話 敵か味方か、乗るか乗らないか

  脚本:香村純子
  監督:加藤弘之
 国際警察でありながら快盗を名乗る高尾ノエル。ルパンレンジャーにもパトレンジャーにも胡散臭げに見られるが、ノエル本人は底を見せず、どちらとも一緒に戦うと言う。

 敵はガバット・ガババッチ。あらゆるものを腐敗させるムシバミ菌を作り出すことが出来る。ルパンコレクションは石に変わる(Je me change en pierre)。
 追加戦士であるルパンXおよびパトレンXである高尾のエルにまつわる話が続く。説明によると元々はルパン家に仕える家系に連なる人物で唯一ルパンコレクションをVSビークルに改造する能力を持つ。ただし、警察の命令で動いているのも事実という。謎はまだまだ解明されていない。
 今回のガバット・ガババッチの作戦はダムを腐敗させることで、ムシバミ菌をたっぷりパトレンジャーにくっつけていた。作戦は失敗してるが、菌そのものは残ってる。これも後に関わってくるかな?
<今回の作戦はダムを壊すというもの。これだけでオールド特撮ファンはにやにやできる。>
DVD6
<A> <楽>
第22話 人生に恋はつきもの

  脚本:香村純子
  監督:渡辺勝也
 レストラン・ジュレにパトレンジャーの面々と共にやって来たノエルは咲也が初美花に好意を持っていることを知り、その恋を応援すると宣言する。その策略で咲也に忘れ物を届けに行った初美花の前にギャングラー怪人デメラン・ヤトミスが現れる。その能力によって初美花は金魚にされてしまう。

 敵はデメラン・ヤトミス。生き物を縮めて金魚鉢に入れてしまう能力を持つギャングラー怪人。咲也と初美花二人一緒の時に襲い、変身出来ない初美花を捕らえてしまう。ルパンコレクションは紫色の雨(La pluie violette)。
 咲也と初美花二人を中心とした話。そこにノエルが介入することで話がややこしくなってしまう。何を考えてるのか分からないノエルではあるが、ルパンレンジャー及びパトレンジャーの面々にかなり好意を持っているっぽさはある。
 今回新たにルパンX/パトレンX専用巨大ロボとしてXエンペラーが登場。
第23話 ステイタス・ゴールド

  脚本:香村純子
  監督:渡辺勝也
 料理教室の講師が次々行方不明になる事件が発生。ノエルから囮捜査を依頼された透真は料理人を装って囮となり、敢えてギャングラー怪人ウシバロック・ザ・ブロウに捕らえられる。そこで消えた料理人を探し始めるが…

 敵はウシバロック・ザ・ブロウ。ライモン軍団の料理係で、自分の腕を磨くために料理学校の先生を拉致する。ルパンコレクションは熱くなれ(La chaleur est là)
 ギャングラーに新しいファミリーが登場。これまでの怪人とは一ランク上の存在で、持っている金庫もこれまでのようには開かない。
 今回は透真とノエルが中心。透真は料理人として料理対決に挑んでいる。
 ノエルは破壊された透真のVSビークルを修理することになるが、自分の分身とも言えるVSビークルを預ける位には信頼し始めた。少しずつこうやって籠絡していく訳か。
 料理対決というと、井上敏樹が好んで使う手法で、今回の勝負はなんだか「仮面ライダーカブト」29話のものに似てるような似てないような?(脚本家は違うけど)
第24話 生きて帰る約束

  脚本:香村純子
  監督:中澤祥次郎
 ライモン軍団の行方を捜すルパンレンジャーだが、有力な情報として、幸運をもたらすラッキーペンダントを配っているクラブがあることを知る。そのクラブに潜入する魁利だが、クラブのオーナーはライモン軍団のギーウィ・ニューズィーだった。同じくクラブに強制捜査を行うパトレンジャーに見つかってしまった魁利だが…

 敵はギーウィ・ニューズィー。ライモン軍団ナンバー・ツー。巨大なツタを使って人間の生体エネルギーを吸収する。ルパンコレクションは逃亡せよ(L’évasion)
 今回は魁利とつかさが中心となる。魁利に対して自分の過去を語るつかさの姿がある。祖父に育てられたというつかさに、自分と兄の関係を見る魁利という構図が出てくる。
 ギーウィ・ニューズィーとザミーゴ・デルマが密会してるシーンもある。どんな関係なのやら分からないが、相変わらず思わせぶりな言動しながら氷食ってるだけ。
 新しいファミリーの登場と思わせぶりな出方をしてる割に、現時点ではいつもと変わらないやられ方になってる。作品的にはもう少し強力さをアピールすべきだと思う。
第25話 最高に強くしてやる

  脚本:香村純子
  監督:中澤祥次郎
 ギーウィ・ニューズィーを倒したものの、突如現れた巨大化したライモン・ガオルファングによって一蹴されてしまったルパンレンジャーとパトレンジャー。あまりにも強力なライモンに対抗手段がなく、途方に暮れる双方。

