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爆竜戦隊アバレンジャー

爆竜戦隊アバレンジャー事典
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 2003'2'16~2004'2'8

 スーパー戦隊第27作。「恐竜戦隊ジュウレンジャー」に続く恐竜モティーフの戦隊。地球の恐竜ではなく、人間と共存する別な星からやってきた爆竜と呼ばれる存在。爆竜にはそれぞれ意思があって、ちゃんと日本語で喋ってコミュニケーションが取れるのが特徴。
 仲間の一人は当初自分のパートナーの爆竜がロボットに合体しないということもあって、メンバーに格差があったり、追加戦士が最後まで敵対してたりと、かなり通常とは異なる人間関係が展開するのも面白い。

主な登場人物
伯亜凌駕
アバレッド
アバレマックス
(役)西興一朗。
 アバレッドに変身する青年。名古屋出身の22歳。交通事故で死亡した兄夫婦の娘舞を引き取って育てている。性格は温厚で争いを好まないタイプだが、正義感が強く、かなり大胆な戦い方を見せる。壬琴に「俺に似ている」と言わせるほどの戦闘本能の強さもあり。
三条幸人
アバレブルー
(役)冨田翔。
 アバレブルーに変身する青年。カリスマ整体師で、どんな肉体の不調もたちどころに治してしまう。ただし、その際その人に激しい苦痛を生じさせることと、何事も上から目線で語りかけることから、反発されることも多い。骨がずれて苦痛を訴えたブラキオを治したこともある。
樹らんる
アバレイエロー
(役)いとうあいこ。
 爆竜プテラノドンのパートナーでアバレイエローに変身する女性。元アイドル歌手だったが、趣味の機械いじりをしたいという理由で引退している。普段は標準語だが、気持ちが高ぶると博多弁が出る。ヤツデンワニから激しい求愛を受け、迷惑することに。
アスカ
アバレブラック
(役)阿部薫。
 デズモゾーリャによって蹂躙されたダイノアースからやってきた男性で、アバレブラックに変身する。アナザーアースでアバレンジャーに変身出来るだけのダイノガッツを持つ人を探しに来た。基本的に誰に対しても敬語を使って話す。
仲代壬琴
アバレキラー
(役)田中幸太朗。
 天才外科医。凌駕の命を救ったことから先生と呼ばれるようになる。アバレンジャーの存在には早くから気がついており、ダイノマインダーを手に入れてアバレキラーとなった。実はアナザーアースにおけるデズモゾーリャの肉体だったことが分かった。
杉下竜之介 (役)奥村公延。ベテラン俳優で、特撮では過去ウルトラマンシリーズにちょい役で出演もしてる。
 通称「スケさん」。ダイノガッツを持っていたために爆竜に選ばれた人物だが、アバレンジャーにはなれず、サイドキックとしてアバレンジャーをサポートする。カレー屋「恐竜や」の店主だが、自らの采配で外国人技術者を呼び集めてアバレンジャーの基地を作ったりと謎の多い人物。時折ふらりと旅に出たりもするため、常に恐竜やにいるわけではない。
今中笑里 (役)西島未智。
 
話数 タイトル コメント DVD
第1話 アバレ恐竜大進撃!

  脚本:荒川稔久
  監督:小中 肇
 突如起こった時空の乱れによって平和な世界は混乱に巻き込まれてしまった。時空の彼方から現れた恐竜の群れが街を襲う。そんな恐竜を止めるべく、時空を越えた一人の男がいた。その恐竜を「爆竜」と呼ぶその青年アスカは、爆竜と心を通わせる人間だけが爆竜を止められると言い、その資格を持つ人間を心で呼び出す。それに呼応するように数人の男女がアスカの元を訪れるのだが…
 敵はガイルトン。竜人族に伝わる伝説の鎧を身に纏った戦士で、エヴォリアンの尖兵。
 第一話となる本話は、何者かの呼び声に集められたメンバーが初めて変身するという内容。呼び出されたのはヒーローだけじゃ無くてサイドキックにあたる人物までも含まれるのが面白いところで、全く面識の無い全員がたった一話で全員集合となった。流れるようなストーリーラインは、第一話としては実に素晴らしい。絶望的状況からキャラの強さを存分に発揮するまで、プログラムピクチャーとして、良い具合にこなれている。
 その中で主人公である伯亜凌駕がちょっと特殊な存在である事が第一話からさりげなく出ているのも良い具合。
 最初に変身するのはメガネっ娘と高齢者で、まさかこれがヒーロー?と思わせたら、やっぱりそうじゃなく、ヒーローが颯爽と登場ってのは燃える展開だ。
 正直第一話目はほとんど文句なし。キャラに素人臭さも無く、演出も練れている。強いて言えば、レッド役が一番慣れてない感じだが、気になるほどでは無い。
 あと細かいところだが、第一話が都会の、しかも夜を舞台にしているというのは確かこれまでの戦隊では初めてで、しかも地名までちゃんと口にしているところが珍しい。
DVD1
<A> <楽>
第2話 誕生! アバレンオー

  脚本:荒川稔久
  監督:小中 肇
 突如現れた巨大な爆竜はブラキオと言うアスカのパートナーだった。アバレンジャーの拠点を介さんの経営する「恐竜や」に集まった。だがこの戦いが自分の利益にならないと、いきなり幸人は脱退を宣言してしまう。
 敵はガイルトン
 前回はいきなり戦闘が始まったため、アバレンジャーとは何なのかと言う説明と、お互いに自己紹介も出来なかった。そのため今回がやっとお互いを知る話になる。メンバーはアバレッドの伯亜凌駕、アバレブルーの三条幸人、アバレイエローの樹らんるの三人となるが(ちなみに自己紹介はこの話のラストになる)、最も冷静な人間がいきなりの脱退という話になる。カリスマ整体師の幸人の年収は4億だそうだが、その金額以上に儲からなければ戦士にはならないという。これが普通の反応だろう。第二話からブルーを中心にする物語展開はかなり尖ったやり方ではある。
 雨降って地固まるというのを地でやってるが、これからまだまだ波乱は出てくるだろうことを予見させる話でもあった。それで良い。
 秘密基地がレストランってのは、「秘密戦隊ゴレンジャー」以来の伝統。でもそれを継承してたのはあんまりなかったな。名物がカレーってのも良いね。
 今回初めて巨大ロボのアバレンオーが誕生したが、登場した瞬間から危機。圧倒的な力と言わないのが面白いところ。
<こどもに言う事を聞かせるために殴りつけるシーンがある。まだギリギリこの年ではそれが出来たのか。今は自粛で駄目だろうけど。
 さっきまで日中に戦っていたはずなのに、巨大戦になった途端夜戦になってる。
 アバレンオーの必殺技は左手のドリルで敵を粉砕するというもの。やっぱドリルだよドリル。なんて格好良いんだ!>
第3話 子連れヒーローアバレ系

  脚本:荒川稔久
  監督:諸田 敏
 尖兵ガイルトンが倒されたことを知ったエヴォリアン。ミケラ、ヴォッファ、ジャンヌの三幹部と、創造主デズモヴォーラの巫女リジェが本格的な侵攻を開始した。その頃、恐竜やでは凌駕が舞を紹介していた。
 敵はバクダンデライオン。ミケラが爆弾、タンポポ、ライオンを合成して作り上げたトリノイド第4号。アナザーアースの醜いものを破壊するために派遣された。特にビルなどの建造物を憎む傾向が強い。
 レッドである凌駕は子連れという設定。その子舞をみんなで支えていく事を決意するという話。舞自身も強い子だが、それでも寂しいっぽくて、その辺の微妙な感情が面白い。
 これまでの戦隊のマシンとは異なり、爆竜は意思を持って喋るため、勝手に出動したりする。ティラは舞を心配することにかけては他の誰よりも強いというのが面白い。そう考えると、アバレンジャーは四人だが、更にそのパートナーの四体の爆竜がいるため、八人が戦隊のユニットを組んでると考える事も出来る。実際落ち込んでる舞を励ましているのは人間では無くティラの方だったし。
<ティラによって放り投げられたアバレッドは物理的にはあり得ない角度で飛んでいる。やたらホップするってのは無理だろ。
 それにしても怪人が近くに出ているというのに普通に父親参観を続ける保育園って、もの凄く危機意識低くないか?>
第4話 完成! 秘密アバレ基地

  脚本:荒川稔久
  監督:諸田 敏
 らんるは同級生からいじめられている少年孝明を見かける。決して抵抗しない高きに苛立ち、彼に強く生きるようアドバイスを与えようとするらんるだが…
 敵はハッカラスナイパー。ミケラがハッカ、カラス、狙撃手(スナイパー)を合成して作り上げたトリノイド第5号。自分のコピーを作る銃弾を人間に次々撃ち込んで増殖させようとする。
 これまでほとんど出番が無かったらんるが中心となった話。オタクな少年と協力して戦いの活路を見いだしている。おとなしいキャラかと思ってたんだが、とても熱い魂を持ったキャラだった。これまで出てなかったけど、博多弁で叫んでるシーンもあり。
 アバレ基地が出来た。これまでの作品とは異なり、基本オーバーテクノロジーを使っておらず、介さんの個人的な知り合いに工事を頼んでるのが面白い(金は幸人が出したらしい)。工事をしてたのは外国人だったようだけど、凄い人脈持ってるようだ。
 恐竜やで制服を着て働くことに抵抗する幸人をやる気出させる舞の姿がある。この年齢で既に男の使い方を心得ているとは末恐ろしい。
 ラスト。死んだと思われたハッカラスナイパーが瀕死状態で銃を使ってらんるを狙撃する。こんな往生際の悪い相手は滅多にいないが、防弾チョッキを着ていたために無事だった。えらく手回しの良いことで。
<らんるが少年にお使いを頼んだ際、「出来なくても良いから行くの」とか言っている。焦ってるのは分かるけど、いったいどっちやねん。>
第5話 アバレ治療! ジャジャジャジャーン

