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電撃!!ストラダ5

電撃!!ストラダ5事典
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 1974'4'5〜6'28

 「ダイヤモンド・アイ」の後番組として制作された日活製特撮。スーパーメカと特殊スーツを身に纏った正義のヒーローを描く作品で、変身などは行わないが、特撮のカテゴリーに置かれることが多い。
 タイトルからも「ワイルド7」の影響が強いように思えるが、悪と戦うプロフェッショナル集団としての存在感は本作独自のもの。又チームを組んだ集団で悪と戦うと言う点において、後の東映戦隊シリーズの先取りもしている。
 物語もハード13話と短く、ビッグノヴァも壊滅できていないが、これは打ち切りではなく最初からこの予定だったのだとか。

主な登場人物
堀田貫介
ペガサス
ストラダ1
(役)岡崎徹。「仮面ライダーアマゾン」のアマゾン役。
 ストラダ5の一員でコード名はペガサス。射撃の名手で表向きはカーレーサーをしている。殉職した刑事の父親の事件の真相を探るために入隊。父のパートナーであった殿村のことを、父を見殺しにした男と見なしており、仲間を信用していない。
殿村幻次郎
オリオン
ストラダ2
(役)地井武男。刑事物などで定評のあるベテラン俳優。後年は「ちい散歩」とした町歩き番組で好評を博した。2012'6'29死去。
 かつて貫介の父親とコンビを組んでいた刑事だったが、ビッグノヴァにより相棒を殺され、復讐のためにストラダ5に入隊する。そんなこともあって、ペガサスの貫介とは確執もあるが、先輩らしく貫介を導いている。
竹中一念
アポロ
ストラダ3
(役)剛達人。刑事物や時代劇で活躍するベテラン俳優。
 普段は寺の住職をしている。武器として特種な数珠を用いる。
宝木正
ルナ
ストラダ4
(役)小野進也。特撮では目だった活躍はしていないが、「ワイルド7」主役飛葉大陸役など、多くの作品に出演している。
 メカニック担当で、表向きは自動車修理工場で働いている。技術者らしく一歩引いていることが多いが、時に熱い思いを見せる事もある。
星カオリ
アンドロメダ
ストラダ5
(役)山科ゆり。日活ロマンポルノ俳優としてデビュー。テレビ番組も精力的にこなすが、本作がテレビデビュー。
 ストラダ5。コードネームはアンドロメダ。未来を予知する能力を持つ。普段はファッションモデルとして働いている。尚、未来透視の能力に関しては貫介には胡散臭く見えている模様。役は山科ゆり。
高村輝次郎
ジュピター
(役)宍戸錠。言うまでもない映画界の大スター。意外に特撮の出演も多く、テレビでは「スターウルフ」のレギュラーなど。
 ストラダ5司令官。普段はトラックの運転手に偽装し、ヘッドストロングを運転している。本部から指令が入ったり、アンドロメダの予知能力が発動した時に隊員を呼び出し、指令を伝える。
ミスターアスモディ (声)飯塚昭三。
 
話数 タイトル コメント DVD
第1話 地獄部隊をやっつけろ!  国際警察機構の幹部のみを狙う連続殺人事件が相次いだ。堀田と殿村の二人の刑事が犯人を追いつめるが、逆に堀田は撃ち殺されてしまった。堀田の息子貫助は、父を殺した犯人を捕らえるため、新組織ストラダ5に入隊するが、そこには殿村の姿もあった。父を見殺しにしたと殿村を恨む貫助だが…
 ストラダ5の活躍を描く第一話。特撮というよりドラマ的手法で作られてるのが特徴で、実際変身と言ってもヘルメットとスーツを装着するだけの簡単なもの。勿論結構特撮も使われてはいる。
 ストラダ5の雰囲気としては実写版「ワイルド7」と言った感じで、秘密警察としてあくまで水面下で戦う組織と言った感じ(「ワイルド7」もドラマ化されてるんだが)。「秘密戦隊ゴレンジャー」も始まりは似たような感じだったが、ある意味で戦隊ものは本作の直系の後継者なのかもしれない。尤も、戦隊ものと異なるのは明確な主人公が存在することだが。
 ストラダ5のメンバーは最初メンバーが分かってないので、互いに攻撃しあうとか、不思議な描写もある。
 
<死んだ堀田刑事の墓参りに来た殿村が貫助に手渡したものは、堀田の愛用の銃だった。それって重大な犯罪だぞ。
 ビッグノヴァの首領はジュピター曰く、「ミスター・アスモデー」だそうだが、宍戸錠がやってるとなんかそれで良い感じがする。
 ストラダ5の面々にはそれぞれ専用のマシンが与えられてるのだが、色とりどりの車が順番になって走ってるのは、なんとなく間が抜けてる感じがする。ゴレンジャーの3台が併走するというのはそれなりに意味があったのか。
 死んだふりをして密かにビッグノヴァの背後を取るペガサス。どうやってここまで来たんだろう?