 敵はライモン・ガオルファング。特殊な金庫を持つ強力なギャングラーで、星一つくらいなら破壊出来る力を持つ。ルパンコレクションは医者医者(Docteur, docteur)。
 部下二人を失い、後が無くなったライモンだが、その力はこれまでのどんなギャングラー怪人よりも強力で、圧倒的なパワーでルパンレンジャーとパトレンジャーをたたき伏せる。
 ライモンが持つ金色の特殊な金庫は2体のVSビークルを使えば開く事が分かった。単純だった。
 そして強力なライモンを倒すためについにルパンレンジャーとパトレンジャーが手を組んだ。とりあえず今回だけと言ってはいるが、Xカイザー、ルパンカイザー、パトカイザーの三体が全部合体。これが最終形態とするならば思ったよりは早かった。それでも折り返し地点だから、これくらいのタイミングで良いのかな?
DVD7
<A> <楽>
第26話 裏のオークション

  脚本:大和屋暁
  監督:加藤弘之
 ルパンコレクションが闇オークションで取引されているという情報を得たノエルは木暮から小切手を受け取って初美花と共にオークション会場に乗り込む。無事2億円で落札はしたものの、そこにギャングラー怪人グリスト・ロイドが現れ、お宝を盗んでしまう。

 敵はグリスト・ロイド。リスのような姿と能力を持った怪人。オークションにルパンコレクションを出品し、それを奪うことで金品を得る。ルパンコレクションは小さな泡(Les minuscules bulles)。
 初美花とノエルの二人が中心となった話。相変わらず飄々としてとらえどころのないノエルに翻弄されて終わった感じだが、ルパンレンジャーの方では一応これで全員分受け入れられた事になる。
 子ども番組でオークションの仕組みとかも説明してるのも良い感じ。
 ルパンレンジャーのマスクには認識障害機能なるものがあることが分かった。だからルパンレンジャーの正体がばれないというわけか。ようやくこのちんけな変装にも意味があったことが分かった。
第27話 言いなりダンシング

  脚本:大和屋暁
  監督:加藤弘之
 ルパンコレクションを持つギャングラー怪人ピョードルと戦うルパンレンジャー。意外な強さを見せるピョードルに逃げられてしまうのだが、その際ルパンブルーはピョートルに暗示をかけられてしまう。その後透真は古武術道場の館主小紫庄右衛門という男にスカウトされるのだが、気がついてみると何故か道場に入門しており、更にそこには師範代として咲也が現れる。

 敵はピョードル。武突参流古武術創始者の小紫庄右衛門を名乗り、道場に透真と咲也をスカウトする。ルパンコレクションは操作する(Le contrôle)。
 透真と咲也の二人が中心となった話。二人とも洗脳を受けてしまって道場に入門することになるのだが、古武術と言ってるその道場、何故かレオタードを着てエアロビクスをやってるとか、よく分からない状態になってる。
 人との距離感を保ち、クールに行きたい透真と、人との距離をいきなり詰めていく咲也という全く違う二人だけに、透真の方はストレスたまりまくっているが、なんだかんだ言ってちゃんと先輩である咲也を立ててたりする。
 相当頭にきているらしく、今回のルパンブルーの口上は妙に力が入っていた。細かいところで演出がしっかりしてる。話自体は他愛ないけど。
第28話 誕生日も戦いで

  脚本:香村純子
  監督:杉原輝昭
 初美花の父豪が上京して、ジュレにやって来た。だがそこで初美花と一緒にいる魁利を見つけ、娘をかどわかすチャラ男と思い込んでしまう。初美花の誕生日に会いに来たのだというのだが、ギャングラーと遭遇してしまい…

 敵はリューグ・タマテバッコ。特殊な煙を使って人間を一気に老化させてしまうギャングラー怪人。ルパンコレクションは飛び込む(Plonge)。
 初美花と魁利が中心となった話で、初美花の父が上京したことで魁利と出会ってしまうという話。魁利が初美花の過去を知る話となっていた。戦隊の女性隊員
 今回は完全にルパンレンジャーに振られた話で、パトレンジャーはちょっと出てきただけ。
 ノエルがルパンレンジャー用に新しくマジックダイヤルファイターを作ってくれたが、何故自分の作ったVSビークルを自分で使わないのか疑問に思うつかさの姿がある。なんかの伏線かな?
第29話 写真は記憶

  脚本:金子香緒里
  監督:杉原輝昭
 パトレンジャーの面々はゴーシュに率いられたポーダマンの群れを発見する。戦闘状態になるのだが、巨大な左手を持つポーダマンによって頭を殴られた圭一郎から数十枚の写真が飛び出てきた。そしてその記憶が抜けてしまった。

 敵は改造ポーダマン。ゴーシュによって金庫を頭部に移植されたポーダマンでルパンコレクションの想い出を使うことで人の記憶を抜き出すことが出来る。ルパンコレクションは“想い出”(La mémoire)
 パトレンジャーを中心に、これまでの戦いを振り返りつつ、これからの戦いの伏線を感じさせる話になってる。圭一郎の記憶を取り戻すためにルパンレンジャーも協力しており、確かな絆も生じているようだ。
 記憶を失った圭一郎がヒルトップ管理官を眺めた時、白黒のブルゾンを纏って大笑いする姿がある。他にも圭一郎の記憶を取り戻そうと話をしているノエルと咲也は右手人差し指をくっつけ合ってる。ちなみにどっちもハリウッド映画で元ネタは『ビバリーヒルズ・コップ』と『E.T.』。
DVD8
<A> <楽>
第30話 ふたりは旅行中

  脚本:香村純子
  監督:杉原輝昭
 突然休暇を取り旅に出る圭一郎。そこに不自然なものを感じたノエルは魁利に尾行をお願いする。こっそり尾行するのが苦手な魁利は偶然を装ってそのまま圭一郎に同行するのだが…