  脚本:荒川稔久
  監督:渡辺勝也
 ジムに向かう途中複数の黒服によって連れ去られてしまう幸人。かつて幸人が治療し、完治したはずのカーレーサー、本多さやかが、再び痛みが再発したために、インチキ治療士を告発するためだった。そんな時にエヴォリアンのヴォッファの作り出したギガノイドが現れる。
 敵は運命。ヴォッファの作り出したギガノイド第1号でモティーフはベートーヴェン交響曲第5番。巨大なロボットで、ターゲットを定めた上でサイコロを投げ、そこに出た目の通りターゲットを移動させて町を破壊した。それと伝説の鎧。
 幸人を中心にした話。カリスマ整体師としてこれまで大活躍していたが、不遜な態度を崩さないため、恨みも買っていたらしい。それであらぬ誤解を受け、それを解消するという話。
 アスカに対して又伝説の鎧が現れた。アスカ自身は知らないが、サキニコの鎧を装着していたガイルトンは既に殺されているので、中身は別人。
 そしてアスカの努力により、爆竜の卵が一つ発見される。一方、首の骨に損傷を負って動けなくなったブラキオをアバレブルーが治療するという話になってる。
<さっきまで崖のある場所で戦っていたのだが、次の瞬間港にいるアバレッドとアバレイエロー。テレポートでもしたのか?>
DVD2
<A> <楽>
第6話 アバレアイドル老け娘

  脚本:浦沢義雄
  監督:渡辺勝也
 テレビで人気歌手リリアンを観ていたアバレンジャーの面々。その時るんなは実は自分がアイドルで、リリアンと同期だったと言う。リリアンのファンの凌駕にせがまれ、サインをもらいに行くのだが…
 敵はザクロバキューム。ミケラがザクロ、ロバ、掃除機(バキューム)を融合して作ったトリノイド第6号。両手の吸引装置であらゆるものを吸い取ることができる。人間に使用すると、その若さを吸い取ってしまう。
 若さを吸い取られたアイドルが前向きに立ち直っていくのだが、その切り替えの早さこそがアイドルに必要な要素。
 アイドルが突然おばあさんになってしまったら?というコメディ回。こういう話は井上敏樹か浦沢義雄のどっちかと思ったら、浦沢の方だった。味がある。
 今回はらんるの中心回だが、身近な人に危害が加えられたことで怒りがとてもリアリティある。なかなか面白い。
<ザクロバキュームの目的はアバレンジャーのダイノガッツを奪うことだったが、若さを吸い取れることが分かって、その事を忘れてしまってる。馬鹿なの?で、それを観てるミケラは怒るどころか「アナザーアースの国民年金問題が深刻化するな」とご満悦だった。これこそが浦沢脚本の味だな。
 若さを吸い取りすぎて腹を壊してしまったザクロバキューム。まるでエグゾスのような…
 糞を武器にするというのも普通あり得ない敵だが、その馬糞を鼻から飛ばすって、どんな身体の構造してるんだ?倒された際、その馬糞をエヴォリアンに送りつける。余計なお世話だ。>
第7話 アバレ赤ちゃん爆竜

  脚本:荒川稔久
  監督:小中 肇
 アスカの命を狙った伝説の鎧を身に纏う戦士は破壊の使徒ジャンヌだった。だがその顔はアスカのよく知る竜人マホロにそっくりだった。そんな時、恐竜やではアスカが発見した爆竜の卵からバキケロナグルスの赤ちゃんが誕生する。
 敵はジシャクナゲンゴロウ。磁石、シャクナゲ、ゲンゴロウを融合させたトリノイド第7号。「N」のスタンプを押し、自らの身体を「N」にセットすることで、スタンプが押されたものを吹き飛ばす。地面に潜って地中を泳ぐことも出来る。
 新しい爆竜の誕生とアスカがアバレブラックに変身するという話。アバレブラックはまだ完全に力を取り戻していないため、とりあえず変身しただけ。そしてアスカを中心とする分、他の三人が世界中に吹っ飛ばされてしまい、ちょっと活躍が限定的。
 アスカにとって因縁となる伝説の鎧を着込んでいたのはエヴォリアンのジャンヌだったのだが、彼女も又元竜人族だったが、寄生生物がその身体を乗っ取って自分のものにしてしまったらしい。着実に伏線を構成しているっぽい。
 今回のブラキオの一言は「どこかに平和があるならば、いつか花も咲くブラ」。「ジャッカー電撃隊」EDソングから。
<凌駕が故郷の名古屋に行き、そこで名古屋弁を喋るシーンがあるが、わざとらしい方言になってしまったのが残念。>
第8話 アバレブラックこの一発!

  脚本:荒川稔久
  監督:小中 肇
 アバレブラックに変身は出来たものの、力が戻らないために焦りを覚えるアスカ。そんな時、子ども達に人気のギャラクシアン・イグレッツが現れ…
 敵は英雄。ヴォッファが作ったギガノイド第2号。モティーフはベートーヴェン交響曲第3番。子ども達のヒーロー、ギャラクシアン・イグレックをモティーフに作られたギガノイド。子ども達に正義の味方の姿を見せておいて、その正体を現して絶望を味合わせ、これによってジャンヌの持つ伝説の鎧を強化する。そして運命。先に作られたもののレプリカで、英雄に倒されるためだけに作られた。
 新たな正義のヒーローが現れるが、その正体は…という話。悪の手先が改心するって話は結構多いが、テレビのヒーローが実体化するというのはかなり珍しい。ギャラクシアン・イグレック何となくウルトラマンを彷彿させるデザインだが、体色は金色で、どっちかというと「ウルトラマンティガ」に登場したキリエロイドにも見える。
 そしてアスカがアバレブラックとして覚醒する。これまで力が出せなかったのは、憎しみの感情に支配されていたからだったとのこと。人を救おうという心を取り戻すことで本当の力を取り戻した。やや単純なパワーアップだが、あれだけ謙虚に見えたアスカが、実は怒りに身を焦がしていたというのが面白いところ。
 ただ、力を取り戻したのは良いが、あんまりにがんばりすぎたため、今度は力を消耗しすぎて眠りっぱなしに。どう転んでも役立たずになるという珍しいヒーローだ。
<正義のヒーロー、ギャラクシアン・カタルシスのサインは微妙にバルカン・サインになってる。自覚的にやってるんだろうな。少しだけサインの形が違うのも含めて。又、ギャラクシアン・イグレックの姿もウルトラマンなので、ある意味とてつもなく豪華な造形になっている。
 アバレブラックのグランドインフェルノは地割れを起こす。東京でこれやったら、どれだけ災害を引き起こすと思ってる?>
第9話 目覚めよ! アバレサバイバー

  脚本:前川 淳
  監督:諸田 敏
 いましも自殺しようとしていた鈴木さんを助けた凌駕だが、その直後にトリノイドのキンモクセイカミカクシと出会い、鈴木さんと共に異世界に連れて行かれてしまう。ダイノブレスは無反応で恐竜やとの連絡も取れなくなってしまった凌駕だが…
 敵はキンモクセイカミカクシ。ミケラがキンモクセイ、イカ、神隠しを融合させたトリノイド第8号。キンモクセイの香りをまき散らし、その香りを嗅いだ人間を異世界に飛ばしてしまう。
 凌駕を中心にした話で、どんな逆境におかれても楽しんでしまうという生来のポジティブシンキングが良く出た話。首つり用のロープまで便利道具にしてしまった。そんなポジティブシンキングが人々を動かして、みんなの力で助かるという物語になる。非常にストレートでひねりが無い感じでもある。
 巨大戦ではバキケロナグルスがついに登場。アバレンオーと合体してアバレンオーナグルスになる。
<地上では一週間が経過しているが、異世界では蕎麦屋の出前途中くらいの時間しか経ってないようだ。時間軸のすりあわせはどうなってるんだろう?
 アバレンオーナグルスはトリケラが合体から外れるが、アバレブルーは残ったまま。アバレンオーの中は異世界って設定か。>
DVD3
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第10話 アバレリーガー金縛り!

  脚本:浦沢義雄
  監督:諸田 敏
 暴れ回るトリノイドバンクマッシュルームとの戦闘中、アバレブルーは気になる人物を目にする。実は幸人が大ファンの大リーガー、バッキー・バーンズが日本に来ていたのだ。バッキーの言うところによれば、腰痛のため、日本にいるというカリスマ整体師を探しているとのことだが…
 敵はバンクマッシュルーム。バンク(銀行)、クマ、マッシュルームを融合させたトリノイド第9号。人間の頭をマッシュルームカットにするという攻撃をする。その人物は金に意地汚くなってしまう。
 幸人を中心とした物語。自分の整体師としての腕に絶対の自信を持ち、基本的に金に意地汚い性格をしているのだが、金よりもダンディズムの方が大切だというプライドを最期まで押し通す話になってる。ただしプライドは持つが、くれるというお金は全部もらってしまうのがこの人らしさでもある。
 今回の敵の攻撃は人間を金に意地汚くさせてしまうというもので、過去の宇宙刑事やカーレンジャーを思い起こさせる…と思ったら、脚本が浦沢義雄だった。思いっきり納得した。ちなみにタイトルの「金縛り」は「かねしばり」と読ませる。
 人間の心を堕落させ、人類の手によって地球を滅ぼすというのは、実はとても効果的な方法なんだよな。昔の戦隊ものにはこういう物語が効果的に使われていたんだけど、最近は少なくなったな。何でもかんでも金で解決できるってバブリーな話だったが。
 また幸人が料理が壊滅的に駄目だという事実が発覚。作ったカレーを食べてしまったアスカは戦線離脱を余儀なくされてしまった。どんな破壊力だ?
 バッキー役はサミ・ポップ。特撮には何かと縁がある人。
<男同士のキスシーンがあった。キスシーンだけでも戦隊ものとしては珍しいんだけどね。で、一度キスされた後、幸人は目を瞑って続きを待ってるような表情を…まあ深くは考えまい。>
第11話 アバレサイキック。ブヒっ。

