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移動都市 モータル・エンジン | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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「60分戦争」と言われる最終戦争で大半の人間が死滅してしまった世界。生き残った人類は一つところに留まることが出来ず、移動する城塞都市を建造し、世界中を移動して暮らしていた。村内道場西都市の中でも最大のものの一つロンドンで、過去の人類の英知を甦らせようと意欲を燃やす青年トム・ナッツワーシー(シーハン)は、ある日ロンドンの実質的支配者サディアス・ヴァレンタイン(ウィーヴィング)に刃を向ける少女を目にする。そんな暗殺未遂事件に巻き込まれたトムはその少女ヘスター・ショウ(ヒルマー)と共にロンドンから放逐されてしまう。 アフター・ハルマゲドン=文明崩壊後の世界を描くSFは数多く作られている。特にマッドマックスシリーズなどは有名だし、名作も存在はする。しかしそこで本当の意味で「名作」と言えるのはそう多くはない。モラルを失った世界というのはほとんどが似通ってしまうため、たいして面白くならないのだ。 それで本作はどうか?と問われると、やっぱり似たような話。どこぞで観た設定や展開をそのまま使ってるだけ。 巨大都市が移動するという設定はとても面白く、予告なんかもかなり面白そうに見えたのだが、実際の画面での移動都市は単に移動するだけで、大きな目的があるように見えない。 「この世界ではこれこれこう言う理由で都市が移動しているのだし、移動するからこそこの世界観があるのだ」という部分がするっと抜けてしまってる。 一番の魅力部分をないがしろにした結果、昔からよくあるパターンで終わってしまった。 更に余計というか、メインの物語と関わりの薄いな物語が結構多く、その枝葉を描いているうちにメインの物語がとても単純化されてしまったのも難点。劇中に超兵器が開発され、それを他の都市に向かって撃つってのは、移動都市である必然性をまったく活かせてない。多分原作付きと言うことで、原作に沿った話なんだろうけど、それは小説だから成り立つ話で、映像化すると陳腐になってしまう。 設定は良かったんだが、それを全く活かせなかったのが致命的。 予告では面白そうだったんだよ。昔の日本のアニメロボットカーニバル(1987)を思わせて、ノスタルジックな気分にもなってた。ただ、それに見合うものではなかった。 |
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