 敵はカンクス・ブチルメルカプタン。非常に臭いガスを出すギャングラー怪人。ルパンコレクションの能力で臭いを消し、日本各地を爆破しようとした。ルパンコレクションはばら色の人生(La Vie en rose)
 二人のレッドが中心になる話。同じレッドであっても、二人は全く違う。今回は新しいVSビークルの話だったが、無事悪党からVSビークルを奪った圭一郎を出し抜いて魁利がVSビークルを奪ってルパンレンジャーの武器とする。
 魁利にとって圭一郎の真面目さは兄の事を思い出すものであり、兄と圭一郎を重ねているように見える。これまで魁利が圭一郎にちょっかいを出していたのもそれが理由だったことが推測される。しんみりした話が展開していた。
 一方、悪臭を放つ怪人が相手と言う事もあって、残されたメンバーの戦いはとてもコミカルなものになった。
<今回登場したVSビークルはアルセーヌが昔女性にあげたもので、失われていたものだと言うが、なんで現代の消防車の形をしてるんだろう?>
第31話 自首してきたギャングラー

  脚本:大和屋暁
  監督:渡辺勝也
 ポーダマンに追われる怪人ヨシー・ウラザーが国際警察に自首してきた。取調中にヨシーは情報を流すかわりに罪を見逃せと、司法取引を持ちかけてくる。

 敵はヨシー・ウラザー。もともと極悪非道な性格をしていたギャングラー怪人で、金庫を二つ持っていたが、一つをゴーシュに奪われてしまい、ルパンコレクションの力によって性格が反転して善人になってしまった。巨大化はしない。そしてゴーシュが作った実験体。これまで倒された怪人のパーツを集め、複数の金庫を装着した寄せ集めの怪人で、ルパンコレクションの能力を抑える力を持つ。ルパンコレクションはひっくり返す(À l'envers)と楽しくいこうぜ(Prends-le dessus)。
 つかさを中心にして、善良なる怪人が保護を求めるという話で、これも東映特撮では結構よくあるパターンの話。大概は嘘をついているのが分かって粉砕されるが、本作でもそれは踏襲されており、つかさが騙されてしまうことになる。ちょっと切ない。
 メインの話がパトレンジャーを中心に展開するが、もう一つギャングラー側が更にパワーアップ。29話で登場した改造ポーダマンの強化型として、複数の金庫を取り付けた実験体が登場。
<ヒルトップ長官がロボットっぽいコスプレをしているが、ジムによれば「デトロイトから来た」そうだ。デトロイトは『ロボコップ』の舞台。>
第32話 決闘を申し込む

  脚本:大和屋暁
  監督:渡辺勝也
 ゴーシュによって作られた5つの金庫を持つ実験体はパトカイザーを粉砕し、更にルパンレンジャーに対しても圧倒的な力を見せつけて退けてしまった。実験体の金庫を開けるためには5人の協力が必要となった。ノエルは圭一郎に手助けを求めるのだが、圭一郎は絶対に協力しないと言う。そこでノエルは圭一郎に決闘を申し込む。

 敵は実験体。体に付けられた5つの金庫は同時に開けないとならないが、ルパンレンジャーは四人しかいないので、もう一人パトレン1号が協力することでルパンコレクションを解放する。ルパンコレクションは、悪い奴ら(Les voyous)、あなたを起こす(L'Appel de réveil)、十字路(Le croisement)、私を呼んで(Appelle-moi)、燃えるような恋(Ton amour brûlant)の五つ。
 ルパンレンジャーとパトレンジャーの協力体制が出来た話。ルパンレンジャー側はルパンコレクションが取れるならそれでも良いと言うが、圭一郎はこれまでルパンレンジャーによる被害拡大を理由に絶対協力を拒む。
 今回は完全に圭一郎が中心回で圭一郎の融通の利かなさが遺憾なく発揮された回になった。ノエルと決闘して負けたら協力することになったが、ノエルの説得の言葉にルパンレンジャーの言葉が重なり、敢えてノエルに隙を見せて敗北した。ここまでやらないと自分を納得させられないのが圭一郎っぽさになってる。
第33話 僕らは少年快盗団

  脚本:香村純子
  監督:加藤弘之
 人間を子どもにしてしまう能力を持つエンビィ・チルダーと戦うルパンレンジャーだが、油断の隙を突かれ三人とも子どもにされてしまった。しかも初美花のVSチェンジャーが警察の手に渡ってしまう。VSチェンジャーを取り戻すため、三人は子どもの姿のまま迷子のふりをしてつかさと咲也に近づくのだが…

 敵はエンビィ・チルダー。人を子どもにする能力を持つギャングラー怪人。ルパンレンジャーを子どもに変えてしまった。ルパンコレクションは嵐を呼ぶ人(Le porte-tempête)。
 ルパンレンジャー側が三人とも子どもになってしまうという話で、可愛いものが好きなつかさをまんまと騙してしまう。
 一方、前回の戦いでノエルが何らかの目的を持って快盗をしていることを知った圭一郎はノエルを問い詰めるがはぐらかされてしまった。実際ノエルが何を目的にしているのかは現時点でも謎。
<木暮が魁利とつかさに化けているのだが、体型まで違ってる。つかさに化けた時は何故かヘアピースを外さずにいたようだ。>
DVD9
<A> <楽>
第34話 伝説の銃