 ビッグノヴァの女幹部は貫介の組織を特定できなかったが、ミスター・アスモディはちゃっかり「ストラダ5の諸君」と言っている。知ってるなら教えておけよ。それで任務失敗したからって殺しちゃまずいだろ。>
第2話 恐怖の爆弾自動車!  カオリの予知能力はタンクローリーが爆発するビジョンを見る。その情報を元に調査を開始したストラダ5は、原子エネルギー研究所から核物質が盗まれていることが分かる。もしこれがタンクローリーに積まれ、爆発した場合、東京中に死の灰が降ることに…
 敵は東京ナンバー2。核物質を爆発させ、東京中に死の灰を降らせようとする。
 核物質の爆発と死の灰という、当時最先端の恐怖を主題とした話。一話目と較べると、ドラマ部分よりもアクションと特撮に力を入れた話となっている。
 時速30キロ以下になったら爆発する爆弾を抱えて走るという話は、
『新幹線大爆破』なのだが、実はこれが放映されたのはその一年前。更に車でこれをやってる『スピード』の四半世紀前で、随分先行した話になってる。少なくともこの話を作っただけで本作がどれほど画期的な作品か分かろうというもの。
 一話目ではそれほど個性を見せてなかったメンバーも、今回それぞれの特殊能力を使って活躍している。殊更言葉で説明を入れずに個性を演出してるのは上手い。
 アンドロメダは胸のペンダントを爆弾として投げつけている。これ「秘密戦隊ゴレンジャー」のモモレンジャーもやってるが、なんか随分本作の影響受けてるように見えるな。
<前回もそうだったが、カオリが予知能力を受ける時は髪の毛をかきむしり、悶えながらポーズを取ってる。普通の街中でこれやったらアブナイ人だよ。
 核燃料を安全に運ぶためにカモフラージュ用のタンクローリーが使われてるそうだが、それは法的にはやってはいけないことのはずじゃないかな?
 それでそのタンクローリーはなんの護衛も付けずに単独で走ってる。カモフラージュされてるとはいえ、ばれたらあっという間に狙われるぞ。
 今回の作戦を指示しているビッグノヴァの女幹部東京ナンバー2は、タンクローリー爆破に最後までつきあうつもりらしい。敵さんも命かけてるんだ。
 タンクローリー運転していたオリオンだけ今回変身なしかと思ったら、最後ちゃっかり変身して出ていた。しかし、運転席に座ったままで一体いつスーツ装着できたんだ。>
第3話 秘密兵器イメージビジョン  世界各地で様々なテロ活動を行うビッグノヴァに対し、世界主要国の犯罪捜査機関が東京で会議を開催することとなった。それを知ったビッグノヴァは大使の二人を拉致してしまう。そして三人目に誰が狙われるか、アンドロメダの能力で知ったストラダ5は…
 敵は東京ナンバー3。ビッグノヴァの一組織ブラックココナッツを率いる男。世界主要国の捜査機関の代表を次々さらう。
 オリオンを中心とした話で、物語の主要が戦いよりも捜査の方にあり、サスペンス作品っぽく仕上げられてる。実際スーツに着替える必要もあんまりないくらい。
 オリオンは変装術の名手であることをさりげなく表した話でもある。
 ラスト。刑務所に入れられた東京ナンバー3が監獄に仕掛けられた爆弾で爆死。警察の中にもビッグノヴァがいることが暗示されている。
<国際会議の際、「世界主要国」と言ってるのは時代っぽさだな。
 イメージビジョンは『X-MEN』にあるセレブロのようなもの。これも時代を先行したアイテムだな。
 オリオンに対する拷問シーンあり。強力な紫外線に当てるだけの簡単なものだが、問題として、その拷問で何も聞き出そうとしてないと言うことだろうか?
