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ジャイアントロボ

ジャイアントロボ事典
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1967'10'11〜1968'4'1(24話) 

 地球征服のために地球にやってきた宇宙人ギロチン帝王はBF(ビッグ・ファイア)団を創設。着々と地球侵略を進めていた。そんな時、偶然最初のBF団の作戦にいあわせた草間大作少年は、BF団の研究施設のある島でドクトル・ガルチュワからスーパーロボットのジャイアントロボのコントローラーを手渡され、ジャイアントロボを起動する。ロボの操縦者となった大作は国際秘密警察機構ユニコーンのメンバーとなってBF団との戦いに赴くのだった。
 怪獣は東宝、怪人は東映と言う定式がかつてはあったが、東映もいくつか純粋な巨大ロボットものの作品。出来としては相当に気合いが入っているし、巨大感も充分すぎるほどに出せていた。
 本作の主役メカであるジャイアントロボは本当に“ロボット”と言うしかない存在で、動きがギクシャクしていて、「ま゙」と言う言葉しか発しない(実際には「マッシ」と言っていたようだ)。ご丁寧にも金属の軋み音まで入ってる。しかしこの存在感はどうだ!子供の頃憧れたロボットそのものの姿で、本当に格好良く思えるよ。この当時は人がロボットに搭乗すると言う感覚は無く(奇しくも翌年に公開されるアニメの『マジンガーZ』がその嚆矢となる)、外部の操作装置で命令を下すことになるが、それが人間ドラマパートとロボットパートの良いバランスを作り出してる。
 草間大作少年を演じている金子光伸は、やっぱり少年だけあって言葉とかも舌足らず。でも、それが結構はまってるのが良いところだ。地球の命運が一人の少年に託されたってのは、燃える設定だ。敵も魅力的で、軍服姿でびしっと決めておきながら、ヤクザっぽい仕草が抜けないBF団幹部のスパイダーとか、銀色の顔を持つ宇宙人ドクター・オーヴァとか(顔に銀色塗ったくってるので不気味すぎる)。後半になると敵幹部も一話のみとかの登場になってしまい、ややせわしなくなる。
 燃えるテーマソングもそうだが(オープニングでダイジェストをやるのは当時では珍しい)、本作は次回予告がとても良い。「がんばれジャイアントロボ、負けるな大作少年」ってフレーズ。現代の特撮作品ではこれくらい燃える予告を見習ってもらいたいくらいだ。
 総じて言えば、紛れもない名作。
 ところで本作は後年アニメにもなり、カルト的な人気を持っていたが(銀麗萌えと言う言葉もあった)、どっちがと問われれば、やっぱり私はこっちの方が好きだ。
 知名度は低いが、一応アメリカでもTV放映されたらしいが、その際のタイトルは『Johnny Sokko and His Flying Robot』となったそうだ。なんか随分イメージが違う。