  脚本:荒川稔久
  監督:諸田 敏
 笑里の親友若菜の様子がおかしくなったという。学業の成績が一気にアップし、超能力まで使えるようになったという。その代わり、性格が冷酷になってしまったという。実はこれこそがエヴォリアンのテンサイキックの侵略作戦だった。超能力を持った人間は、それがエヴォリアンのものであることを知りつつ、それを失いたくないと言う思いにより、アバレンジャーを攻撃する。
 敵はテンサイキック。甜菜、サイ、超能力を合成したトリノイド第3号。大分前にミケラによって作られていたトリノイドで、日本中に洗脳用の学習塾を作っていた。砂糖大根を食べさせることで普通の人間が超能力を使えるようにした。
 笑里を中心とした物語。サイドキックにちゃんと主役級の活躍の場が与えられるのは良い脚本だ。本人曰く「頭悪い」そうだが、意外な策士ぶりを見せてくれる。
 地球侵略は教育から。これはかつての宇宙刑事シリーズで多用された物語で、ここで再びこんな物語を作るってのがなんだか嬉しい。こどもが自分の意思でヒーローを攻撃するっていうパターンも、今となっては逆に新鮮。
 今回の作戦は、この作品が始まる前から作戦が始まっていたというのも面白い。第3話に登場したバクダンデライオンがトリノイド4号だったので、それ以前に3体が作られていたと言うこと。
 「ゆとり教育のせいで逆にゆとりが無くなっている」との言葉がある。色々歪みが出ていたんだな。それに対し、不正をすることは「綺麗なはずの魂に悪い」と言っているのが戦隊らしさ。
 今回のブラキオの一言は「夢があれば、明日があればいいじゃないかブラ」。「宇宙刑事シャリバン」のOPだが、ちょっと歌詞は変えている。
<アバレンジャー三人が学生服姿で登場。違和感を醸しているが、いかにも違和感ありますよ。って演出がちょっとうざったい。>
第12話 アバレノコギリ、京都を斬る!

  脚本:荒川稔久
  監督:渡辺勝也
 京都で次々に建物が切断されるという事件が発生。エヴォリアンの仕業の可能性もあり、急行するアバレンジャー。映画村の活気ですっかり遊んでしまった面々。
 敵は時計。ヴォッファの作ったギガノイド第3号で、ハイドンの交響曲第10番がモティーフ。古いものを食べることで、時間を移動することが出来る。そしてディメノコドン。はぐれ爆竜の一体で、ジャンヌにより覚醒されたため、エヴォリアンの尖兵となる。背中のエラが丸鋸のような機能を果たす。
 二体目のはぐれ爆竜登場。今回はジャンヌが先に見つけて解放したため、敵側に立って戦う。そのため今回はその洗脳を解くという話になるが、同時に時間を遡行して歴史を変えようとする敵を倒すという物語でもアリ。
 太秦村が舞台で、いつの間にか本当に江戸時代に来てしまったという物語になる。タイムトリップものは話がとてもややこしくなるが、流石に話が大きくなりすぎたかな?
 更にエヴォリアンのリジェそっくりな少女も登場。ますます話が大きくなってしまった。
 劇中、舞が右手を鼻に当て、手を開きながら「だいじょーぶ」とポーズを付けてるシーンがある。これは「仮面の忍者赤影」の少年忍者青影のポーズ。
 今回最初から巨大な敵が出てきているのだが、味方の方がなかなか爆竜が登場しない。これは舞台が京都なので、移動に時間がかかっているからとのこと。なかなかリアルだ。問題として、それでも登場が早すぎるという事実だが。
<現代の話では旅に出てしまって登場してなかったスケさんが、江戸時代に登場。しかも名前まで同じ。なんじゃそりゃ?>
第13話 アバレてチョンマゲ!

  脚本:荒川稔久
  監督:渡辺勝也
 ギガノイド時計によって江戸時代に送り込まれてしまったアバレンジャー。ところが現代にいるエヴォリアン達は、これがエヴォリアンに対する対策を立てさせてしまうと言う大きな間違いに気づいてしまう。江戸時代にいるアバレンジャーを倒す必要があるため、再生トリノイドを大挙して送り込むのだが…
 敵は時計。そして再生トリノイドとしてバクダンデライオン、ハッカラスナイパー、ジシャクナゲンゴロウ。
 ヒーローが過去にタイムスリップさせられるというパターンの話は数多いが、過去に送ったら、逆に積極的に歴史を変えて敵側が危機に陥ってしまうと言う、かなりコミカルで変則的な話が展開する。結果として、現代に戻されてしまう。こんなパターンは初めてだ。結果として、作戦が失敗したことで安堵してる敵がいる。
 一方、現代ではディメノコドンを使うジャンヌとアスカの悲しい戦いが展開。同じ話の中にコミカルなものとシリアスなものが同時に展開するが、描写に随分差がある気がする。
 そしてアバレンジャー全員が一緒になった時、新しい力としてディメノコドンが覚醒する。
<アバレンジャーは過去に送られても変身は出来るらしい。契約した爆竜がいる必要はないのかな?
 ディメノコドンは背中の丸鋸を回転させながらジャンプ攻撃するのだが、身体の構造上、ジャンプは出来ないと思うんだが。>
DVD4
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第14話 発掘! アバレサウルス

  脚本:會川 昇
  監督:坂本太郎
 一旦は帰ってきたものの、すぐに又出かけてしまったスケさんの謎を探るべく、恐竜やに隠されていた地図を手がかりに山奥へと分け入るらんる。そこには恐竜の発掘現場があった。
 敵は復活。ヴォッファが恐竜の化石に力を注いで作り上げたギガノイド第4号。マーラーの交響曲2番がモティーフ。骨だらけの姿をしており、口から吐く煙であらゆるものを砂にしてしまう。再生能力もある。
 前回ようやく帰ってきたスケさんの謎に迫るという話。それを追うのはらんる一人で、出会ったのも竜之介本人では無く、その古い友人だと言う事で、らんる一人が中心となった話になる。こどもの頃からの夢を破壊されてしまった老人の悲哀が描かれる事になるが、同時に、年齢には関係なく、新しい夢は手に入れられるというポジティブな話になってるのが本作らしさ。
 一方、爆竜達も仲間が増えたことから、その中でも少々人間関係?が生じていて、その辺もちょっとしたドラマが展開。この作品は巨大メカにも感情と言葉があるため、登場人物がとにかく増えていくことになる。
 辰吉伝次郎役は特撮では久々にお目にかかったうえだ峻だった。
<恐竜が進化すればいずれ爆竜になっていたという推測がなされているが、その場合これまでの恐竜をモティーフとした戦隊の設定とは大きく異なることになる。>
第15話 アバレ世間は鬼ばかり

  脚本:前川 淳
  監督:坂本太郎
 何かに呼ばれるような気がした小学生の次郎が見つけたものは不思議な卵だった。その卵に導かれてたどり着いた場所は、アバレンジャーとトリノイドのシャークルマーガレットの戦っている場所だった。
 敵はシャークルマーガレット。サメ、自動車、マーガレットが融合して誕生したトリノイド第10号。花占いをした後で、その人が一番嫌っているものに襲われる幻想を見せるというキライキライビームを発する。
 幸人を中心にした話で、名門の家に生まれた幸人がこれまでどれだけ苦労してきたか、そして未だトラウマから脱してない事が描かれる。父と縁を切ったことで乗り越えたと本人は思っていたらしいが、それでは足りなかったようだ。
 アバレンジャーのメンバーそれぞれが一番嫌いなものが分かるのだが、らんるの場合は納豆と振り付け師。アスカの場合はジャンヌ。そして幸人の場合は何故か般若の面。ただ凌駕だけは何の幻想も見なかった。
 今回から四人揃って名乗り口上を上げるアバレンジャーの姿が見える。
<父親に反発して家を出たと言う幸人だが、金にがめついと言う点に関しては全く同じ。それこそが親子なのかねえ?>
第16話 乗ってけ! アバレサーフィン

  脚本:前川 淳
  監督:坂本太郎
 自分のせいで次郎少年が病に罹ってしまったことに責任を感じる幸人は、一刻も早くシャークルマーガレットを倒そうと焦る。だが父親とのトラウマを克服しない限り、勝利することは出来ないと凌駕に指摘され…
 敵はシャークルマーガレット。パワーアップして津波を起こせるように改造された。
 幸人がトラウマに打ち勝つまでが描かれる話。幸人が持っているトラウマとは父親では無く、父親に反発し続ける自分自身の心であったことが分かり、それを越えることでシャークルマーガレットに打ち勝った。一方、らんるとアスカもそれぞれ自分の持つトラウマを越えていく。
 前回のツッコミで幸人は父親と同じだと書いたが、それはツッコミどころでは無く、ちゃんとした伏線だった。なるほど。
 そして最後の巨大戦で新しい爆竜ステゴが登場。アバレンオーと合体はせず、背中に乗せてサーフィンしてる。
<シャークルマーガレットは花占いをすることでキライビームを発射するが、途中で端折ってもビームは出せる。花占い必要ないじゃん。これはひょっとして彼なりの美学だったの?
 しかしアイドルだったというらんるの歌って…いやなんでもない。>
第17話 戦場のアバレかっぽれ