 続いて拷問に使われたのは催涙ガス。たっぷりオリオンはくらって、更に助けに来たペガサスとアンドロメダも吸ってるのだが、誰も涙を流してない。>
第4話 替玉野郎を地獄へ送れ!  兵器開発を行っている極東重工業の社長重村が突然行方不明となった。その後何事もなかったように家に戻った重村だが、以前とは様子が全く変わっていた。重村の娘タエコの依頼で重村を探るストラダ5は、彼が替え玉であることを知る。
 敵は
東京ナンバー4。武器製造会社の社長重村を誘拐し、会社を乗っ取ろうとする。
 これも特撮と言うよりはサスペンス調の物語。モーターボートを使った海上でのアクションシーンが見所。
 70年代と言うこともあってか、社会批判も散見できる。特に日本は武器輸出が出来ない国なのに、ヴェトナム戦争では日本製品が武器の部品として使われていたという報道がされた後だけに、日本の大企業の無節操な輸出をちくっと皮肉っている感じ。
 替え玉と言っても、あまりに分かりやすいけど、30分番組だとこれが限界かな?
<水上のアクションはこの話の売りだが、動きが制限される分、観ていてもみ合ってるだけにしか見えないのが難点。
 今回はストラダ5の面々が全員ヘルメットをかぶってなかった。装着シーンではちゃんとかぶってるのに。>
第5話 暗殺コンピューターをぶちこわせ!  城南大学で頭脳コントロール装置を研究している医師本藤がビッグノヴァに誘拐された。人間を意のままに操れる頭脳コントロール装置を手に入れるため、弟を人質に取るビッグノヴァ。
 敵は
東京ナンバー5。本藤医師の開発した頭脳コントロール装置を奪い、それを本藤兄弟の脳に埋め込む。その正体は本藤の恩師大石だった。
 悲しき兄弟愛が描かれる話。脳手術とか、脳手術をして肉体に爆弾を埋め込むとか、相当に重い話になってる。兄弟の一人が義手と言うのも設定的に重い。特撮では避けてる部分を敢えて使ってる。更に洗脳は解けたものの、体内に埋め込まれた爆弾によって被害者の兄弟は爆死という凄まじい結末を見せる…こどもが観るにしては話が残酷すぎる感があるな。
 一般人を攻撃することが出来ないというヒーローの特性を活かし、洗脳された兄弟を前に、ストラダ5がどのような行動に出るのかを描く。
 ここに出てくる頭脳コントロール装置というのは、改造人間には共通の特性を与える事が出来るので、もう少し突っ込んでこの設定を考えると、どんな特撮の改造人間も説明がつくな。
 今回はジュピターも前線で戦ってるが、流石宍戸錠は貫禄あるな。
<冒頭に出てきた“携帯用イメージビジョン”だが、“携帯”と言いつつ、トランク状で、使い勝手が悪そうだ。
 頭脳コントロール装置の開発者本藤本人にその頭脳コントロール装置を埋め込んでいるのだが、それよりこれだけ技術力ある人物だったら、開発に回した方が良いんじゃないのか?>
第6話 ハネムーン作戦でぶちあたれ!  生物の肉体を瞬時にして蒸発させ、骨だけにしてしまう新型特殊ガスSSGが科学省の生化学研究所で開発された。研究所助手の村木はその完成品をビッグノヴァに売りつけようとする。それを知ったストラダ5は、貫介とカオリを新婚夫婦に偽装させ、現場に潜入させるのだが…
 敵は
東京ナンバー6。生化学研究所が開発したSSGを奪った女幹部。目の不自由な女性を偽装していた。
 ビッグノヴァの作戦を阻止するため、新婚カップルに偽装するペガサスとアンドロメダを描く。いくら偽装とは言っても、結婚まで偽装する必要は無かろうが、お互い反発し合っている貫介とカオリの仲が進展するという意味ではちゃんと意味のあった話だろう。「貫介さん」とか名前で呼んでいたりして、チームとして信頼するだけでなく、ちゃんと男女としてと言う含みを持たせる辺り、本作の視聴者層の高さを感じさせてくれる。