主な登場人物
草間大作
U7
(役)金子光伸。TVでは他に「悪魔くん」に登場し、当時の人気子役だった。引退後、40代で死亡したとか。
 ジャイアントロボを操る少年。ドクトル・ガルチュワからもらい受けた腕輪型のコントロール装置に叫ぶことで様々な命令をジャイアントロボに下すことが出来、ロボはそれを忠実に実行する。それだけでなく、ユニコーン日本支部員として様々な任務を果たしていくが、持ち前の勘の良さと根性によって次々と難事件を解決していく。ヒーローとしては完璧な存在とも言える。
 ちなみにユニコーンメンバーであることは親にも内緒で、普段は普通の小学生として生活してる。日中は学校に行って、学校が終わったらユニコーンへ行ってるんだろうけど、ユニコーンメンバーが家にまで遊びに来るので、隠すのは不可能と思われる(大体日中だってユニコーンに入り浸ってるわけだし)。
 何故か最初からジャイアントロボの動かし方から武装までよく知っているとか、ちょっとアレな描写も目に付くが、この役柄は今観ても燃えるなあ。
南十郎
U3
(役)伊東昭夫。TVシリーズでは本作のみ。映画の登場も一本のみで、『血と砂』(1965)のトロンボーン役を演じてる。
 大作少年と常に行動を共にするユニコーン日本支部の職員。かなりのエリートらしい。
 位置づけは大作少年のサポート約だが、危機に陥っても冷静に対処し、幾多の事件を解決している。大作の良きパートナー。
 後半になってマリーが登場すると、冷静な役が取られてしまった感じで、ややコメディリリーフ的な部分が強調されるようになる。
マリー花村
U6
(役)桑原友美。出演は本作のみ。
 第7話から登場。大作と同様子供で、ユニコーン日本支部のマスコット的存在ではあるが、冷静沈着で非常に頭も良い。しかもそれを鼻にかけることなく、立派なヒロインぶりを見せてくれる。
 ドクトル・オーヴァのアップで気絶したりする可愛い面も持つ(無理もないか)
東支部長
U1
(役)伊達正三郎。TV特撮ではお馴染みの一人。軍人役がよく似合う。
 ユニコーン日本支部の長官。部下を死地に送ることも厭わぬが、自分の追うべき責任も重々承知しており、死を賭して地球を救おうとすることもしばしば。長官とはまさにこのような人間だという見事な役柄。
ジャイアントロボ  BF団に脅されたドクトル・ガルチュワにより作られたロボット。ドクトル・ガルチュワの裏切りによって爆破されそうになるが、その装甲の硬さにより破壊を免れ、コントロール装置を持つ草間大作少年の命令のみを聞くようになり、BF団の繰り出す数々のモンスターやロボットと戦っていくことになる。
 自己判断能力も持っているらしく、大作少年が常に命令を与えなくても、前の命令に沿った攻撃はし続ける事が出来る。又、戦いを繰り返す内に感情さえも持つに至ったと思われる。第20話では動作を停止した電子頭脳が大作少年の涙によって再び動き出すとか、第23話では偽大作少年に操られていながら、ユニコーンメンバーを攻撃するのを拒否するとか。圧巻は最終回で、何と大作少年の命令を無視し、ギロチン帝王を抱えて宇宙へと飛んでいく…ロボットが感情を持つなんて、アニメでは殆ど『エヴァンゲリオン』を待つまでそんなのは無かったのに(あ、『鉄腕アトム』と『アストロガンガー』があった。黎明期の方が多かったんだな)。
 言葉は「ま゙」としか喋れず、それがロボの代名詞とも言えるのだが、実際はこれは「マッシ」と言ってるのだそうだ。
ギロチン帝王 (声)佐藤汎彦。いくつかの東映作品でバイプレイヤーをこなしている。
 地球侵略のため、宇宙の彼方からやってきた宇宙の帝王。地球でBF団を結成させ、次々と宇宙から怪獣を呼び寄せるが、ジャイアントロボにことごとく阻止される。
 容貌は青いタコ。基本的に自分では動かず、指令するのみだが、最終回のみ巨大化してジャイアントロボと対決する。その身体は原子力エネルギーで飽和状態で、身体そのものが武器と化してる…よく生きてるな。 
BF団幹部達  BF団初代日本支部長スパイダー(丹羽又三郎)、2代目ブラックダイヤ(室田日出夫)、3代目レッドコブラ(三重街恒二)、ミイラーマン(滝謙太郎)。
 BF団最高幹部ドクトル・オーヴァ(安藤三男)、プロフェッサー(相馬剛三)、ミスターゴールド(二宮吉右衛門)。
 意外なところでは室田日出夫なんかが敵役をやってるところ。この中ではドクトル・オーヴァの存在感が突出してる。しゃべり方なんかモロ丹波哲郎っぽく(意識してるんだろう)、あれがアップで迫るシーンなんかは凄い迫力。


話数 タイトル コメント DVD
第1話 大怪獣ダコラー

  監督:山田 稔
  脚本:伊上 勝
  特殊技術:矢島信男
 突如地球に現れた宇宙船。宇宙人ギロチン帝王の乗る円盤は海に沈んだが、その後、洋上で大海獣ダコラーが現れ、次々と船を襲うようになっていた。草間大作少年と国際秘密警察機構ユニコーンのメンバー南十郎が乗った船がダコラーに襲われ、二人は謎の孤島に漂着する。実はそこは、地球征服を企むBF団の基地だったのだ。秘密基地内部に忍び込んだ二人は偶然にも鉄巨人・ジャイアントロボを発見する…
 
怪獣はダコラー
 記念すべき第一話。当然ながらジャイアントロボ特有の声「ま゙」が最初に登場する。
 ジャイアントロボは巨大感と良い、ギクシャクした動きと言い、あこがれのロボットそのものって感じがとても良い。ただ、初めてジャイアントロボを見た割に、大作少年が全ての武装を知ってるのはちょっとやり過ぎか?
 ギロチン帝王はきっちり自己紹介をしてくれることが嬉しい。
VOL.1
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第2話 大魔球グローバー

  監督:山田 稔
  脚本:伊上 勝
  特殊技術:矢島信男
 東京郊外にあるユニコーン日本支部ではジャイアントロボの耐熱テストが行われていた。結果、ロボは3000度にまで耐えられる事が分かる。ナンバーU7としてユニコーンのメンバーとなった大作の元に、宇宙からの隕石から不思議な機械が出てきたことを知らされる。大作は南十郎と共に調査に向かうが、そこに現れたBF団により拉致されてしまう。かくして操縦者を失ったロボは敵の手に…
 敵は
大魔球グローバー。球体で転がるだけしか能がないロボットなのだが、実際に考えてみると、これだけ安定して破壊力のあるロボットは他に類を見ないだろう。
 緊張感と言い、カタルシスと言い、演出と言い、非常に優れた回。
第3話 宇宙植物サタンローズ