  脚本:浦沢義雄
  監督:中澤祥次郎
 落ち込むアスカを元気づけようとカッポレの踊りを披露するスケさん。だがその踊りを見たアスカはかつてダイノアースを襲ったバーミア兵を思い起こしてしまい、失神してしまった。責任を感じたスケさんはお百度参りを思い立つのだが、そこでエヴォリアンのアヤメガネズミと出会ってしまう。
 敵はアヤメガネズミ。アヤメ、メガネ、ネズミを融合させて誕生したトリノイド第11号。人々の頭にアヤメを生やし、それで梅雨前線を誘い込み、雨を山脈のようにしてそれを激突させて日本を滅ぼそうとした。よく分からん能力だ。
 オープニングから“伝統芸”と称する謎の踊りから始まり、そこからアスカが戦えなくなってしまい、戦うために「平和って何?」考えるのだが、かなり物語は人を食った展開になってる。流石浦沢脚本。
 ヒーローが戦いの意味を見失って変身出来なくなるって話は、昔のアニメには結構多かった。平和って一体何?ってストレートな問いが投げかけられている。
 変身出来なくなったアスカは、盛り上がる音楽が急にしぼむという分かりやすい展開。
 これまでのダイノボンバーにアバレブラックの武器を加え、スーパーダイノボンバーがお目見え。
 前回登場したステゴは津波の中でしか能力発揮できないという問題があって、多量の水を流す作戦にしたらしい。ただ、そのステゴが何故か遅刻してやってきて、その理由を話したがらない。爆竜の中でもドラマがあるっぽいな。
 そして前回もラストに登場した謎の人物。爆竜ブレスを装着していることが分かる。追加戦士の登場か。
<頭からアヤメが生えてきたスケさんを見た幸人は「トイレに飾るか」と言っているが、便器の上に座り、にっこりしながら「どうぞ」と言ってるスケさんの姿が…怖い。>
DVD5
<A> <楽>
第18話 アバレ世間は鬼ばかり

  脚本:荒川稔久
  監督:中澤祥次郎
 エヴォリアンから派遣されたトリノイドのヤツデンワニ。だが現れた途端謎の戦士によって消されてしまう。そしてその戦士はやってきたアバレンジャーに対し、自らをアバレキラーと名乗る。同じくエヴォリアンと戦う戦士が出来たと喜ぶ凌駕だが…
 敵はヤツデンワニ。ヤツデ、デンワ、ワニを融合して誕生したトリノイド第12号。登場した途端にアバレキラーに消されてしまうと言う可哀想なキャラ。そしてアバレキラー。アバレンジャーと同じ姿で、当初は仲間かと思われていたが、装着した仲代壬琴本人が破壊を求める精神を持っていたため、敵対者として登場する。
 追加戦士となるアバレキラーが登場。この時点ではあくまで敵として登場。
 アバレキラーとなる仲代壬琴は天才外科医で、最初にエヴォリアンの襲撃を受けた時に現場におり、その際彼も呼ばれていたのだという。ただ、自分を呼んでいたと思っていたティラノは凌駕に奪われ、それ以来凌駕を憎んでいたという。ちなみに第1話で大怪我を負った凌駕に手術を施したのも壬琴だったとのこと。
第19話 よろしくアバレアミーゴ

  脚本:荒川稔久
  監督:渡辺勝也
 アスカにより、アバレキラーはかつてダイノアースで生み出された最凶の爆竜トップゲイラーと契約している可能性が示された。そんな時、新しいギガノイドが現れ、出動を余儀なくされるアバレンジャーだが…
 敵は。ヴォッファの作ったギガノイド第5号。ハイドン交響曲第73番がモティーフ。腕に装着した弓と矢を用いて無差別に攻撃する。アバレキラーからトップゲイラーを奪うための陽動用に作られた。
 前回登場したアバレキラーの過去が分かる。その元となる爆竜トップゲイラーは、一体で都市一つを消し去るほどの力があるという。アスカによれば、そのあまりの力を恐れ、爆竜の力を分散させるようにして誕生したのがアバレンジャーだとか。つまり、アバレキラー一体でアバレンジャー全員と同程度の力があると言う事。
 医者のくせに人の命を何とも思ってない壬琴の発言に怒るシーンがあるが、憎まれ口を叩きつつ、それでも「お前らは人を守るのが使命だろ」とか言っているところに、追加戦士らしさが見られる。
 一方、新たな爆竜が登場。パラサロッキルという緑の爆竜で、地上に降りたのがラテン諸国のファンフェルナンデス諸島だったため、ラテンノリが特徴。
 そしてラストでトップゲイラーが誕生。アバレンオーとの戦いへとなる。
<パラサロッキルの必殺技はハサミで何でも切り刻んでしまうことだが、狩を切り刻んだら、中から緑色の人間の身体が現れた。なんだこれ?尚、その後股間を押さえながら消え去った。どんな>
第20話 キラーオー、アバレ初め!

  脚本:會川 昇
  監督:渡辺勝也
 アバレキラーによって覚醒したトップゲイラーとアバレンオーとの戦いは、トップゲイラーが勝手にステゴスライドンに合体することで互角の状態。だが、トップゲイラーの力はこんなものではなかった。そんな時、仲代壬琴が自分の命を救った医師だったことを知った凌駕は、壬琴を何とか説得しようとするのだが…
 敵は狩第二楽章。中心部を破壊されていなかったため、強化されて再登場。トップゲイラーを捕獲に来たが、キラーオーにあっけなく倒されてしまった。そしてキラーオー。トップゲイラーとステゴスライドンが合体して誕生した。
 前回登場したトップゲイラーがステゴスライドンと合体してキラーオーが誕生する話。捨て子の使い勝手が良くなかったと思ったら、こんな使い方があったのか。
 一方、かつて自分の命を救ってくれたのが壬琴であったことを知り、その責任を取るため、壬琴を説得しようとする凌駕の姿もあり。壬琴はそんな凌駕を愚か者と断定して殺そうとするのだが、追いつめられたアバレッドは覚醒。アバレキラーと同じくらいの力を持つようになったが、凌駕自身はそんな力はいらないと言い張っている。なかなか複雑な状況になってきた。
 そしてアバレキラーは次々に爆竜を自分の僕にしてしまう。
<覚醒したトップゲイラーに「格の違いを見せてやれ」と語りかけるアバレキラー。生まれたばかりの爆竜にそんなこと言って、もしも戦い以外に最凶な存在だったら、立つ瀬が無いよな。実際に強くて面目は保てたけど。>
第21話 アバレ恋! キロキロ

  脚本:浦沢義雄
  監督:坂本太郎
 かつてアバレキラーに封印されてしまったヤツデンワニは壬琴のお手伝いさんのような生活をさせられていた。だがなんとかそこから逃げだして地球侵略を再開しようとするのだが…
 敵はヤツデンワニ。18話で登場した瞬間にアバレキラーに倒されてしまったという情けないトリノイドで、今はアバレキラーのお手伝いさんをしているが、エヴォリアンに凱旋すべくアバレンジャーに挑戦する。そしてキラーオー。アンキロベイルスを自分のものにしようとアバレンオーに挑戦する。
 敵がヒロインに恋をしてしまうと言う変なお話し。「変」と言っているが、実は浦沢義雄脚本ではこれが通常運転だというのが恐ろしいところ。恐るべし浦沢脚本。
 結局このヤツデンワニ、最後までお手伝いさんとしてアバレキラーにつきあうことになる。
 一方、この話では新しい仲間アンキロベイルスが登場するのだが、性格が悪く、戦いが嫌いだという爆竜で、なかなか仲間になってくれない。アスカも手を焼いていたらしく、珍しく声を荒げている。その参戦でやっとキラーオーに勝利することが出来た。
<らんるの蔑んだ表情を見た瞬間、一目惚れをしてしまうヤツデンワニ。相当なマゾヒストらしい。なんというマニアックな性癖の持ち主だ。と言うか、本当にこれ敵か?>
DVD6
<A> <楽>
第22話 娘たちのアバレ歌

  脚本:荒川稔久
  監督:坂本太郎
 アバレンオーをおびき寄せるために街を破壊するキラーオー。出撃するアバレンオーとバキケロナグルス、ディメノコドンだが、二体はキラーオーに捕獲されてしまうのだった。
 敵はキラーオー。そしてムカデンパンジー。壬琴の依頼を受けてミケラがムカデ、電波、パンジーを合わせて作ったトリノイド第13号。電波塔をジャックして人間を凶暴化させる電波を流す。
 仲間を人質に取られ、その人質を助けるためにゲームをするという話。ちょっとしたゲーム化と思ったら前後編という長さになってしまった。
 一方で、こどもを凶暴化させる歌を使って街を混乱に陥れるという、往年の宇宙刑事シリーズっぽい物語が展開。結構はまった物語じゃないかな。
 子ども達を堕落させるための黒幕が全然分からないと言うのが面白いところ。アイドルとCDとドリンク業界がグッチャングッチャンに大人の取引をしているため、黒幕が見えてこない。ある意味とてもリアル。
 こどもが超能力を持つようになるって話は11話でもやってたけど、ちゃんとヴァリエーションを変えている。
<バキケロとディメノコはアバレキラーにより樽に封じられてしまう。身体の大きさに合ってない。背中のひれはどこいった?
 ぷりぷりんせすシスターズのCDは800万枚の大ヒットだそうだが、そのCDにはパッケージが付いて無く、まるでCD-Rのスリムケースみたい。コピーしたとすれば一応犯罪になる可能性があるけど。>
第23話 アバレ電波ドギューン!