 冒頭でSSGの威力を示すために人間を骨にしてしまうシーンがあるが、こういう描写があるのが本作の面白いところだな。
 相変わらずカオリの予知能力に懐疑的な貫介。これまで散々お世話になっているのに。
 今回ビッグノヴァはヘリコプターまで繰り出していた。OPに出てくる「さらばストラダ5の諸君」の姿はここで使用されたもの。
<生化学研究所の所長はSSGを「平和利用のために使いたい」と言っていた。これ、どっかで聞いた台詞だな。しかもちゃんとそのケースには「MILITARY」と書いてあるのが良い皮肉になってる。
 取引現場に乗り込むペガサスとアンドロメダだが、その次の瞬間わらわらと沸いて出るビッグノヴァの戦闘員達。こんなに人数がいるのに取引現場に到着する前に見つからないのは何故?
 東京ナンバー6がアンドロメダの目にナイフを突きつけるシーンあり。先端恐怖症にはきつい描写だな。
 折角偽装したのに、同じ指輪をはめていたため正体がばれてしまうアンドロメダ。ありがちなパターンではあるが、それでもプロか?
 車の運転中に狙撃され、左腕に怪我を負ったペガサスは「走って逃げるしかない」とアンドロメダに提案するが、それだったらアンドロメダが交代して運転すれば良いだけじゃないか?>
第7話 呪いのダイヤを撃て!  ビッグノヴァは精巧な人造ダイヤを多量に日本にばらまき、日本経済を混乱させようとする。これに気がついたジャーナリストのゴードン村上はそれを発表しようとするのだが、彼に会いに来たビッグノヴァに洗脳された讓治という男によって殺されてしまう。実は讓治はゴードンの秘書理恵子の兄であり、理恵子も殺すように命じられるのだが…
 敵は東京ナンバー7。大量に作られた精巧な人造ダイヤを日本中にばらまき、経済を混乱させようとした。
 初めてルナが中心となった話。常に一歩引いて技術者らしい発言をしているルナ=宝木だが、今回は熱い演技を見せてくれる。
 物語は哀しい兄妹の姿が特徴で、逆らえないはずの命令に無理矢理逆らい、死んでしまった兄と、その兄を慕いながら憎む妹。完全に人間ドラマとして仕上げられてる。
 今回はジュピターが不在のため、オリオンが隊長代理となっていた。
<病室に仕掛けられた毒ガス。これが致死性ガスだったらこの作品は一発で終わってしまったが、単に気絶するだけだった。
 ストラダアップした状態でダイヤの取引に向かうルナ。そんな格好していてばれないのが凄いな。>
第8話 札束に手を出すな!  ビッグノヴァはニセ札作りのため、名細工師として名高い男と若い印刷工を誘拐する。出来たニセ札は本物と何ら変わらぬ出来で、流通されて日本経済がパニックとなる。
 敵は
東京ナンバー8。本物そっくりのニセ札を作り、日本経済を混乱させようとして細工師と印刷工を誘拐する。
 大泉滉を迎えたコメディ色たっぷりなお話。この人、特撮に出る頻度は高いが、中心になるととても面白いのが出来る。カオリと一念の会話で「知らない人が見たら馬鹿だと思うぜ」「知ってる人が見ても馬鹿に見えるわよ」という会話が良い。東京ナンバー8も片言の日本語で、掛け合いが妙に味がある。
 今回はアポロ=竹中一念が話の中心と言うことになるか。コメディ回にはぴったりの配役だった。ビッグノヴァの一員に化けたはいいけど、あっという間にばれてしまうのもとぼけてて良い。
<ストラダ5は全員集結してるのだが、車は3台しかない。アンドロメダのレディバードはどうした?そう言えば後半アンドロメダが出てこないな。>