  監督:竹本弘一
  脚本:松田寛夫
      阿倍 寿
  特殊技術:矢島信男
 ギロチン帝王が宇宙から呼び寄せたBF団最高幹部ドクトル・オーヴァが持ち込んだ宇宙植物サタンローズの種を孵すため、地球の植物学者安井教授を誘拐する。そして孵化したサタンローズは東京の町を蹂躙する。
 敵は
宇宙植物のサタンローズ。こいつは金属を全て体に取り込んでしまうと言う、まるでウルトラセブンのクレイジーゴンみたいなやつで、こう言うのが怪獣としては一番手強い…植物のくせに雄叫びを上げるのはご愛敬(笑)
 BF団の最高幹部であり宇宙人のドクトル・オーヴァが初登場。いやあ、宇宙人って姿が怖いな。改造人間が町に現れるより、こういう存在が夜に出た方が遙かに怖いぞ。
 協力しない植物学者安井教授に脳改造を施すシーンは、
チェーンソーで頭を切り裂くと言う、猟奇的な演出がなされてる。怖いぞ。でも効き目が薄いそうで。なんで?
 ユニコーンの秘密基地は電話ボックスから入るらしい。スーパーマンかいな。
 ジャイアントロボの武装が全く効かないサタンローズを倒すのは人間の知恵。この作品全般的なものだが、ドラマパートと特撮パートのバランスが実に良いんだよね。
 この作品は予告が無茶苦茶格好良い。
「しかし、宇宙から来たサタンローズにはジャイアントロボも対抗できない謎の力が備わっていた。ジャイアントロボの秘密兵器、レーザーロケットもメガトンパンチも歯が立たない。危うしジャイアントロボ!がんばれジャイアントロボ!」これは燃えるぞ。絶対見たくなる。
第4話 妖獣ライゴン

  監督:竹本弘一
  脚本:松田寛夫
      阿倍 寿
  特殊技術:矢島信男
 アラビアの砂漠突如出現したピラミッド。その中から巨大な怪獣、妖獣ライゴンが現れる。アラブの石油資源を破壊し尽くそうとしたBF団によって壊滅したユニコーンアラブ支部の調査のため、U3と女性隊員のU5が派遣されるが、大作少年とジャイアントロボはそれに便乗するようにアラビアへ。
 敵は
妖獣ライゴン。さほど個性はないものの、鎖を使ったり、BF団に付けてもらった額のドリルを使うなど、なかなか芸達者。しかし中に人が入ってるって設定だと、揺れのために全員死んでしまうぞ。
 ギロチン帝王の命を受け、アラビアの砂漠にやってきたドクトル・オーヴァ。
アラブ人を演じてるのが典型的な日本人顔ってのは仕方ないところか?(笑)
 置いてけぼりにされたことに拗ねた大作少年がジャイアントロボに乗って追いかけていくシーンは爆笑もの。やっぱり人間ドラマのパートが良いよ。結局最初から最後まで寝ていたU3が良い味を出してる。
 更にBF団は裏切りを怖れ、団員に爆弾を仕掛けているという恐るべき設定が明らかに。人間爆弾って、この時代からあったんだな。
 ジャイアントロボにはレーザーが付いていることが明らかになった。 
第5話 巨腕ガンガー

  監督:折田 至
  脚本:伊上 勝
  特殊技術:小川康男
 ユニコーンの田所博士が発明した新しい金属Q.Q.V.。BF団のスパイダーは自らユニコーン本部に潜入し、その設計図を盗み出す。
 敵は
巨腕ガンガー。手だけのロボットだけど、ジャイアントロボよりも大きい。これがもし全身像が出たら、どれだけ大きなロボットになるやら。
 冒頭でジャイアントロボの性能実験を兼ねて新金属Q.Q.V.の性能実験が行われる。しかし、いくら自信があるからと言って、金属の中に博士が入ってるって凄いな。
やっぱり田所博士はマッド入ってる。ジャイアントロボが口から火を吐ける事が分かった初めての回でもある。
 設計図奪取に失敗したスパイダーが、ギロチン帝王に答える際、爆発したアタッシュケースのお陰で口から煙が…
思わず失笑。更にボンド・カーのようなユニコーン専用車のオイルでBF団の車がスピン。中に乗っていたBF団の面々が酔って全員で「おえ〜っ」って…全般的に笑いの多い話だな。特撮には必要だよ。
 設計図欲しいのは分かるけど、大作少年を折角捕まえておきながら放っておくとは、BF団も相当間抜けだ。
第6話 忍者怪獣ドロゴン

  監督:折田 至
  脚本:伊上 勝
  特殊技術:小川康男
 世界を二分する大国ブレン国共和国とソルジア国の新兵器が次々と消えていく。互いに疑心暗鬼になり、攻撃を開始する2国だが、実はこの失踪事件はギロチン帝王の差し向けたドロゴンによるものだったのだ。世界中のユニコーン主宰で和平会議が行われるのだが、そこにまでBF団の魔の手が…
 敵は
忍者怪獣ドロゴン。忍者と言うだけに、神出鬼没な存在で、敵を翻弄する。更にジャイアントロボのロケット弾も、メガトンパンチも全く通用しない恐ろしい敵である。ただ、消える機能が失われた途端、地団駄踏む仕草が可愛い。
 冷戦構造を直球勝負で題材にした話で、エスピオナージュで散々書かれている題材。実際に起こりえる可能性を持つだけに、大変切実な話だ。
 和平会場に仕掛けられた爆弾をロボが持って飛ぶシーンがあるが、それに対し、大作少年は「BF団の頭の上に落とせ!」と叫ぶ。どれだけの威力があるのか、しかも爆発のタイミングもピッタリってのは…演出演出(笑)
第7話 敵は怪獣イカゲラス