  脚本:荒川稔久
  監督:渡辺勝也
 倒したはずのムカデンパンジーは偽物だった。巷はぷりぷりんせすシスターズの歌であふれかえり、それに応じて凶暴化した子ども達があふれかえっていた。バキケロとディメノコを救うタイムリミットは後一日。
 敵はムカデンパンジー。自分の分身を電波に乗せて人間に取り憑く。
 アバレキラーのゲームの後編。凶暴化させるウイルスに感染した人間を救うことと、捕らわれた爆竜を救うと言う二本立てになってる。
 前回、ムカデンパンジーの口車に乗った人間を特定できなかったが、実は関係者全員がそうだったというオチだった。人を食ったオチだった。だがそれこそがアバレキラーの目的で、単純に凌駕に絶望を味合わせるためだけにこの作戦を選んだらしい。
 そしてなんとかムカデンパンジーを倒し、世界は救えたものの、バキケロとディメノコを救うことには失敗し、絶望に駆られた二体はアバレキラーに取り込まれてしまった。
 結果として、仲代壬琴の罠にはまり込んでしまい、完敗を喫することになるのだが、それでも人間を信じたいという凌駕の言葉が印象深い。
<「何故悪魔の歌を歌わせる?」という凌駕の問いに対し、テレビのプロデューサが言った台詞は「視聴者は退屈している。刺激を求めているんだ。だから受ければそういうものを作るしか無いんだ」だった。自虐ネタに聞こえる。>
第24話 アバレ女子高生! ありえな?い

  脚本:會川 昇
  監督:渡辺勝也
 壬琴を最後まで信じるという凌駕に対し、壬琴の潜入先に急襲をかけることを提案する幸人。アバレンジャーの総意を得る事が出来ない幸人は一人で作戦を開始する。一方、実際にアナザーアースを見てこいとデズモゾーリャに言われたミケラとヴォッファが街に現れ、あっけなくアバレキラーを封印してしまうのだが…
 敵はミケラヴォッファ。そして新世界より。ヴォッファが放置されたゴミから作り出したギガノイド第7号。アバレンオーとアバレキラーの初の共同作戦であっけなく倒された。
 敵幹部が地上にやってきたという話で、そういう場合は重めになるのが普通だが、何故かコミカル回として仕上げられてしまった。
 強力な幹部の攻撃に、幸人を除いてあっけなく全員封印されてしまったのだが、ヤツデンワニまで一緒に封印されたため、普通に電話が出来るというのがなんとも。
 今回は幸人と笑里の共同作戦となるが、なんと幸人が女子高生に扮するという妙な描写がある…しかもこの手の女装は痛々しくなるのが普通なのだが、幸人の場合、それなりに綺麗な描写をしてるのが特徴と言えば特徴。
 ゴーイングマイウェイな幸人が初めて仲間を意識したという意味で、成長回とも言えるか。
<ラストで屋台でくだを巻くヴォッファとミケラがいるが、そのやりとりが「逆転!イッパツマン」の三悪そのものだったり。狙ったのかね?>
第25話 開運! アバレ絵馬

  脚本:荒川稔久
  監督:中澤祥次郎
 運動会で一等を取りたいと陸上の特訓をしている少年アキオと仲良くなる凌駕。そんな時、絵馬に書いた願いを何でも暴力的に叶えてくれるトリノイドのハエマツが現れ…
 敵はハエマツ。蠅、絵馬、松を融合して誕生したトリノイド第14号。自分の身体に付けられた絵馬に願いを書かせ、その願いを叶えようとするが、それは全部暴力的なもの。願いが叶う前に攻撃されると、絵馬を書いた人間もダメージを食う。
 人の欲望を肯定する怪人というパターンで、これは昔からあるパターンの一つ。願いを叶えるまでは願いをかけた人間も命の危険に遭って、怪人に攻撃がかけられないというのが新機軸。「彼氏と結ばれますように」と書くと二人毎縄でぐるぐる巻きにされたり、「交通事故がなくなりますように」という願いにはそこら中の車を全部破壊するとか、「世界一周旅行がしたい」と言われたら、ぶん殴って空の彼方に飛ばしてしまうとか…その場合、殴った時点で人間は肉塊になってそうだけど。
 当時小学校の運動会では順位を付けなくなったという世相も反映している。これは差別をなくすためだそうだが、感覚自体がずれてるのも確かだ。それについてとことんまで語り合うシーンがあって、この部分はとても素晴らしい。
 人間は力を持つことが正義であり、自分勝手に生きることを勧める壬琴と、人を大切にする気持ちを大切にする凌駕の生き方のぶつかり合いでもある。今回も決着は付かないけど。
<小学校の中に勝手に入って先生に直談判する凌駕。第三者が勝手に入るのはまずいんじゃないかな。
 ハエマツが破壊した小学校は幻影だったというオチなのだが、幻影が消えた時、同じ場所に小学校があった。それって本当に壊してないとおかしいのでは?>
DVD7
<A> <楽>
第26話 釣りバカアバレ日誌、どもども

  脚本:前川 淳
  監督:中澤祥次郎
 舞が大好きなテレビアニメ「釣りバカ日誌」を観ていた面々。そんな時にトリノイドのツリバカオリーブが現れる。釣り竿で街の人を釣り上げてはオリーブに変えてしまう。アバレンジャーまでも釣られてしまうのだが…
 敵はツリバカオリーブ。釣りバカ、カツオ、オリーブを融合させたトリノイド第15号。釣り竿で釣り上げた人間をオリーブに変えてしまう。
 テレビアニメ「釣りバカ日誌」とのコラボ企画で、なんとアニメのハマちゃんが画面から飛び出してアバレンジャーの手伝いをするって話。テレビ的には時事ネタになる。ちょっと恥ずかしい。何故テレビから出られたかは「ダイノガッツ」だそうだ。
 一方、ブレスを取り戻すためアバレキラーに挑戦する。結果としてジャンヌはアバレキラーには敵わないが、壬琴も又、アバレキラーに取り込まれそうになっている。
<アバレンオーの左手に装着されたパラサロッキルが節を付けて「必殺技でパラサのサー」と言っているが、これ、「快獣ブー…」>
第27話 アバレッドはアバレブルー

  脚本:鈴木竹志
  監督:坂本太郎
 現れたトリノイドのツタコタツの攻撃を受けたアバレッドとアバレブルー。両者とも全くダメージは無かったのだが、なんと凌駕と幸人が入れ替わってしまう。
 敵はツタコタツ。ツタ、タコ、コタツを融合させて作られたトリノイド第16号。二人の人間の精神を入れ替えるタコタコチェンジを使う。
 一年に一回くらいはやることがある人格入れ替わりの話。主人公の二人の人格が変わって変身も出来なくなってしまったが、至ってのんびりというのがちょっと変わってる。そのために結構簡単に罠も仕掛けられ、単純に元に戻された。ちょっと変則的なコミカル回ってところかな。
 ツタコタツによってティラノとトリケラの人格まで入れ替わられてしまったが、何故かアバレキラーが助けに入ってしまった。そろそろ正義の側につき始めたかな?
 事件のニュースキャスターは「未来戦隊タイムレンジャー」の森山ホナミ役の有輝りんだった。自己紹介で「リポーターのホナミです」って言ってるから、ひょっとして本人なのか?この二作は時空がつながっているとも考えられる。
<ツタコタツの能力でアバレッドとアバレブルーの人格を入れ替え、変身も出来なくなった。それなのにジャンヌがツタコタツにやらせてるのは人間を襲うこと。今こそアバレンジャーに畳みかける好機なのに。>
第28話 花嫁はアバレチャン♡

  脚本:荒川稔久
  監督:坂本太郎
 新たなトリノイドのショホウセンカメレオンが結婚式中の花嫁を次々さらう。ショホウセンカメレオンをおびき寄せるために偽の結婚式を挙げることにしたアバレンジャーだが…
 敵はショホウセンカメレオン。処方箋、ホウセンカ、カメレオンを融合させたトリノイド第17号。デズモゾーリャの新たな身体となる究極の肉体を産ませようと花嫁をさらう。
 結婚式を妨害する怪人をおびき寄せるために偽の結婚式を挙げるというのは、比較的戦隊ものには多い。今回はコメディ回っぽく、花嫁を送る父親の光景を「小津テイスト」でやってる。
 リジェがいきなり地上に現れるという話でもある。幼女の姿をしているが、このキャラが一体何者なのかこれまで全く説明が無かった。リジェそっくりな少女も又現れている。ミケラとヴォッファに言わせると、ジャンヌの娘だとか…そうなるとひょっとしたらアスカの子?今回でちょっとだけその正体について考察されているが、まだ何の謎も解けていない。
<偽の結婚式を挙げるアスカとらんるだが、そのために全ての結婚式を中止させたのだとか。日本中の?世界中の?かなり無理がある。
 スケさんはショホウセンカメレオンをおびき寄せるため、笑里と一緒にお芝居するのだが、それは「小津テイスト」だとか。あれは大映だぞ。
 後笑里が勝手に想像した出産シーンはまんま『エイリアン』だった。色々パクリが多いぞ。>
第29話 わがまま使徒、アバレ争奪戦

  脚本:浦沢義雄
  監督:渡辺勝也
 先のジャンヌとの戦いですっかり消耗してしまったアスカは眠り続けている。そんな折、壬琴の家に居候を決め込んだリジェを取り戻すため、ミケラはトリノイドのラッコピーマンを送り込む。
 敵はラッコピーマン。ラッコとコピーとピーマンを融合させたトリノイド第18号。コピー機を使って敵の武器をコピーしてしまう。リジェを取り戻すために送り込まれた。
 壬琴の家に居候を決め込んだリジェと壬琴の、どこかぎこちない新婚生活(?)と、アスカの夢に新たな戦士のシルエットが現れるという二つの話が同時進行している。
 今回のトリノイドは相当ふざけたキャラなくせにえらく強い。どんな武器もコピーしてしまうために同じ能力で攻撃できるため。アバレンジャー四人を圧倒し、更にアバレキラーまで追いつめている。こんなどうでも良いような敵が強いってのが浦沢脚本っぽさ。だんだん力不足を感じるようになってきた。
 今頃になって分かったが、エヴォリアンがアナザーアースに行くためにはリジェの力が無いと駄目らしい。毎回トリノイドに口づけしていたのは、それが次元の扉を開くためだったと分かる。
DVD8
<A> <楽>
第30話 最凶! アバレヴォリアン結成