  脚本:香村純子
  監督:加藤弘之
 アルセーヌ・ルパンが作ったと言う隠れ家の情報を掴んだノエルはその場所を突き止めて潜入するが、戻れなくなってしまった。一緒にいたグッドストライカーがなんとか逃れ、ルパンレンジャーに危機を知らせる。早速現場に向かうルパンレンジャー。一方、銃マニアのギャングラー怪人ケルベーロ・ガンガンと戦うパトレンジャー。

 敵はケルベーロ・ガンガン。火薬を使う銃器を偏愛する犬型のギャングラー怪人。火薬の威力を上げる能力を持つ。ルパンコレクションはこちらの壁(Ces murs)
 新しい武器を手にするための冒険が描かれる話で、その武器を手にするために幻に襲われる話となっている。快盗としての覚悟を示すためには、最も愛する人を銃で撃たねばならないが、透真と初美花はどうしても撃てず。唯一魁利だけが覚悟をもって撃つことが出来た。そしてルパンレッドが新しい武器ルパンマグナムを手に入れる。ここで面白いのは魁利だけが精神が強いのではなく、圭一郎に対する対抗意識が兄の姿と重なったからだった。この二人の関係がなかなかに面白い…ちょっぴりBL風味があるが。
 ラストシーン。コグレがなんか邪悪な笑みを浮かべてる。間違いなくこれも何かの伏線。
<洞窟の中にあるトラップは必ずでっかい石が転がる奴。出るだろうと思ったらほんとに出た。
 今回ケルベーロ・ガンガンが使っているルパンコレクションは「天装戦隊ゴセイジャー」に出てきたガーチャそのものだった。>
第35話 良い人、悪い人、普通の人

  脚本:香村純子
  監督:杉原輝昭
 町で偶然木暮と出会った魁利。その前にギャングラー怪人のドリューン・サンブが現れた。人間を良い人、悪い人、普通の人に分裂させてしまうドリューン・サンブの光線をコグレが受けてしまった。一見なんともないように見えたが、なんとコグレが三人に分裂してしまう。

 敵はドリューン・サンブ。モグラ型ギャングラー怪人で、基本は地下に引きこもっている。地面に穴を掘って移動してどこにでも現れる。ドラグニオ曰く「引きこもり」。ルパンコレクションは大いなる分裂(Le grand fossé)。
 初めてのコグレ中心回。良いコグレと悪いコグレと普通のコグレに分裂したのを戻すという話になる。
 そして前回魁利が取ったルパンマグナムが巨大化してロボット化(ルパンカイザーの半分程度の大きさ)。なるほどこれだけの力を持っているからあんな大々的に捕獲劇をやったわけね。
 ドリューン・サンブによって分裂させられた人の中にお笑いコンビのざz・たっちがいた。なんか久々に顔見た気がする。
<巨大化して地下を逃げるドリューン・サンブ。その前に巨大化したポーダマンが多数現れるが、いつの間に巨大化したんだ?
 分裂したコグレは全員服が違うのだが、元に戻したらいつもの格好に戻ってる。他の服はどうなった?>
第36話 爆弾を撃て

  脚本:金子香緒里
  監督:杉原輝昭
 ギャングラー怪人ペッカー・ツェッペリンの潜伏先を突き止めたパトレンジャーはそこに踏み込むが、ペッカーの攻撃を受けてしまった咲也はうっかりミスを連発してしまうようになる。ミス連発に圭一郎に叱られ続けてしまう咲也は、広場で配られていた「怒りの感情が鎮まる」というネックレスを圭一郎にプレゼントするのだが…

 敵はペッカー・ツェッペリン。側頭部にある口から放つくちばしに突き刺された人間にミスを誘発させる。人々の怒りの感情を爆弾を爆発させるエネルギーに変換するネックレスを開発した。ルパンコレクションは賢者(L’homme sage)。
 咲也を中心にした話。いつも怒ってばかりの圭一郎に怒りを抑えるネックレスを渡すというもの。いつに増して空周りする咲也と、つい怒ってしまって爆弾のエネルギーを供給してしまう圭一郎の対比が見られる。また、怪人を倒してしまうと爆弾のありかが分からなくなってしまうため、ルパンレンジャーとの戦いで怪人を助けなければならないつかさの姿もあり。いつものパトレンジャーとはやってることが異なるので軽いコミカル回になってる。
 ルパンマグナムが入る事によって、グッドストライカーなしに巨大戦が出来るようになったため、ルパンレンジャーとパトレンジャーが巨大戦で並んで戦えるようになったのも特徴か。
第37話 君が帰る場所

  脚本:香村純子
  監督:中澤祥次郎
 ギャングラー怪人ヤドガー・ゴーホムが出現した。お宝を狙うために戦うルパンレンジャーと、平和を守るために出動するパトレンジャー。だがヤドガーの特殊能力によって強制的に自宅に戻されてしまう。だが一人魁利のルパンレッドだけが家に戻ることがなかった。
 敵はヤドガー・ゴーホム。ヤドカリのようなギャングラー怪人で、強制的に家に帰すビームを使う。ルパンコレクションはあなたに手が届く(Atteindre pour toucher)。
 強制的に家に帰らされるという変な能力を持つ怪人に対抗するため、テント生活をするという話になるのだが、パトレンジャーから圭一郎、ルパンレンジャーからは透真と初美花が同じ場所でテント生活を始めてしまう。特にルパンレンジャー側は正体を知られないようにするため変身出来ないという状態に陥ってしまう。
 又しても圭一郎と魁利が接触。魁利の方に圭一郎が押しかけて無理矢理話をしようとするとか、親切の押しつけがうざいというか、これが圭一郎の個性というか。魁利の過去に暗い過去があることを察しての行動なのだが、魁利としてはそれは触れて欲しくないことだった。
<なんでテント生活をするのに全く同じ場所で鉢合わせするのかに説得力が欲しい。>
DVD10
<A> <楽>
第38話 宇宙からのコレクション

