青いドレスの女
Devil in a Blue Dress |
1995全米批評家協会助演男優賞(チードル)、撮影賞
1995LA批評家協会助演男優賞(チードル) |
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ジェシー・ビートン
ゲイリー・ゴーツマン(製)
カール・フランクリン(脚)
デンゼル・ワシントン
トム・サイズモア
ジェニファー・ビールス
ドン・チードル
モーリー・チェイキン
テリー・キニー
メル・ウィンクラー
リサ・ニコル・カーソン
レニー・ハンフリー |
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★★★ |
物語 |
人物 |
演出 |
設定 |
思い入れ |
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3 |
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1948年LA。失業中の労働者イージー(ワシントン)は、ひょんな事から市長選に立候補中の富豪カーターの愛人ダフネ(ビールス)を捜す依頼を引き受ける。3万ドルを持ち逃げしたという話に胡散臭さは感じたものの、家のローンを返済するために引き受けるが…
1940年代を舞台としたハードボイルド小説の映画化。主人公が何かを探ると言うよりも、巻き込まれている内に事件は進展していくというフィルム・ノワールの定式に則ったもので、しっかり黒幕やら政治やらファム・ファタルやらがしっかり登場している。小物から設定まで全部ハードボイルド映画っぽく作られている。
本作が他のハードボイルドものと異なるのは、やはり主人公がアフリカ系であるということ。よって裏社会との接触もアフリカ系のものが多く、ひと味違ってるし、キャラの立ち具合も良し。
主役はこういう役にはうってつけのワシントンだが、本作で個性を見せているのは殺し屋役のチードルだろうか。出演時間こそ長くはないが、強烈な印象を見せてくれている。これを観た当時は「印象に残る人だ」という程度だったが、現在の活躍を見るに付け、器用な役者であることはよく分かる。サイズモアも不気味さをよく醸していたし、ビールスもどことなく気怠げな雰囲気が似合ってる。
一方残念なのが物語の展開かも。典型的なハードボイルド作品の難しいところだが、説明が多すぎると雰囲気は壊れるし、逆に説明がないと何がなんだか分からないという微妙な線がある。本作の場合ナレーションという説明部分が多すぎるので雰囲気が壊れてしまってる。
妙にアクションシーンが多いのもハードボイルドにはあんまり合わない感じ。アクション花盛りの時代に合わせたのかもしれないけど、雰囲気をやっぱり壊してしまった。
難しい素材を色々新機軸を入れて頑張って作ってくれたことは評価したい。 |
製作年 |
1995 |
製作会社 |
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ジャンル |
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売り上げ |
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原作 |
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歴史地域 |
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関連 |
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