  監督:竹本弘一
  脚本:伊上 勝
  特殊技術:市倉正男
 灯台に見せかけたユニコーン機関の監視塔が何者かによって爆破される。現場に急行するU3とU7大作少年だったが、そこで暗号解読器が盗まれている事を知る。BF団に変装して敵地へ乗り込むのだが…
 敵は
怪獣イカゲラス…って、タイトルそのものか。デザイン的には今ひとつかな?でも、攻撃はすさまじいぞ。
 新しくユニコーンにマリー・花村(U6)という少女が入隊。息抜きとしてもなかなか良い配役だった。
 巨大怪獣イカゲラスと大作少年達が対峙するシーンの合成が見事。これだけ自然に演出できるとは、東映の特撮技術もたいしたものだ。
 イカゲラスと戦うジャイアントロボは左手を失う。ユニコーンにはちゃんとジャイアントロボの部品が用意されてたんだな。
 スパイダーがだんだん口だけの男になってきたり、笑える演出が多用され、結果として悪の組織のはずのBF団がだんだん崩れていく…あら?
スパイダーが溶けちゃった(笑)
第8話 両面怪獣ダブリオンの挑戦

  監督:竹本弘一
  脚本:伊上 勝
  特殊技術:市倉正男
 探検に出かけた少年たちが洞窟で遭遇した巨大怪獣。それはBF団が新たに送り込まんとしていた怪獣ダブリオンだった。
 敵は
怪獣ダブリオン。二つの顔を持ち、片方の顔からは油を、もう片方から火炎放射を…って、「ウルトラセブン」のパンドンそのもの?首に回転するギミックを組み込んであるので、後半首がずれてる(笑)
 スパイダーに代わり、新しいBF団幹部、ブラックダイヤが登場。当初、「BF団を裏切った」と称し、気の弱そうな人間を装っていたが、最後にその素顔を現す…アイパッチをつけて出てきた時点で既に怪しさ大爆発なんだがな(笑)
 ところで、今回はブラックダイヤが放った銃弾によってロボの操縦装置が壊れる?と言う演出がなされているが、撃たれて腕が無事ってのはちょっと不自然っぽい。
 ジャイアントロボは大作少年がいないと動かせない。しかも大作は生身なので、強迫に屈したり、危険な目に遭ったりもする。この二面性の演出がやっぱり本作の醍醐味。
第9話 電流怪獣スパーキー

  監督:山田 稔
  脚本:阿倍 寿
  特殊技術:矢島信男
 北海サッカー試合の最中、空から現われた怪獣によって6万人が行方不明となった。現場に急行するユニコーンだったが、そこに現れたドクトル・オーヴァにより、6万人の人々を人質にとった事が語られ、更に日本をギロチン帝王の基地とすること、更にジャイアントロボを出動させたら人質を殺すと日本政府に強迫する。
 敵は
電流怪獣スパーキー。クラゲのような怪獣だが、空から現れるだけあって、合成も結構力が入ってる。
 ドクトル・オーヴァの再登場。この人(?)実に味わい深い。競技場の聖火台の横に仁王立ちする姿は文句なし。更に
「お釈迦様でも気が付くまい」等という台詞を…お前、宇宙人だろ(後年『ウルトラマン80』でも同じ台詞をバルタン星人が喋ってた)。丹波哲郎っぽいしゃべり方も味だな。
 事件解決はなんと人質にされてしまった弟をかばうBF団の一員の裏切りによって。
 ジャイアントロボには背面にもミサイルが装備されていることが明かされる。
第10話 改造人間

  監督:小西通雄
  脚本:松田寛夫
      阿倍 寿
  特殊技術:矢島信男
 世界会議のため京都に向かったユニコーン隊員の鈴木が列車ごと怪獣に飲まれてしまった。ドクトル・オーヴァによって改造人間にされてしまった鈴木はユニコーンに現れるが…
 敵は
妖獣ライゴン。第4話に続き、二度目の登場。列車を呑み込み、乗員全員を殺してしまうと言う荒技を使う。
 ドクトル・オーヴァとブラックダイヤが工作員に混じってアクションパートも演じる。
人手不足?…いや、味は充分あるけどね。ますます丹波哲郎に似てきたオーヴァのしゃべり方も良し。
 残り一分というギリギリのアドヴァンテージでジャイアントロボが登場。ドクトル・オーヴァとブラックダイヤ、そしてU3、U7を助け出す。それは良いんだけど、やっぱりどう見ても一分じゃないよな…え?
特撮では当たり前?
第11話 恐怖の人喰い砂

  監督:田口勝彦
  脚本:伊上 勝
  特殊技術:小川康男
 ユニコーン南極支部が何者かによって襲われた。調査に向かったU3とU7。だがそれは彼らをおびき寄せるためのBF団の罠だったのだ。二人を洗脳し、BF団のために働かそうとするBF団。彼らの前についにギロチン帝王が現れる。
 敵は第1話に登場した
ダコラー。再生利用か。海の怪物だったのに、ここでは何故か砂を吐く怪獣になってる。更に砂の下で人間を引きずり込もうとしてる辺り、アリジゴクのよう。
 前作で海の藻屑と消えたはずのブラックダイヤがいつの間にやら復帰してる。不死身か?こいつは。
 洗脳され、ジャイアントロボを太陽に突っ込ませようとする大作少年。洗脳されてるだけにしゃべり方が棒読みで、なかなか味わい深い。その割りに、簡単に洗脳が解けてしまうのはちょっと寂しいかな?
 ジャイアントロボが初めて宇宙へ。
これは最終回の伏線にもなってるな。最後にメガトンパンチが画面に向かって繰り出される辺り、かなり演出は良いぞ。
第12話 合成怪獣アンバラン