  脚本:香村純子
  監督:中澤祥次郎
 圭一郎と魁利の間に生じた溝は深く、更にノエルも警察の中で浮き始めていた。そんな時、宇宙から新たなルパンコレクションがやってくるとの情報を得たルパンレンジャーはそれを回収に出るのだが…
 敵はジャネーク・ソーサーイセロブ・スターフライド。幼なじみの悪人コンビで、ジャネークは乗り物の遠隔操作を得意とし、ビクトリーストライカーを強奪しようとする。イセロブの方は能力を発揮する前にザミーゴによって氷付けにされて消されてしまった。そしてデストラが参戦。ルパンコレクションは夢中にさせる(Elle me rend fou)。
 前回一緒に戦ったパトレンジャーとルパンレンジャーだが、逆に溝は深まってる。魁利の踏み込んでほしくない領域に圭一郎が入り込んでしまったためらしい。魁利はそれに腹を立ててるのが最大の理由。
 更にルパンレンジャーの方にばかり肩入れするノエルも警察の中では浮いた存在になってしまい、色々動きにくくなってるようだ。ただ、どんなに気に入らない奴でも同じ警察官として助け合わなければならないという使命があることから、なんだかんだで仲間意識は芽生えているようでもある。
 新しいVSビークルが入った。今回のコレクションはルパンX用で、スーパールパンXとなった。
<これまでの戦隊シリーズでオリジナルメンバーが強化されたのはいくつかあるが、追加戦士が強化されるのは珍しい。しかもオリジナルメンバーは誰も強化されてない。>
第39話 こいつに賭ける

  脚本:香村純子
  監督:渡辺勝也
 ザミーゴによって氷漬けにさせられたはずのイセロブ・スターフライドが現れ、破壊活動を開始する。パトレンジャーが出動するが、イセロブのコレクションによって宙に浮かされて逃げられてしまう。そんな時、国際警察のコンピュータからザミーゴのデータを発見したノエルは、ザミーゴのことをルパンレンジャーに訪ねるのだが…
 敵はイセロブ・スターフライド。エビのような姿をしたギャングラー怪人。固有能力は海老フライのような形をしたミサイル。ルパンコレクションは飛び去って(Je veux m’envoler)。そしてザミーゴ・デルマ
 今回はルパンレッド一人でほとんど解決しかけたのだが、途中でザミーゴが現れて物語は複雑化していく。
 ルパンレッドがビクトリーストライカーの力を使ってパワーアップ。スーパールパンレッドになった。短時間だが、未来予知が可能になる。そして同じくビクトリーストライカーでビクトリールパンカイザーが登場。
 イセロブの人間態は蜂須賀祐一。知る人ぞ知るベテランスーツアクターで、「電磁戦隊チェンジマン」以来ずっと女性戦士若しくは女性ヴィランの中の人である。ちなみにこの作品でもメドゥの中の人を演ってる。
<パトレンジャーの面々はザミーゴのことはルパン家に関わる人達には内緒にしてるらしい。でもザミーゴに氷付けにされた人の前にコグレが現れてた訳だから、知らないとは思えない。>
第40話 心配が止まらない

  脚本:大和屋暁
  監督:渡辺勝也
 最近魁利が何もかも興味を失ったようで、店やお宝探しもサボリ気味となっていた。気になった透真と初美花がこっそり追跡すると、港町でギャングラー怪人のジュゴーン・マナッティが現れた。
 敵はジュゴーン・マナッティ。放つビームを受けた人間は心配性になってしまう。敵について学んで分析することが趣味で、戦闘時に一々対策を立てて戦うため、戦った相手を追いつめていく。ルパンコレクションは水の上の煙(La fumée sur l’eau)。
 魁利の様子がおかしいと、その行方を捜す透真と初美花の二人が中心となった話。こう言う話はあんまり無い。
 魁利は捨て犬の面倒を看ていたというオチだったが、初期のエピソードならともかく、後半になってこれはちょっと似合わないかな?魁利がいなくなったというなら、ザミーゴ絡みにすべきところだろう。
 今回パトレンジャーは変身すらしなかったが、なんかわだかまりがあった魁利と圭一郎がちょっとだけ近づいた。
<ルパンカイザーマジックの幻術でルパンカイザーの様々な形態が一気に登場するシーン、空港のような場所で横並び。この姿は「Gメン75」だが、このネタ知ってる人って…
 魁利の言葉を受け、スマホを渡してしまう圭一郎。これで良いのか国際警察。>
第41話 異世界への扉

