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J・C・チャンダー
J.C. Chandor

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2024 クレイヴン・ザ・ハンター 監督
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レビュー
クレイヴン・ザ・ハンター
Kraven: The Hunter
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アヴィ・アラッド
マット・トルマック
デヴィッド・ハウスホルター(製)
リチャード・ウェンク
アート・マーカム
マット・ハロウェイ(脚)
アーロン・テイラー=ジョンソン
アリアナ・デボーズ
フレッド・ヘッキンジャー
アレッサンドロ・ニヴォラ
クリストファー・アボット
リーヴァイ・ミラー
ラッセル・クロウ
★★★☆
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 裏社会を取り仕切るニコライ(クロウ)の二人の息子、セルゲイ・クラヴィノフ(テイラー=ジョンソン)と異母兄弟のドミトリー(ヘッキンジャー)は、ニコライに連れられてガーナでの狩猟旅行に出かけ、そこで巨大ライオンと対峙したセルゲイはニコライを守ろうとして命を落としてしまう。だがそこに現れたカリプソ(デボーズ)という少女が持つ血清で命を取り留めた。その後セルゲイは自分自身の肉体が人間とは思えないほどに頑強になっていることを知る。やがて父親の行いに嫌悪感を覚えたセルゲイは父の元から逃げ出し、亡き母の土地であるロシアの山中で暮らすようになった。それから16年後。セルゲイは“クレイヴン”を名乗り、犯罪者を狩るハンターとなっていた。闇世界から追われながら、それでも戦いを止めないセルゲイに対し、父が採った方法は…

 マーベル関係では今四つの流れで話が作られている。一つは最も有名なMCU(マーベス・シネマティック・ユニヴァース)。そして正統的なスパイダーマンシリーズとアニメ版のスパイダーヴァース。最後はスパイダーマン不在のスパイダーマンシリーズで、ヴェノム、モービアスなど、コミック版スパイダーマンの悪人がそれぞれ主人公となったシリーズがある。単独の作品のキャラだが、彼らを集結させてシニスター・シックスというヴィラン連合を作る事を目指していた。要するにスパイダーマンに対抗するため六人のヴィランが連合するという単純な話だが、スパイダーマンが不在なので、ちょい悪の正義軍団が作られるのではないかと思われていた。
 そしてその要となる一人が投入されたのが本作。クレイヴンは獣の皮を纏った怪力と超回復力を持つ人間で、爪を持たないウルヴァリンみたいなキャラとなる。
 コミック版ではヴィランだったそんな彼を本作では悪人殺しの専門家とすることで正義側に立たせているのが特徴。
 本作は結構話が複雑で、主人公クレイヴンが本当に戦うべき最後の敵は父であると言うことで、しかも自分の手は家族殺しに汚さないという制約を自らに課していたことで、一筋縄にはいかない戦いが行われる事になった。ヒーローがなまじなんでも出来てしまうからこそ制約というのは重要で、信条として自らに制約を加えたことでストイックな戦いが展開していくし、時に制約を外すことで極端な強さを演出できるのも良い感じ。概ね良く出来た作品だと言えよう。少なくとも私はかなり気に入った。

 キャラもなかなか良かった。主人公のアーロン・テイラー=ジョンソンは多くのヒーロー作品に出演しているが、『キック・アス』(2010)の頃の痩身で神経質なキャラクターからふてぶてしいマッチョキャラに進化してるのが面白い。ちょっと前だったら弟のドミトリー役の方が似合ってたくらいだが、年月は随分人を変える。
 それとやはりラッセル・クロウの監督の演技は流石で、きっちり物語を締めていた。キャラのはまり具合はなかなか。
 全般的に概ねバランスが良かった。

 ただ、残念ながら、最初に書いたシニスター・シックスは企画が消えてしまったそうで、クレイヴンの活躍はもしあるとしても単独シリーズになるかな。
製作年 2024
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