  監督:山田 稔
  脚本:阿倍 寿
  特殊技術:矢島信男
 BF団のアジトを発見したユニコーン機関はドクトル・オーヴァとブラックダイヤを追いつめ、ついにオーヴァを捕らえることに成功する。彼らを救うためギロチン帝王は不死身の怪獣アンバランを繰り出す。
 敵は
合成怪獣アンバラン。寝ぼけたような顔つきしてる割に、攻撃を受ければ受けるほど強くなると言う凶悪な敵(『ウルトラマンA』の2代目ベロクロンに似て無くもない)。しかし、なんでジャイアントロボに投げ飛ばされた程度で死んでしまうかな?巨大化した時の演出で、画面を荒らしたりと演出は相変わらず質が高い。
 高圧電流が流れている牢に入れられるドクトル・オーヴァ。長官より、「触ったら命はないぞ」と言わしめるが、
その前にしっかり触ってるという事実は?
 大作がオーヴァより奪った青い星を渡したマリーから取り戻そうとオーヴァがマリーに迫る。
「その青い星を返せ。ウヘヘヘヘェ」って…あの顔で、しかも(丹波哲郎似の)あの声で迫られるのは、さすがに恐怖だな。気絶するのも分かるよ。
 ジャイアントロボの新しい機能。超短波。姿を消したドクトル・オーヴァの姿を察知する。
第13話 悪魔の眼ガンモンス

  監督:竹本弘一
  脚本:伊上 勝
  特殊技術:市倉正男
 アルプス山脈の麓にある平和な国アラー共和国。金鉱脈の中に突然現れた巨大エネルギー、ミラクルイオンが発見される。だがその夜、BF団からの突然の脅迫状が王宮に舞い込む。ササール王女をさらい、鉱脈を渡すよう要求するギロチン帝王。
 敵は
怪獣ガンモンス。瞼の付いた眼に足が付いた怪物で、気持ちの悪さは全怪獣のなかでもトップクラス。後半ジャイアントロボによって強制的に瞼を閉じられる瞬間がますます気持ち悪い。更にロボにどつかれると粉末状の血液を放出…よくぞこんなデザインを考え出したものだ。感心するよ。
 BF団支局長に新しくレッドコブラが就任する。顔の造型は、今では使えない面相してる。こっちも相当気持ち悪いぞ。体が不自由らしく、松葉杖をついているが、その松葉杖に数々の卑怯な武器を搭載してる。
 アルプス山脈の国の金鉱山で働く人間がみんな日本人ってどういう事だろう?
奴隷か?更に言うなら王女様の付き人はチャイナドレスのようなものを着てる…一体どこの国だ?
 ロボの新しい機能。断光幕。何でも吸い込んでしまうガンモスの眼に対抗するため。ロケット弾がバズーカと言う名称に変わる。更にガンモスの眼を閉じるために腹からマニピュレーターが…新機能満載だな。
第14話 怪物鉄の牙

  監督:竹本弘一
  脚本:伊上 勝
  特殊技術:市倉正男
 中国にあるユニコーン第3支部がBF団の戦車に攻撃される。救援に駆けつけたジャイアントロボの活躍で中国支部の危機を救い、レッドコブラを捕獲したのだが、レッドコブラをNY本部に護送中、空飛ぶBF団のロボットによって、逆に東支部長が捕まってしまう。
 敵は
アイアンパワー
 冒頭で万里の長城を攻撃するBF団の描写があり。かなり特撮に力が入ってる。又、日常生活は普通の少年として生活してる大作少年の描写もあり。普通の子供に見えるけど、実は秘密が…
この設定は子供心に燃えるんだよなあ。
 レッドコブラは障碍者っぽく描かれるのだが、これを「化け物!」と言わせるとは、ちょっと現代では無理な話だ。
 途中レッドコブラが酒に酔って
「スパイダーもブラックダイヤも成仏できることだろう」とか言うシーンがあったけど、スパイダーはともかく、ブラックダイヤは殺された描写は無かったんじゃないか?(死んだとすれば第12話だが)
VOL.2
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第15話 冷却怪獣アイスラー

  監督:山田 稔
  脚本:松田寛夫
      阿倍 寿
  特殊技術:矢島信男
 日本アルプスの奥深くにBF団の秘密計画が進行していた。それを探るため潜入する南と大作少年だったが、そこに登場した鉄の怪人ミスター・ゴールドにより怪我をした南だったが、そこに現れた謎の青年…
 敵は
冷却怪獣アイスラー。本作では珍しい四本脚の怪獣で、雪を降らせることができる。これは単純な雪ではなく、あらゆるものを凍らせることが出来て、ジャイアントロボまで氷の中に閉じこめてしまう。雪を出す管のようなものが独立して動くのがなかなか芸の細かさ。
 新しいBF団幹部としてミスター・ゴールドが、そしてユニコーンの味方として元ユニコーンメンバーの郷田と言う青年が登場する。南と大作を助けたのは良いけど、ユニコーンに対する不満たらたら。
上司に対する嫌味の対処って難しいんだよなあ。サラリーマンの悲哀を感じさせられるよ。
第16話 怪ロボットGR2