  脚本:香村純子
  監督:杉原輝昭
 散策中のつかさは刀眞を発見。話しかけている内に、デストラが現れる。つかさはパトレン3号に変身してデストラと戦うが、全く通用せず、デストラの作りだしたギャングラーの世界の扉に放り込まれてしまう。刀眞も又巻き込まれる形で扉に入れられてしまったのだが…
 敵はデストラ・マッジョ。パトレン3号とパトレンXが共同で戦っても全く敵わなかった。更にスーパールパンレッドの予知能力さえ装甲の厚さ故に通用しなかった。
 つかさと刀眞の二人が中心になった話。この二人の組み合わせは珍しかったが、少し距離が縮まったようだ。しかしパトレンジャーの中では最も勘が鋭いつかさのこと。刀眞の身のこなしが並でないことに気がついたようだ。他のメンバーはなんか仲良くなってるみたいだけど。
 一方、ギャングラーの中でも変な空気が流れ始めている。デストラが何かを隠して活動しており、それを知ったドラグニオがデストラをけしかけてる。
<パトレンジャーの面々と透真がこの世界に戻って来れたのはザミーゴによるものだったらしい。何故そうしたかはデストラに人望がないと身も蓋もないことを言ってたけど。>
第42話 決戦の時

  脚本:香村純子
  監督:杉原輝昭
 デストラに狙われている事を逆に利用しようと考えた魁利とノエルの二人は自らを囮にしてデストラをおびき寄せることに成功した。しかしデストラの手助けに現れたゴーシュによって形勢は逆転。ビクトリーストライカーとサイレンストライカーを奪われてしまった。
 敵はデストラ・マッジョ
 デストラとの戦いに決着が付いた。デストラは裏表のないキャラだったため、倒されるのもあっけない感じ。これまでにもっと見せ場を作ってほしかったな。
 これまでやり合ってきたルパンレンジャーとパトレンジャーがお互いの行動を読み合い、互いを利用しようとするのだが、最終的にはお互いを信頼して強敵を撃破するという話にもなってる。
 ルパンレンジャーの面々はザミーゴに深い恨みを持つが、ノエルに関してはゴーシュの方に恨みを持つ事が示された。正確に言えばゴーシュの持つルパンコレクションに特別な思い入れがあるらしい。
 ノエル役の元木聖也はもの凄い身体能力持ってるようだ。ひらりひらりと障害物を越えていく姿は体操選手のよう。今まで隠してたのかな?
<ルパンレンジャーとパトレンジャーを圧倒したデストラは長時間笑い続けている。この隙が致命傷なのだが、特に戦隊の敵役には特徴的だ。これまで何にも成長してない。>
DVD11
<A> <楽>
第43話 帰ってきた男

  脚本:金子香緒里
  監督:中澤祥次郎
 ギャングラー怪人トカゲイル・ナクシャークと戦うルパンレンジャー。だがその金庫にはルパンコレクションが入ってなかった。トカゲイルによれば、先ほど何者かに奪われたという。そんな時、パトレンジャーの前にフランス本部に異動となっていた先代パトレン2号の東雲悟が現れていた。実はノエルがギャングラーと取引しているという疑いを調査に来たと言うのだが…
 敵はトカゲイル・ナクシャーク。トカゲ型のギャングラー怪人。強力な脚力であらゆる所を走ることが出来る。ルパンコレクションはしなやかな心(Lecoeure'lastique)。
 パトレンジャーの元同僚が現れるという話。ノエルがスパイであるという疑いで来たようだが、その結果分かったのは、ノエルが人間ではないという事実だった。
 ただ、ノエルの調査に来たと言う元パトレン2号東雲がどうにも胡散臭いところがあり。どうやら偽物っぽい。
 前回にその身体能力を見せつけたノエルは、今回更に無茶苦茶なアクションを披露してる。素のキャラでここまで動けた戦隊メンバーはいなかったんじゃないか?体操選手みたいだけど。
第44話 見つけた真実

  脚本:金子香緒里
  監督:中澤祥次郎
 ノエルが人間ではないと知ったルパンレンジャーと、ノエルがスパイだと知らされたパトレンジャー。それぞれがノエルに対する不信感を募らせるのだが、
 敵はナリズマ・シボンズ。東雲悟に化けていたタツノオトシゴのようなギャングラー怪人。ステイタス・ダブルのギャングラー怪人で、コレクションの力を用いてノエルを追いつめる。ルパンコレクションは人形遣い(Le maître des marionnettes)と万人の声(Un million de voix)。
 前回からの続きでノエルの正体を巡っての心理的な葛藤が描かれる。
 実は約千年前に地球にやって来た異星人の子孫達がおり、彼らがルパンコレクションを作ったと言う。アルセーヌ・ルパンもまた異星人の子孫であり、コレクションを全部合わせることで願いを叶えたと言う事。
 実はアルセーヌはつい先頃まで生きており、ノエルの目の前でドラグニオによって殺された。コグレはアルセーヌに使えていたが、その死以降は、主のいないまま、遺産であるルパンコレクションを集めていたらしい。
 そしてルパンレンジャーとパトレンジャーの双方から真実に近づき、東雲悟がギャングラー怪人であるという真実に行き着く。
 東雲悟に化けていたナリズマ・シボンズだが、姿そのものは本物の悟の皮を使っていたとのこと。結構グロな設定だ。
<ノエルがギャングラーと同じ種族の出だと知り、信じられないというルパンレンジャー。それって理由になるのか?人間だって良い奴も悪い奴もいるわけだから。
 それにあれだけいろんな姿を持つギャングラー怪人って、全部同じ種族だというのが驚きでもある。宇宙人の種族ってこんなに少ないものなのか。>
第45話 クリスマスを楽しみに

