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2002 | トータル・フィアーズ 監督 | |||||||||
2001 | エニグマ奪還 製作総指揮 | |||||||||
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2000 | フリーダム・ソング 監督・製作総指揮・脚本 | |||||||||
1999 | ||||||||||
1998 | ||||||||||
1997 | ||||||||||
1996 | ||||||||||
1995 | ||||||||||
1994 | ||||||||||
1993 | ||||||||||
1992 | スニーカーズ 監督・脚本 | |||||||||
1991 | ||||||||||
1990 | ||||||||||
1989 | フィールド・オブ・ドリームス 監督・脚本 | |||||||||
1988 | ||||||||||
1987 | ウー・ウー・キッド 監督・脚本 | |||||||||
1986 | ||||||||||
1985 | ||||||||||
1984 | クラブ・ラインストーン/今夜は最高! 原案・脚本 | |||||||||
オール・オブ・ミー/突然半身が女に! 脚本 | ||||||||||
1983 | ||||||||||
1982 | ||||||||||
1981 | ||||||||||
1980 | ||||||||||
1979 | ||||||||||
1978 | ||||||||||
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1969 | ||||||||||
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1950 | 3'1 ニューヨーク州ロングアイランドで誕生 |
トータル・フィアーズ 2002 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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大統領が急死したため、急遽ロシア大統領の座に就いたネメロフ(ハインズ)。アメリカにとってほとんど無名のこの人物を唯一知るCIAアナリスト、ジャック=ライアン(アフレック)が呼び出され、現在の彼の人となりを確認するためにキャボット長官(フリーマン)と共にロシアに飛ぶ。彼らがそこで知ったのは、政権交代の混乱を契機に世界大戦を勃発させようと言うテロリストによってロシアからアメリカに原子爆弾が運び込まれているという事実だった。 トム=クランシーのベストセラー小説「THE SUM OF ALL FEARS」の映画化作品。この題は結構面白い経緯を辿っている。最初邦訳された時に「恐怖の総和」と邦題が付けられ、映画化された時点で『トータル・フィアーズ』となった訳だが、これは要するに、英語→日本語→英語と二重に訳した結果と思われる。 原作の方は未読ながら、これまでのライアンシリーズと比べると、結構テンポも良く、派手に作られている。これは製作に原作者のクランシー自身が入っているため、原作の枠を好き放題に変えることが出来たためらしい。だから最新作であるにもかかわらず、ライアンシリーズでは一番最初の話に持っていき、フォードより若いアフレックの起用に説得力を持たせている…と、考えてみたら、ライアンシリーズの第1作目、『レッド・オクトーバーを追え』(1990)ではまだ相手はソ連だったような…いっそ主人公の名前も変えてしまって、新しいシリーズと開き直った方が良くなかったか?…いや、むしろそんな野暮は言わず、本作はパラレル・ワールドと言い切ってしまう方が良いんだろう。うん。 実際、原作が未読だけに、余計な先入観を持たずに素直に物語のテンポの良さを楽しむことが出来た。 物語自体はそれで良いんだが、設定がちょっと変な部分あり。 一番の見所であるフットボールでの爆破は『ブラック・サンデー』(1977)からの流用か?展開が殆ど同じではないのか。それに折角原爆を使っておきながら、通常の爆発騒ぎだけに終わらしてしまったってのもちょっと残念かも。あそこまで爆心地近くにいたライアンだったら、相当な被曝量だろう。そこがなんのツッコミも入れられなかったのは良かったんだろうか? アメリカ国内で原爆が用いられたなんて事はこれだけの有名なシリーズだからこそ出来たことなんだから、そこをもう少し突っ込んで欲しかったところ。タイトルの『恐怖』とは、そこにこそあって欲しかった。 娯楽映画としてはかなり良かったが、最も描いて欲しかった点を回避したのは残念。 |
スニーカーズ 1992 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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フィールド・オブ・ドリームス 1989 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
1989米アカデミー作品賞、脚本賞、作曲賞 1990日本アカデミー外国作品賞 1990ブルーリボン外国作品賞 1990報知映画外国映画賞 |
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かつてのヒッピー世代で、今はアイオワで農場を経営するレイ(コスナー)はある日トウモロコシ畑で不思議な声を聞く。「それを作れば彼が来る」。最初こそ、それを信じなかったが、その不思議な声に従い、畑を潰して野球場を作るレイ。すると、次々に、かつてメジャー・リーグで無念の涙を呑んだ往年の選手達が現れるのだった。そのお陰で破産の憂き目を見るレイだったが、声は執拗に続いていくのだった。 大人のためのファンタジー。無念の涙を呑み、果たせなかった過去の野球人達の夢を叶えるためにケヴィン=コスナーが活躍する。 動機の訳が今ひとつ不明確だが、これはあくまでファンタジーであり、たまたま彼が霊的な場に立った幸運な(不幸な?)人物だった。と考えるならば良し。映画にはこういう風にして“不幸にして死ぬ”パターンが多いから、時折、“幸運にも当たりを引き当てた”ような事があっても良いか。とも思うし。 正直コスナーは嫌いな映画俳優の一人だが(理由は単純で、そのナルシストぶりが鼻につくから)、しかし、ここでは確かに画面に最も多く登場する人物でありつつも、完全に画面内の主役からは一歩引いている。それが上手さとなっているし、彼にもこんな時代があったことを、この映画を観て思い出す。 私も野球好き(あくまで観戦だが)な方だと思うが、アメリカ人の野球好きというのは堂が入っていて、その熱狂ぶりは日本の野球ファンの多くは太刀打ちが出来ない。それは何故かと考えると、ヒーローがそこにはいるから。大リーガーとは、ある意味カリスマ性そのものなんだと言うことを実感する。日本とアメリカの野球選手の質の差はそこにあるんじゃないかな? 日本ではむしろヒーローというのは、球団そのものへと向けられ、個人は一般レヴェルに引き落とされる(芸能人以上のマスコミ攻勢に遭い、茶の間レヴェルに引き落とされる彼らを見てると、チームの一員として恥ずかしくないのか。と思ってしまう自分が確かにいて、自分自身を恥ずかしく思ったことがあった)。 この映画ではシューレス・ジョーという選手についての言及が非常に大きいが(私は知らないのだが)、彼の行ったことは、チームに対して、ではなく、野球そのものに対して恥ずべき事をした。と言う風に冒頭で言われていた気がする。そしてチームではなく、彼自身の技量についてもかなり語られていた。アメリカという国にとっては、選手の上にあるのはチームよりむしろ、野球そのものなんだろうな。 結果、この映画はチームではなく、人にスポットが強く当てられる。シューレス・ジョーを始めとし、野球に思いを残して亡くなった多くの野球人達、そしてマイナー・リーグの選手だったというレイの父親まで。 “野球”そのものに強くスポットが当てられるからこそ、この映画は哀しさを乗り越えた楽しさが感じられる。良い作品だ。 ところで、ここでコスナー扮するレイは確かに一歩引いている。何よりも彼の愛すべき妻アニーに。この映画で、本当に苦労を越え、喜びを得たのは、実は彼自身より、アニーの方ではなかっただろうか?少なくとも、私にはそう思えてならない。男の身勝手な夢を支え続け、そして苦労を表に出さぬよう務めつつ、最後は一緒に喜びに浸る。とても邦画的な良さだと思うのだが… |