  監督:折田 至
  脚本:伊上 勝
  特殊技術:矢島信男
 世界各地にあるユニコーン支部が次々にBF団により破壊されていく。調査を開始した日本支部だったが、彼らの前に現れたのは、なんとジャイアントロボそっくりのロボットだった!
 敵は
GR2。名実共にジャイアントロボのライバルとして位置づけられる、最強のロボットである。角があるしジャイアントロボと較べて目がつり上がり、やや凶悪な顔つきになってるのも敵っぽくて良し。同体型である二体の戦いはこれまでの戦いと異なり、プロレスっぽく見える。二度に渡り戦うなど、戦いのシーンは大変見栄えがする。GR2の武装は頭の角を飛ばすのと、ロケットパンチ(?)
 又、新キャラとしてドクター・スネークも登場。BF団の最高の科学者だそうだが、妙に浮ついたキャラクターなのがちょっと権威不足か?あっという間に殺されてしまうのだが…
 ジャイアントロボとGR2との戦いを見守るBF団の言動は本当にプロレス中継を観ているみたい。
 ジャイアントロボの新しい技胸ミサイルが登場。胸の飾りが実はミサイルだったと言う設定は意外だが、よく今まで爆発しなくて済んだな。
第17話 赤富士ダムを破壊せよ

  監督:小西通雄
  脚本:松田寛夫
      阿倍 寿
  特殊技術:矢島信男
 突然相模湖の水が蒸発し、ボートに乗っていた人間までが突然奇妙な植物に吸い込まれてしまった。熱エネルギーを取り込んで無限に成長する宇宙植物サタンローズの恐怖が再び!
 敵は
サタンローズが3話に続いて再度登場。
 冒頭で作戦を遂行するドクトル・オーヴァとレッドコブラの姿が。ブラックダイヤとずっと行動を共にしていたはずだが、ブラックダイヤは死んでいて、オーヴァは生き残ってる。
その説明がなかったようだが?…ただし、ドクトル・オーヴァは本作の最後にギロチン帝王により粛正されてしまった。味のあるキャラだったんだがなあ。
 レッドコブラの造型がちょっと変わって、妙にサラリーマン風にまともになってしまった。でも違和感ありまくりだが。
 又しても誘拐されそうになる安井教授。更にユニコーン以外の組織には全然信用されてないという…この人、災難続きだな。
 今までの展開からして、唯一ジャイアントロボに倒されてなかったサタンローズだが、今回は溶岩弾を発射するなど、その描写は前に増して凶悪になってる。ジャイアントロボでは倒せない!と言うのが明確に述べられるのが良いねえ。
 パニックに際して本来の機能を封じられ、住民救出しかできないユニコーンの苦悩と、人間の知恵の勝利が描かれる。これこそ特撮作品の醍醐味とも言える!
 更に炎と水を多量に使った特撮演出も見事。ちゃんと最後は役立たずだったジャイアントロボの活躍もあるし、
 再生怪獣の話は大抵悪くなるもんだが、この回はシリーズを通して屈指の良作と言える。
第18話 謎の諜報員X7

  監督:山田 稔
  脚本:伊上 勝
  特殊技術:矢島信男
 ウラニウムの数千倍の放射能を持つ超金属YZ金属が開発された。それを狙うBF団が巨腕ガンガーを操り、研究所ごとさらってしまう。そして名前だけが告げられたBF団のX-7に秘められた謎とは…
 敵は第5話に続き
ガンガーが再登場。又、BF団の秘密兵器としてX−7が登場。最初はその正体が分からないのだが、実は…大作少年がU7だから、対抗してX−7というのも面白いところだ。
 謎仕立てにした演出はなかなか良い。BF団の幹部が少年だったと言う意外な展開。
 
マリーがX−7に騙されてがんじがらめにされ、這いながら助けを求めると言うのは何とも言えぬ趣が…(笑)
 X−7によって操られるガンガーと大作少年操るジャイアントロボとの一騎打ち。それにしても市街地でバンバンミサイルを撃ったり、ガンガーに投げ飛ばされたジャイアントロボが飛び込みのような格好で錐もみ状態になったり…なかなか笑えるよ。
 少年が殺されるなんて話は今じゃできないなあ。
第19話 アンドロメダ宇宙人メトロスリー

  監督:竹本弘一
  脚本:伊上 勝
  特殊技術:小川康男
 謎の宇宙船が日本に着陸する。その中には宇宙人メトロスリーが乗っていた。様子を見に宇宙船に乗り込んだ地球人に謎のカプセルを飲ませ、虜にしてしまうメトロスリー。その円盤を巡り、ユニコーンとBF団の戦いが繰り広げられる。果たしてメトロスリーは敵なのか、味方なのか?
 敵は第16話に続き、
GR2。前回登場時との違いはジャイアントロボ同様声を出すことが出来るようになったこと(ギシャーとか言う声だけど)と、前回角だけを飛ばしていたのが、今回頭全部が飛ぶようになったこと。又額にもう一つ目のあるアンドロメダ宇宙人メストロリーが登場。ドクトル・オーヴァが退場したので、そのてこ入れなんだろうけど、これもかなり気持ち悪い。
 やはりライバルと呼べるだけのことはあり、ジャイアントロボとGR2との戦いは見応えがあり。なにせジャイアントロボが一回転するもんな。比較的あっさりと戦いが終わってしまったのは残念でもある。
 マリがスナイパーとしても能力があることを発揮した回。
<宇宙船がやってきたことで浮かれる南と大作。所長の叱咤に舌を出す二人が微笑ましい…けど、諜報機関でこんなことやってて良いのかな?>
第20話 SOSジャイアントロボ