第9話 友よ 美しく死ね!  高校時代の友人から呼び出された幻次郎は、その男から「今すぐストラダ5から脱退せよ」と忠告を受ける。既にビッグノヴァの一員となった友人を撃ち殺す幻次郎。一方カオリは幼なじみの宇宙パイロットであるジョージ宮本からデートに誘われる。そこで知ったのは、ジョージが宇宙病にかかり、余命3ヶ月と知る…
 敵は
東京ナンバー9。隻眼の医師でジョージ宮本に巣くう宇宙細菌を培養して日本中にばらまこうとする。
 前回がコミカル回だったのに、一気にシリアスな話となった本話。オリオンとアンドロメダの幼なじみが登場するが、そのどちらもビッグノヴァの一員であり、殺さざるを得ないと言う話になってる。死に方は別で、幻次郎の友人の場合、幻次郎自らが撃ち殺し、ジョージの場合、カオリを救うために自爆して果てる。いずれにせよ哀しい死に方だ。
 カオリの幼なじみというジョージ宮本役は岡崎二朗。「快傑ズバット」の飛鳥五郎役だ。
<宇宙細菌を日本中にばらまいて日本を征服しようというビッグノヴァ。でもワクチンを作ってないと何の意味もないんだけどね。>
第10話 爆弾魔に罠をはれ!  高層ビルの爆破を予知したアンドロメダ。だがそれがどこであるのか分からず、調査を開始するストラダ5。そんな中、ある少年が奇妙なテープを拾う。それを解析したルナは、それが爆破予告になっている事を知るのだが…
 敵は
東京ナンバー10。冷酷な女性幹部で、ビルを爆破し、その隙に日本銀行からの現金奪取を狙う。
 ビル爆破犯を追う話。今回は珍しくペガサスの活躍シーンが少なく、台詞もほとんど無い。ストラダアップするのもオリオンとアポロの二人だけだった。
 代わりというか、特撮は結構力が入っていて、ビル一つを完全破壊するシーンがあったり、実際に日本銀行を映したりしてる。
<少年が拾ったテープはそのままストラダ5の元へ。どういう経路を通ってここまで来たんだろうね?
 東京ナンバー10は今回のボスのはずだが、指令書を自ら持っていったり、爆弾を自分で仕掛けに行ったりと、なんでも自分一人でやってる。二重の作戦とはいえ、そんなに部下の数が少ないのか?だったら暗号通信なんかやらず口頭でも済みそうだが?
 ビルに仕掛けられたのは手のひらに載るほどの小さな爆弾。しかしビル一つを完全破壊してしまう。どれだけ高性能なんだ?
 アポロのコードネームを知っている竜太少年。どこまで一般人に真実を明かしてるんだろう?
 後半アポロ一人で戦っていたのに、竜太少年が手を振った時はちゃんと4人いた。他の奴らはなにしてた?>
第11話 死を呼ぶテレパシー!  わずかな手がかりから犯人を割り出すことのできる犯罪分析機を狙い、ビッグノヴァがその奪取に乗り出した。だがアンドロメダは何故か事前にそれを予知することが出来なかった。
 敵は
東京ナンバー11。幻次郎の後輩である今井知子がその正体で、幻次郎に冷たくされたことを逆恨みして犯罪に関わる。アンドロメダの予知能力を妨害できるテレパシーの持ち主で、犯罪分析機を二度と作れなくするよう関係者全員を殺害しようとした。
 アンドロメダの予知能力が使えない事に関する話のはずだが、中心となるのはオリオン。過去の何気ない言動によって犯罪者を作ってしまった、その贖罪がメインとなっている。
 正義を行っているはずのヒーローが犯罪者を作ってしまう。意外にこのパターン特撮には多い。でも、振られた(と思い込んだ)だけで犯罪に走るというのは、あまりに短絡的すぎる感じ。せめてこれが1時間番組だったらと思わないでもない。
 アンドロメダの予知能力に関しても、なんでそれを妨害できるのか、更にその妨害の仕返しの過程が今ひとつ分からないところ。
 ここで幻次郎には妹がいることが分かった。
 今回もペガサスの出番ほとんどなし。主人公としての存在価値は?