  脚本:大和屋 暁
  監督:中澤祥次郎
 これまでのギャングラー怪人の人間態は全て失踪した人間の皮から作られていることを知り、本格的に失踪者捜索を開始する国際警察。そんな時、幼稚園のクリスマス会に招待された咲也はパーティ用のチキンを買いに行くことにしたが…
 敵はサモーン・シャケキスタンチン。クリスマスにチキンを食う日本人に鮭を食べさせようとするギャングラー怪人。ルパンコレクションは飢えた獣のように(Une faim de loup)。
 メインの話はクリスマスにちなんだ話で、クリスマスに鮭を食わせようとするというふざけた話だった。敵のサーモン・シャケキスタンチンの声がやたら鬱陶しいと思ったら、「爆竜戦隊アバレンジャー」のヤツデンワニの声を当ててる津久井教生だった。道理で。
 一方、前回の話で、ギャングラー怪人は本物の人間の皮を被っていることが分かった。前回の話では、ギャングラーに捕らえられた人間は皮を剥がれて殺されるらしいのだが、現在の所ルパンレンジャーの身内の三人はまだそこまでいっていないらしいことも分かる。そパトレンジャー側では調査を進めるうちに連続失踪事件にルパンレンジャーたちの関係者が含まれていることを掴む。
 今回はルパンレンジャーにパトレン2号が加わっただけの話になってた。
 ハードな設定ばらしと馬鹿げた話が変に絡まって、かなりカオスな一本となっていた。
<クリスマスには日本人なら鮭を食えというサーモン・シャケキスタンチンだが、クリスマスにチキンを食べるのは日本人だけ。咲也に言わせれば、クリスマスのチキンは正月の餅と同じくらい大切だと思ってるようだ。だからこれ日本だけだって。
 ケーキを買ってくると出かけていったノエルが買ってきたのはブッシュ・ド・ノエル。まあそうだな。
 ところで今回サーモン・シャケキスタンチンがやったことは、無料で鮭を配っただけ。これでなんの罪に問うんだろう?強いて言えば威力営業妨害か?>
第46話 抜け出せないゲーム

  脚本:香村純子
  監督:葉山康一郎
 初詣に出かけたルパンレンジャーの前に現れる改造ポーダマン。変身して戦おうとした面々だが、ルパンコレクションの力によってゲーム空間に入れられてしまう。ここから脱出するためにはポーダマンの出す5つのゲームをクリアしなければならないのだが…
 敵は改造ポーダマン。ルパンコレクションの力を使ってルパンレンジャーをゲーム空間に閉じ込めた。ルパンコレクションはいっしょに遊ぼう(Attrapé dans le jeu)。
 正月企画で、ルパンレンジャーがゲーム空間に閉じ込められ、5つのゲームをクリアしないと外に出られないというコミカルな話。戦隊ものの定番でもある七変化が楽しめたりするが、男性陣が全員女装というのが現代的。
 一方、ルパンレンジャーの正体に気づいてしまい、その種明かしをしているが、それを信じたくない咲也は自分が調査をすると宣言。
 今回はどうにもレトロなネタが多い。ポーダマンのゲームの名前は「ここから脱出出来たら金銀パールプレゼントゲーム」だったり、ゲームに失敗すると金だらいが落ちてくるとか。ネタ知ってるのはアラフィフだよ。
<透真の物真似をする魁利は、最初エアロビクスをしようとする。いつまでこのネタ引っ張るんだ?>
第47話 今の僕にできること

  脚本:香村純子
  監督:渡辺勝也
 圭一郎から、魁利達がルパンレンジャーだと言われた咲也は、それを確かめるために初美花をデートに誘う。そんな時、ギャングラー出現の連絡が入り、咲也は現場へと向かう。深入りを防ぐため、こっそり二人を尾行する魁利と透真だが…
 敵はザミーゴ・デルマ。ゴーシュによって金庫を着けてもらい、そこに液体化するルパンコレクションを入れて参戦。撃たれててもすべてすり抜けてしまう。そしてゴーシュ・ル・メドゥ。
 いよいよラスト近くなり、ルパンレンジャーの正体を探るパトレンジャーと、それを防ごうとするルパンレンジャー。その間でジレンマを感じるノエルという三つの立場で話が展開していく。それぞれに言い分がある上、全員が一致しているわけでは無いので、話は結構複雑化。
 ルパンレンジャーの方は宿敵であるザミーゴと戦うが、新たにルパンコレクションを仕えるようになったザミーゴに全く歯が立たず。一方ゴーシュと戦うパトレンジャーも敗北。ノエルが自分を犠牲にして投降する。
<真っ昼間に戦っていたはずなのに巨大戦になったら夜になってる。なんの意味があったんだろう?>
DVD12
<A> <楽>
第48話 仮面の下の素顔

