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ジャレド・ブッシュ
Jared Bush

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ジャレド・ブッシュ
★★★☆
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 ズートピア市長の悪事を暴いてヒーローとなったジュディと、その相棒としてズートピア警察署に登用されたニック。二人はバディを組んでいくつもの事件の捜査に当たるが、手柄に焦り暴走するジュディに振り回されっぱなしのニック。やがてボゴ署長に呆れられて強制的にカウンセリングを受けさせられる羽目に陥ってしまう。しかしやはりめげないジュディは税関を通して爬虫類がズートピアに潜入していると推測。その在処を求めて、ツンドラ・タウンの実力者オオヤマネコのリンクスリー家のパーティ会場へと潜入するのだが、そこに現れたのは、ずっと前にズートピアから追放されたはずの蛇だった。パニックに陥るパーティ会場で、ジュディはリンクスリー家の当主ミルトンの不穏な言動を耳にし、衝動的に蛇を逃がしてしまう。

 近年のディズニーでのスマッシュヒット作となった『ズートピア』(2016)。当然続編が期待されていたのだが、なかなかそれは敵わず、10年近くになってやっと続編の登場となった。
 私にとっても一作目は最高に感じた。ストーリーやキャラも良く、なにより点数かさ上げはポリコレへの最大限の配慮だった。擬人化された動物を使い、実際の差別構造を暗喩させることで、その中での正しさは何かというところを考えさせるところに最大の面白さがあった。
 それで待っていた続編は事前でズートピアの先住民族とかいうのが出てきた。アメリカでも先住民族はなかなかセンシティブな話題になるから、それをアニメでやってくれるなら大歓迎。一体どんな切り口になるのかとか、事前の想像だけで大変期待度は上がっていた。
 だが、観た感じ、私の予想していたものとはかなり違っていた。
 作品自体としては結構面白い。流れるようなストーリー展開は名人芸レベルで飽きさせることなくストーリーにのめり込ませてくれるし、意外性もあり。
 何よりキャラ立ちが良く出ていて、主人公のジュディとニックの凸凹コンビが少しずつ変化していく過程も良い感じ。
 概ね高品質にまとまった感じの作品となってくれた。
 ただ、一作目にあったような攻めの姿勢が失われた感がある。安定したバディムービーを観たいのでは無い。もっと社会的に突っ込んだ作品をアニメで観たいのだ。
 一作目が社会的な差別を深く掘り下げることができたのだから、本作は、今度は先住民族への迫害の歴史にまで描いてくれて本作は完成するはずだった。
 本作も、ズートピアの先住動物として爬虫類、とりわけ蛇がいたはずなのが、何故いなくなったのかを探していくという話になっていくのだが、それはズートピア全体の問題にはならず、リンクスという実業者個人の罪の問題となってしまって話が矮小化され、いかにも普通の話で終わってしまった。
 悪人は一人ではない。それを容認した社会と、見えないようにしたメディアへの言及があってこそ本作は輝くと思うのだが、そこを日和ったかな?売れるために敢えて切ったのかとも思うが、どうにもそこにもやっときてしまう。

 とはいえ、作品自体は面白いので、求めすぎってことは承知している。これは期待しすぎた私の単なる愚痴に過ぎない。
製作年 2025
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