  監督:田口勝彦
  脚本:伊上 勝
  特殊技術:小川康男
 ユニコーンの誇る宇宙探索船が何者かにより次々と破壊されていく。調査に向かったジャイアントロボだったが、ロボまでもが行方不明になってしまった。新しい発信装置を用いてロボをコントロールしようとするレッドコブラと、それを阻止すべくBF団基地に潜入する大作少年と南だったが…
 敵は第2話に続き
グローバー。ジャイアントロボの電子頭脳を狂わすメタロン光線を発射できるようになった。ところで今回は足が生えてそれで移動するのだが、こいつは玉状だから良かったんだけどなあ。
 電子頭脳が止まってしまい、動けないはずのロボが
大作少年の涙ながらの叫びに反応し、動き出す。ロボは単純な機械ではない事がここからも分かる。特撮ではベタな展開とは言え、演出が良い。
 原子力発電所に近づくグローバー。しかもロボはいないと言う状態。ユニコーンの面々は自殺行為で原子力燃料を手で運ぼうとする。
うおー、格好良いぞ。これが漢ってやつだぜ
 ジャイアントロボの飛行速度はマッハ17であることが分かる。ただ飛行すると、どうしても特撮部分のアラが見えやすくなる。ミニチュアを飛ばすのってかなり大変なんだな。それと、ここに登場する原子力発電所、スリーマイル島型みたいだけど、日本にこの型の原子炉はありません。蛇足ながら。
第21話 ミイラ怪人

  監督:田口勝彦
  脚本:伊上 勝
  特殊技術:小川康男
 新たにBF団支部長となったミイラーマンは都民を次々とミイラにする作戦を展開。更に伸縮自在の怪獣ドロゴンを操り、ユニコーンに挑戦状を叩きつけるのだった。奥多摩の修道院に偽装されたBF団基地に潜入するU5は逆に捕まってしまう。
 敵は
ドロゴン。伸縮自在でロボの倍以上に大きくなったりするが、割合あっさり倒されてしまう。更に敵幹部としてミイラーマンが登場する。その姿はかなり不気味。人をミイラにするって作戦も相当に気持ちが悪い。一話限りで死んでしまうのは残念。
 捕らえられ、ジャイアントロボの操縦機まで奪われてしまった大作だったが、マリの切なる願いでジャイアントロボの電子頭脳が動き出す。前回もそうだったが、ジャイアントロボには意志があるように思える。機械に意志を持たせるって演出、この時代から既になされていたことが分かる。
 ロボの胸のマークが開き、スーパージェット弾(?)が発射される。あれ?胸の飾りってミサイルじゃなかったっけ?
第22話 殺人兵器カラミティ

  監督:折田至
  脚本:松田寛夫
      阿倍寿
  特殊技術:矢島信男
 何事にもトップを目指すメルカ共和国大統領は、ジャイアントロボに劣らぬロボット、カラミティの製造に成功した。だが、BF団によってカラミティは奪われてしまった。
 敵は
カラミティ。メルカ共和国によって作られたジャイアントロボに酷似したロボットで、性能はそれ以上という。実は電子頭脳の不調により一切動かないのだが、ジャイアントロボの全ての攻撃を跳ね返し、ジャイアントロボの目を潰す。
 それ以外に第9話に続き
スパーキーが再登場。攻撃する時の断末魔のような叫び声がなかなかの魅力(笑)。
 まるで核抑止力を題材としているようで、冷戦構造の地球そのものだ。こういう卓見したストーリーが出るから本作は凄い。
 メルカ共和国…どう見ても某国。モスラ(1961)でもやってたけど、露骨な描写だぞ。それにしてもネーミングが
カラミティ(悲惨)とは、凄いセンスだよな。
 第15話に続き、BF団最高幹部であるミスター・ゴールドが再登場するが、今まで何やってたんだろ?
 目を潰され、スパーキーに蹂躙されながらも必死に戦うロボの姿は涙を誘う。
第23話 宇宙妖怪博士ゲルマ