  脚本:荒川稔久
  監督:渡辺勝也
 ミケラはこれまで倒された三体のトリノイドを再生させ、邪命戦隊エヴォレンジャーを作り上げる。だがそこにリジェによって連れてこられたアバレキラーが現れ。エヴォレンジャーに挑戦する。一方、新たな戦士の夢を見たアスカは、夢のお告げの場所へと向井、そこで大きな白い石を見つける。
 敵はシャークルレッド(シャークルマーガレット)、アヤメガブルー(アヤメガネズミ)、テンサイエロー(テンサイキック)三体による邪命戦隊エヴォレンジャー。アバレキラーに挑戦するが、あっけなく倒されてしまった。そしてキラーゴースト。アバレキラーの分身。大きさは自在で、巨大戦でアバレンオーの爆竜を全員体内に取り込んでしまった。
 アスカの過去が明らかになる話。本人の記憶に封印していたが、暗黒の鎧を最初に纏ったのはアスカだった。そして実はダイノアースを滅ぼしたきっかけを作ったのは、アスカ本人だったと言う事が分かってしまった。
 一方、アバレキラーとエヴォリアンが手を組んだ。結果としてエヴォリアンの戦士を倒したアバレキラーが暫定的にリーダーとなっている。追加戦士が敵のリーダーになるというのは前代未聞だろう。
 そして新生エヴォリアン、アバレヴォリアンとアバレンジャーとの戦いとなるが、アバレキラーの生み出したキラーゴーストは極端な強さを見せる。
<キラーゴーストは明らかにアバレキラーより強いようだが?>
第31話 そのアバレ、究極につき

  脚本:荒川稔久
  監督:諸田 敏
 圧倒的なキラーゴーストの力によって爆竜たちは取り込まれ、アバレンジャー達も重傷を負ってしまう。何とか息を吹き返した三人は、キラーゴーストの中でバリアーに守られていた爆竜を助けるべく、再びキラーゴーストに挑戦しようとするのだが…
 敵はキラーゴースト
 新しい力が手に入るという話。絶体絶命の危機に、新しい力が投入され、一気に形勢逆転といういつものパターンだが、ここでは追加戦士や武器ではなく、アバレッドだけが新しい形態に変身するという、これまでにないパターンだった。メンバー一人だけが形態が変わるというのは現時点では初めてとなる。単純に燃える展開ではあるものの、展開自体は使い古されたものとなるため、消化試合っぽい。
 今回は爆竜立ちを助けるところまでの物語のため、巨大戦はなし。アバレッドの新しい力アバレマックス単体の力を見せつけるためだけの物語だった。
 バキケロとディメノコもアバレンジャーの元に戻ってきた。割とあっけないが、更にその後にエヴォリアンの大攻勢が始まるという、たたみかけるような物語になってた。
<リジェに対して「大人になったら使ってやる」と言っている壬琴。随分アダルトな台詞のような気はする。>
第32話 アバレ爆竜フルスロットル

  脚本:荒川稔久
  監督:諸田 敏
 凌駕の変身したアバレマックスによりキラーゴーストは倒した。だがその直後、ジャンヌ操る巨大なバルギゲニアが飛来した。アバレンオーでは到底かなわない強敵を前に、再びピンチに陥るアバレンジャーだが…
 敵はバルギゲニア。巨大連結生命体で、巨大なムカデのような姿をしている。ギガノイドと較べ、知性は劣るが100倍のパワーを持つ。身体を分離させ、個々のパーツで攻撃が出来る。
 前回のアバレマックス誕生に従って、伝説の爆竜スティラコサウルス登場。そしてそれが変形した巨大な爆竜マックスオージャが登場する。これはアバレマックス専用機となるようだ。
 一方、ジャンヌの正体も発覚した。元々アスカの恋人マホロの身体を使っていると言っていたが、実は精神もマホロ本人。アスカが裏切ったと思い込み、その絶望にデズモゾーリャが入り込んだのだとか。その結果、デズモゾーリャのこどもとして生み出されたのがリジェ。色々設定が明かされていく。
 そんなジャンヌと刺し違える覚悟で出撃したアスカは、ジャンヌと一騎打ちとなる。
 結果として今回は凌駕とアスカの二人だけの話になって、他のメンバーは味噌っかす状態。
第33話 アバレ戦士を忘れない

  脚本:會川 昇
  監督:中澤祥次郎
 アスカが乗り込んだ移動要塞アノマロガリスが大爆発し、アスカの生死も不明となった。残されたアバレンジャーの面々は、それでもエヴォリアンの地球攻略から地球を守ろうと決意を固めるのだが、久々に整体の仕事に出た幸人は、そこで人間の能力を奪うトリノイドの姿を見かける。
 敵はヒルリンドウ。先に地球に送り込まれていた尖兵で、ヒル、ルリ、リンドウを融合させたトリノイド第2号。人間の能力を瑠璃にして取り込むことで、その能力を手に入れることが出来る。そして出来た肉体をデズモゾーリャの新しい肉体にしようとした。
 エヴォリアンの地球侵攻と共に放たれたトリノイドの一体がこれまで長い間行っていた作戦が明らかになる。それはデズモゾーリャのための最強の肉体を手に入れることで、そのため人間のエネルギーを取り入れ続けていた。
 話はかなり大きいものだが、一話完結で終わってしまったのがちょっともったいない感じではある。
 人類最強の格闘家と呼ばれる佐竹昭雄役は本当の格闘家佐竹雅昭だった。役者じゃないから声は素人くさい。
<人類最強の力を手にしたという割にあっけなくアバレンジャーに敗北してしまうヒルリンドウ。地球侵攻当時から活動していた割にあっけなさ過ぎる。>
DVD9
<A> <楽>
第34話 ゲームをやろう! 突撃アバレ星

  脚本:荒川稔久
  監督:中澤祥次郎
 アノマロガリスの爆発から生き残ったジャンヌは元のマホロに戻ってしまった。ただ怯え逃げ惑うだけのマホロを保護するアバレンジャーだが…
 敵はジュピター。ギガノイド第8番。宇宙センターに取り憑き、木星を地球に引き寄せるという荒技を使う。
 これまでなんとか壬琴を救おうとしてきた凌駕が、ついに壬琴を倒す事を決意する話。アバレマックスの力はアバレキラーを陵駕するが、ここに至っても尚とどめは刺せないのが凌駕らしい。
 アスカの安否は不明だが、ジャンヌの変身が解けたマホロが恐竜やにやってくる。
 一方、エヴォリアンの首領に収まった壬琴だが、デズモゾーリャは当然それを認めておらず、かなり大きな火種が残っている。
 宇宙センターの所長役は銀河万丈だった。基本ブラキオと声が同じなので、声だけ聞いてると混乱してしまう。
<仮に木星と地球が衝突するとして、質量的に言えば地球の方が吸い寄せられるはず。
 そもそも天体の動きが逐一分かってしまうと言う高性能な観測が出来るなんて凄いもんだ。
 問題として、そもそもパラボラアンテナに天体を引き寄せる能力は無いと言う事なんだが。
 マックスフィールドを作り出し、アバレキラーを取り込んでしまったアバレマックス。これってマクー空間じゃね?
 舞が今回も「だいじょーぶ」をやってる。このネタ知ってるのってねえ…>
第35話 アバレナデシコ七変化たい!

  脚本:荒川稔久
  監督:坂本太郎
 マホロが来たことで恐竜やは大盛況となっていた。そんな時、未だ行方不明となっているアスカが前に創作工芸コンクールに送った腕輪が入選を果たしたと連絡が来る。マホロを連れて会場へと向かうらんるだが、その会場にトリノイドが現れ…
 敵はハゲタカライチ。ハゲタカ、宝、ライチを合成して誕生したトリノイド第19号。力を失いつつあるデズモゾーリャのためにデビルストーンを探しに来た。
 らんるを中心にした話で、戦隊ものではかなり定番である七変化の話。らんるはデパート店員、婦人警官、新体操選手、黒タンクトップ姿と変化。ただ変化よりも博多弁で啖呵を切る姿の方が面白かったりもする。
 記憶を失ったマホロがそれなりに恐竜やに受け入れられており、そこでアスカの記憶を呼び覚まそうとはしてるが、なかなか上手くいってない。
 戦いの最後にジャンヌのものだった暗黒の鎧が登場。アスカが装着しているらしいが、その真実はこれからの物語展開次第。
 今回の巨大戦はかなり特種なもので、アバレンオーは登場せず、スティラコサウルスも人型に変形しないままで敵を撃破している。
<ツッコミではないが、毎回それなりに楽しみにしてるブラキオの一言がないのが寂しい。>
第36話 初恋アバレミラクル

  脚本:會川 昇
  監督:坂本太郎
 人間になりたいと星に願ったトリケラは、目を覚ましたら本当に人間のこどもになっていた。是非幸人に報告しようと恐竜やに行くが、なんとなく言いそびれてしまう。そんな時、町で優しい女性と出会うのだが…
 敵は奇跡。ギガノイド第9番。船に偽装し、それに釣られた人間に夢を見させてその邪念を吸い取ろうとする。
 爆竜が人間になってしまったという話。相棒の爆竜が意思を持っているから出来た物語で、本作ならではの物語展開となっている。ただ、何故人間になったのかというと、神様の気まぐれってオチはいい加減すぎるが。
 今回の物語は人間の夢が邪念となるという、人の夢って何だろう?と思わせるそれなりに深さを感じさせる物語。その中で幸人の意外な優しさや熱血ぶりが見られる。
 前回登場した暗黒の鎧が再び登場。アバレンジャーに襲いかかっている。
 トリケラの人間態ケラトを演じるのは当時天才子役と呼ばれた神木隆之介。子役としては本当に上手い。トリケラとは声が違うが、それも愛嬌の内。
第37話 快感アバレクイーン