  脚本:香村純子
  監督:渡辺勝也
 ゴーシュに捕らわれ、ドラグニオの元に連れてこられたノエル。ドラグニオはノエルの公開処刑を命じる。罠と知りつつ、その場所に向かうパトレンジャー。その背後からルパンレンジャーも現場に向かっていた。
 敵はゴーシュ・ド・メドゥ。ノエルの公開処刑を命じられるが、ルパンレンジャーとパトレンジャーに邪魔され、コレクションをすべて剥奪されて戦いを強いられる。ギャングラーの幹部の一人がまた倒された。ルパンコレクションはケーキ入刀(Coupe le gâteau)。
 ノエルの救出劇とルパンレンジャーの正体の暴露という、クライマックスが描かれる。別々にノエル救出に現れたが、最後は共同して敵に当たる。結果ゴーシュを打倒することが出来た。最後はどうしても明かさねばならないことだったが。
 ここでの戦いの場は随分狭いところだ。あれ?ここって『カメラを止めるな』の撮影と同じ場所かな?
 いよいよあとの敵はザミーゴと、首領のドラグニオとなった。
第49話 快盗として、警察として

  脚本:香村純子
  監督:杉原輝昭
 素顔を明かして姿をくらましたルパンレンジャー。残ったルパンコレクションはドラグニオの持つものですべてであると分かったが、ドラグニオの金庫は特殊で複数のコレクションを収納出来るのみならず同時発動出来ると分かった。そんな化け物のような敵にどう戦うのか考えあぐねるルパンレンジャー。一方、ルパンレンジャーを捜査する圭一郎の前にふらりと魁利が現れる。
 敵はドラグニオ・ヤーブン。ぶらりと一人で現れ、そこら中を破壊して回ってる。複数のルパンコレクションを同時に使うため、ほぼ無敵。
 ラス前で、ルパンレンジャーとパトレンジャーの確執がメイン。ラストストーリーの溜めと言った感じ。一方ではドラグニオの圧倒的な力を見せつけ、一撃で東京を廃墟に変えてしまってる。
 ザミーゴによって氷付けにされ、皮を剥がされた人間は生きてないらしいが、ルパンコレクションの力で元に戻る可能性があるとか…それはやっちゃいけないことなんじゃないかな?
第50話 永遠にアデュー

  脚本:香村純子
  監督:杉原輝昭
 重傷を負って警察に保護された透真と初美花を残し、魁利は一人ザミーゴとの決着に挑む。そんな中、意識を取り戻した透真と初美花だが…
 敵はザミーゴ・デルマ
 ザミーゴとの決着が付く話。ザミーゴはギャングラーの中でも浮いた存在で、組織には与しないキャラだった。もう少し個性を出してくれたら良かったかな?どうやらザミーゴが求めていたのは命のやりとりで暇つぶしをすると言うことらしいが、それをもっと演出出来ていたら面白かったのに。
 やはりルパンレンジャーは三人揃ってなければならないということで、三人とノエルを合わせて戦う事になったが、第1話で「たとえ倒されたとしても誰か一人でも目的を果たす」というルパンレンジャーの誓いは破棄された。ちゃんと全員成長してるのが見られる。
 近親者三人は無事保護されることになった。
 一方、総攻撃をかけるギャングラーに対抗して戦うパトレンジャーだが、ドラグニオの圧倒的な力に全く歯が立たない。
 ノエルから、ダイヤルファイターには金庫を開ける能力があるが、トリガーマシンには金庫のナンバーを設定して閉じる能力があると最後の最後に明かされた。確かに使えない能力だったが、もっと早くにそれを明かしていれば伏線に使えたものを。
第51話 きっと、また逢える

  脚本:香村純子
  監督:杉原輝昭
 宿敵ザミーゴを倒したものの、ドグラニオの金庫から出られなくなったルパンレンジャー。一方、ドラグニオを倒して三人を救い出そうとするパトレンジャーだが、圧倒的なドラグニオの力に全く歯が立たない。
 敵はドラグニオ・ヤーブン。ルパンコレクションを封じられ、自身の力だけでパトレンジャーと戦うが、老いた肉体を維持するためにルパンコレクションを使っていたため、相当に弱体化していた。そしてカーゼミー。最後のルパンコレクションを持つギャングラー怪人。あっけなく倒されるために現れただけ。
 最終回。最初はザミーゴは倒したものの、それだけでは全く足りず、なんとかしてルパンレンジャーとパトレンジャーが合流しようとする。
 既に助かることを諦めたルパンレンジャーはたまたま手元にあったコレクション台帳でドグラニオの金庫の中にあったルパンコレクションを全部回収した。それによってドラグニオの力を全部剥ぎ取ったが、これはドラグニオを自分たちごとパトレンジャーに倒してもらおうとした。
 一方、その思いを受け止めたパトレン1号はドラグニオを無力化したが、殺さずに逮捕。
 パトレンXはビクトリーストライカーを用いることでスーパーパトレンXに、そしてサイレンストライカーを用いてパトレン1号はスーパーパトレン1号に二段変身した。どちらも初めての変身になるが、最終回でそれをやるのか。
 最終回だが、巨大戦がなし。グットクルカイザーも登場せず。最後はルパンレンジャーが消えたまま一年が経過したが、その間にルパンレンジャーは脱出していたというオチがついた。更にルパンレンジャーは魁利の兄たちによって二代目が登場。色々ひねったラストになった。
 ルパンレンジャーの最終的な目的は全てのルパンコレクションの回収。それはつまりパトレンジャーの装備まで全部奪わねばならない。そのためルパンレンジャーとパトレンジャーはこれからもライバル関係を続けていくらしい。
<グッドストライカーの同型機ジャックポットストライカーが
 物語としてすっきり終わってるけど、化けの皮にされた人間が戻らなかったというのがちょっと寂しいかな?>
第52話