  監督:田口勝彦
  脚本:七条門
  特殊技術:市倉正男
 誕生日を迎え、ユニコーンの面々から祝福を受ける大作少年の元に送り届けられる小包。その中に入っていた模型を組み立てたところ、なんとそれは大作そっくりの少年となった。実はそれはギロチン帝王が宇宙から呼び寄せた妖怪博士ゲルマの仕業だった。腕時計も奪われ、ロボが偽大作の命令を聞き、東京を破壊し始めてしまう…
 敵は
宇宙妖怪博士ゲルマ。体格や言葉からすると女性らしい。それと大作少年のコピー体が登場。棒読みの声がいかにも偽物っぽい演出だ。それと当然、ジャイアントロボも今回の、そして史上最大の敵として立ちはだかることになる。
 前回に続いてコピーの話。主人公の偽物が現れるってのは特撮の定番みたいなもんだが、この場合主人公は操縦者に過ぎないため、一方的に敵に戦力が奪われてしまう。なにせ
ヒーローが町を破壊するんだ。描写が凄い。
 心から信じていたジャイアントロボに裏切られる形となり、涙を流す大作少年の姿が痛々しい。
「僕の声を聞いてくれ」と単身ジャイアントロボに立ちふさがる大作の声に、とまどうロボの姿がとても良い。やっぱりこいつ、感情を持ち始めていたんだな。無機物が精神を宿すって描写は最近になってからだと思ったんだが、既にこの時代にやられていたのか。感心感心。
第24話 細菌虫ヒドラゾーン

  監督:竹本弘一
  脚本:松田寛夫
      阿倍寿
  特殊技術:小川康男
 大型タンカーを原子力を用いて空に飛ばそうという壮大な計画が進行中の日本に、BF団の魔の手が迫る。あらゆるものを溶かしてしまう不気味な細菌ヒドラゾーンを用い、まずは飛行中のタンカーを溶かし、その後予告により、ジャイアントロボまでも溶かそうとする…
 敵は15話に続き
アイスラーだが、これは最後の手段と言った感じで、実際の敵は細菌虫ヒドラゾーンに他ならない。ジャイアントロボさえも溶けた?と思わせるのが特徴。それとBF団のプロフェッサー。こいつは今回のみで、すぐに死んでしまう。
 冒頭、原子力タンカー、オリエンタル号が空を飛ぶ。と言うシーンがある。これは勇壮なのだが、火を吹いて飛ぶってどういう事だ?原子力エネルギーはどこに使われてるんだ?
 人さえも溶かしてしまうヒドラゾーンの演出はかなり凄く、赤い粘液にまみれて断末魔の叫びを挙げるシーンまで出してる。
第25話 宇宙吸血鬼

  監督:山田稔
  脚本:伊上勝
  特殊技術:矢島信男
 夜のしじまを破り、少女の叫びが街に響く。パトロール中のユニコーン隊員は助けを求められ、荒れ寺へと向かうが、そこで遭遇したのはあまりにも恐ろしい出来事だった。隊員の変死を受け、大作少年と南は
 敵は
宇宙吸血鬼ドラキュラン。人間の血を吸って、吸われた人間を意のままに操る。描写は怪談のようだが、むしろ『ドーン・オブ・ザ・デッド』(1978)に近い。映画公開の実に十年も前にこんなものが作られていたと言う事実が感動ものだな。日本古来の怪談をテレビサイズに巧くまとめてる感じ。
 何とほとんど全編一つの寺の中で終わらしてしまうと言う珍しい話。確かにやや単純のきらいはあるけど、人情や逆転のアイディアなど様々な要素を詰め込んでいるので、かなり面白いぞ。
 東支部長の命令により、ユニコーンと分からぬように捜査する大作少年と南。お揃いの白いトレンチコートに身を包み…って、無茶苦茶怪しいじゃないか!
 ラスト、危なく吸血鬼にされそうだったと言う南に対し、
「のっぽの吸血鬼なんて怖くないわ」と切り返すマリー。これって『吸血鬼ドラキュラ』(1958)のクリストファー=リーに対する挑戦か?(んな訳ない)
 最後は、吸血鬼は十字架に弱いという大作のアイディアで、ジャイアントロボの新しい必殺技、クロスファイアが炸裂。スペシウム光線のような格好で、十字架の形をした炎が発射される…
宇宙人に十字架って効くのか?
第26話 ギロチン最後の日

  監督:山田稔
  脚本:伊上勝
  特殊技術:矢島信男
 BF団の活動も落ち着き、東京は小康状態を取り戻していた。だが、ギロチン帝王との決戦の日は刻々と迫っていた。大作少年が狙撃され、ガンモンス、イカゲラス、アイスラーによるBF団の総攻撃が始まる。だが、連戦に次ぐ連戦により、ジャイアントロボのエネルギーがついに尽きる時が来た。高笑いと共に現れるギロチン帝王を前に、ユニコーンは…
 これまでジャイアントロボが倒した怪獣が大挙してやってくる。
ガンモンス(足が時々出たり消えたりしてる)、アイスラー(3回目の登場)、イカゲラスと言った面々。それら全てを倒した上に、ギロチン帝王の乗ったと思しき宇宙船を破壊。ギロチン帝王は巨大化して対決。
 ギロチン帝王の体は原子力エネルギーに満ちている
と言う設定が明らかになる。そのエネルギーは莫大で、仮に倒してしまったら、地球が破壊されてしまうほど。
 補助エネルギーで再起動したロボは、大作少年の声を無視し、ギロチン帝王を抱きかかえたまま、宇宙へと飛ぶ。 最後に隕石に激突し、ギロチン共々自爆…
 結局ロボは、自分の判断で行動したわけだな。大好きな大作少年のため、地球のため。そしてギロチン帝王を倒すため。
やっぱり格好良いなあ
 ラストの
「さようなら、ジャイアントロボ。さようなら、ジャイアントロボ」のナレーションが泣かせる。