  脚本:荒川稔久
  監督:諸田 敏
 突如苦しみだしたリジェは一気に成長を遂げ、黎明の使徒リジュエルを名乗るようになった。そんなリジュエルは、自分のために新しいギガノイドを作るようヴォッファに命じる。ギガノイド反応を感じ、現場に急行するアバレンジャーだが、ギガノイドは発見できないまま。そんな時に舞が倒れたという連絡が入る。
 敵は悲劇的。ギガノイド第10番。子ども達の悲しみの心を集めるために作られた。仮面の男の分身を作り出し、その誘いで両親を失踪させてしまう。本体は変形して教会になっていた。ギガノイドであるはずだが、分身を作り出すと、等身大のサイズとなる。
 非常に幻想的な話で、子供を持つ親が突然失踪し、残された子供の悲哀を描くと言う、かつての宇宙刑事シリーズを彷彿とさせる出来となっている。
 一方で、そんな攻撃をするリジュエルに対して親の力を主張する凌駕。戦隊ものでは初の子連れヒーローであることを上手く機能させられている。舞が反抗的な態度を取っているのも良い伏線になってる。
 リジェがリジュエルになったことで、リジェと同じ顔をした謎の少女は恐竜やにやってきた。ただ、その姿が見えるのは舞だけらしいが。
 今回のBGMはマーラー交響曲6番「悲劇的」重い音楽だが、上手くはまってる。なんかアバレンジャーのOPソングもそのアレンジで流れていたが。
DVD10
<A> <楽>
第38話 花咲けるアバレピンク

  脚本:前川 淳
  監督:諸田 敏
 笑里の家が外国に引っ越しすることとなり、恐竜やのみんなと別れたくない笑里は家出をして、恐竜やで働かせてくれと言ってくる。新しいトリノイドの出現で対応に忙しいアバレンジャーの面々は、真面目に対応できないままだが…
 敵はルージュラフレシア。ルージュとキリン(ジラフ)とラフレシアの合成したトリノイド第20号。女性にルージュを塗りたくることでラフレシアに変えてしまう。
 笑里を中心とした話。ほぼコメディリリーフのサイドキックという位置づけの笑里だが、ちゃんと真面目にヒーローになろうと考えていることが分かる。その位置づけ故に他のメンバーからも軽く見られていたという事実も発覚したが…
 それでなんと手製のコスチュームで「アバレピンク」を名乗ることに。格好が痛々しいが、この格好は後に「海賊戦隊ゴーカイジャー」29話でネタ化されている。
 今回も黒騎士が乱入してきたが、仮面を脱いだ園姿は、予想通りアスカだった。完全に正気を失っているが。
<ルージュラフレシアの必殺技はルージュマジックだそうだ。これで反応できる人間はそれなりの年齢だが、その口調の節回しは明らかに意識してるよな。口癖が「ジラフよ~」ってのもネタとしてはねえ。懐かしいというか狙いすぎというか。>
第39話 がんばれ! アバレファーザー

  脚本:前川 淳
  監督:諸田 敏
 ルージュラフレシアによって笑里が花にされてしまい、更に暗黒の鎧を着込んでいるのはアスカである事が発覚した。まずはルージュラフレシアを倒すことで日本中の女性を助けようとするアバレンジャーだが…
 敵はルージュラフレシア。リジュエルによってパワーアップし、ルージュの破片をばらまくと、それに触れた女性が全員ラフレシアになってしまう。
 暗黒の鎧を着込んでいるのはアスカだと判明したが、それは暗黒の鎧を着た人間を倒すことで、それは倒した人間に引き継がれるのだとか。ダイノアース時代のアスカ→ガイルトン→ジャンヌ→アスカという経路をたどっている訳か。
 その暗黒の鎧を自分のものにしようとする壬琴が挑戦するが、
 メインの物語は世界中の女性をラフレシアに変えるルージュラフレシアを倒しただけで終わってしまう他愛のないもので、前後編に足るほどではないが、その分たっぷりと親子の愛情について描いているので、これはこれでありだろう。
第40話 アバレ鎧を斬れ!

  脚本:荒川稔久
  監督:竹本 昇
 暗黒の鎧を着たアスカと戦う事でかつてジャンヌとしての記憶を取り戻したマホロは、アスカを救うべく恐竜やを出て、再びジャンヌになることを決意する。
 敵はリジュエロイドキラーゴースト二世。リジェがジャンヌへの嫉妬から作り上げた、かつて倒されたキラーゴーストのコピー。
 マホロを救うためにジャンヌから暗黒の鎧を奪ったアスカ。対してアスカを救うために暗黒の鎧を奪おうとするジャンヌ。これでは堂々巡りかとも思うのだが、そこに壬琴とリジュエルが絡むことで話はかなりややこしいものになった。暗黒の鎧を自分のものにしようと考える壬琴と、自分以外の女が壬琴に近づくことに激しく嫉妬するリジュエル。感情的にも複雑化してる。
 そんなややこしい話に対し、「(考えるのは)止めましょう」と一刀両断に斬り捨てる凌駕が一番正しかったりする。実際ただ信じるだけで戦った結果、暗黒の鎧は破壊されてアスカも正気に戻ったわけだし。人間の信じる力が何よりも強いというのは戦隊ものだから出来ることかな?
 そう言えばED後にキラーゴースト二世との決着が付いているが、これは極めて珍しい。
<キラーゴースト二世を攻撃したティラノが次の瞬間トリケラとプテラと共に駆け寄っている。バンクだから仕方ないけど、どこ走ってるんだか。
 暗黒の鎧を身に纏うと言う事は、自分が自分でなくなるということでもある。それでも鎧を着ようとする壬琴は、「俺だけは大丈夫」という絶対の自信があったのだろうか。ではその自信はどこから来てる?
 ラスト。右手に剣を持った状態で変身を解いたアスカだが、元に戻った時には剣は鞘の中にはいっていた。>
第41話 メリーアバレマス! ジャメジャメ

  脚本:荒川稔久
  監督:坂本太郎
 アスカも戻り、クリスマスを迎えようとする恐竜やだが、突如町には多数のバーミア兵が現れる。実はこれはトリノイドによって変化させられた街の人だった。
 敵はレインディアサンタ。トナカイ、麻、サンタクロースを融合させて誕生したトリノイド第21号。
 クリスマスのお祭り話かと思ったら、結構深刻な話になってる。邪悪にさせられた一般人に手を出せないヒーローという定番話でもある。
 又、デズモゾーリャの復活も間近なことが語られる。デズモゾーリャが地球に来た際、地球はダイノアースとアナザーアースに別れたが、そのどちらにもデズモゾーリャは自分の細胞を残していた。ダイノアースのものはリジュエルの中にあるが、同じくアナザーアースの中にもその因子を持った人物がいるのだとか。今回の作戦はそれを探るためのものでもあったのだが、実はそれこそが仲代壬琴だったというオチがついた。
<根本的な問題だが、このジャメー因子を最初からばらまいておけばエヴォリアンの作戦も早く済んだと思うけど。
 邪命因子は人間の細胞を丸ごと変えてしまう。レトロウイルスみたいだが、ウイルスと違ってあっけなく駆除されてしまう。科学的には随分いい加減だ。
 久しぶりにマックスフィールドが出たが、クリスマスツリーや雪山の中で戦ってる。やっぱりこれって魔空空間じゃねえの?>
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第42話 アバレキッドに潜みしもの

  脚本:會川 昇
  監督:坂本太郎
 急激に消耗し始めた仲代壬琴。そんな壬琴を心配したステゴスライドンはアバレンジャーに連絡を取り、これ以上壬琴と戦わないようにと願う。
 敵は不滅。ニールセン交響曲第4番をベースに、アバレキラーのために作られたギガノイド第11番。アバレキラーを取り込み、その肉体を破壊してデズモゾーリャを復活させようとする。
 壬琴の過去が明らかにされる。幼少の頃から何でも出来てしまった壬琴はこどもの頃から常に退屈していたとか。そしてその才能とは、その身体の中にあるデズモゾーリャによるものだと分かった。
 本当の天才は人生が孤独であり、仲間も出来ない。その寂しさということを描いてもいるが、子どもにこれを伝えることはとても大切なことだと思う。
 そして壬琴の中にもう一人のデズモゾーリャが眠っていることを知ったミケラとヴォッファは、壬琴という肉体を破壊する事でデズモゾーリャを復活させようとし、一方アバレキラーの死は大規模に周囲を巻き込む爆発になるため、戦う事が出来なくなってしまったアバレンジャー。なんとも複雑な話になってしまった。
 今回でステゴスライドンがアバレンジャーの元に帰って来た。これによって再びアバレンオースライドンが再登場するが、一方、キラーオーは変形出来なくなる。
第43話 アバレキラーは不滅!?

  脚本:會川 昇
  監督:坂本太郎
 ギガノイド不滅に壬琴が取り込まれてしまった。ジャンヌの裏情報から壬琴の自宅を特定したアバレンジャーは、そこにいたヤツデンワニから事情を知る。壬琴の中にいるデズモゾーリャを復活させないよう、彼らに出来る手とは…
 敵は不滅。そして仲代壬琴。身体の中にいるデズモゾーリャに精神を操られ始めている。
 追加戦士という位置づけにありながらずっと敵対し続けてきたアバレキラーがついに人類側に付く話。実はこれまでの破壊衝動は全て身体の中にいるデズモゾーリャが与えたものであり、それに抗うことによって自らの血の呪縛と戦うことを心に決める。結果として現時点ではダイノガッツがデズモゾーリャを抑える事に成功している。
 アバレンジャーたちはこれまでデズモゾーリャのことを知らなかったとのこと。そう言えば敵の裏事情がここまで分かってなかった訳か。
 今回初めてアバレブラックが巨大ロボに登場。最初に乗ったのがキラーオーだった。その後、全ての爆竜(の一部)が合体してオオアバレンオーが誕生(ちなみにその前にアバレンオーとキラーオーの合体でキラーアバレンオーになっているが、その名称は出てこなかった)。
 ただし、仲代壬琴は一度は協力はしたものの、アバレンジャーとは別個にデズモゾーリャと戦うことを心に決める。
<壬琴の故郷に向かったアバレンジャーはそこに不滅がいるのを発見する。巨大ロボットがぬぼーっと突っ立ってるのに誰もそれを知らなかったのか?>
第44話 サラリーマンはアバレ仕掛けの夢を見るか?

