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ロバート・グリーンウォルド
Robert Greenwald

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1982
1981
1980 ザナドゥ 監督
1979 トラック・ギャルズ/爆走!18輪の怪物マシン 監督
1978 ピンナップ・ガール/裸の天使 監督
1977
1976 テロリスト・黒い九月 製作
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1947
1946
1945 8'28 ニューヨークで誕生

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タイトル

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物語 人物 演出 設定 思い入れ

 

ザナドゥ 1980
1980ゴールデン・ラズベリー最低監督賞(グリーンウォルド)、最低作品賞、最低主演男優賞(ベック)、最低主演女優賞(ニュートン・ジョン)、最低脚本賞、最低主題歌賞
2004この25年の最低ミュージカル作品賞
<A> <楽>
ローレンス・ゴードン
ジョエル・シルヴァー(製)
リチャード・クリスチャン・ダナス
マーク・ルベル(脚)
オリヴィア・ニュートン=ジョン
ジーン・ケリー
マイケル・ベック
ジェームズ・スローヤン
ディミトラ・アーリス
キャティ・ハンリー
サンダール・バーグマン
シンシア・ローズ
ジョー・マンテーニャ
★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 独創性を嫌う音楽業界に、自分の個性を消されてしまうと腐る音楽家のソニー(ベック)の前に、キーラ(ニュートン=ジョン)という美しい女性が現れ、すぐに去って行った。彼女の正体を知らないまま、衝動に駆られたソニーは、彼女を追い求めて捜し回るが、そこで行き着いたのは大富豪のダニー・マクガイア(ケリー)だった。実はキーラはゼウスの娘の音楽の女神であり、地上に音楽の楽園“ザナドゥ”を作ろうとしていたのだ。女神に選ばれた二人は、心の赴くままザナドゥの建築を開始する。
 『サタデー・ナイト・フィーバー』(1977)および『グリース』(1978)の大ヒットによって、それまで行き場を失っていた映画ミュージカルの世界は一気に活性化した。これからの時代はノリの良いミュージカルだ!と言わんばかりにディスコ調のミュージカルや、それに沿った映画が次々に作られることになった。折しも80年代ポップスの最もよき時代であったため、楽曲は最高のものが使えることもあって、本当に活気づいていた。
 その中でも本作は設定上とても話題性を持っていた。ポップス界の第一人者オリヴィア・ニュートン=ジョンが主演。しかも往年のミュージカル大スター、ジーン・ケリーとの共演!
 これは大きな意味合いを持つ。50年代最もミュージカルが好まれていた時代と、80年代をつなぎ、これからのミュージカルを占おうというのだから、最も壮大なスケールの作品であった。なんせジーン・ケリーの遺作であり、最後のタップ姿が観られる作品と言うことで、それだけでも観る価値はある。

 …だが、その壮大さが徒になったか。
意識ばかりが先行して、前のめりにぶっ倒れたような作品になってしまった
 良く言えばおもちゃ箱をひっくり返したような、びっくり箱のような作品と言えなくもないが、実際に出たものは、とっちらかっただけの作品である。根本的にバブル時代を象徴するかのように物語が全部表層的で深みがなく、登場人物が何も考えずに衝動的に行動する奴らばっかりで、適当に善悪を設定する(音楽を愛する人は善人で、それをビジネスにする人は悪人という位置づけ)。ミュージカルシーンが不自然で、物語を適当につなぎ合わせるだけ。
 出来たものの評価をさせてもらうと、物語をなくしてミュージカルシーンだけをつないだ方がまだましなレベル。酷い作品だった。

 これを同時代で観ていたら、ノリに同調できたかも知れないが、後年になって観ると、これが本当にきつい。本当に恥ずかしくなってくる。
 ミュージカルシーンは良いんだ。だから
物語さえ何とかなれば、保有して繰り返し観ていたかったレベルになれたものを。

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