<幻次郎を尾行をする貫介と一念だが、わざわざフライングペガサスを使っている。こんな目立つ車で尾行もないもんだ。
 幻次郎の大学時代が出ているが、全然若作りしてない。中年の学生服とブレザー姿…
 知子が幻次郎にやってる事って、完全に病んでるんだが、これは幻次郎が冷たいとか言うより、単純にこの人の性格によるものかと。>
第12話 殺人マシンを狙撃せよ!  かつてケネディ大統領を狙撃したという銃を手に入れたミスター・アスモディはアルメニア共和国のペリー長官の狙撃を予告する現場に向かったペガサスだが、その目の前でペリーは狙撃され、暗殺者にも逃げられてしまった。そこに居合わせた目の不自由な女性から事情を聞くペガサスだが…
 敵は
東京ナンバー12。ケネディ大統領を撃ったという正確無比な銃を持ち、次々と要人を暗殺していた。その正体は目の不自由な振りをしていた女性。
 久々にペガサスが活躍する話で、謎の暗殺者を捜し出し倒すまでが描かれる。
 障害を持った人に対する態度も重要な要素だが、これって6話と同じオチだよ。最後まで正体を知られないのが面白かったので、こちらの方が脚本の練りを感じさせる。
 暗殺者イーグルを演じていたのは大月ウルフ。特撮ではお馴染みで、「レインボーマン」ではエルバンダを演じてた。
<1話目に出てきた国の名前はアルメニコだったが、今回はアルメニアだった。同じ国のような気はするが、実際の国の名前を出すのはどうだろうか?
 東京ナンバー12が狙撃する時、両目がもの凄く寄っている。おかめみたいな顔だ(失礼)。>
第13話 ミスターアスモディの仮面をはげ!  強力な放射性物質ベータ72を狙いビッグノヴァは東洋原子力研究所を襲う。アンドロメダの予知能力によりそれを事前に知ったストラダ5は彼らを迎え撃つ。更にアンドロメダよりミスター・アスモディの本拠地を察知し、ペガサスは単身そのアジトに向かう。
 敵は東京ナンバー13。冒頭のベータ72奪取に失敗し、殺されそうになったところをストラダ5によって保護され、ペガサスの拷問を受ける。
 最終回。ついにビッグノヴァの本拠地を突き止めたペガサスが父の敵を討つべくミスター・アスモディに迫る。アスモディを殺すか、ダムの時限爆弾を止めて多くの人々を守るか、二者択一を強いられたペガサスの決断が見所。物語初期のペガサスだったら、問答無用でアスモディを殺していたはずだが、殺すよりも人の命を守る方を選択したというのは、本作がペガサスの成長物語でもあったと言うことを示している。
 結果としてアスモディは逃げ切り、これからも戦いは続くという感じで終わった。あんまりすっきりした感じじゃないけど、前番組「レインボーマン」と同じような終わり方で、伝統を取ったのか?
 無事ベータ72を守ることが出来たストラダ5だが、それ以前に職員が次々に撃ち殺されている。これを可能にするのがストラダ5という組織なのだろう。
 そう言えば最初からミスター・アスモディは巨大な水槽に囲まれた部屋に鎮座していたが、これが海の底であったと言う事も今回明らかにされた。
 そしてあくまで司令官としての態度を崩さなかったジュピターが今回実戦に参加してる。宍戸錠は格好ええな。
<2話で「東洋原子エネルギー研究所」という施設があったが、ここでは「東洋原子力研究所」になっている。ビッグノヴァによって潰されてしまったか?
 今回ペガサスは専用車であるフライングペガサスではなく、派手なカラーリングされたトラックに乗ってる。壊れたのかな?
 アスモディの本拠地で、テープに吹き込まれたメッセージが流れるのも「レインボーマン」と同じ。そこまで真似しなくても良いのに。>