  脚本:前川 淳
  監督:坂本太郎
 ジュラシック商事に勤めるサラリーマン伯亜凌介らは、一様に夢の中で正義のヒーローとなって活躍していた。だが全員どうやら同じ夢を見ていることが分かり、だんだん夢の世界が現実を侵食していき…
 敵はヤツデンワニ。パワーアップして人の夢をコントロールする力を得たのだが、それ自体がヤツデンワニの夢だった。
 夢と現実がごちゃ混ぜになるというメタフィクションとして仕上げられた話。ウルトラシリーズではそれなりに使われているが、戦隊では珍しいパターン。新しい敵が出るわけでないし、実際にはバンクを中心に展開する総集編だが、ひねった話がなかなか楽しい。ラスト、これまでの全てがヤツデンワニの夢の中だってのも人を食ってる。
 改めて、ヤツデンワニは悪人のままというのが面白い。大抵ヒーロー側に付いた怪人ってのは改心して善人になってるのだが、悪人としてぶれてないのがユニーク。
第45話 あけましてアバレルンバ

  脚本:浦沢義雄
  監督:中澤祥次郎
 正月を迎え、お祭りムードの恐竜や。だが身体の中にいるデズモゾーリャと戦っているはずの壬琴のことを思う凌駕とマホロの事を思うアスカはなかなか浮かれた気持ちになれずにいた。そんな時、初詣に出たらんるとアスカの前にトリノイドが現れる。
 敵はナナクサルンバ。七草、サル、ルンバを融合させたトリノイド第22号。元々はデズモゾーリャの復活をお祝いするためだけに生み出されたトリノイドで、人間をお正月グッズに変えてしまう。
 お正月らしくコミカルな話となった。一応シリアスに持って行こうとはするが、いつの間にかおちゃらけた雰囲気に戻されてしまう。
 お正月グッズに変えられてしまった人間を元に戻す方法は幸人の整体だった。普通は敵を倒した時に戻されるのだが、そのオチ?
 巨大化したナナクサルンバとの決戦は、何故かルンバと雅楽の演奏合戦。流石訳の分からない展開で、更に戦いの最中に突然らんるによる七草がゆの作り方教室が始まり、巨大な七草がゆを爆竜たちが食べるというシュールな光景もあり。
 そしてラスト。お正月グッズにされた人間たちはみんな運動神経が良くなったり字が上手くなったりして、怪人が感謝されるという妙な雰囲気に。
 一応エヴォリアンの方ではリジュエルの中のデズモゾーリャが意識を持ったため、いよいよ話もラストに近くなってきた雰囲気ではある。完全復活のためには壬琴の中にあるもう一人のデズモゾーリャと合体する必要があるとのこと。
第46話 祈って! アバレビジュアル系

  脚本:荒川稔久
  監督:中澤祥次郎
 一年ほど前から突然メディアに出始めたビジュアル系占い師出雲蘭に、日本中がこぞって信奉者になってしまう。
 敵はドラゴンドラン。ドラゴン、ゴンドラ、ランを融合して誕生したトリノイド第1号。一年前のエヴォリアン侵攻前に放たれ、これまで占い師の姿を借りてデズモゾーリャの肉体を復活させるため人間の能力を集めていた。そしてリジュエル。既に精神はデズモゾーリャに乗っ取られており、精神の片割れがいる壬琴から半身を引き出そうとする。
 一年もの時間をかけて行われた気の長い作戦が展開する。劇中の時間も一年間だったんだな。100万人の人間の魂を集めた時にデズモゾーリャの肉体は完成するらしい。
 これまで徹底して仲間と呼ばれる事を拒否していた壬琴がついに凌駕の握手に応えようとする姿もあり。散々これまで混乱させていたのは不問か?
 一方、リジュエルと壬琴の中にいるデズモゾーリャはお互いに呼び合っており、精神を既に乗っ取られていたリジュエルの方が壬琴を殺そうとしている。敵の方もなかなか複雑なようで。
 今回アバレンオー、キラーオー、マックスリュウオーそろい踏み。三体が合体はしなかったが、マックスリュウオーにはアバレブラックが搭乗していた。
<前にトリノイド第2号のヒルリンドウは能力の高い人間を選んでデズモゾーリャの肉体を作ろうとしていたが、ドラゴンドランの場合無差別。二面作戦だったのかな?>
DVD12
<A> <楽>
第47話 5人のアバレンジャー

  脚本:前川 淳
  監督:諸田 敏
 突然倒れてしまった壬琴を恐竜やに連れ帰り、そこでアバレンジャーとして一緒に戦う事を提案する凌駕。だが壬琴本人はまだ仲間になるという気持ちにはなれずにいた。そんな時、エヴォリアンに身を置くマホロから通信が入り、デズモゾーリャを倒すためには五人のアバレンジャーの力が必要だとメッセージを受ける。
 敵はデズモリジュエル。デズモゾーリャに意識を奪われたリジュエルが装甲を纏った姿。デズモゾーリャの力を使えるため、大変協力。
 アバレキラーがアバレンジャーとして戦う決意をするまでを描く話。最終決戦の前なので、追加戦士が仲間になるまでにかかった時間は全戦隊作品中最長となる。ついにアバレキラーも名乗り口上を使った。
 そして五人の合体攻撃によってリジュエルの中からデズモゾーリャを追い出すことは出来た。それによってリジュエルは本来の赤ん坊に戻るが、今度はデズモゾーリャはマホロの体に入り込んでしまった。なかなかすっきり終われないものだな。
<アスカにとってリジェは妻が不貞を働いて生まれた子ということになる。それを育てる決意を固めるが、こども向きの番組にしてはえらいドロドロした関係のような?>
第48話 ファイナルアバレゲーム

  脚本:會川 昇
  監督:諸田 敏
 リジュエルの肉体を失ったデズモゾーリャは一旦ミケラとヴォッファを取り込み、デズモヴォーラとなり、二人が用意した最高の肉体を手にしようとする。地上に来たデズモヴォーラは人間の理性を失わせ、人の憎悪の感情を実体化させようとする。
 敵はデズモヴォーラ。デズモゾーリャの精神がミケラとヴォッファの肉体を変化させて自らの精神の入れ物して作り替えたもの。ちなみに二人の精神は残っており、会話も出来るし、任意で分離も可能。
 デズモゾーリャ自らによる地球侵略作戦が開始。それは仲代壬琴の捨て身の攻撃によってなんとか回避できたものの、自らの肉体にデズモゾーリャの半身を宿す壬琴までもがダイノマインダーの爆発で最後を迎える。それでトップゲイラーも自ら運命を共にしている。味方が血まみれになって死ぬと言うシーンは戦隊ものでは極めて珍しい。私の知る限りでは「バトルフィーバーJ」のバトルコサック以来か?
 結果として、アバレンジャーが五人で戦ったのは三回だけということになる。オオアバレンオーに至っては一回しか登場してない。
 しかしながら、デズモゾーリャはまだしぶとく生き残っているようで…
<一年間戦ってきて、最強の肉体とは人間の悪の心と結論づけられた訳だが、それは単純すぎる。>
第49話 突入! アバレ最終決戦

  脚本:會川 昇
  監督:坂本太郎
 デズモヴォーラが倒れたことで地球は救われたはずだった。ところがデズモゾーリャの魂は侵略の園と同化し、究極体へと進化した。そこから現れる無数のアノマロガリスの群れに、「闇の二百日」がやってくると言うアスカ。
 敵はデズモゲヴァルス。デズモゾーリャの残留思念が侵略の園と同化した姿。あと濃い緑色の暗黒の鎧が登場するが、アスカによれば、「最も恐れている姿を具現化させた」ものだそうだ。確かにマホロとアスカにとってはトラウマレベルだろう。
 最後の決戦に向かうアバレンジャー。死んだはずの最後の敵がますます強くなっており、欠けた味方で戦わねばならないという状態。前作「忍風戦隊ハリケンジャー」と同じパターンだな。
 ただ、今回の戦いはヒーローだけでなくジャンヌの戦いでもあり、実は六人目の戦士がいたという事実を見せてくれる。
<何でか恐竜やに馴染んでるヤツデンワニ。笑里からは「ヤツデさん」と呼ばれていた。
 今回マックスリュウオーにはアバレブルーが搭乗してる。誰でも良いのかよ。>
第50話 アバレた数だけ

  脚本:會川 昇
  監督:坂本太郎
 マホロを救出すべくデズモゲヴァルスに侵入したアスカとらんる。そして外側からはアバレンオーとマックスリュウオーで攻撃を加えるのだが、デズモゲヴァルスの強力な力はどんな攻撃も跳ね返してしまう。そんな中、凌駕の帰還を信じてお遊戯の練習を一人黙々と行う舞の姿があった。
 敵はデズモゲヴァルス。
 最終話。戦っているのはヒーローだけではなく、それを応援する人々も又戦っているという話になってる。展開的には萌えるが、どうにも月並みな感じがしてしまうのがなんだが。何度も蘇り続けるデズモゾーリャの魂にたたみかけて攻撃を加えるってのはリンチっぽいし。
 そして後半で、アバレンジャーたちのそれぞれの未来が語られていく。らんるはカーレーサーとして、幸人は整体師として世界中を飛び回って、笑里がその助手になってる。アスカとマホロは爆竜たちを連れてダイノアースに帰る。そして凌駕と舞の二人は世界中を旅して回っている。
 この作品で特徴的だったのは、敵であるヤツデンワニが地上に居残ってしまったということかな。前に「激走戦隊カーレンジャー」でもあったけど、あれは幹部たちで、今回は単なる怪人だから、ちょっと違ってるか。
 ラストシーンでは、このそっくりさんも含めて全員で大団円。
第51話
第52話